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どうも今までの流れで行くと、タイ製ベタ用フードは余り大した物は無いって感じの流れなので、最後に結構期待できる商品を紹介しましょう。今日紹介するのは「KING FISH」と言う製品です。この餌もパッケージにいろんな魚が載っていますが、まぁベタが中央に大きく載せられているので良しとしましょう(笑)。 餌自体は赤褐色のかなり小粒の顆粒フードで浮上性です。大きさは、テトラ社のプランクトンフード並みでかなり固めの感じです。ちなみに、容量は60gと一般家庭用としては十分すぎる量が入っています。 気になるクオリティの方ですが、栄養組成はタンパク質含有量は42%、脂肪分5%と記載が事実ならばかなり良好。灰分が12%とやや大目の気もしますが、十分合格点のレベルと言えるでしょう。問題の嗜好性の方ですが、これが予想以上に良いようです。嗜好性に関しては、生き餌には勝てないのは当然として、現在メインで使っている「おとひめ」と同等レベルのようです。 「おとひめ」は元来海産養殖魚用餌料ですから、淡水魚の理想とする栄養組成と同じかどうかは結構疑問です。また、比較的崩れやすい粒なので給餌の際に微粉末で結構水を汚します。それに比べると、かなり固めの小粒である「KING FISH」の方はあまり水を汚さないような感じがします。また、水に入れてからあまり膨張しないのもベタの胃袋にやさしい餌と言えるのではないでしょうか。 後は、この餌を与え続けた時の魚体の仕上がりだけが問題です。現在、この餌を試験的に非販売用のストック個体数十尾に1ヶ月程与え続けていますが、結果はまずまずのようです。「おとひめ」に比べると増肉効果はやや劣るようなので、成長期の個体ならば「おとひめ」の方がお勧めかもしれません。しかし、ある程度成長した成魚であれば「KING FISH」の方が使いやすいかもしれません。もう少しテストして特に問題が生じなければ、逸品堂のメインフードをこっちにしようかなぁ~って少し考えたりもしている所です。 ちなみに、粒のサイズは生後45日くらい経過した稚魚のアルテミア幼生の次段階の餌として最適ですが、やや硬すぎるのか稚魚たちは食べにくそうで口に入れては吐き出すと言う仕草を繰り返しています。この時期の餌としては「おとひめB-2」と言うサイズの餌の方が使いやすそうですね。これで、「KING FISH」が稚魚にもOKだったら、「おとひめ」からサヨナラできたのになぁ~。いくら業務用とはいえ2kgの容量は逸品堂ごとき規模では使い切れませんからね。
2009/09/23
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今日紹介するタイ製ベタ用フードは「TRIPLE COIN」と言う製品です。もっとも、この商品はベタ専用と言う訳ではなく、多くの熱帯魚に使える汎用タイプのようです。感じで「三金銭」って書いてありますから、華僑系のメーカーなのかもしれません。実の所、この餌に関してはまだ我が家の魚に与えていません。粒の大きさなどはベタに適したサイズのようですが、基本的に汎用タイプの餌をわざわざベタに与える事も無いとおもいまして・・・。 もちろん汎用フードつまり「すべての熱帯魚の主食」とか「ステープルフード」と呼ばれている餌もベタ用フードとして使えないことはありません。ただ、その手の餌は、原材料に偏りが無いように・・・つまり動物性原料だけでなく植物性原料も結構な割合混ざっているのが常です。この商品のパーケッジに使われているランチュウ・フラワーホーン・グッピーなどはみな、多かれ少なかれ植物餌料を必要としますから別に問題はありません。ただ、ベタは基本的には動物食なので、おそらく植物性タンパクなどは上手く吸収できないと思われます。まぁ、例えてみれば「ライオンにカツオ節とご飯を混ぜたネコマンマ与える」みたいなもんだと思ってください。そりゃ、ライオンだって腹が減っていれば食べるでしょうけどね。 植物性原料の中にはスピルリナなどのように、めちゃくちゃ高タンパク質のものがありますから、汎用フードのタンパク質含有量はかなり高い表示となりがちです。でも、動物食性の魚達にとっては無意味な値となってしまう訳です。 まぁ、ダイエット食としては有効かもしれませんが少なくとも成長期のベタには動物性原料の割合が高い専用フードを与えるべきだと言うのが私の持論です。あっ、もっともどんな人工餌でもまったく植物性原料を使っていないと言うのは無いんじゃないでしょうか。少なくとも私は知りません。特に、餌がバラバラにならないようなつなぎとしての役割で小麦やその他の植物原料を用いるのは当たり前のことのようです。
2009/09/22
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続いて登場するのはこちらっ!たぶんパッケージ上部の「TOPFEED FARM」って言うのが製品名だと思います。後は全部タイ語の表記なので私にはさっぱり判りません(苦笑)。この餌は、今回の訪問タイで初めて見かけました。もっとも、新発売でこれから市場に出回るのかどうかはかなり疑問です。と言うのも、この餌は市場のペットエリアの一角の思い切り炎天下の元、ゴザ敷いて売ってたからです。他のショップでは一切見かけた事が無いので、今後はあまり期待できないかも。 パッケージだけみると、表紙はスチール・ブルーとソリッド・レッドの2尾のショークラウンのイラスト。ここでショーベタやトラッドを使わないところに、私のB級商品コレクターとしての血が騒ぎましたね(笑)。容量は100gと、タイ製ベタフードとしてはかなりの大容量ですし、製品名に付けられた「FARM」の文字が、なんだかプロブリーダー御用達みたいな匂いがプンプンです。タイ語の表記なので定かではありませんが、他に500gと1kgの物があるみたいで、パッケージの下の方に3種類の容量が記してあり、今回は100gの所にチェックが入っていました。・・・油性マジックで(笑)。 まぁ、油性マジックによる手書きの部分見た瞬間に少しだけ嫌な予感したんですけどね~。ひとまずゲットし日本に帰って開封してみました。色的には「SAKURA」に近い暗灰色の浮上性顆粒タイプです。ただ、開けた瞬間に「あっ、こりゃダメかも」って思いました。と言うのも、粒のサイズが大きすぎるんです。通常でも、成魚サイズのベタでやっとかな?と言うサイズなのに水に入れると膨張する事する事(笑)。少なくとも私の所ではジャイアントプラカットでさえ口に入れるの一苦労って感じでした。 栄養組成とかの表記もなさそう(タイ語は読めないので確定ではない)ですし、何より嗜好性が低すぎ!あまりの喰いの悪さに、ためしにいつも腹をすかしているとしか思えない我が家の金魚に与えてみた所、見事に残してましたから(笑)。まぁ、次回のゲットは確実に無いと言い切れる久々の正真正銘のB級製品でしたぁ~。 えっ?今回購入した餌の残りですか?もちろん、すでにこの世に存在しません!速攻で下水道送りにしてやりましたから。
2009/09/21
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タイ製ベタ用フードの第一弾は、SAKURAと言う餌から言ってみましょう。まぁ、呼んで字の如しって言うか「サクラ」と発音するんでしょうし、当然日本の国花である桜からのネーミングだと思われます。何故か良く判りませんが、タイの製品には日本語が良く使われています。バンコクのコンビに辺りでも駄菓子や飲料のコーナーで様々なカタカナ、しかも妙な奴にやたらと出くわします。それでも、街に日本語が氾濫しているって事は、それだけ親日の度合いが高いという事の裏返しでしょうから、我々日本人には結構ウレシイもんです(笑)。 それでもってこのSAKURAですが、おそらくタイ製のベタ用フードの中ではもっともポピュラーな製品だと思います。バンコクの市場やペットショップに行くとほぼ確実にこの餌を見かけますから。一応パッケージ裏の説明書き(英語です)を読むと「ベタを始めとする、ボウフラ食の観賞魚の為の人工餌。黒い顆粒タイプの餌で浮上性」となっています。それと内容量は20gと記されています。 気になる栄養組成ですが、肝心のタンパク質含有量は32%とやや少なめでしょうか?まぁ、この数字が正しければですけどね(苦笑)。説明書き通り、妙に黒い結構粒の細かいタイプです。ちなみに、キョーリンのベタ用フードやや小さなサイズです。手でつまんでみるとかなり固めの作りで、私の所で常食としている「おとひめ」のように強くすり潰すと粉々になるというような事はありません。 肝心の使用感?の方ですが、私の所で試した限りでは少々嗜好性が低いようです。・・・って「おとひめ」に比べてということですけどね。もっとも、長期に渡り使い続ければベタの方も慣れてきて食べるようになるのでしょう。匂いの方も、「おとひめ」はエビの匂いが非常に強いのですが、こちらは・・・うーん。古くからの熱帯魚ファンならご存知かもしれませんが、デュプラリンと言う餌によく似た、ハーブ臭というかやや薬品臭いのが特徴です。この辺りが、嗜好性の差になって顕れているのかもしれません。また、前述のようにバンコクの市場での保存状態が最悪に近い事を考えると、元はもっと嗜好性の高い餌なのに、劣化・変質しちゃってる可能性もありますね。 ただ、かなり固めなのと水中で水を含み結構膨張する為、サイズの小さなベタは結構食べにくそうにしてます。あくまでも個人的な意見ですが、これならば「おとひめ」の方をお勧めいたしますね。もっとも、「おとひめ」の方は普通に購入すると2kg入りですから、こんなに大量に購入してもまず使い切ることは不可能でしょう。逸品堂でも、半分も使用しないうちに結構開封してから日にちが経過してしまうので廃棄って言うのを繰り返してます。その事を考えると20g入りって言うのは、個人がベタを楽しむにはちょうど良い内容量ですよね。
2009/09/19
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昨日紹介したところ、非常に反響が大きかったので少々驚きました。でも、反応があるって事は、ビジネス的に可能性が高いって事でもある訳で(笑)、結構嬉しかったりします。ところで、昨日のブログにてフレッシュウォーター・ブラインシュリンプってホウネンエビでは?と言うお問い合わせをいただきました。ハイッ!そこのあなた正解です!!(笑)。淡水ブラインの正体は、我が国の田んぼなどで見かける事の出来るホウネンエビだったんですね~(笑)。 ホウネンエビの仲間(Branchinella spp.)は名前の通りエビの仲間で、ブラインシュリンプ(Artemia salina)とは非常に近い種類です。我が国ではかつては水田などで普通に見られたようですが、最近は農薬の影響なんでしょうか?見かける事が少なくなってきました。昔の人は、このエビが水田に大発生するとその年は稲が大豊作だと言う言い伝えを信じており、そこからホウネンエビ(豊年エビ)と名付けたようです。海外にも何種類か存在するようで、英名はFairy-Shrimpつまり妖精エビと言うかなり名前負けするような(笑)素敵な名前が付けられてます。 ホウネンエビは自然界では初夏の田植えの時期に出現します。これは、休耕田に田植えのために水が引かれた事により、前年度に生みつけられた休眠卵が孵化して来る事によります。孵化したノープリウス幼生はサイズこそ小振りですがブラインシュリンプのそれにそっくりです。幼生は植物プランクトンなどを食べてメキメキと成長し、孵化後2週間もすれば親になります。冒頭の画像は生後10日ほどのホウネンエビですが、ちゃんとこまめに餌を与えていないせいか(苦笑)やや成長が遅いようです。完全に成熟すると全長は2cmを越えるのでブラインシュリンプよりも一回り以上大きなサイズにまで育ちます。画像の個体はまだ未成体なので体色が淡いのですが、成体はボディはうっすらと綺麗なブルーに染まったガラスのような透明、そして尾の部分がかなり鮮やかと言うか結構どぎついショッキングピンクに染まります。 ホウネンエビは自然界では孵化後約1ヶ月くらいの間に、成長し次世代を休眠卵の形で産卵しその一生を終えますが、なぜか飼育下ではもう少し長生きするようです。今回、我が社(笑)で販売しようとたくらんでいるのはこの休眠卵なのですが、通常は1年の極限られた時期に極少量しか採取できない休眠卵を通年安定して大量に採取できるようにした所がポイントでして、その方法は・・・ってここからはノーコメントでお許しくださいね(笑)。まぁ、大学院での研究材料がミジンコだった男ですから、この方面に関してはプロまでは行かないにしてもプロもどき(笑)位の知識はあるはずですからね~。 ところで、全長がブラインよりも大きくて見た目もはるかに綺麗!しかも淡水で飼育できるとあればこれはもうフレッシュウォーター・ブラインシュリンプ自体を愛玩動物としちゃうしかないっ!と言う訳です。実際、ブラインの方はシーモンキーだったりエビ伝説だったりしてすでに販売されている訳ですから、観賞面から考えればあらゆる面でブラインの上を行くと思われるこのエビが商品化出来ない訳がないっ!・・・と言う訳で、こちらの方もすでに国内の某玩具メーカーと商談が進んでおります。 でも、ここまで皆さんに披露しておいてお預けって言うのも酷い話なんで(笑)、愛玩用フレッシュウォーター・ブラインシュリンプを若干ですが皆様にプレゼントしようかな?と企画しています。実は、この企画があったのでブログ30万HITのキリ番プレゼントとかやらずに素通りした訳なんです。詳しくは悪夢のイギリス出張が終わってから考えますが、昨年の世界最大級のオオミジンコ無料頒布会(笑)に続く、キワモノ生物プレゼント企画の第2弾と言う事で、御期待ください! そう言えばどうも、日頃このブログを見てくださっている皆様の間には、私が仕事には余り熱心でない趣味にばかり目を向けているお気楽オヤジだと言う認識が強いみたいですが(笑)、さかなおやじだってやる時はやるんです!!・・・でも、なぜかこの商品を持ち込んだあらゆる会社の担当者に君はいいよね~、好きな事やって暮らしてるんだからって言われるのは何故?ほわぁ~い??
2006/11/22
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さて、前2回にわたり孵化したてのブラインを食べられない極小稚魚のための餌について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?えっ?どいつもコイツも、馥郁たるか・ほ・りだとか芳醇な芳香だとか(笑)、まっとうな人間の扱う餌じゃないって?確かにその通りなんですが、でもじゃあ他に何があるっ?と考えると選択肢が無かったんですよね~、今までは。そうっ、今まではねっ!!(笑)。と言う訳で、本日は今後の稚魚用フードの歴史を大幅に書き換えるほどの画期的な(オーバーな)奴紹介しちゃいましょう!その名もフレッシュウォーター・ブラインシュリンプ その名の通り、淡水で孵化するブラインシュリンプの1種です。冒頭の画像のような緑色の粉を塩水ではなく、水道水にそのままチャポッと入れるだけ。どうです?簡単でしょう!これなら、リプトン紅茶のティーバックを入れるより、いやいや富士食品のミネラル麦茶を水出しする位の手間で済みます。後は1日もすれば2枚目の画像のようにあ~ら不思議、稚エビたちがワラワラと孵化してきます。 これがどれくらい画期的な事かと言うと、例えば翌日くらいに餌を食べ始めるベタ稚魚の水槽に緑の粉をチャポッと入れておけば、後は自動的にちょうどいい時間帯に稚エビ(ノープリウス幼生)が孵化してくるので、わざわざブラインを塩水から分離させて与えるなどと言う面倒な手間は一切必要なし!他にも、小旅行で2~3日くらい家を空けてしまう際にも、やや多めに緑の粉をチャポッ!元々が淡水で生存可能なエビなので、稚魚達の食べ残しもそのまま水槽で生き続けますから便利な事この上ありません。 さらにさらに嬉しい特典が2つもついてます!(笑)。まずは孵化してくる稚エビ(ノープリウス幼生)のサイズがブラインシュリンプのそれよりも小さい事。当然、ベタ稚魚や一部の卵生メダカの初期餌料に最適です。さらに、第二の長所として栄養価も抜群です。某検査機関で分析を依頼したところ、フリーズドライ状態でタンパク質含有量58%強と非常に良好な結果が出ました!これはもう、次世代の稚魚用フードのエース的存在となる事は明らかでしょう。それと、当然の事ですが、ブラインシュリンプ同様休眠卵の形で長期保存できちゃいます。 ねっ!すごくいい餌でしょ?滅茶苦茶試してみたくなってきたでしょ?(笑)。でも、残念ながら市販してないんですよ~。・・・って言うか、近い将来我が社で取り扱うつもりなんです。ここまで来るのに約1年かかりましたけど、ようやく量産のめどが付きました。ちなみに、今度のイギリス出張もこのビジネスがらみです。イギリスの養殖用飼料製造メーカーから自社で商品として販売したいとオファーがあったと言う訳です。他にも、ドイツから1社オファーがありました。ただ、正直言って現時点ではアクアホビーの世界に販売する事は考えてません。と言うか、手が回りません(苦笑)。だって、養殖業界で例えば金魚や錦鯉なんかの淡水魚養殖の方々は結構な労力使って大量のブライン孵化させて、塩水と分離させて・・・。それが、養殖池にこの緑の粉をドバっとぶち込むだけでいいんですから、これはもう!(笑)。ちなみに、我が国のブラインシュリンプエッグの年間輸入総量は6トンくらいだと思います。これが世界規模となれば・・・うーん、ワンダフル!!めざせシェア15%!ってとこでしょうか。 ・・・と言う事で、このフレッシュウォーター・ブラインシュリンプがビジネスとしてどのくらい有望かと言う事を我妻に力説したんですけど、今度のイギリス行きはエコノミーシートになりました(涙)。ヴ~!10時間以上もエコノミーシートに座り続けるのはイヤだ~!こうなりゃエコノミー症候群になってやるぅ~(笑)
2006/11/21
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さて、昨日の馥郁たるドブの香りを放つ稚魚用フードの逸品インフゾリアに続き(笑)、芳醇で危険な香りが部屋中どころか家中充満すると言う究極の稚魚用フードマイクロワームの登場です!線虫の一種(Panagrellus spp.)であるマイクロワームは、成長しても2mm程度の非常に小さくて白いミミズ状の生き物です。自然界では、果実や野菜の腐ったものに集るとされていますがコイツがなかなかどうして(笑)栄養豊富で、しかも美味しいらしい!・・・魚には。さらには、水中でもかなりの長時間ウネウネと激しくのたくり回るため、稚魚達の食欲を猛烈に促進するらしいので嗜好性も非常に良好です。・・・とここまでを読んでいればマイクロワームっていい奴じゃん!(笑)って思うでしょ?でも綺麗な花には棘があるって言ってね~、やっぱりあるんですよねお・と・し・あ・な!! まずは、その培養方法からご紹介しましょう。まず用意するものはマイクロワームの種親とフタのしっかり出来る(ここんとこ重要です!)プラ容器を用意しましょう。後は、ドライイーストと観賞魚用フードがあればOK!最初に観賞魚用フードをプラ容器の底に1cm位の厚さに敷き詰めます。この時使う餌は別に高級なものでなくても大丈夫です。ちなみに私は100均の何処の馬の骨ともわからぬメーカーの粉末状のメダカの餌を使ってます。そして、その上からドライイーストをパラパラと振り掛けます。えーと、量はそうですね~餌の表面がドライイーストでウッスラと白くなる位でしょうか。そうしたら、少量ずつ水を入れ割り箸かなんかでこねくり回しましょう(笑)。大体、白玉作る時の白玉粉くらいの柔らかさ・・・って、そんなもん知らん人のほうが多いか?それじゃ~、糠付けの糠床位っ!生クリームのホイップ後位ッ!とこれ位でおおよその柔らかさが伝わったでしょうか。そして、そのまま1時間くらい放置しましょう。 用意した培養地でイースト菌がブクブク泡立てて活動してるのがひと段落したら、その上に用意したマイクロワームの種親を少量入れましょう!これでお終いです。簡単でしょう??後はしっかりフタをして(ここんとこ重要です数日様子を見てください。あっ、それからフタをしっかりと締めてますから、1日に1回くらいはフタを開け中の空気を入れ替えてあげてくださいね。それと、この秘儀も昨日のインフゾリアの時同様に深夜家族や近隣の方々が寝静まってから行う事をお薦めします。それも出来れば屋外でねッ(笑) 大体1週間もすれば、マイクロワームは容器の中いっぱいに爆殖してるはずです。ちなみに、冒頭の画像の右側の容器が培養地を作りたての状態、そして左側がマイクロワームの種を入れてから10日くらい経過したものです。なんだか中の培養地が液化しているのが判ります?もっと判りやすくするために、恐る恐る(笑)容器の蓋を開けて中身を撮影してみたのが2枚目の画像です。この微妙~にざらついた培養地の表面が、実はすべてマイクロワームに覆われています。こいつらは培養地の中でも激しくクネクネするので、一見すると培養地がゾワゾワと波打っているように見えて、かなり不気味です(苦笑)。 しかぁ~しッ!!マイクロワームが究極の稚魚用フードと呼ばれる理由はこのおぞましい外見によるものではありません。問題は、か・ほ・り!!昨日のインフゾリアはドブの香りって書きましたが、こちらは・・・うーん、例えようがありません。ただ、はっきりと言えるのはこの禁断のパンドラの箱の蓋を開けるという事は、小学生の遠足のバスの中で隣の子がゲロってしまい、しかも外は大雨のため窓も開けられない状態よりも、数段厳しい状況下に置かれる事だけは間違いの無い事実です。それでも、マイクロワーム培養するぅ~??(笑) ただ、培養地によってその素敵な香りは変化するようでバンコクのブリーダーの1人は食パン使ってましたが、そこではまだ少しはましな香りがしてました(笑)。そうそう、香りについてばかり話をしてしまったので肝心な事忘れてました。マイクロワームを稚魚に与える際は、ウネウネとうごめく培養地の表面を少量掬い採り、少量の水に溶いてから与えます。水槽内を観察すると、白くて小さなミミズみたいな奴が泳ぎまくっているのが観察できるはずです。※追伸 念のために警告しておきますが、培養地は10日くらいでまったく新しい物と交換しましょうね。さもないと、生命に危険のあるレッドゾーンの危険な香りがあなたやあなたの周りの大切な人々を直撃しますから!
2006/11/20
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さて、今回はお約束どおり(笑)孵化したてのブラインが食べられないような極小稚魚の餌について考えて見ましょう。ただ、あらかじめお断りしておきますがここから先はまっとうな人間が手を染めるもんじゃないって事はお含み置きくださいね(笑)。 ブラインを食べられない稚魚でも、アカヒレやゼブラダニオあたりは市販のパウダータイプの稚魚用フードや成魚用のフレークフードを細かくすりつぶしたもので十分育成できますから、そちらを使いましょう!でも、中には一部の卵生メダカなんかみたいにブラインは大きすぎて口に入らないけど、粉餌は動かないからイヤだ!・・・って言うワガママな奴も存在します(笑)。こいつらに対する一番良い方法は、飼育者の与えた物が食べられないなら死んでおしまいっ!って切り捨てる事です。でも、それじゃああんまり大人気ないという方は水槽内に自然発生した微生物を食べて頑張って生き延びるんだよ~って言うやり方もあります。よっぽどの種類じゃなければ、餌を食べ始めて1週間以内に稚魚は成長し孵化したてのブラインを食べられるようになりますから、それまでの辛抱と言う訳です。 しかし、私をはじめとする人生の正道を歩く事をあきらめてこの趣味にドップリ嵌りこんでしまった愚か者どもは、一般人と発想が異なるのかこの手の安直な方法では満足できません!じゃあ、どうするか?・・・自分で、稚魚用フードを培養しましょうっ!って言う事になるんですね~。 まず、トップバッターはインフゾリア!つまり、池や小川、水槽などの中に普通に存在する動物性プランクトンを人工培養してしまうと言う訳です。培養方法はいたって簡単です。小さな容器に塩素中和した水を入れ、その中にインフゾリアの種(ほとんどの場合ゾウリムシ)を少量いれて後はたま~に(笑)餌をやるだけです。餌は、ドライイーストやクロレラあたりがお薦めです。ただ、問題なのはどうやって最初のインフゾリアを入手するかだけでしょう。あなたの周囲にインフゾリア培養のスペシャリストがいるならば(そんな奴いて欲しくね~ッ)、その人物から分けてもらいましょう。でも、普通はそんな変な奴は身の回りにいないものです(笑)。 そんな時は、まず小さな容器(ガラスか透明なプラスチック)を3個くらい用意します。そして、そのうちの1つには近所の池や田んぼから掬ってきた水を、残りの2つには塩素中和した水道水を張っておきます。そして、深夜家族が全員深い眠りについたのを確認してから作業開始です!くどいようですが、必ず他の人間にこの作業は見られないようにね(笑)。あたりを暗くして、懐中電灯などで容器の背面から池や田んぼの水の入っている容器を逆光気味に照らして見ましょう。するとど~した事でしょう!水の中に小さなうごめく点がチラホラ。その一つ一つが、インフゾリアつまり動物プランクトンです。もちろん、ゾウリムシ意外にも膨大な種類のプランクトンがいますから、種類の特定なんて専門家で無けりゃ出来ません。 そのうごめく点の中から、出来るだけ大きな・・・でも、孵化したてのブラインよりも確実に小さな(どういう表現だよ)インフゾリアをスポイトなどで捕まえて、用意した水道水を張った容器に移します。あと、容器の中には捕まえたインフゾリアの餌として極少量のドライイーストを入れておきましょう。後はこのまま1週間位放置します。そして、1週間後にインフゾリア飼育を始めた容器を、またもや深夜の秘儀(笑)で調べて見ましょう!うまく行っていれば、1週間前にゲットしたインフゾリアらしき物体が結構な数泳ぎ回っているはずです。ここで、容器内にまったくと言ってよいほど人影ならぬプランクトン影が見当たらないようならば失敗です。もう一度振り出しに戻って作業を繰り返します。 さ~て!上手くインフゾリアらしき物体の培養に成功したと思われたら第二段階に移行します。またまた深夜の秘儀で容器内を観察し、狙った獲物(笑)じゃなくてインフゾリアをスポイトで掬い、またまた別の容器に・・・。こうする事で、容器内に存在するインフゾリアを可能な限り1種類に選別するのです。この作業を繰り返せば繰り返すほど、精度の高いインフゾリアが培養できると言う訳です。 後は、純粋培養できたインフゾリアを維持するだけ。と言っても別に難しい作業は必要ありません!1~2週間に一度、餌となるドライイーストや乾燥クロレラ粉末、ワラの煮汁などを極少量容器に入れてやるだけです。上手く行けば、冒頭の画像のように雲か霞のように美しくたなびく(笑)インフゾリアの群泳を堪能する事が出来るでしょう。後は、必要に応じてスポイトなのでインフゾリアを取り出して、極小稚魚に与えるだけです。 ほ~ら、実に簡単でしょう!?・・・って、この記事見て実際にインフゾリア培養を始める人がいるとはとても思えません(笑)。でも、万が一興味本位で深夜の秘儀に手を染めようと考えたそこのあなたっ!念のために言っておきますが、インフゾリアの培養容器はものすごく素晴しい芳香を放ちますからね!それこそ、部屋中にファブリーズ撒き散らしたって何の効果も見られないほど強く香ります。えっ?どんな香りかって??えーと、一言で言えばドブのかほりっ!(笑)
2006/11/19
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前回紹介したアティソンおじさんのベタスターター(勝手に商品名付けるなって?)が予想外の健闘を見せた事により、哀れにも冒頭のベタ稚魚(ラベンダーバタフライのプラカット)達はこの餌の評価のための実験台となりました~(合掌)。今の所、予想外に嗜好性はまあまあですから、後は栄養価の問題でしょう。ただ、孵化したばかりのブラインに較べれば間違いなく嗜好性でも劣りますから、成長の度合いもやや遅くなるのは致し方ないかと思われます。問題なのは、主原料に記載されている穀物粉と植物性タンパク質が、動物食性のベタの成長にどの程度影響を及ぼすかと言う点でしょう。 せっかくなので、この稚魚達には毎日朝晩の2回ベタスターターのみ食べさせています。まぁ、2ヶ月もすれば成長率やその他の問題点が明らかになると思います。・・・こいつらがそれまで生きていればね(苦笑)。と言うのも、どうやら来週は極寒のイギリス出張が私を待っているようです。巨大な組織の傘から外れて独立してから一番大きなビジネスだけに、行かなきゃダメなのは誰よりも良く判ってます!・・・判ってはいるんですけどね~。イギリスなんて寒いし熱帯魚関連の面白グッズなさそうだし、ヴ~ッ!行きたくねぇ~!!(笑)現在やたらにワラワラいるベタ稚魚だって餓死しちゃうかもしれないし・・・。 ところで、ベタ(ショーベタやプラカットなどのスプレンデンス種)の初期餌料って何が良いのでしょうか?もちろん、孵化したてのブライン食べられるサイズならばそれで一件落着って事で・・・(笑)。でも、結構な数の方々がベタは初期餌料として孵化したてのブライン食べられないっておっしゃるんですよね~。我が家では、以前から摂餌を開始した直後のベタ稚魚には念のためインフゾリアを与え、翌日からブラインに切り替えと言うのが普通でした。もっとも個人的には、初日からブライン食べられると思ってますけど(笑)。 食べられないと言う見解の方の中で、孵化したてのブラインじゃなくて数時間経過しちゃったものを与えている人は論外!(笑)としても、いったいどうして人によって意見が分かれちゃうんでしょうか?理由は2通り考えられると思います。 第一に考えられるのが、生まれてきた稚魚のサイズが異なるケース。実はすごく意外なんですが、改良ベタって元はスプレンデンス種ですからみんな同じ種類のはずなのに、稚魚の大きさって微妙に違うんですよ。例えば、今我が家に存在する稚魚達の中でもブラック&プラチナ・マーブルのプラカットの稚魚はサイズが明らかに普通より小さいです。ブラインを食べられるようになるまで2日かかりました。このようなサイズの差が系統によるものなのか、それともメス(問題は明らかに卵のサイズにあるでしょうから)がまだ若いため、体内の卵も小さいと言う理由によるものなのかまでは判りませんが・・・。 第二の理由として考えられるのは、ブラインシュリンプ自体のサイズの違いです。どうも皆さんはブラインはブラインなんだからどれでも同じってお考えのようですが、実はブラインシュリンプって産地によってずいぶん休眠卵のサイズが異なります。以前はアルテミア・サリーナ1種と思われていたものも、暇な(笑)研究者によってずいぶん細分化されてますから種類による相違なのかもしれませんけどね。ブラインの卵の産地による評価は本当はその栄養組成などの見地から考えなくちゃいけないのでしょうが、まぁ趣味ですし(笑)少しでもサイズが小さい方が稚魚に与えるには有利ですから、その点だけで考えればブラインシュリンプエッグはベトナム産に限りますっ!!とにかく、サイズ的には最小の部類に入るのでベタ稚魚のようにブラインを食べられるか否かの分岐点に位置する稚魚の初期餌料としては最適です。唯一の問題があるとすれば、入手がやや困難であることと価格的にも割高である事が挙げられます。どんな魚の稚魚でも数日でビックリするほど成長しますから、最初の数日はベトナム産を使い、その後グレイソルトレイク産など安価で入手できるものに変えていくというのが賢い方法と言うものでしょう。 さて、稚魚用フードを語る上で避けて通れないのが、ベトナム産ブラインでも食べられない口の小さな稚魚には一体何を与えればよいのかと言う問題です。私の数少ない繁殖例の中でも例えばドワーフグーラミィ、卵生メダカの一部、ネオレビアス(テトラの一種)あたりはどう考えても初期餌料にブラインは無理です。さぁ~て、どうしたもんでしょう!一番無難なのは、この手の生きていく根性の希薄な(笑)魚種の繁殖には手を出さないと言う事であるのは間違いありません!君子危うきに近寄らずって訳です(例えが違うって?)。 しかし、このままこの問題を気が付かぬ振りで通り過ぎちゃっちゃさかなおやじの名が泣こうってもんですから、何とかしましょう!って言う訳で、次回からは孵化したてのブラインが食べられないサイズの稚魚の餌について考えて見ましょう!・・・ところで、2枚目の写真のおじさんですけど、これが噂の?アティソンおじさんです(笑)。ベタスターターのパッケージに小さく載ってたんですが、kenkouさんがどうしても見たいって言うものだから(爆笑)
2006/11/15
