舟底の板

舟底の板

PR

Profile

コロク1975

コロク1975

Calendar

Category

Archives

Dec , 2024
Nov , 2024
Oct , 2024

Comments

協力的な人@ はちみつティーの使い方 http://play.donune.net/f249r4d/ ↑ここ…
ビャルヒ@ あのコスwwwww コ ス プ レセ ク ロ スって思った以上に…
やる気マン@ 出来すぎ俺wwwww ふぁふwwwwあっふぁふぉっふwwww…
KK@ 真面目人間涙目wwwww 昨日工 ロ カッコイイ系?の子ゲトったん…
逆なん@ 3人ひゃほい!!! うはーーーお!!!!!3ピーーーやてき…

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

Sep 27, 2005
XML
テーマ: お勧めの本(7417)
カテゴリ: 読んだ本
ある日仕事で現場を原付で走っていた。

原付を止めて駆け寄ると「あ、あの兄ちゃんが力強そうだからあの人にやってもらった方がいいよ」という声がした。車椅子の人が落ちてしまって、車椅子に登ろうとしていた。
近づいて、彼の腰のベルトをつかんで持ち上げて車椅子に乗せた。
「どうもありがとう」車椅子の人がお礼を言ってその場は終わり。集まった5人くらいの人たちが三々五々散っていき、オイラも原付にまたがり再び走り出した。ふと振り返ると、車椅子が何もなかったかのように横断歩道を進んで行った。

かなり偽善ぽいのを覚悟して書くと、
オイラ含めみんな少し、解放された顔をしていたように思う。
ボランティアというのは、<損得抜きに誰かになにかをしようと思うこと>で、
普段自分のこと、家族のこと、会社のことで忙しい我々はおいそれと手出しできるものじゃない。


でもときどきそれに触れられると、世の中捨てたもんじゃねえというか。
なにかをしてあげることで、自分に<してもらっている>。
誰から?



先日紹介した、 『 骨髄ドナーに選ばれちゃいました 』を読んでいても思った。<よいこと>ってのはほんとに難しくなっている。「偽善」であることにみんなすごく敏感になっている。

<なさぬ善より、なす偽善。>

骨髄ドナーに選ばれちゃいました


「HappyBirthdayたんじょうびおめでとう」
戸田誠二『しあわせ』 より)



疲れた身体を引きずってセブンイレブンにいく。
手に取った雑誌を棚に戻し、ため息をつく。

その耳に、深夜のレジで話すにしては場違いな、嬉しいエネルギーに満ちた声が聞こえる。
「あ、あんまん2つ下さい。・・・今子ども生まれて・・・
なんかうちのが急にあんまん食いたいとか言って」

それを聞いた店内のあちこちから「おお、おめでとう」「おめでとうございます」声がかけられる。「ありがとうございます」
「はい、あんまん。お金はいいです」「えっ?」「出産祝い」「あ、ありがとうございます」

そのやり取りを聴いた主人公は、思い切って声をかけてみる。
「お、・・・おめでとうございます」
「あ、ありがとうございます」
主人公は店を出る。駆け出す。
まるで自分の誕生日がお祝いされたみたいに。



ここでお祝いされているのは、「おめでとうございます」と言った主人公自身だ。

存在を祝福することで、天から祝福されること。
祝うこと、言祝ぎ(ことほぎ)ってのは、本来そういうことじゃなかろうか。

公団住宅より神崎川を





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Sep 27, 2005 11:32:48 PM
コメント(3) | コメントを書く
[読んだ本] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: