まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2024.01.28
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カテゴリ: メディア問題。
わたしは去年の10月に、
日テレ「セクシー田中さん」の最初の感想で、
次のように書きました。
日テレ「セクシー田中さん」面白い。
もともと相沢友子の脚本って、
正直、あまり信用してないのだけど、
今作はかなり好感触。
原作があるせいか、けっこう深みも感じます。
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202310300000/

もともと相沢友子が好きなわけでもないので、
今回も、べつに彼女に味方する気はないのだけど、


ただねえ…


今回の件にかんしていえば、
正直、どちらが悪いともいえない。

なんなら個人的には、


ドラマの終盤はあきらかに尻すぼみだったから。



いずれにせよ、こういう問題は、
ドラマ化や映画化においては、つねにありうる話。

プロデューサーも出版社もふくめ、
あらかじめそれを弁えねばならないのだし、
もし原作の改変を望まないのなら、
最初から映像化を拒む以外にないでしょう。

SNSなどでは、
相沢友子への人格叩きのほうが優勢ですが、
今回の件にかんしては、それに与する気になれません。


テレビ局のプロデューサーや脚本家のほうが、
原作者や出版社よりも優位な立場にあるかもしれないし、

その意味で、
今回の問題はひとつの戒めにはなるでしょうが、

今回の「セクシー田中さん」の場合は、

むしろ日テレにしちゃ意欲的で果敢な作品と思われただけに、
かえってドラマ化の難しさを垣間見せられた感じ。



ドラマ化・映画化・アニメ化によって、
知名度や売り上げが増すことを期待する作家が多いなかで、
芦原妃名子みたいに硬派な作家は稀有な存在だと思いますが、

逆からいえば、
今後、彼女の原作が映像化される見込みは薄くなりましたね。
多くのプロデューサーは尻込みしてしまうだろうから。

彼女の原作ファンの人たちも、
むやみに映像化を望んだりはできなくなったでしょう。



たぶん世間では、
「ドラマや映画は原作に忠実であるべきだっ!」
みたいな論調が強まるのでしょうね。

しかし、はっきり言って、
わたしの記憶するかぎり、
原作に忠実に作られた映画やドラマで、
名作と呼ばれるものはひとつも思い浮かびません。

後世に「名作」として残ってる映像作品は、
むしろ原作を大胆に脚色・改変したもののほうが多い。
(もちろん駄作も多いだろうけど)

なぜなら、
自由な脚色が許されなければ、
現場のクリエイティビティは十分に発揮されないからです。

原作にリスペクトがあることと、
たんに原作に忠実であることは、けっして同じではない。



クリエイターである以上、
原作者には原作者の思いがあり、
脚本家には脚本家の思いがあろうし、
それぞれに理念も信念もプライドもあるだろうから、

それを調整すべきなのは、
とりあえずプロデューサーや出版社だとしかいえない。





まあ、
ひとつの炎上商法として見れば、
意外にウィンウィンだったりする気もしますが…。

実際、小学館には、
炎上商法の疑われる事例が過去に複数あるようだし。




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最終更新日  2024.06.17 20:30:36


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