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さて、前回紹介したブラインシュリンプフレッシュなる商品は完全に企画倒れのキワモノ(笑)だった事が判明しましたが、またまたチョットと言うかすごくさかなおやじの購買意欲をくすぐった商品の登場です。本日エントリーするのは、アティソンズ・ベタスターターと言う稚魚用フード。製造元はやっぱり(笑)アメリカで、OCEAN NUTRITION社というメーカーです。このメーカーは熱帯魚や海水魚用のフローズンフードではそれなりに有名な会社で、他にはブラインシュリンプエッグなんかも扱ってます。何しろ、会社の所在地がブラインエッグの聖地グレートソルトシティだって言うんだから、これはもう期待で胸がバクバクしています(爆笑)。 とか言いながら、バンコクで購入してから数ヶ月封も開けてないんですからいい加減なものです。だいたい、ミスター・アティソンって誰??パッケージには、怪しげな初老のオヤジの顔写真が載ってます。なんでも、アティソンさんは世界的に著名なベタブリーダーの一人なんだそうですが、薄学の私はぜんぜん知りませんでしたぁ~♪OCEAN NUTRITION社ではアティソンおじさんシリーズとして、他にもベタ用ペレットフードやベタ用水質調整剤(日本でも販売しているみたい)など出してます。まぁ、ベタ専用グッズの商品数では間違いなく世界でもトップレベルなのだけは確かです。 それでもって、今日紹介するベタスターターって言うのは、その名の通りベタの稚魚のための初期餌料です。パッケージには、ダークイエローのプラカットと生まれたばかりっぽい稚魚が載っています。何しろ、この手の商品でパッケージの写真がショーベタじゃないのが素晴しいっ!(笑)。これはもう使う前からキワモノ商品の殿堂入り間違いなしの商品でしょう!! ボトルの中には、外見が殻むきブラインそっくりの極細粒の顆粒状フードが入ってます。これを付属のスプーンでパラパラッと摂餌を開始したばかりの稚魚の水槽に振りまくと・・・ア~ラ不思議!稚魚達はパクパクとこの餌に喰い付き、あれよあれよと言う間に成長するってな事が使用説明書には書いてあります(笑)。そんでもって、大切な栄養価はと言うと・・・タンパク質含有量55%(水分8%)とありますから、栄養面からは合格点です。問題は原料の欄!海産動物性プランクトン、魚油、藻類(おそらくスピルリナかクロレラ)、レシチン、イースト菌・・・ってここまではよろしい!しかし、動物プランクトンの次に含有量の多い原料が穀物粉、次が植物性タンパク質?ベタって雑食性だっけ?? これはもう使う前から結論出てるようなものです(笑)。それでも、念のため近くの水槽でピロピロ泳ぎ回っている、11月2日生まれのブルー&ホワイト・バタフライのプラカットの稚魚達の水槽にパラパラと・・・。うーん、ゴメンよ稚魚達!こんなまずいもの水槽の中に入れちゃって・・・とどうした事でしょう!!結構食べてるじゃありませんかっ!ソフトバンクのCMじゃないですが、黒人の社員が野口五郎と言う名刺を差し出した時のようなインパクトがあります。これはもう、予想外で~す!(笑)。 少なくとも、嗜好面では結構行けそうなので、これはもう少し給餌を続けてみないとなりますまい。もしかすると、とんでもない大当たりなのかも?少しだけ期待できそうです。でも、反面キワモノ商品の殿堂入り出来そうな候補がひとつ消えちゃった訳で、ちょっぴり淋しい気もします(笑)
2006/11/13
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さて、さかなおやじの手がける稚魚用フードシリーズが自家製カラ剥きブラインや市販の稚魚用フードだけで終わるなどと言うことがあるんでしょうか?いえっ!ありえません(笑)。とにかく、自分の人生を筆頭に正道を歩いていてもちょっとしたわき道見つけるとどうしても入り込んでみたくなる因果な性格ですから、海外出張の際にもひたすらキワモノのアクア用品探してます(笑)。そんなこんなで、いよいよ稚魚用フードシリーズは真打登場です。 まず、本日紹介するのはブラインシュリンプ・フレッシュと言う商品。ボトルの中身は粘性のある液体で、その中に細かい粒々が沢山入っています。つまり、孵化したてのブラインシュリンプに少しでも近づけるためのリキッドタイプの稚魚用フードなのです。だいたい、こういうキワモノ製品考え付くのはアメリカ人ですね(笑)。ヨーロッパのアクアリストは根が真面目なのか、あまりビックリするような発想の商品は少ない気がします。その点、めんどくさがり屋でアバウトなアメリカ人は、自由奔放な発想から私を心底楽しませてくれる製品を次々と世に送り出してくれます。 原料を見ると、魚肉・大豆・魚油・ブラインシュリンプ・卵黄などなど・・・となってます。使用方法は裏書によれば、一日数回15分以内に食べきる量を稚魚のいる水槽に滴下して与えるとなってます。どれどれ、ためしにプラ容器の中に数滴垂らしてみましょう! ・・・と、上の画像のような状態になります。確かに、見た目は孵化したてのブラインシュリンプが水中を漂っているかのように見えますね~♪サイズ的にもほぼ同サイズでしょう。で、問題はお味!?・・・って実は未だ使った事がありません(笑)。こういったキワモノをゲットするのは大好きでも、実際に稚魚に与えて見るとなると結構勇気がいるものです。一度使って見なくっちゃって思いながら今日までそのまま放置してありましたぁ~。でも、ブログで紹介する以上は一度は試して見なくっちゃね!ということで、ちょうどこの原稿を打っている隣にショーベタタイプのレッド・ドラゴンの稚魚達の水槽がありますので、覚悟を決めて1滴投下してみました。・・・1分ほど様子を見てみましたが、結果は予想通りでしたぁ~!(笑)。水中を明太子のバラけた奴みたいに漂うブラインシュリンプ・フレッシュに興味津々の稚魚達はさぁ~って寄って来て口に入れるのですが、すぐにプッと吐き出してますね~(苦笑)。まぁ、皆さんはここで一つ大変役に立つ情報を得る事が出来たって訳です。つまり、ブラインシュリンプ・フレッシュは使えんっ!って事を(爆笑)。でもでも、もしかすると馴れれば稚魚達も食べるようになるかもしれないし、稚魚の成長が素晴しい可能性だってあるじゃん!と言う知的好奇心旺盛な方います??そのような奇特な方は御一報いただければお分けしますよ~、ブラインシュリンプ・フレッシュ!!実は、よせばいいのにいくつかゲットしてきちゃったんで在庫あるんですよね~。アハハ・・・
2006/11/04
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さてさて、海外出張などでずいぶんと間が開いてしまいましたが(苦笑)稚魚用フードの最高峰とも言うべき孵化したてのブラインシュリンプ幼生の地位を目指して、メーカー各社の研究開発努力は日夜行われております!・・・たぶん(笑)。前回紹介した、殻剥きブラインは最も手っ取り早い方法ですが、やはりそこはそれ!メーカーの威信を賭けて人工フードだって発売しちゃってるんです!! メーカーの中には、成魚用のフレークフードを製造する際にどうしても破砕した小片が出てしまうのに着目して、それをさらにパウダー状に細かく砕いて稚魚用フードいっちょ上がりっ!てな所もありますが(苦笑)、あんたらメーカーとしてのプライドとか良心ってもんは無いんかいっ!!と言いたくなりますな。もちろん、そんなクソメーカーは極少数で、後は皆さん一生懸命?開発に励んでおられます。そんな稚魚用人工フードをいくつかご紹介しましょう。 ショップなどで最も入手しやすいのがキョーリンのひかりパピィでしょう。かなりパウダーに近い微細粉末で栄養価の面からは特に問題ないようです。問題は嗜好性でしょう。パッケージにも書いてあるように、メダカ・エンゼル・グッピー・プラティあたりであれば問題なく食べてくれます。ただ、ベタや卵生メダカ、小型カラシン、ラスボラあたりの初期餌料としてはチョット苦戦します。やっぱり、動かないのがどうにも不利ですよね~。 続いてのエントリーは、ニチドウのリリーフブラインです。こちらは、孵化したてのブラインシュリンプ幼生と同等かやや小さめの顆粒状フードです。心持、タンパク質含有量が少ない気もしますが、まずまず合格点の栄養価。やはり、問題は嗜好性です。パピィ同様、エンゼルなどのシクリッド・卵胎生メダカあたりにはOKです。ただ、この商品でチョット文句言いたいのが、パッケージにブラインシュリンプのように動くとなっている事!裏の注意書きにも「特殊製法により、水中でブラインシュリンプのように動き、稚魚の食欲を促します」って堂々と明記してあります。この商品が発売された時に何も考える事無く購入したのは愚かな私だけ??(苦笑)これが、人間様の食べ物かなんかだったら間違いなくJAROにちくられていると思います!(爆笑) 後は環境リバイブ研究所のクロマ・プロSでしょうか。一部に熱烈な支持者を持つフードですが、タンパク質含有量がムチャクチャ高く稚魚用としては栄養面では申し分ありません。後はやっぱり嗜好性・・・。餌に馴れるまで数日の絶食が可能な成魚ならば問題ないんですけどね~。あっ、ただ誤解の無い様にお願いしたいのはクロマの嗜好性が低いと言う事ではなく、あくまでもブラインシュリンプと較べてと言うことなのでお間違いなく。嗜好性は、上記の2つの製品と同等レベルです。 それと、稚魚用ではないのですが我家では結構重宝しているのがキョーリンのクレストグッピーです。ブラインよりもやや大きめの顆粒タイプですが、栄養バランスもよく嗜好性もそこそこです(笑)。初期餌料としては上の3製品と同様まだまだ改良の余地はありますが、生後1~2ヶ月程度経過したベタや卵生メダカの常用フードとしては結構お薦めできます。毎日、冷凍アカムシ刻んだりハンバーグを粉砕したりする手間と、それらの餌を使用した際の水質の汚染を考えるとかなり利用価値はあると思われます。栄養バランスも良いですしね。 また、一般向けではないのですが養殖業者御用達のおとひめと言うブランドは要チェックです!元々は、ヒラメやマダイなどの養殖業者向けの製品なのですが、その嗜好性・増肉効果(要するに成長率)などどれを取っても、現在市販されている稚魚用人工フードでは最高レベルだと思います。ちなみに、一口におとひめと言ってますがその餌のサイズにより何段階にも分けられて製品化されています。ベタブリーダーや卵目ブリーダーの中には、初期餌料だけブラインシュリンプに依存し、その後は成魚まで一貫しておとひめ一筋って言う人は結構存在します。何より手軽ですからね~。一般魚用としても利用価値大なので、中にはおとひめをショップオリジナルフードとして小分けにして販売しているショップもあるとか(笑)。 唯一つの問題点を挙げれば、業務用フードなので少量での販売がなされていない点でしょう。一般の方々が2kg(ミニマムオーダー)とか購入しても、全体の1/100も使わないうちに残りの餌は変質間違いなしです。どんな人工餌にも言えますが、一度開封したら2~3ヶ月で使い切るようにしないとだめですよ(笑)。もったいなくても余った餌は廃棄しないと、餌が酸化変質していて魚が病気になったり死亡したりする原因となっちゃいますから。それを考えると、ショップの虚偽(笑)を承知の上で小分けになったショップオリジナルフード(元おとひめ)を購入する方が賢いやり方かもしれません。
2006/10/31
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自家製カラ剥ブラインを作ろう! 稚魚用フードvol.08 さて、予告どおり今回は自宅で作る美味しい(笑)カラ剥ブラインの作り方を紹介しましょう!まず、用意するものは孵化率の良いブラインシュリンプエッグ少々、そして強酸を適量です。・・・ッて言ってもなかなか個人で塩酸や硫酸入手するのも大変ですし、取り扱いに注意しないと非常に危険ですからまったくお薦めできません。そこで、衣服の漂白剤を買ってきましょう。別に、銘柄なんてどうでもいいのですが塩素系の物を選びます。塩素系の漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムが主成分なので、希塩酸と同じような役割をしてくれます。これで、ブラインシュリンプの休眠卵の硬い外殻を溶かしてしまおうっ!て言う訳です。 ちなみに、なぜか私は必ずブリーチを使う事に決めています(笑)。別にハイターでも大丈夫ですけどね。価格は非常安いもので1.5リットル入りで200円しませんでした。これだけあれば当分の間、自家製カラ剥ブライン作り続けることが出来るでしょう。 先ず、始めにブラインシュリンプを必要量だけ小型のガラス容器(コップなど)に移し、水を注いでおきます。こうして、休眠卵にある程度水を含ませた方がその後均等に外殻の溶解ができる様です。時間は30分から1時間くらい漬けておけば十分でしょう。そんな時間も惜しいって言う方は、水に付けなくたってなんとかなります。 その後、観賞魚用のネットなどで軽く水気を切ったブラインシュリンエッグを容器に移し、そこに適当にドボドボとブリーチを注ぎます。そして待つ事10分もすれば、あ~ら不思議!(笑)。カラ剥ブラインの完成です!!・・・って滅茶苦茶簡単でしょう?ちなみに、トップの画像がブリーチに漬ける前、そして下が10分後のブラインエッグの状態です。 後は、外殻が溶けてオレンジ色に見えるようになったブラインエッグをまたまたネットなどに移し、流水でよく注げば終わりです。この時、よく洗い流さないとブリーチは観賞魚にだってあまり良い影響与えないでしょうから気をつけてくださいね。どうしても不安ならば、コントラコロラインなどの塩素中和剤を適量入れた水で最後に洗えば、塩素は完全に中和されますから安心です。 このままカラ剥ブラインとして用いるのであれば、ブリーチに漬けておく時間は結構アバウトで大丈夫。もしかして、すでにミイラ化していた休眠卵を使っている可能性が否定できない市販品よりも、数段クオリティの高いカラ剥ブラインがお手軽に出来ちゃいます。 ただ、この後通常の孵化手段でブラインシュリンプを孵化させて用いると言う方法もあります。なぜこんな事をするかと言うと、外殻を除去した休眠卵を孵化させると孵化後に稚エビと外殻を分離させる必要がなくなるからです。ベタや卵生メダカなど稚魚の初餌料として、動き回る生きたブライン幼生が必要な場合には非常に有効な手段です。めんどくさいけど・・・(笑)。 ただ、このように孵化させるつもりであれば、ブリーチに漬ける時間は10分前後としっかりと決めておくべきです。さもないと、外殻だけでなく内側の透明な薄い膜までブリーチが溶かしてしまい、休眠卵の中の稚エビに大ダメージを与えてしまい、孵化しなくなっちゃいますよ。 それと、確かにこの方法で簡単に良質のカラ剥ブライン作る事は出来ますが、これを乾燥させて保存すると言うのは我々趣味人にはちょいと無理な話です。フリーズドライ加工できる機械がないと、急速に乾燥させられないため、かえってブラインが変質しとんでもない事になりかねませんから、あきらめましょう。 いかがでしたでしょうか?カラ剥ブラインなんて簡単なものでしょう??この程度の行程で製品化できるんですから、メーカーは我々シロウトではとても出来ないような高品質の製品を世に送り出す義務があるってもんでしょう!ねっ?××さん??(お好きなメーカー名入れてください。ご想像にお任せします)
2006/10/12
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乾燥ブラインシュリンプ ブラインシュリンプその5 ブランシュリンプ幼生の高い嗜好性と栄養価を残したまま、利便性を追求すれば冷凍の次にたどり着くのはフリーズドライ製法でしょう。ただ、一口にフリーズドライと言っても2つに大別する事が出来ます。一つは、孵化したてのブラインシュリンプ幼生を集めてフリーズドライしたもの。そしてもう一つは、休眠卵の硬い外殻を薬品処理で除去した、いわゆるカラ剥シュリンプ。一般的に市販されているのは後者の方です。写真の製品はニチドウが発売しているカラ剥シュリンプです。 カラ剥シュリンプの利点は、孵化以前の状態なので孵化時にブラインシュリンプがエネルギーを消費する事が無く、孵化させたブライン幼生よりも高栄養である事と言われます。しかし、実際には孵化したブライン幼生でも十分高栄養なので、この点に関しては特にアドバンテージとは言い難いようです。それよりも、通常24時間前後経過しないと使えないはずのブライン幼生をいつでも手軽に使用でき、しかも冷凍ブラインよりも保存性が高い点が長所でしょう。 ただ、冷凍ブライン同様フリーズドライが動き回るはずも無く、稚魚の初期餌料として用いるには如何にしてこの物質があんたたちのご飯なんですよっ!って稚魚達に悟らせるかどうかが勝負の別れ目です。比較的好き嫌いを言わない(笑)、卵胎生メダカやシクリッドの稚魚にはスタートから問題なく使用できます。ただ、乾燥しているため水面に浮かんでしまう傾向があるため、使用前に小さな容器などに水と共に入れよく振って水に馴染ませてから与えた方が、稚魚達の受けが良いようです。 それと、正直言って嗜好性の面では生きたものはもちろん、冷凍ブラインよりも劣る事が多いようです。まぁ、普通に考えれば乾燥してパリパリしているので稚魚達が口に入れた時に違和感がより大きいのかな?って思います。もう一つ、気になるのが原料となったブラインシュリンプエッグのクオリティでしょう。すでに紹介しましたがブラインシュリンプの休眠卵の中には保存状態が悪かったり、保存期間が長すぎたりして孵化率の極端に悪い物があると言いましたよね?そんな休眠卵の中の稚エビは当然死んじゃってる訳ですよ。でも、薬物処理で外殻を取り除いちゃえば、そんな粗悪品でも立派なカラ剥ブラインです!(苦笑)。少なくとも、外見からは良品質の物と区別が付きません。 一説によると、孵化率の極端に悪くなった粗悪なブラインシュリンプエッグを原料にこのカラ剥ブラインを製造している悪徳メーカーも有るとか無いとか??確かに、原料代はその方が格安でしょうからね~(苦笑)。しかし、冷静に考えてみてください!エジプトのピラミッドの中のミイラを料理して食っちまうようなもんです!!(笑)。死後ずいぶん時間が経過して休眠卵の中で干からびたような状態になってるエビなんてはっきり言って美味い訳ないでしょう~。したがって、カラ剥ブラインを購入するなら、ネットなどで評価の高いブランドを選ぶべきです!・・・って、ここばかりは具体的に粗悪品のメーカー名出すと、バンコクで消される可能性があるので、コメントはパス1!ちなみに、バンコクでは2~3万円も出すと殺し屋が雇えるって言う話もありますから、あまり恨み買ってると危ないです!(苦笑)。 その点、まだ発売しているメーカーは少ないようですが一度孵化させたブライン幼生をフリーズドライさせた製品の方が安心と言えば安心です。少なくとも、きちんと孵化する良質の休眠卵を原料に使っている事は確実ですから。しかし、どーしてもカラ剥ブラインじゃなきゃイヤッ!(笑)と言うワガママなあなたの為に、さかなおやじが一肌脱ぎましょうっ!次回は、なんと自宅で簡単に作れるカラ剥ブラインを紹介しましょう!!乞う、御期待!
2006/10/12
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冷凍ブラインシュリンプ ブラインシュリンプその4 さて、昨日までにご紹介した稚魚用フードの王道とも言うべき、孵化したてのブラインシュリンプと同レベルの嗜好性・栄養価を目指して各メーカーは稚魚用フードの開発に挑んでいる訳ですが、まぁ、普通に考えれば真っ先に思い付きそうなのが孵化したてのブラインシュリンプ幼生を冷凍しちゃえっ!って言う事でしょう。 確かに、理論上はブラインシュリンプそのものなんですから嗜好性も栄養価もキープできていそうなものです。その上、いちいち孵化させて塩水と分離させるなどと言う手間も要らず非常に便利だろうと思うのが当然でしょう。ただ、実際には栄養価はともかく嗜好性の面では生きたブライン幼生には大きく劣ると言うのが実情です。冷静に考えてみればあたりまえの事で、稚魚達がなぜブライン幼生を好んで摂餌するのかと言えば、その一番の要因はピコピコ泳ぎ回るからです。稚魚達は、その動きにつられて思わずパクッってする訳です。 もっとも、嗜好性と一口に言っても厳密には2つに大別できます。一つは、前述のように稚魚の食欲を促進するもの、そしてもう一つは稚魚が口に含んだ後そのまま飲み込んでくれるか、それともプイッって吐き出しちゃうかと言う嗜好性です。さすがに、冷凍ブラインの後者の嗜好性は良好です。したがって、問題は如何にして動きの無い冷凍ブラインを稚魚達の口に入れさせるかにかかっています。一番良いのは、稚魚達が冷凍ブラインが餌なんだと認識するまで、生きたブラインと冷凍ブラインを混合して稚魚達に与えると言う手法でしょう。 この方法を使えば、カラシンやバルブ、シクリッドの稚魚であれば冷凍ブラインは稚魚の初期餌料として利用できます。ただ、ベタや卵生メダカなど動かない餌には初めの内はなかなか餌付いてくれない魚に関しては、初期餌料としてはなかなか厳しいものがあります。どちらかと言えば、生後2週間くらいが経過した時点で前述のように生きたブライン幼生と混合して与えながら徐々に慣らしていくといった使い方になるでしょうね。 冷凍ブラインとして私たちが最も入手しやすいのが、冒頭の画像のキョーリンから発売されているものでしょう。ちなみに、キョーリンからはブラインシュリンプの生体を冷凍した奴も発売されてますから購入の際にはベビーブラインシュリンプである事を確認しましょうね(笑)。ただ、この製品はっきり言ってクオリティ的には??です。使いやすいように小さなブロック状に仕上げてあるのですが、1つのブロックを水に溶かしてみれば判る事ですがほとんどが水分でブライン幼生の少ない事!(苦笑)。水分含有量95%位でしょうか?オマケに、なんだか色的にも妙に白っぽいのです。これって本当に孵化直後の幼生かぁ~??って言いたくなる外見です。 メーカーの方からはお叱りをこうむるかもしれませんが(笑)、これだったら個人的には自家製冷凍ブライン作る事をお薦めします。作り方は別に難しいもんではなく、一度にバケツなどを使って大量にブラインを孵化させ、孵化後卵殻や塩水から分離させた後冷凍保存するだけです。ただ、家庭用冷蔵庫のフリーザーは冷凍温度があまり低くないため長期保存は危険です。人間様用の(笑)クルマエビとかイセエビが如何に痛みやすいかを考えていただけば理解しやすいかと思いますが、あなたは生きたイセエビを人様からいただいて、1ヶ月とか冷凍保存するでしょうか?はじめから急速冷凍した冷凍食品ならいざ知らず、自分の家の冷蔵庫のフリーザーで凍らせた奴ですよ!そう考えると、例えば土曜日にブラインをセットして日曜日に1週間分を冷凍すると言った使用方法がお薦めです。 自家製冷凍ブラインさえあれば、グッピーなどの卵胎生魚や生後2週間以降の卵生魚の稚魚に用いるのであれば毎日生きたブラインを沸かす必要はもうありません!唯一の注意点は、栄養価が高い事もあって残餌はものすごく水を汚すと言う点でしょう。水底にいつまでも食べ残しの冷凍ブラインが沈んだままと言うような状況は絶対に避けなければいけません。それと、くどいようですが保存期間は1週間~10日間くらいと決めておき期間が過ぎたものはもったいなくとも廃棄しましょうね(笑)
2006/10/11
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シーモンキーの飼い方?ブラインシュリンプその3 さてさて、皆さんの中にわざわざブラインシュリンプ育ててシーモンキー飼育を楽しみたいと言う方がいるかどうかは別として、今回は普段は孵化した途端に餌と化してしまう哀れなブラインシュリンプの飼い方講座ぁ~♪ ブラインシュリンプ、つまりアルテミア・サリーナ(Artemia salina)を孵化させる方法は前回紹介したのでその通りにすればよいとして、ここでいくつかのポイントがあります。まず、塩分濃度ですが餌として用いる時は2~3%程度の食塩OKと書きましたが、不思議な事に塩分濃度は薄めの方が稚エビ(正確にはノープリウス幼生)は早く孵化するようです。ところが、そのまま育成をしたいのであれば塩分濃度は濃い目にしておいた方が良い結果が出ます。なぜそうなるのかはよく判りませんが、とにかくシーモンキー飼育を楽しみたいのであれば、はじめから水1リットルあたり35g程度の粗塩を溶かしておく事をお薦めします。 それと、飼育するのであれば、大量の稚エビを孵化させる必要はありません。逆に、あまり大量の稚エビが一度に孵化すると、酸欠や水質の悪化で1~2日程度で全滅しちゃいます。1リットルのボトルで飼育するのなら50匹も孵化してくれれば十分です。また、極少量を孵化させるので、エアレーションなども必要ありません。さらに、一刻も早く大きくしたいっ!と言うのでなければ水温も20℃以下でも大丈夫! 孵化させる事自体は餌用に用いている時と同じなので問題ないとして、最大のポイントはブラインシュリンプの餌でしょう。自然界ではこいつらは水中に漂う植物プランクトンを摂取しています。したがって、飼育水の中にこのような植物プランクトンが発生していれば申し分ないのですが、特にセットしたばかりの水槽ではその期待も出来ません。そのような時には、人間様用のクロレラの錠剤を細かくすりつぶして、極少量を与えてください。また、本格的にやらない時がすまないっ!って言う方には、養殖用餌料を扱っている業者から生クロレラを購入する事も出来ます。こちらは、はじめからブラインシュリンプやワムシ、ミジンコの育成用とうたっており、1ヶ月程度であれば冷蔵保存も可能です。・・・ただ、問題なのはあくまでも業務用なので、容器が馬鹿でかい事です。うっかり、冷蔵庫にでも保管しておくと青汁と間違えて、飲んじゃう家族もいるかもしれません(笑)。まぁ、飲んだって体に毒って事はないですけどね。 我が国では、ブラインシュリンプを大きくしようって言う殊勝な奴はあまりいないのか(笑)販売されていませんが、さすが観賞魚先進国のヨーロッパではちゃんとブラインシュリンプのための餌が販売されています。2番目の画像の商品はその一つで、おそらくはクロレラかスピルリナの粉末が主成分なのでしょう。エライッって感心すべきなのか、暇だね~ってあきれるべきなんでしょうか??うーん・・・(笑) ところで、最近海水魚の繁殖を楽しむハイレベルのマリンアクアリストの中には、ブラインシュリンプに高度不飽和脂肪酸を含有した粉末を食べさせて、それを海水魚の餌にする人がいます。これは、ブラインシュリンプや人工餌では不足しがちな海水魚の必須脂肪酸を強制添加するために、ブラインシュリンプを動くカプセルとして使っている訳です。ただ、このパウダーはあくまでも海水魚に必要な栄養を補給するための添加剤なので、ブラインを飼育するんだい!って言う方は、わざわざここまでのものをそろえる必要はありません。クロレラの粉末で十分用が足ります。 水温や栄養状態によりますが、孵化後3~4週間もすれば、ブラインシュリンプは冒頭の写真の如く、なつかしのシーモンキ~に大変身してくれます。でも、改めてよく観察してみると別に可愛くもなんともない気がします。こうして、子供の頃の夢がまた一つ儚く消えていくんですね~(涙) それと、ついでですがブラインシュリンプの雌雄は、成体の頭部を見れば一目瞭然です。鼻?がゾウみたいに肥大化してる見るからに化け物っぽい奴がオス、比較的控えめな頭の形状なので少しはまともな生き物に見えるのがメスです。
2006/10/10
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ポイントは孵化したて!ブラインシュリンプその2 それでは早速、ブラインシュリンプの孵化方法について紹介して見ましょう。ブライン孵化の基本は「一定範囲の濃度の塩水にブラインの休眠卵を投入すれば、24~36時間で孵化する」と言うものですから、この大前提さえ守れば、後はどのような孵化方法を採ってもブラインシュリンプを孵化させることが出来ます。したがって、その孵化方法は人によってまちまちで、コップやプラケースで孵化させる人から、ペットボトルで自作の孵化容器を作る人、市販の自動給餌器具を愛好する人、そして水産試験場並みにアクリル水槽に稚エビ分離用のコックまで付けたアクリル水槽を用意する人など、それはもう見事なほど千差万別です。 これらの孵化手段の内、どれが一番などとはとても言えません。と言うか、その人が一体どの程度の量の孵化したてのブラインが必要がどうかによる所が大きいでしょう。コミュニティタンク内でドワーフシクリッドがいつの間にか稚魚を引き連れていた・・・なんて人は極少量で十分でしょうし、グッピー専用温室を持っているマニアなんかはそれこそビックリするほど大量に必要でしょう。ちなみに、上記の4つの孵化手段を得られるブラインの稚エビの量で少ない順にならべると1.塩水を入れたコップやプラケースに卵をばら撒く(エアレーションなし)2.市販の自動ブライン給餌器具を使用する3.ペットボトルなどで自作の孵化容器を作る4.稚エビ分離用コックなどを取り付けた、自作のアクリル水槽を用いると言う具合でしょうか。 いずれの方法を用いるにしても絶対に必要なのが、孵化に用いる塩水の用意です。ブラインシュリンプをシーモンキーのように累代飼育すると言うのであれば話は別ですが、ただ餌として孵化させるというのであれば、海水や人工海水を用意する必要はありません。ただの塩で大丈夫!ちなみに、私の温室ではベタ飼育容器の水質急変を防止するためや、病気の初期治療薬として用いる事もあり、にがりを含んだ粗塩(博多の塩、赤穂の塩etc.)を用いています。しかし、普通の食塩と孵化率はまったく変わりありませんし、値段はただの食塩の方が半分以下で済み経済的でしょう。 塩の用意が出来たら、塩素中和した水道水1リットル(1000cc)につき、20~35g程度の塩を溶かせば準備完了です。この時、塩の分量はあまり神経質になる必要はありません。最初の内は、孵化容器の容量に応じて計量スプーンなどで真面目に塩の分量計っていますが、そのうち少々の誤差はブラインの孵化率に全然影響ないと言う事が判ってくると皆さん目分量になるようです(笑)。それと、水道水を塩素中和したほうが本当に良いのかどうかは、正直言って良く判りませんが、我家では昔から念のため中和しておきます(笑)。 ここからは私の孵化方法の説明になりますが、市販の蓋付きプラスチック容器の蓋部分に2つの穴を開け、一方にエアチューブをもう一方は空気の通り穴にしたものを2個用意して使っています。容器の水量約800ccなので、25g前後の粗塩を溶かした塩水をここに張りその中に約1.5g程度のブラインの乾燥卵を入れて、エアレーションしておきます。ちなみに、エアストーンは使いません。また、エアレーションは孵化した稚エビたちが酸欠状態で死亡するのを防ぐためのものですから、卵の量が少量である場合はエアレーションを施さなくてもブラインはちゃんと孵化してきます。それと、あまり欲張って乾燥卵をドバドバ入れちゃいけません(笑)。酸欠のためかあるいは水質悪化のためかはよく判りませんが、孵化率が急激に悪化します。 塩水に漬けた休眠卵は20~36時間くらいで孵化してきます。孵化時間は、水温によって左右されますので、28℃前後と高水温をキープすればそれだけ早く、我家の温室のように1年中エアコンで室温を24℃前後にキープしているような環境では孵化まで26時間くらい必要なようです。これからのシーズンは、保温無しではチョット孵化は厳しいかもしれません。そのような場合は、上の画像のように容器を保温器具をセットした小型水槽やプラケースなどに水を張ったものに沈めて水温を維持すると良いでしょう。 容器内の塩水がオレンジ色に見えてきたら孵化が始まったと言うサインです。容器内のエアレーションを止めてしばらく放置すると、卵の殻は水面に浮いてきます。また稚エビは遊泳力があまりないせいか、水底付近に群れ集まるようになります。この時、ブラインシュリンプの幼生は光に対して正の走行性、つまり光に集まる性質があるのでそれを利用して容器の一部を強い光で照射するとそこに集中的に集まってきた稚エビを効率よく回収することが出来ます。それと、ここでは稚エビと言う言葉を使っていますが、本当は孵化したばかりのブラインシュリンプの幼生はノープリウスと呼ばれる形態で、厳密には稚エビではありませが、ノープリウスじゃ親近感湧かないだろうっ!(笑)って事で、ここではあえて稚エビと呼ばせていただいております。あしからず・・・ 孵化した稚エビを容器内から回収するときに、出来るだけ卵殻を一緒に採取しないよう注意しましょう。卵殻は、乾燥やその他の環境の激変から卵内の稚エビを保護できるほど頑丈なものなので、魚の稚魚にとっては非常に消化の悪い物質となっております。あまり大量に摂餌すると消化管閉塞などと言う最悪の事態も招きかねません。また、孵化に用いた塩水も淡水魚にとっては不要なものなので、出来るだけ飼育水槽に持ち込まないようにします。グッピーブリーダーの中には、問答無用でブライン幼生と一緒に塩水も飼育水槽にぶち込む人がいますが、別にこうした方がグッピーにとって良いからではなく、手間を省くためにやってるだけなので無理に真似する必要はありません(笑)。それと、そのような人は、月に一回くらいグッピーの飼育水槽を丸洗いしちゃいますから少々の塩分が水槽内に混入しても全然問題ないのです。 稚エビと塩水を分離させるには、濾し取るのが一番簡単です。私の所では、今は亡き(苦笑)砧インターナショナル社のブライン濾し器使ってます。他ではスドーも問い扱っているようです。もっとも、使う人の都合でコーヒーのドリップペーパー使おうが、ティッシュペーパー使おうがそれはもう人の勝手というものでしょう。皆さんお好きになさってください。 こうして、様々な過程を経てやっとブライン幼生は愛魚の餌となる訳です(笑)。この行程が面倒だと考える人が沢山いる事から、メーカー各社がブライン幼生に代わる手頃に使える人工フードの開発を考えちゃうって事なんですね~♪だから、今までの長々と続いた説明文読んで「別にめんどくさくないじゃんっ!」って思えた人は、人工フードなんて使う必要はありません。ブライン幼生を使いましょう。 ところで今日のタイトルですが、ブラインシュリンプの稚エビは孵化したてのものを使うのが鉄則です。なぜって??生まれたばかりのブラインシュリンプは、元々しばらくの間活動可能なだけの栄養(卵黄)を保有しています。しかし、水槽内をピロピロ泳ぎ回っているうちに、当然カロリー消費しちゃいます。しかも、孵化容器の中に彼らの食べる餌なんてありませんから、外部からの栄養補給は無しです。この事は、孵化させたブラインの稚エビを観察していればすぐに判ります。孵化直後に体内の卵黄でオレンジ色に染まっていた稚エビが、数時間もすれば妙に白っぽくなってきます。これは、体内の栄養分を使い果たしてしまった証拠です。このような稚エビでも、ピロピロ泳ぐ動作が稚魚の食欲を誘うのか、嗜好性は高いままです。でも、いくら美味しくたって、ウエハスばかり食べてたんじゃ、魚の稚魚の体が持ちません(笑)。ブラインの稚エビは孵化したての旬の頃に食べるのが一番!と言うお話でした。 ブラインシュリンプを稚魚の餌として用いるだけなら今日までの話で終了です。でも、せっかくなので?ブラインシュリンプの育成方法についても次回紹介したいと思います。中には、昔のように童心に返ってシーモンキー飼ってみたいっ!って言う人いるかもしれないし(笑)
2006/10/08
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稚魚用フードの王道!ブラインシュリンプその1 卵から孵化し、自分のお腹の栄養を消費しつくした稚魚達の餌としてなんと言っても一番なのは現状では孵化したてのブラインシュリンプでしょう。各メーカーの稚魚用人工フードは、これを目指してしのぎを削っているのです。稚魚用フードを語るにあたっては、まず各製品の最終目標であるブラインシュリンプを紹介し、残りの商品はブラインシュリンプに較べてどうか?と言う観点から論じるのが一番判りやすい比較方法だと思います。 ブラインシュリンプは正式にはArtemia salina(アルテミア・サリーナ)と言う学名の、エビの仲間です。さらにこだわってみると、甲殻綱無甲目ホウネンエビモドキ科に属してます。つまり、我が国の水田などに初夏の頃発生してちょっとした話題になるあのホウネンエビにかなり近いエビなのです。まぁ、そんなこと言われなくても外見見ればそっくりですから判りますけどね(笑)。 かつて(今でもか?)シーモンキーと言う商標で一世を風靡した生物は実はブラインシュリンプです。もっとも、製造元では、シーモンキーはアルテミア・サリーナを品種改良して作出したものだと言ってますけど、正直言ってどこをどう改良したのかは少なくとも私にはわかりません(苦笑)。今を去ること30年以上前の小学生の頃に、親にせがんでクリスマスプレゼントをシーモンキーにしてもらった事がありましたっけ。商品のパッケージには、サルの顔をした小エビのような生物のイラストが載ってましたし、説明書きにはシーモンキーは1匹1匹顔が違うので、名前を付けてあげましょう!みたいな事が書いてあったので、これはもう子供心に好奇心で胸がバクバクしちゃってもいたし方ありません。結果は・・・子供の頃のクリスマスプレゼントとしては最も貧弱なものであったと言う記憶しか残ってません(笑) ブラインシュリンプの生息地として一番有名なのはアメリカ合衆国ユタ州のグレートソルト湖と言う塩水湖産の物でしょう。他にも、中国やタイ、ブラジルなど世界各国から生息が報告されています。ただ、今まではブラインシュリンプは1種類だけであるとされていましたが、ここの所の研究で現在では十数種に再分類されたようです。したがって、皆さんが何気なく使用しているブラインシュリンプはアルテミア・サリーナ種じゃないかもしれません。・・・って、稚魚用の餌として問題ないのであれば、一部のマニアを除けば種類なんてどうでもいいんでしょうけどね(笑) ブラインシュリンプが稚魚用フードとして優れてる点は多々ありますが、何と言っても生き餌ゆえの嗜好性の良さと保存の容易さが最大の武器です。特に保存性の良さは特筆物で、生後2週間~1ヶ月程度で成熟した親エビはオスメスで繁殖する有性生殖でも、メスだけでバカバカ子孫殖やせちゃう単為生殖でもOKです!ミジンコと同じですね。この時、メスだけで子孫を残す単為生殖の場合はメスのお腹にくっ付けられた卵はその場で発生を開始し、幼生の形で水中に泳ぎだします。しかし、ペアで行う有性生殖の卵は、一度母体から生み出され水底に沈みます。この卵は、乾燥や水温の変動など様々な環境変化に耐えることが出来るのです。 ブラインシュリンプエッグとして販売されているのはこの耐久卵の事で、きちんと乾燥状態をキープできれば数年間にわたり乾燥卵のまま孵化能力を保つ事が出来るのです。この様に非常に便利なブラインシュリンプエッグですが、なぜかその孵化率は製品によって大きく異なります。最悪の場合、一缶(425g)買って、孵化率0%って言う事もあります。通常は90%以上は孵化するはずなんですけどね。 なぜ、このように孵化率に差が出てしまうのでしょう?以前からグレートソルトレイク産は卵の質が優良で、中国産は粗悪で孵化率が悪いと言われてきましたが実際にはそうでもないようです。要するに、乾燥卵を作る過程がきちんとしているか否かって言う点が大きなポイントなのではないでしょうか?その証拠に、ここ数年の中国産ブラインシュリンプの孵化率は飛躍的に向上しています。これが、地域毎の個体群の卵のクオリティの問題ならば、こうして年々孵化率が向上すると言う事もありませんから。それともちろん、購入後の保存状態にも孵化率は大きく左右されます。一度開封したら、出来る限り密閉度の高い容器で湿気に気をつけて保存しましょう。 いずれにせよ、ブラインシュリンプを購入する立場としてはその孵化率の良し悪しは非常に重要なポイントながら、購入前には予測不可能です。一度購入したブランドの孵化率が良かったからと言って、次回からも同じように良好な孵化率を示してくれる保証はありません。ブラインシュリンプの取り扱い量が多そうなショップ(グッピー専門店や最近ではブラインシュリンプの通販ショップもある)であれば、販売しているのと同じものを自家消費している事でしょうから、孵化率が悪い商品に当たる危険はそれだけ少ないと思います。それと、いくら保存が利くと言っても何年間もお蔵入りの商品はそれだけ孵化率が低下しますから、繁盛している店をチョイスしましょう!(笑)。今日はこのくらいにして、次回は実際にブラインシュリンプを孵化させる方法について紹介します。
2006/10/07
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稚魚用フードに求められるもの 稚魚用フードvol.02 稚魚用フードと一口に言っても、その用途により大きく2つに大別する事が出来ます。一つは、卵から孵化し自由遊泳を始めたばかりの稚魚に与えるもの。そしてもう一方は、グッピーやプラティなどの卵胎生メダカの仔魚や、卵生魚の孵化後1ヶ月程度の時点に与える仔魚用餌。今回このシリーズで取り扱うのは主に前者の方です。後者の卵胎生メダカのベビーフードとでも言うべき餌は多くの場合、そのメーカーの主力である熱帯魚用フードとその栄養組成がほとんど変わりません。・・・って言うか、一般魚用フレークフードを製造する過程で、最初に出てくる大きめのフレークが大型魚用、それを少し砕いたものが一般的な観賞魚用フレーク、そして製造過程でつぶれてしまい粉状になったものがベビーフードって実際にやっているメーカーさえありますから油断できません(苦笑)。と言う事は、成魚用のフレークや顆粒を砕いて与えてもなんら問題な言って事になっちゃいます。実際には、稚魚~幼魚期のフードは成魚用に較べてより高栄養な物が望ましいんですけどね。 ところで、稚魚用フードに求められるものは一体何なのでしょう?はっきり言って次の3点をクリアしていれば合格と言えると思います。1)餌の大きさが稚魚の口にあったサイズである事。2)栄養価が高い事。3)嗜好性が高い事。 こうしてみると実に当たり前の事ですが、実際にはこの3点をすべてクリアしている稚魚用フードは非常に少ないのが現状です。まぁ、1番目の餌のサイズに関しては稚魚用フードなんですから当たり前と言えば当たり前なので(笑)、クリアしていない餌があるとも思えませんけど・・・。 問題は残りの2点にあります。皆さんはこのうちどちらが重要だと思います?私の個人的な意見ですが、やはり嗜好性を最優先にすべきだと思います。栄養価も重要ですが、最も重要な栄養素と言われるタンパク質含有量が45%(餌の乾燥状態時)を切るものはほとんど見当たりません。理想を言えば50%以上欲しい所ですが、とにかく生後1ヶ月もすれば一つ上の餌つまり仔魚用フードを使えますから、若干栄養価が低目でも与えている期間が短い事から、致命的なダメージは受けないで済むでしょう。それに較べて嗜好性の方は、稚魚期には1日の絶食でも死に至る事があるのを考えれば必要不可欠な条件です。稚魚にとっては、目の前にある物体が餌なのか否かを考えている余裕なんて無いのです。 ところが、メーカー各社から発売されている稚魚用フードの多くは、どうもその栄養組成にばかり着目して商品開発してる気がします。原料にも工夫して、稚魚にとって必要な栄養分を過不足なく含有している事を強調していますけど、稚魚が食わなきゃ意味ないだろ~!(笑)・・・って言う製品が多すぎ。メーカーの商品開発担当の人達は本当に稚魚を使って、商品の実験してるんでしょうか?なんとなく、食品加工学や薬学系の方たちだけで、「うちの成魚用フードに高タンパクの原料を多めに配合し、さらにビタミンとか添加しちゃうと、ユーザーにアピール出来ちゃうもんね!」的なノリで作ってるメーカーもある気がします。 ずいぶん前の事になりますが、某メーカーの方が人工イトミミズを作りたいと言って、私の周りのアクアリストに協力要請をしてきた事があります。協力って言っても、試作品をモニタリングして欲しいってだけなんですけどね。ある日メーカーの担当者が意気込んで持ち込んできた試作品を某ショップに我々が集い試してみる事に。薄気味の悪い(笑)蛍光ピンクに染まったシラタキみたいな物体がグッピーがワンサカ泳いでいる水槽にポチャン!・・・結果は30分経過してもただ1尾のグッピーも寄ってこない状況の中、当の人工イトミミズ君はいつまでも水底でユラユラしていたとさ・・・。 これなんて、魚の生態を知らない研究者が作った製品の典型みたいなものです。例えば、蛍光物質は魚の摂餌促進をする事がありますから餌を蛍光ピンクに染めて・・・とか、マニュアルと言うか教科書どおりに作ったんだと思いますよ。でも、実際にサンプリングする前に、自分の研究室で一度でも嗜好性に関してテストしていれば、こんな惨めな結果にはならなかったんでしょうに。2時間後、その担当者は気まずい雰囲気のまま我々をショップに残したまま去っていきました。水底でユラユラしている蛍光シラタキを置き土産に(笑)。 それでは、次回から皆さんお待ちかねの?(笑)、商品各論に突入する事にしましょう!もっとも、わが温室にはきちんとした測定用の機器がある訳ではないので栄養価など食品化学的な分野のお話は出来ません。嗜好性を中心に、稚魚が無事に次の段階まで生存できたかどうかを基準に話を進めていきましょう。
2006/10/05
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稚魚用フードについて 稚魚用フードvol.01 延々と続いていたダニオの仲間シリーズも一端終了しましょう。本当は、パールダニオの仲間には、まだまだケル・ダニオとかダニオ・ロゼウスとかいるんですけど、我家の水槽で泳いでいないので画像が用意できません。これらに関しては、いずれ個体を入手した時点で追加情報としてご紹介したいと思います・・・って言うか、パール・ダニオグループにはゼブラ・ダニオの仲間ほどの思い入れが無いって所がミエミエの気がしますね~(笑)。 さて、変わって紹介するのは久々に生体以外!・・・つまり器具やフードの紹介と言うか酷評?(笑)もやらないとね~♪でも、これって一歩間違えると、アクアメーカーから総スカン喰らって本業の方が商売上がったりになっちゃう可能性もあるので、結構際どい分野なんですけど・・・。それでも、果敢にチャレンジする辺り、人生の正道を踏み外した中年無頼漢の面目躍如ってとこなんでしょう! まぁ、業界の反応を見ながらスタートという事なので、イキナリ核心突いちゃうとまずいですから、先ずは無難な稚魚用フードシリーズと行きましょう!稚魚用フードとは読んで字の如し、観賞魚(基本的にこのブログでは熱帯魚を指します)の卵から孵化したばかりの稚魚期に与える餌の事で、飼育のみを楽しんでおられる方には縁遠い分野です。それだけに、万が一酷評してもメーカーサイドに与える刺激は最小限でしょうし(笑)、様子見にはもってこいの分野です。 これから数回にわたってメーカー各社の稚魚用フードを題材にああでもないこうでもないってやらかしますけど、決してそのメーカーが嫌いとかそう言う事ではないので、もしメーカーの社員の方がこのブログ見ててもマジ切れしないで頂戴ね!(笑)。
2006/10/04
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さてさて、足の痛みも忘れて夢中になって店内を歩き回っていたさかなおやじですが、そろそろ閉店の時間のようです。すぐに日本に帰国するわけではなかったので生体こそ購入しませんでしたが、面白グッズは山のようにゲットしました(笑)。確実に面白グッズコレクション癖のある私ですが皆さんはいかがなのでしょうね?私の場合、見た事のない商品を見るとどうしても自分で実際に使ってみたくなってしまうのです(苦笑)。もっとも、そうした商品のほぼ99%は馬鹿やろ~金返せって言う効能なんですけどね~。この傾向は、別にアクアグッズだけに留まりません。例えば、コンビニで新発売のお菓子なんて見かけるともういてもたってもいられません!(笑)。私の通勤用の車の助手席には、こうして購入した新発売のお菓子の袋が幾つも転がってますから。 ところで、話は少々脱線しますがなんで新発売のお菓子の大部分はクソまずいのでしょう?一応、開発担当の方とか市場調査の担当の方とかいるんでしょうに、こんなまずい商品市場に出しても売れねぇ~!とか会議で発言する良識ある方は明治や森永やロッテにはいないんでしょうか??出来れば、今の仕事やめてお菓子会社のマーケットリサーチ担当部門に就職したいぐらいです。 話を元に戻すと、ショップの外に出てボン駅を目指しトボトボと言うよりは、痛む右足をかばいながらギッタンバッコン歩いていると、前方の広場がやけに明るくライトアップされてます。好奇心の権化である私が、覗きに行かないわけもなく・・・。そこは市場でした。広場の石畳の上にテントを設営して八百屋やら肉屋やら色んなショップが出ています。早速、肉屋に行ってソーセージやハムを何種類か購入しました。・・・って一体いつ食べるつもりなんでしょう?このおやじは(笑)。そして、ついに発見しちゃいました!果物屋さんを!! 何を隠そう、さかなおやじは無類の果物好きなのです。それも食べる量が半端じゃありません。例えば、イチゴは一人で1パックは常識です。昨日の晩も、家族が寝静まった頃冷蔵庫を物色してパインを見つけたので、一人で丸ごと一個きちんと皮をむいて食べました(笑)。そんな私が果物屋さんを見つけちゃんったんですから、これはもう猫にマタタビ、ブタに真珠(チョット違うか)状態です。気が付くと、プラム3種と青リンゴ、そして小型の柑橘系果実を両手に抱えきれなくなるくらい買ってました!だって、英語が全然通じない上にどれも1キロいくらって表示になってるんだもん(苦笑)。当然5kg前後購入した事になりますね~。翌日の早朝にはドイツを出国すると言うのに一体どうする?? でも心配はいりません。広場を離れる瞬間から紙袋の中に手を突っ込んでフルーツを食べ始め、帰りの特急列車の中でも、そしてホテルに戻っても夕食抜きでひたすら食べまくりました(笑)。たぶん、3.5kgくらいは消費したはず!おかげで、お腹の中がガポガポになってチョット苦しかったですけどね。中でも、やや黒味を帯びた深赤色のプラムは絶品でした!あ~、もっと一杯買っておけばよかったぁ~! ところで、今日のお楽しみ袋の中身紹介はサノプラントです。要するに、CO2を発生させるタブレットで、これを水槽の中にポチョンと放り込めば水草の育成に欠かせない二酸化炭素を供給できるって言う便利グッズです。我が国でも以前スドーが同じような商品発売してましたし、今はアズーがほぼ同じ効能のものを売ってますね。ドイツでは、本格的なコントロールシステム内臓の何十万円もするようなCO2添加装置が売られている反面、この手の簡易CO2供給タブレットも各社競って発売しているようでした。 もっとも、水草と言えばミクロソリウムとアヌビアス、そしてウィローモスくらいしかない我が家の温室では無用の長物ですね。という事で、このサノプラントもキリ番プレゼントお楽しみ袋の中へGo!
2006/03/04
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さて、引き続き面白グッズの収集に励まなくては(笑)。ところで、今回2年ぶりにドイツのショップに行ってみて感じたことがあります。それは、ドイツのアクアホビー界にも小型水槽がずいぶん浸透し始めていると言う事でした。以前はドイツの観賞魚用水槽のミニマムサイズは1mとか言われていましたが、ここに来て急激に小型水槽が普及し始めたようです。 その理由は色々あるのでしょうが、レッドクリスタルシュリンプとショーベタがはやり始めている事も大きな要因の一つでしょう。どちらも、いくつか存在するドイツの観賞魚雑誌では必ず特集を組み紹介されているほどです。もっとも、クリスタルレッドの方はほとんど赤一色で、美しい紅白バンドの個体はまだほとんど出回っていないようです。 とにかく、冒頭の画像をご覧いただければお判りのようにかつてはドイツでほとんど見かける事のなかった小型水槽セットが棚のかなりの部分を占領していました。残念ながら我が国のメーカーの水槽は見つかりませんでしたね~。ほとんどが中国製でアズーとかジェボとか・・・。うーん、頑張れ日本のアクアメーカー!!・・・って言っても、日本のメーカーの水槽の大部分が中国やインドネシアで作られてるんですけどね(苦笑) それでもって(笑)、今日御紹介するお宝グッズはミクロゼルです!いかにも安っぽい作りの箱の中には緑色の粉がビッシリ詰まったガラス管が入っています。一体何に使うものかお判りでしょうか?実はこれ、ブラインシュリンプの餌なんです。我が国ではブラインシュリンプといえば乾燥卵から孵化したばかりの幼生を、熱帯魚の稚魚に与えるくらいしか使い道がありませんが、さすがドイツ人は考える事が違います!孵化したブラインシュリンプに、栄養価の高い餌を与え大きく育ててから生き餌として与えようと言うのです。 我が国のアクアホビーでは単一の餌を与えていれば十分みたいな感覚がありますが、ヨーロッパのアクアリストは実にバラエティに富んだ餌を愛魚に与えようと努力します。昨日紹介したブイマックス・ゲルなんかも、冷凍餌にビタミンを添加して栄養強化しようって言う製品ですから、よっぽど魚に餌あげるのが好きなんですな、ドイツ人って(笑)。 もちろん、この素晴しい逸品も今回のキリ番プレゼントの中身に入っておりますよ~♪おそらく成分は、クロレラか植物性プランクトンの粉末に無機塩類を添加したものだと類推されますので、ブラインシュリンプだけではなく例のオオミジンコの餌としても最適なはずです。早速試しに我が家のオオミジンコ培養水槽の中に適当にぶち込んでおきましたので、1週間もすれば効果の程が判ると言うものです。
2006/03/02
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さて、痛む足を引きずりやっとたどり着いたドイツのアクアショップですが店に入る前からすでに問題発生です(笑)。なんと、営業時間が夜の7:00まで!日本のショップの常識から考えるとハァ~??っていう感じですが、こちらでは普通の事のようです。何しろ、会社も夕方4:00頃には終わってしまい、一部の殊勝なビジネスマン以外は家路を目指していっせいに会社から出て行ってしまう人たちですから・・・とにかく、自分達の生活をエンジョイしてる気がします。 ・・・ところで、ショップの入り口に到着した時間はと言うと、夕方6:15!つまり後45分しかショップは営業していない事になります。とにかく寸暇を惜しんで痛む足を引きずりながら店内へGo!! 大体200坪くらいはある広い店内の中には、とにかくゆったりと余裕を持って商品や水槽が置かれています。我が国の一部のショップのように、人がすれ違えないほど狭い通路なんてものはここでは考えられないようです。ほんとに羨ましい限りです。まずは、生体のコーナーを目指します!ただ、ショップの生体販売水槽の照明ではどうも上手く写真が写らなかったみたいで、中の魚の画像はありません・・・あしからず。 生体販売用の水槽はほとんどが60cm前後の大きさで、この店には300本ほどの水槽がありました。ドイツでは大型魚はほとんど飼育されていないため、ほぼすべてが10cm以下の小型魚です。熱帯魚先進国ドイツといえども、中にいる魚の種類はむしろ我が国の大型専門店の方が豊富かも?これは、以前ドイツ人の知人を日本のショップに案内した時にも言われましたから、その点では我々日本人は恵まれているのかもしれません。 出来れば購入したいと思わせた魚は、それほど多くはありませんでした。あえて挙げるならば、エンドラーズライブベアラー(私の保有するタイプとはチョット違う方向で維持されてました)、ペルビカクロミス・プルケールの色彩変異、超極美のバルブス・ヤエ、正体不明でかなり綺麗なダニオの仲間辺りでしょうか? 魚の種類と言う点ではさほど感動はないかもしれませんが、そこは熱帯魚先進国ドイツ!店のあちこちに3m級のレイアウト水槽がゴロゴロしてます。トップの海水魚水槽も幅は優に3mを超えていました。しかも、どれも非常に綺麗に維持されていたのが印象的です。もっと長く魚を見ていたいのですが、いい加減なところで器具売り場に回らないと閉店時間が迫ってます。 器具売り場と言うと・・・うーんさすが本場ドイツって感じです!日本ではお目にかかることの出来ない商品がゴロゴロしてます。我々にお馴染みのテトラ社でさえ、見たことのない餌やコンディショナーがありますから、コレクター癖のあるさかなおやじにはまさにうーんパラダイス!(笑)。そして、本日の逸品が上のデナリー社のブイマックス ゲルです。 どうやら、魚用のビタミン補給剤のようですが歯磨き粉のチューブのようなものに入っていて、説明書きによれば冷凍餌などに混ぜて与えると、飼育下で不足しがちな各種ビタミンが過不足なく供給できると言う優れものなんだそうです。・・・って、なんだかあまり必要ない気がしますがコレクターズアイテムとしてはなかなかの優れものと思われます(笑)。当然、ゲットいたしました。これは、今回のキリ番お楽しみ袋にも入ってます! ・・・ところで、今回のキリ番はどなたが該当者なのか未だに判明しません(苦笑)。おそらくは通りすがりのゲストの方なんでしょう。こうなりゃ、再度キリ番設定するしかないかも?とにかく、今回の出張で入手したお楽しみ袋の中身の紹介が一通り終了した時点で、どうするか決めようと思います。
2006/03/02
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昨日、オンラインショップを始めた知人から連絡があり「バイオリフの通販はじめたのでよろしくね!」と言われました。バイオリフ??何でしょう、それは?実はこれ、以前ブログで取り上げた、ショップの商品倉庫の奥深くに眠る秘宝の一つ(笑)、不織布パック入りのマジックリーフの商品名でした。 マジックリーフは熱帯地方に生えている広葉樹林の枯葉の事で、タンニンなどを大量に含むため水の中に沈めると、すぐに大量のタンニンが水に染み出てきてその様な水質を好む魚に最適な飼育環境が作れると言う事で、以前からアピストやワイルドベタ、アロワナなどをとことんやっている方達の御用達アイテムです。一見するとたんなる落ち葉(実際落ち葉なんですけどね・・・)なんですが、水槽内に入れるとかなり短時間で水が茶色く染まります。 バイオリフはこのマジックリーフを粉砕しパックにする事で、その取り扱いが格段と楽になった点を評価して前回このブログでも紹介したのですが、如何せん通販未発売じゃ駄目ジャン!(笑)とショップのオーナーに言っておいたところ、この度発売の運びになったそうです。 それじゃあ、と言う事で昨日のと言うよりは今日のam3:00頃から使用実験をしてみる事にしました。・・・って、夜中の3時にそんな事はじめる中年オヤジっていったい何者??(笑)まぁ、実験といっても20cmキューブ水槽に塩素中和した水道水を入れ、そこにバイオリフ1パックを入れてみただけなんですけどね。ちなみに、上の水槽がバイオリフ使用前です。 そして、上の画像が水槽(厳密には外掛けフィルターの中)にバイオリフを入れて5分後の画像です。見事に水が黄褐色に染まってますね~(笑)。私が普段愛用している粒状ピートではここまで速攻で水の色が染まる事はありません。ためしにPHを測定してみると、バイオリフ使用前は7.3あったPHが6.8に下がってますから、ちゃんとタンニンが抽出されてるんでしょう。もっとも、バイオリフ1パックで120リットルの水を処理できるって書いてありますから、20cmキューブ水槽に1パックでは余りにも多すぎでしょうけどね。 バイオリフを含めたマジックリーフが実際に魚にどの程度の好影響を及ぼすのかまでは、試した事が無いのでよくわかりません。というのも、我が家ではずっと粒状ピート使ってきましたから・・・・でも、マジックリーフをすでに使用されておられる方であれば、このマジックリフはなかなかよろしいんじゃないでしょうか?(笑)。 もし、ちょっと興味があるなっていう方は下のバナーをクリックしていただけると、セルバスオンラインショップのHPでバイオリフをご覧いただけます。・・・って、社長ぉ~!ちゃんと宣伝しときましたからね!社内会議中に「バイオリフ紹介頼む」って携帯に伝言入れるのやめてください(笑)。一応、これでも由緒正しき品行方正なサラリーマンなんですから~。おかげで、もともと気合の入らない会議が余計つらくなりました(爆笑)。
2006/02/16
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先日、おなじみの(笑)「セルバスオンラインショップ」に遊びに行って来ました。当然、実在する店舗にですけど。東京都足立区にあるセルバス本店は、我が家からは結構遠いんですがちょくちょく遊びに行きます。でも、ここで魚購入した事一度もないかも(爆笑)。そう、さかなおやじのお目当てはショップの中ではなく、2階にある倉庫スペースにあるのでした。 いつものように、ショップの自動ドア開けて中に入り店員さんたちに挨拶されるもさらっと流して(笑)、そのまま2階に・・・。と書くとすごく簡単な事みたいですが、2回は店舗ではなく事務所兼倉庫ですから一般の人は立ち入り禁止です。そして、社長にチョット挨拶して倉庫に直行!実は、この会社は海外から様々なアクアグッズ輸入してるんです。しかも、私も一度もお目にかかったことのないような珍品ばかりドッサリ置いてあります。以前紹介したバンコク土産のOXYFISHやスネールリッド辺りが大好きなさかなおやじの好きな商品と言えば・・・そう!皆さんもうおわかりですよね?「みょうちくりんなアクアグッズ」の事です。 社長はあくまでも商売の事を考えて輸入したと言ってますが、なぁ~に!根の部分では私と同じ「キワモノ好き!」な社長の事です(笑)、半分以上個人の趣味入ってるに決まってます。 そんな、さかなおやじにとっての宝の山を漁っていると「ホラッ、見ぃ~つけた!」。今回画像掲載した「バイオライフ」って言う箱入りの商品、これなんだと思います?」実はこれ、東南アジアのマジックリーフを細かく粉砕して不織布のパックに入れた商品なんです。 マジックリーフと言うのは、東南アジアに生えている広葉樹の枯葉の事で、木の葉を水槽に入れて置くと「あ~ら不思議!弱酸性の軟水が出来ちゃう!」と言う便利で環境やさしい?水質調整剤なんですよ。アピストやアロワナ、ワイルドベタ辺りやってるマニアには結構支持されているようです。普通は、すぐ上の画像のように「枯葉そのもの」の形で売られてますが、これを粉砕してパックに入れたというところが、我々キワモノマニアのツボを押さえてます(爆笑)。 これなら、フィルター内にポンッと入れたり、直接水槽内にぶち込んでも後々メンテナンスが楽と言うものです。「うーん、実に素晴しい商品だぁ~!!」・・・で、さかなおやじがこの商品をゲットしたかというと、NO!でした(笑)。だって、我が家ではずっと「粒状ピート」使ってますから。良質の粒状ピートを発売していた砧インターナショナルと言う会社がつぶれちゃった時、本来なら廃棄処分となるはずの社内の不良在庫一手に買いに走ったのは、何を隠そうさかなおやじなのでした。おかげで、おそらく砧インターなき今や、日本で一番この商品の在庫量多いのは私だと思われます。・・・って、個人の癖になんておやじでしょう(苦笑)。これって、ある種のインサイダー取引になるんでしょうか? だから、飼育水を軟水にする商品なら「孫の代までの分在庫あります!」状態ですから、せっかくのバイオライフも必要ありません。でも、現時点で飼育水を弱酸性の軟水にしたいと考えている人なら結構お薦めかも。ちなみに、同様の効果があると思われる商品はスドーの「ピートシリーズ」セラジャパンの「粒状ピート」そして、枯葉のままのマジックリーフあたりがあります。もっとも使い方さえ判っていれば「園芸用ピート」買うのがめちゃくちゃ安上がりですけどね(笑)。 とにかくそんな訳で、倉庫の隅に置いてあった「バイオライフ」引っ張り出してきて、セルバスの社長のところに行きました。「社長!この商品なかなかいいんじゃないですかぁ~?」「おおっ、さすがさかなおやじ君!目の付け所が違うね~♪いいだろっ!」「これって、ネットショップでいくらで売ってるんですか?」「まだ売ってない・・・」 ってダメじゃん!社長ぉ~(笑)。こう言う面白グッズどんどん扱ってかなきゃ。そうすれば、もっと「さかなおやじのひとりごと」」で紹介できるのに。でも、真面目に紹介するよりは、茶化す事のほうが多いか?(爆笑)とにかく「バイオライフ」は注目商品といってよろしんじゃないでしょうか! ・・・えっ?ネットショップで扱ってないんじゃ意味ない?それもそうでした(笑) そんな訳で、私にとってセルバスさんは「心のオアシス」状態になってる店なんです。ネットショップが軌道に乗れば、社長はもっともっと調子に乗ってどんどん海外の商品輸入するでしょう。そうなれば、その中にかなりの確率でさかなおやじにとっての「お宝」(笑)が混ざってる事でしょうから、これからも全面的に応援しなくちゃ!ネッ社長!! なんですって?それならなんか商品買ってくれ??うーん、就業時間内ですのでこれで失礼いたします。アハハ・・・
2006/01/09
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今日、さかなおやじ恒例の「週一回8時間耐久水替作業ぉ~!」(笑)をしようと思ったら、中和剤を切らしている事に気が付きました。早速、近くの熱帯魚ショップに。 売り場について商品棚を捜すと・・・「あれっ?ない??」。そうなんです、さかなおやじ御用達のスドーの「ストレスコート」が見当たりません。早速、その辺をプラプラしてる店員とっ捕まえて「ストレスコートは?」と尋ねると、はじめてみるその若い店員は一生懸命塩素中和剤について説明してくれたました。「えーと、水道のカルキを抜く薬品は、他にも沢山あるんですよ。例えば(GEXのお徳用液体カルキ抜き500mlを手にとって)これなんてお買い得だしお薦めですよ。」「でも、これってハイポ水に溶かしただけじゃないの」「いや、塩素中和剤なんて成分みんな同じですから。ストレスコートなんて外国製品というだけで値段が高いだけなんですよ」(ちっ違うぞっ・・・)「でも、ストレスコートには重金属中和効果とかも・・・」「そんなのみんな嘘ですって!大体、人間が飲んでいる水道水に有害な重金属なんて入ってる訳ないじゃないですかぁ~ペラペラ・・・」「・・・もういい、他の店行く」 あまりのいい加減な説明に反撃する気力もなくしたさかなおやじが店を出ようとすると、ちょうどその店の経営者が外出から帰ってきました。「あれっ?さかなおやじさん、珍しいですね~♪今日は何かお買い物ですか?」「この店、ストレスコートないから他行く」「ちょっと、待って下さいよぉ~」「じゃあ、ストレスコートある?」「ストレスコートは売れないから扱いやめちゃったんですけど、同じような機能の中和剤ならあるはずですよ」「って事は、ストレスコート信奉者のオレに、もう店来るなって事か?それにここのバイトの兄ちゃんは、中身はみんなハイポで同じっていってたぞ!」「えっ・・・スイマセン、あいつさかなおやじさんに能書き垂れてたんですか?」「うん、延々と5分間くらい・・・」「そりゃスイマセン、ほらほら機嫌直して店に戻ってくださいよ」 と言う長いいきさつの結果(笑)、店に戻る羽目になりました。こうなりゃ何か中和剤買わないと店出れねぇ~!結構気の弱いさかなおやじは、思い切気配りした挙句、トリオの「アクアプラス 2リットル」を購入しました(苦笑)。 確かに、アクアプラスもストレスコートと同じ塩素中和、重金属中和、魚の体表粘膜保護の3つの効果持ってるんですけどね~。すぐわかる違いって言えば、ストレスコートにはアロエエキスが、アクアプラスにはなんとカモミールエキスが入っていることくらいでしょうか? 別にアロエエキスが魚に効果があるのかどうかなんてどうでもいいことなんですが、個人的にはこの20年間くらいストレスコート一筋だったからなぁ~。皆さんは、どんな中和剤使っておられますか?ちなみに、現在私の知る限りでもちゃんとJANコードの付いた塩素中和剤は62アイテムあります(サイズ違いも別と数えてますので商品で言えば20数アイテム)。さすがに、全部の中和剤を実際に試してはいませんが職業上の特権(笑)で、すべての商品のサンプルを手にしています。 店の兄ちゃんは中身はみんな同じって言ってましたがそりゃ嘘です(笑)。低価格が売りのGEXやキョーリンの塩素中和剤は確かにハイポ(チオ硫酸ナトリウム)水に溶かして、ブルーの着色しただけですが(ちゃんと容器に記載してあります)、重金属中和などの付加価値をうたった商品はさすがに中身も違うんですね~。えっ、何で知ってるのかって?昔、その辺りに関係したお仕事もしてたものですから・・・ 個人的な好みでいえば、この中で断然1位なのがスドーの「ストレスコート」2位 トリオの「アクアプラス」3位 テトラの「コントラとアクアセイフの併用」でしょうか?ちなみに、最近市場にでてきたエーハイムの「2in1」と言う商品は、ドイツのビタクラフト社の商品で、エーハイムが日本での販売権を持っているというものです。ビタクラフトと言う会社は、ドイツではどちらかと初心者向けの商品を廉価販売するメーカーと言うイメージが強いのですが、この商品もご多分に漏れず、さもさも様々な効能があるようなネーミングですが、よくよく調べてみると「塩素中和剤にビタミンCをプラス」しただけじゃねぇ~か!これじゃコントラとどこが違うって言うんでしょう。天下のエーハイムがこれでいいんかい!!(笑)。 とにかく、ストレスコートなしでは水替えにも気合が入りません。休み明けに倉庫に連絡して「ストレスコート 2リットルを12個至急送れ!!」って言わなきゃ。
2006/01/07
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さて、投入後2日が経過したアルジーリッドですが、その効果はどうでしょう!・・・うーん、上の画像は規定量を投入後2日が経過したコケコケ水槽(笑)ですが、あまり目立った効果は表れていないかも。下に、投入前の水槽の様子も併せて載せておきますが、みなさんの御判断はいかがでしょう? まぁ、投入後みるみる藻類が枯死するようでは薬品としての濃度が高すぎて、間違いなく魚やその他の水生生物にもダメージがあるのでこの程度の効果で我慢すべきなのかもしれないですけどね。ガラス面に付着した、緑藻は確実に減少しているように見受けられますが、糸状に繁茂したアオミドロのほうはどうでしょう?若干、草色が茶色くなっているような気もしますが「効果あり!」と断言できるほどには至っておりません。別の水槽の藍藻の方も今のところ元気です(苦笑) そして意外だったのが貝類がピンピンしてるって事でしょうか(笑)。アルジーリッドの主成分も銅なので確実に無脊椎動物にダメージあるはずなんですが、巻貝が息災に暮らしている(笑)という事は、よほど濃度が薄いんでしょうか?? もう少し実験を続けてみないと最終的な判断は下せないと思いますが、この程度の緩やかな効き目では商品としての魅力に欠けるかも・・・。正直言って、私なら買いません!(苦笑)。これなら、毎週水換え頑張った方が確実ですからね~。 そう言えば、温室の改修がほぼ終了しました!以前報告したように、サンルーム的なスペースが追加された事により、温室内が明るくなりましたし植物の育成スペースも確保できました!・・・でも、今までと同じ暖房設備だと室温キープできないんですけど(涙)。今でさえ、毎月の電気代が¥50,000を軽くオーバーしてるって言うのに、どうした事でしょう!!うーん来月の電気代請求がすご~く怖いんですけど・・・と言うより、妻の噴火が恐ろしい今日この頃です(笑)
2005/11/21
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さて、バンコク土産の怪しげなコンディショナーの内「スネールリッド」の効果は確認できたのですから、次はコケ除去剤「アルジーリッド」の出番でしょう!(笑)。ただ、前にも書いたように我が家にちょうど実験に適したコケの繁茂した水槽が見当たらないので、この10日間ほど一生懸命準備してきました。水槽に発生するコケに悩まされると言う話はそれこそ掃いて捨てるほどありますが、何とかコケを生やそうと苦戦すると言う話はあまり聞いた事がありません(苦笑)。はっきり言って、結構大変でした。 まず、冒頭の画像は水槽のガラス面に付着する緑藻です。この藻類は、直射日光の当たるような環境下でよく繁茂します。したがって、魚(レモンテトラ)を多めに収容した水槽を、直射日光の差込む場所に設置しさらに肥料分として、ハイポネックスまであげちゃいました。これで確実に水槽内は窒素過多となったはずです。更に、仕上げとして水換えは一切しませんでした(笑)。苦労の甲斐あって、水槽のガラス面にはうっすらと緑色の藻類が付着しています。素直に嬉しいっ! 続いては、アオミドロ。この藻類はセットしてから時間の経過した比較的落ち着いた水槽によく見られます。アオミドロが出ると言う事は、それなりに水槽が安定している証拠?でもあるのではないでしょうか?アオミドロは硝酸塩濃度の高い水質でよく繁茂するとされていますから、魚の収容数が多めでフィルターがきちんと機能している水槽が育成には(笑)好ましいはず。という事で、友人宅からわざわざ採取してきたアオミドロをプラチナフレームテトラの幼魚が大量に収容された60cm水槽に入れ、さらに粗塩(博多の塩~♪です)を適量入れて、炭酸塩硬度を上げてみました。その甲斐あってか、アオミドロは順調に成長してきました。 最後は藍藻です。水槽セット初期に発生する事が多い黒みの強い青緑色の藻類で、水底や流木の上に膜のようにべったりと繁茂します。この藻類の一番嫌なところは独得の異臭を放つ事で、大繁茂すると部屋中が藍藻の芳香で充満する事になります(笑)。今回は、夏場に屋外で稚魚を育成していた大型のプラケースに藍藻が繁茂しているのを発見したので、それをそのまま実験に使おうと思います。本当はもう少しべったりと繁茂していた方が良かったんですけどね(笑)。 それでは、この3種類の藻類を使って「アルジーリッド」の効果を試してみたいと思います。予想では、藍藻には確実に効果があると思われますが特にアオミドロには苦戦するかも?いずれにせよ、実験開始です!
2005/11/18
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さて、スネールリッドを規定量の2倍用いた水槽のその後ですが・・・。一応魚のほうは大丈夫なようです。皆さんのリクエストが一番多かったので、哀れにも急遽テストに用いられる事になった我が家のコリドラス・レティキュラタスも元気にしています。念のために入れておいたカワニナとインドヒラマキガイはやっぱり☆になりましたので、一応晴れて薬効ありと言っても良いのではないでしょうか! 後は、某メーカー(水作ではないんですけど)をたぶらかして我が国で販売させればOK!(笑)。ただ、前回も述べたようにすべての魚に対して安全性が証明された訳ではありませんから、よほど勇気のある?メーカーじゃないと怖くて扱えないと思うんですけどね~。なんだか、某メーカーの担当者は妙にに元気よく「効果があれば、わが社で扱いますっ」!ってのたまってましたが・・・大丈夫かな??(笑) ただ、唯一の注意点はスネールリッドを使った水槽のろ過細菌はかなり深刻なダメージを受けると思われる点でしょう。冒頭の画像はスネールリッド使用後1日経過したテスト用水槽のものですが、やはり水が白濁してます。スネールリッドの主成分である銅イオンの影響なのはほぼ確実でしょう。したがって、スネールリッドを使用した後は貝類(もしくはヒドラやミズミミズ)の死滅を確認した時点で、速やかに大量の水換えを実施する必要があるでしょう。 出来れば、ろ過細菌がダメージを受けている間のろ過方法として、また水中の銅イオンの吸着効果も併せて期待!という事で、ゼオライトを使用するのが良いのではないでしょうか?また、スネールリッド使用後の水槽にエビを導入する際にも細心の注意が必要でしょう。水中に銅イオンが残存しているとエビにも大きなダメージを与える恐れがありますから。 でも、まぁ一応薬効が確認できてホッとしてます(苦笑)。まったく効かなかったり、逆にすべての生物に平等に壊滅的なダメージ与えるものだったらどうしようっ、て正直思ってましたから・・・こうなると、次は「アルジーリッド」の効果を試して見なくてはなりませんね。でも、考えてみると我が家には現在コケの発生に悩まされている水槽が見当たりません(笑)。毎週、全量の1/2前後を強制的に水換えするせいでしょうか?最近あまりコケの発生に悩まされた覚えがありません。何とかコケの発生した水槽を用意しなくっちゃ始まりませんから、現在頑張ってコケはやしてま~す!(爆笑) それと、もうしばらくで温室の改装工事終わりますからそうなればいつものように魚やエビなんかを紹介できるようになると思いますので、そちらの方はもうしばらくお待ちください。
2005/11/16
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さて、前回「スネールリッド」が一応巻貝達に効果があることは明らかになりました。「なんちゃらカワニナ」は規定量(飼育水2リットルあたり1滴)でOK!「インドヒラマキガイ」は規定量の2倍の濃度で効果が現れました。一応、飼育水を全部綺麗な水に交換して、巻貝達が死んだフリ(笑)してないかどうか確かめましたが、本当にお亡くなりになったようです。 一応、薬効が明らかになった以上次の実験・・・つまり貝類やエビなどの無脊椎動物以外の生物、要するに魚類に対する毒性を調べてみなくてはなりますまいて・・・。正直言ってすごく嫌な実験ですが、もし魚類にはあまり強い毒性を示さないようであれば、巻貝やヒドラなどの発生に悩んでいるアクアリスト達には救世主的な存在にもなりそうなので頑張って実験を続けましょう! 今回、「スネールリッドの魚類に対する毒性」を調べるために用意したのが上の20cmキューブ水槽です。そして、実験に供される哀れなお魚さん達は「ボララス・ブリジッタエ」「アジアクリスタルキャット」の2種類です(涙)。彼らが選ばれてしまった表向きの理由は「なんとなくひ弱で、薬害にも敏感に反応しそうだから」と言う事ですが、実際には温室内を見回してパッと目に入ったからだと言う説も有力です(苦笑) 実際に銅イオンに対して敏感と思われるのはエレファントノーズでしょう。エレファントノーズをはじめとする「モルミルスの仲間」は銅イオンをはじめとする水中の重金属イオン濃度に非常に敏感だと言われています。でも、現在さかなおやじの温室には「大のお気に入りのイシドリィ種1尾」しかモルミルスがいないので、実験に供するわけにはいきません! それと、ブラックルビーをはじめとするプンティウス属の魚も銅イオン濃度に敏感だと聞いた事がありますが、確証はありません。いずれにせよ、水中の銅イオン濃度に対する耐性は生物ごとに異なるはずなので、今回の実験で「一応魚類には大丈夫そう!」と言う結論が導き出されたとしても、すべての魚に安全という保証はどこにも無い事は考慮する必要があります。 目の前で、実験材料に供されたお魚さん達がもがき苦しんだりしたら嫌なので、水槽内に「スネールリッド」投下するのは消灯直前にします。私的な見解では、たぶん大丈夫だとは思うのですがそれでも朝になって実験水槽を除くのはチョット気が引けますね~。 でも、「もし本当に効果があるようならば日本に輸入して販売してもいい!」などと勇気のある発言をしているメーカーもあるので、ここは一つ心を鬼にして実験に挑みたいと思います。
2005/11/14
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さて、昨日消灯前に水槽内にスネールリッドを入れておいたのですが、一体どうなっているでしょうか?朝になって見てみると、2種類の巻貝の内「なんちゃらカワニナ」(笑)の方は、完全にダウンしていました!しかし、「インドヒラマキガイ」の方は、若干気分が悪そうですがそれでもモソモソその辺を這い回っています。うーん、規定量では十分な効き目は無いようです。 外見からすると、カワニナの方が生命力強そうな感じがしたので少々意外でしたね~。しかし、このまま引き下がるのも悔しいので更に規定量と同量、つまり規定量の2倍までスネールリッドの濃度を上げて様子を見てみる事にしました。 先ほど、水槽を見てみるとさすがに「インドヒラマキガイ」の方も完全にダウンしておりました。しかし、これで安心するのはまだ早い!こいつらは環境悪くなると殻に閉じこもって耐え抜く力持ってますからね・・・それを確かめるべく、いまから水槽内の水を全部新しいものにして一晩放置してみます。これで、明日になったら何事も無かったように這い回っていたら結構怖い! しかし、ひとまず貝類にダメージを与えることは確実となりました。明日は、スネールリッドが魚類に与える影響について実験してみなくてはなりますまい・・・でも、愛魚を実験に使うの嫌だなぁ~・・・。それと、貝類にダメージがあると言う事は無脊椎動物全般に効果があると考えられるので、エビを実験に供するのはやめます。確実に死ぬと判っているのに、わざわざ実験するのは悪趣味ですから。 でも、これで魚には影響なく無脊椎動物だけを駆除できるのであれば結構重宝しそうですけどね。水棲の無脊椎動物で水槽内のお邪魔虫グループとしては、貝類の他にヒドラ、ミズミミズなんかが考えられます。
2005/11/12
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さて前回の予告どおり、本日からバンコク土産の素晴しい品々の薬効を確認してみたいと思います(笑)。まず、第一回目の実験は「スネールリッドは本当に貝類駆除に効果があるのかぁ~!」です。 まずは、スネールリッドの紹介から。主成分は銅イオンとなっておりますが、おそらくは硫酸銅あたりだと思われます。使用方法(英語で書いてあります)は2リットル辺り1滴のスネールリッドを水槽に滴下してちょーだい!との事です。ただ、ちょっと気になるのが「炭酸塩硬度KHの低い水では、他の生物にも危険が及ぶ可能性があります」と注意書きがあることですね。大体、我が国の水道水の炭酸塩硬度は低めですから・・・。という事で、いきなり魚やエビに試すのはちょっと嫌なので、今日は貝君だけに御登場いただきます(笑) さて、スネールリッドに相対するのは・・・おっ~と!まずはラムの登場だぁ~♪レッドラムズホーンと言うのは、体が赤褐色に染まる変種の事を指すのであって、写真のような茶褐色の個体は「インドヒラマキガイ」と呼ぶのが正しい様です。いずれにせよ、普段はアベニーパファーの餌としてしか認知されていないラム君にしてみれば、一世一代の晴れ舞台と言えるでしょう!でも、嫌な晴れ舞台だな・・・(苦笑) 続いての登場は、よくわかんないけどたぶん「なんちゃらカワニナ」(苦笑)。いつの頃からか、我が家の温室に住み着くようになってかれこれ20年近いでしょうか?2回の引越しの際にも、乾燥させた底砂の中に紛れてしぶとく生き抜いてきたサバイバーです!日中は、砂の中に潜ってるのであまり目立ちませんが、夜間消灯後に懐中電灯で水槽内を照らそうもんなら、ウッと絶句する事請け合いの大量発生してたりします。以前、「この貝は水草を齧る傾向は少ない上に砂の中を適度に浄化してくれるので有益な貝です!」などとたわけた事を雑誌に書いているドアホウがいましたが、出来るならばそいつの水槽の中に我が家の温室の「カワニナ」をドバッと全部入れてあげたい気分です!(笑)。 闇夜に蠢くおぞましさでは、ラム以上の厭らしさだと思いますので、今回は是非とも「スネールリッド」の健闘を祈ります。とは言うものの、目の前で貝が苦しんでいるさまを見るのも悪趣味なので、これから水槽に「スネールリッド」投入して、明日の朝にもう一度確認してみます。貝類駆除に効果があるとわかったら、次に魚や水草に与える影響に関して調べてみたいと思います。それでは投入してみます!「それじゃ、両者ともフェアに戦うようにね!レディ~ゴォッ!」
2005/11/11
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今日は、仕事で熱帯魚の輸入問屋に行って来ました。すると、そこの社長さんから「さかなおやじさん!この間頼まれてた商品届いてるよ!」と言われてしまいました。「頼んだ商品?なんだっけ??」首をひねりながら社長さんの後を付いていくと、そこには小さな箱に入った水質調整剤みたいなものが結構いっぱい(笑)つまれてました。 「何か社長に頼みましたっけ?」不思議そうに社長に尋ねると「嫌だなぁ~!この間バンコクでこいつらのサンプル大量に買い付けてたじゃない。そして、次にバンコクから魚輸入する時、一緒に運んでって頼んだじゃない!」そっ、そーでした!!すっかり忘れてましたが、確かにバンコクのサンデーマーケットで怪しげな商品沢山買いまくったとこまでは良かったのですが、トランクに入りそうも無く(すでにベタでいっぱいで・・・)輸入問屋の社長に頼んだんでした(苦) 改めて商品を見てみると「Snail Rid」と「Algae Rid」と書いてあります。「Rid=除去する」ですから、それぞれ貝類の駆除薬と藻類の駆除薬ですね。それにしても相変わらず大量です(笑)。一体これだけの量を一度に購入して、一体どうする気だったんでしょう?このおやじは・・・自分の事ながらあきれる他ありません。おまけに、以前紹介した「水槽内における水中の酸素浄化」(原文ママ)に効果のある?「OXYFISH」まで、またまた送られてきたようです。 どれも、いまだその効果を試していないので今週末にでも実際に使用してみて皆さんにも使用レポートをいたしましょう(笑)。まあ、オキシフィッシュは別にして、「Snail Rid」と「Algae Rid」は主成分が銅イオンですから、それなりに効果はあるはずです。ちなみに、貝類に銅イオンが毒なのは、体の赤血球が人間などのヘモグロビン(鉄を含む)ではなくヘモシアニン(銅を含む)であるため、銅イオンが赤血球を破壊するためだったと思います。水槽内に生える藻類の場合も我々が一般的に目にする植物のようにクロロフィル(鉄)ではなく、フィコシアニン(銅)と言う光合成をする色素があるためです。 前述のように確実に効果はあるんでしょうが、私が恐れているのは魚や他の水草にも劇的な?効果があるんじゃないかと言う点についてです(笑)。その点は、なんとなく東南アジアってアバウトな気がするんですよね。以前、私の知人はマレーシアで風邪を引いた時、周りが止めるのも効かず薬局でマレーシアの風邪薬購入し、服用後急性の胃痙攣で救急車って事がありました。人間の薬でさえ強力なんですから、ましてや魚関連の商品ともなればなにおかいわんやでしょう(笑) もし、魚や水草などに影響が無くかつ効果があるのであれば、貝類の爆殖や藻類の大豊作(笑)にお悩みの方には、まさに喉から手が出るほど欲しい逸品となることでしょう。週末の使用レポートを楽しみにお待ちください!効果があることが確実となれば、皆さんの中で「自己責任において使用できる」と言う方にプレゼントしてもいいかな?もちろん「OXYFISH」ももれなく付いてます!(笑)
2005/11/09
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昨日に引き続き、今日はバックスクリーンで遊んでみようと思います(笑)。少し前まではブラック一辺倒だったバックスクリーン(昔はブルーばっかりでした)も、最近では結構色々なカラーのものが発売されていますよね。皆さんはどんなバックスクリーン使ってますか? バックスクリーンを変えると、雰囲気がどう変わるか試したかったので水槽セットは昨日のものをそのまま利用しました。左側が明色系そして右側が暗色系の底砂を使用しています。また、手元に色々なカラーのバックスクリーンがなかったのでカラーの模造紙で代用しています。撮影の際、上から蛍光灯の光を照射したため、模造紙の上側が明るく光っちゃってますけど、その辺は愛嬌と言う事で御勘弁ください(笑) 冒頭の画像は、ブラックのバックスクリーン使ってます。魚の色も水草の色も一番引き立つと言う事で、今でも一番人気のカラーですよね。まぁ、ナチュラルかどうかは別にしても、一番無難な選択と言えるのではないでしょうか? 続いては、ダークレッドのバックスクリーンです。撮影する前は、場末のキャバレーじゃないんだから(苦笑)、赤バックはダメでしょ~!と思ってたんですが、意外とまともです。でも、このバックに映える魚のチョイスが難しそうです。 次はグリーンバックです。本来は魚のカラーリングを引き立ててくれそうなんですが、やはり水草との相性は今ひとつかもしれません。どうしても言うのならば、もう少しダークグリーンを選んだ方がいいかもしれません。 続いては、クリアブルーのバックスクリーンです。大昔にポピュラーだった思いっきり青!ッて感じのバックスクリーンはいかにも人工的という感じであまり好きではなかったさかなおやじですが、これぐらい透明感のあるブルーなら結構好きかも?初夏から真夏にかけては面白そうな色彩だと思いますね~。 最後はライトグレーの壁紙です。画像ではいまいちパッとしませんが実際には落ち着いた雰囲気でなかなかいい感じです。個人的な好みでは、もう少しグリーンが入ったグレーだともっと好きかもしれない。 もちろん、底砂同様バックスクリーンなんて個人の好みでどんなカラーでも楽しんじゃえばいいんですけど、同じレイアウトでバックを交換してみたら・・・なんてなかなか自分ではやらないですよね。でも、今回思いつきでやった企画の割には結構楽しめました。季節ごとに、バックスクリーンの色を変えてみるなんて結構おしゃれかも?
2005/10/31
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今日はいつもとは少し趣向を変えて、魚抜きで行きます(笑)。皆さんは、水槽セットする時何に一番気を使いますか?もちろん水槽のサイズと言う答えが一番なんでしょうが、実のところ設置できる水槽のサイズって、スペースの問題ではじめから決まっている事多くありませんか?そうなると、その分フィルターにこだわってみたり、蛍光管の種類変えたりしますよね。そんな時、底砂って考えた事はあるでしょうか? 意外と人によって使用する底砂決まってたりするようで、何種類もの底砂を水槽ごとに使い分けている人なんぞにはあまりお目にかかることがありません。ショップでも、店内で使用している底砂は一種類だけの場合が多いし・・・と言う事で、今回はカラーリングの大きく異なる2種類の底砂を使って水槽をセットしてみました。両者の違いがはっきり分けるよう、レイアウトは出来る限りシンプル(と言うより、ミクロソリウムをポンっておいただけじゃん!)にしてあります。 まずは、黒い底砂を使ってみました。観賞魚飼育のスタンダードとも言える大磯(南国砂)よりも更に黒味が強い天然砂です。多くの方がイメージする観賞魚用の底砂ってこんな感じじゃないでしょうか?このような暗色系の底砂を使用する利点は、とにかく落ち着いた雰囲気になる事でしょうか。あっ、それから今回は底砂のカラーリングにだけこだわって話をするので、水質に影響を与えるか否かなどのほかの要因は無視する事にしてますのであしからず・・・ また、魚も落ち着きやすいのか一番美しい体色を見せてくれるのも、暗色系底砂で飼育している時ではないでしょうか?さかなおやじのところでもデジカメで撮影する際は、底砂にこの手の暗色系の底砂使うことが多いですね。 逆にこちらは、明るいベージュ色の天然砂です。とにかく水槽が明るく感じます。実際に明るいようで、撮影の際に同じ照明でもシャッタースピード上がります。ただ、どうしても魚の落ち着きと言う面から言うと暗色系の底砂には劣るようで、一部の魚などは明色系の底砂を使用した水槽ではどんなに上手く管理しても綺麗な色彩を見せてくれないことさえあります。 ・・・と、ここまでを見てくれば暗色系vs明色系の勝負は一目瞭然で、暗色系の圧勝~♪となる筈なんですが、世の中なかなか理屈だけでは割り切れない部分があるもんでどちらのカラーにもちゃんと支持者が付いています。かく言う私めも実は「明色底砂支持派!」でして(笑)。 理由は、暗色系の底砂だとなんとなく不自然に感じてしまうからです。と言うのも、若い自分にはいろんな国のジャングルの中フラフラしてましたけど、一度たりとも暗色系の底砂を見かけたことがないんです。どちらかと言えば、珪砂のような明るいベージュ系の細かい底砂か明るいグレーの川砂、もしくは落ち葉や泥などが堆積した暗褐色の水底しかお目にかかった事がないと言っても過言ではないでしょう。 実は、日本のアクアリウムの底砂には暗色系のものが多く使われていることは欧米のアクアリストにも奇異に映っている様で、「何で、日本人は底砂黒いやつ使うんだ?不自然じゃないか!」と欧米人に言われた事は一度や二度ではありません。 別にだからと言って、暗色系の底砂を不自然だと言って一段下に見る気は毛頭ありません。欧米人がなんと言おうと良いものは良い!これでいいと思いますしね。でも、明色系の底砂では良い体色が出にくいの判っていながら、現地で見かけた光景が頭に浮かんできて、ラスボラとかプンティウスをベージュの底砂で飼育しちゃうさかなおやじでした(笑)さて、皆さんにはお気に入りのの底砂ってありますか?
2005/10/30
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ったく、3連休をアクアリウムフェアのベタコンテストに送り込んでおいたくせに、平然と仕事を押し付けてくる本当に素晴しい会社です(笑)。いまだ、仕事を終えて帰路に付く事が出来ません。しかも、今回の休日の御奉仕に関しては、会社の仕事ではないということで代休は付かないそうです(涙)。今日、会社の帰りに本屋に立ち寄って社長のために「サルでも判る労働基準法」とか言う本を買ってあげなくちゃいかんな。 ちなみに今回のタイトルは、冒頭の写真に載っているウォーターコンディショナー?の効用です。もちろん、こんないかがわしい商品はバンコクのウィークエンドマーケットの怪しげな観賞魚用品売り場で購入したに決まってます(笑)。このOXYFISHとか言う商品は、商品名が英語、その下に日本語で冒頭の「水槽内における水中の酸素浄化」とだけ書いてあって、後はすべてタイ語と言う代物!もちろん、さっぱり意味がわかりません(笑)でも、店員は商品よりも更に怪しげな英語で、これは「ベリースペシャルな効果がある!!」と力説するのです(苦笑)。さかなおやじの興味は「シェルクリーン」とか言う、巻貝駆除薬の方にあったのですが、店員は私がシェルクリーンを手に取ろうとすると、ひどくオーバーなジェスチャで天を仰ぎ嘆きます。そして、その後には必ずOXYFISHを手にとって押し付けようとするのです。 そのくせ、使用方法とか聞いても急に英語が話せない現地人に変身する有様でどうにもなりません。個人的には巻貝駆除薬(硫酸銅溶液だと思いますが)なのにシェルクリーン(二枚貝の事でないの??)と言う素晴しいネーミングと、巻貝ばかりではなく、水槽内のすべての生物も一気に駆逐しそうないかがわしい容器に惹かれてたんだけどなぁ~(笑) 結局店を出たときにはOXYFISH入ったビニール袋手に下げてましたぁ~。それも、袋の中身は12個もありました(苦笑)。無事日本国内に持ち込んだのはいいのですが、何しろ使用方法も効能もタイ語でさっぱりわかりません。ためしに一つの容器を開封してみると、どう見ても覚醒剤にしか見えない白いフ・ン・マ・ツ!成田で、覚醒剤所持の現行犯で逮捕されなかったのが不思議なほどの代物です。 コップに水を入れてその中に粉末を入れてみると、細かい泡が沢山出てきます。でも、怖くて魚や他の生物が入った水槽に入れる勇気がありません。でもでも、ベリースペシャルな効果の程知りたいなぁ~。何しろ水中の酸素浄化ですから・・・どなたか、試してみようと言う勇気のある方おられます??(笑)
2005/09/20
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突然ですが、kenkou3200さんからパッキングの仕方についてSOSがありました。最初は文書で説明していたのですが、説明している本人が読み返してもまったくわからないという代物でどうにもならんので、ブログ上で画像で説明する事にいたしました。 まず袋は、幅10cm以上で高さは出来るだけ高いものを探してください。また、袋の厚さも重要でここでは厚さ0.08mmの特厚のものを使っています。 袋の中に飼育水を入れ、魚を移します。この時、水は出来るだけ少なくした方が重量などの面から取り扱いが楽になります。ただ、冬場などは水量を多くすればそれだけ温度変化を抑える事が出来ます。この季節で、しかもパッキングする魚がベタであれば、写真のように魚の体高よりやや多いくらいの水量で十分です。そして、袋の中に出来るだけ空気が残るように袋の口をすばやく閉め、ぐるぐるとねじりながら棒状に仕上げます。 棒状になった袋の口に上の写真のように輪ゴムを廻し、一方の穴にもう一方の輪ゴムを通すようにして引っ張ると、輪ゴムがキュッと締まってビニール袋の口をふさいだ状態にしてくれます・・・よね?(笑)ここで、かなりきつく絞めないと、袋から空気や水が漏れる原因となりますから一番の勝負どころですね。 次に、輪ゴムをぐるぐると棒状になったビニール袋の口周辺に巻きつけましょう。この段階で、袋の中に空気が十分でないようであれば失敗です。うまく行った時は、袋を外側から押しても空気が外に逃げないようになっているはずです。 巻き付けている輪ゴムが短くなったら、ビニール袋の口をぐるぐる巻きにした輪ゴムの上辺りで折り返して、輪ゴムの先端部分を引っ掛けるようにして止めれば終了!慣れるとすごく簡単なんですけど、最初は結構苦戦するかも(笑)。最初のうち何回かは、中に魚を入れないで練習してみるのがいいかもしれませんね。 それと、ビニール袋を自分で持ち運ぶならこのままでもいいですが、郵送などの手段を使う場合は、いくつかのビニール袋をまとめて更に大きなビニール袋の中に同じような手順で入れておくと、水漏れなどのトラブルを避けることが出来ます。 以上、深夜のお魚パッキング講座でしたぁ~♪kenkou3200さん、これでわかりますでしょうか??
2005/09/16
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本日、無事バンコクより帰国いたしましたぁ~♪今回は、前回とは異なり結構真面目にシ・ゴ・トした為(笑)、実質2泊の日程ではかなりハードなスケジュールとなりました。9月9日(金)の午前便で成田をたち、バンコクに着いたのが16:00頃(バンコクと日本の時差は2時間)空港にはツアー会社のマイクロバスが送迎に来ていて、ツアー客を各ホテルまで送り届けてくれます。今回は、結構直前に旅行の手配をしたため、全日程フリーのツアーを申し込んだためこのような運びとなりました。 空港からツアー会社のマイクロバスは、3件のホテルを次々に回り客を降ろしていきます。私のホテルは、なぜか一番最後に向かう事となっていたのでまずは最初のホテルに向かいます。皆さんも御存知かもしれませんが、バンコクの交通事情は東京を上回るひどさです。道が空いていれば空港から市内までは30分程なのですが、到着日は「花の金曜日!」です。しかも、バンコクは雨季に突入しているため、小雨が降りしきっていたため交通渋滞に拍車がかかってしまいました。 送迎バスが最初のホテルであるインペリアルクイーンズパークに着いたのが18:00前後、つまり2時間かけてバンコク市内に到着したわけです。このホテルは、バンコクの中心街にある結構グレードの高いホテルです。ここで、若い女性客やお金持ちっぽい人達はほとんどバスから降りてしまいました。次に向かったのが、メナムホテルと言うホテルです。最初のホテルからメナムまでは、通常ならば約30分位の道のりです。ところが、化け物じみた交通渋滞のため、なんと到着に2時間かかりました。この時点で20:00を回っています(苦笑)。 初日は、商談先の人間とミーティング後に夕食を一緒にする約束になっていたさかなおやじは、携帯で商談相手に連絡を入れました。「Hellow! This is sakanaoyaji speaking!・・・」つまり、今日の予定は、交通渋滞でキャンセルと言う内容の電話を彼にした訳なのですが、彼が「今どこさぁ??」と尋ねてきたので「メナム!」と答えると、彼は電話先で笑い出して「それじゃ、お前のホテルと2kmも離れてないじゃん!よしっ、今からおいら迎えに行っちゃるけん、待っとって!」それから15分位して、ツアー客がメナムでチェックインをしているのを待たされている間に、彼はメナムまで徒歩で迎えに来てくれました。 「ラッキー、オレここで降りちゃうもんね~♪」と考えた私が、ガイドの女性にその旨を伝えると彼女が一言・・・「ダメダメダメ!」「ホワァ~イ??」なんでも、彼女が言うにはお客をホテルまで連れて行ってきちんとチェックインさせるまでが彼女の仕事であって、途中で下ろしたとあっては職務放棄で彼女が会社から怒られるそうな・・・。 でも、目指すホテルは商談相手が指差す方向にはっきりと見える距離!「お願いだから歩いて行かせて!!」と頼むと、なんと彼女は泣き出してしまったではないの!中年おやじの常で女性の涙には非常に弱いさかなおやじはあわてて彼女の言うとおりにする旨を伝えると、なんとこのアマ!もっもとい彼女はニヤリッと笑うではないの!くっそ~、しかし約束は約束だ・・・ でもね、嫌な予感してたんですよね~(笑)。何しろ、私の泊まるホテルの名前何だと思います?「トンタラですぞっ!豚鱈、豚鱈!!」(笑)。ホテルの名前聞いた瞬間、今回の旅行もろくな事が待ち受けてないとピンときましたね(苦笑)それでも私と商談相手を乗せたマイクロバスはトンタラ目指して出発しました・・・ 正直言ってその先は話したくない・・・。すぐそこに見えるトンタラホテルに何時に着いたと思います?メナムホテル出たのが20:30でした。そして到着はと言うと・・・22:00過ぎてました!確かに、メナムとトンタラは大きな幹線道路を間に挟んでいるため、直線的に向かうわけ行かないのは判りますよっ!若干大外回りで向かったのも許す!でも、何なの一体っ!商談相手は途中でぶちきれて、強引にバスを降り、近くのケンチキに飛び込んで2人分のチキンとコーラ購入し、悠々とバスに引き返してくる始末。 なんだよ!今日はお前のおごりで豪勢なタイ王宮料理だったんじゃないの??なんで、40男が2人でケンチキ喰ってんだよ!しかも、ツアーの送迎バスの中で・・・やっぱり、さかなおやじのバンコクツアーはトホホなスタートを切ったのでした(苦笑) 一体どうなる!さかなおやじの運命や如何に??この続きは次回でね(笑)あっ、そこのあなた!作り話だと思ってるね?なんなら今度の金曜日バンコク市内行ってご覧なさいって。ホテルでタクシー乗って、敷地内から出るまでにタクシーのメーターが何回上がるか是非とも試してみましょう! ところで、今日は一つクイズを出題!今回ブログを飾る?画像に写っているのは一体何でしょうか??
2005/09/12
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昨日「10000HIT記念オオミジンコ大頒布会」の告知をしたところ、想像以上の皆さんから反応があって、ミジンコフリークとしては非常に嬉しい出来事でした。皆さんありがとうございます。ただ、キリ番プレゼントと勘違いされた人もおられたようで、いつもながら言葉足らずの説明に恐縮しております。 そんなわけで、今日は「今度こそキリ番プレゼントです!」企画を実施する事にしました(笑)。今回は、本当の意味でのキリ番プレゼントです。景品を順に紹介すると・・・1.「とっても怪しいベタ飼育キット」 ⇒一番上の写真がそれで、バンコク出張の時に買って来た「SAYURI」なる実にいかがわしいネーミングのベタ用フード(なんとスパイルリナのり入りだそうです)、日本未発売のテトラ社のベタ用フード「BettaMin」、そして柄杓のような物はやはりバンコクで見つけてきた「ベタ専用すくい網」です(網じゃなくて袋状なのでベタのヒレをいためない優れもの)。2.「ピーシーズ社 トロピカルフィッシュコレクションvol2&vol5」 ⇒ピーシーズと言う出版社が出している熱帯魚の本で「第2巻 南米小型カラシン」と「第5巻 ベタ・グーラミィ」のセットです。こちらは、まったくの新品と言う訳ではありませんが、現在は出版元でも在庫切れの(売れないからか?)ある意味レア物です。しかも、今回はまったく価値の無い「著者の直筆サインつき」です(笑)3.「卵胎生メダカセット」 ⇒以前ブログで紹介したエンドラーズとジャパンブルーのセットです。こちらは、御希望でエンドラーズ&ジャパンブルー 3ペアずつ。エンドラーズのみ6ペア、ジャパンブルーのみ6ペアからチョイスできます。4.「コッピー?それともアカヒレ?セット」 ⇒こちらも以前紹介したアカヒレの各品種セットです。セット内容は・ノーマルタイプ 1ペア・ロングフィンタイプ 1ペア・ゴールデンアカヒレ 1ペア・ベトナムアカヒレ 1ペアとなっております。 どれもほとんど勝ちの無いものばかりですが、もし御希望であればどうぞ!お好きなセットをお選びください。今回の対象者は10000番踏んだ方ですが、もし10000番がゲストの方でしたら、楽天広場のユーザーで一番近い番号踏んだ方といたします。もし、その方が賢明な方で「そんなもの要らないっ」って事でしたら順次次の方に権利が移行する物とします。 さかなおやじ的には1番のセットがお奨めですが、万が一自分の魚に与えて何らかの障害が出てしまっても、責任取れませんのであらかじめ御了承くださいね(笑)
2005/07/28
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先日バンコク出張の折に、市内の市場で売られているのを見て思わず購入してしまいました。注意書きによれば、「すべてのエビとザリガニにパーフェクトに効く!」そうで、赤系のエビ・ザリ用と青系の物の2種類があります。赤系のエサに関しては、まぁカロチノイドやスピルリナ辺りが強化配合されているのだろうと予想できるのですが、青系となると・・・。なにしろ、ディスカスやドワーフグーラミィでステロイド使って無理やり色揚げする、ドーピングOKのお国柄だけにちょっと怖くて、我が家のエビやザリには与えていません(苦笑)どなたか、無償モニターでもやっていただけると・・・。でも、このエサあげる事で何らかの問題生じても責任取れないのでやっぱり無理ですね。
2005/06/23
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