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後輩との会話、、、
「いやぁ~、やっぱ秋の味覚といえば『キノコ』ですよね。今日、フランスから届いたキノコなんて、箱に『チャンピョン』って書いてましたから、品質が高いもんで、やっぱウマイんでしょうね~。」
「『チャンピョン』!?へぇ~、ホンマにそんなん書いとったんか。どれどれ。見してみ、、、」
...Champignon
「全然違うわっ!トンチンカンめっ!これは『チャンピョン』やなくて、『シャンピ二ィオン』やっちゅうねん。」
そう、フランス語で「キノコ」のことは「シャンピ二ィオン(Champignon)」
フランスで、キノコの産地として有名なのが中央山地オーヴェルニュ地方。豊かな森で多くのキノコが生まれます。
黄色や橙色のラッパ状の形をしてあんずの香りがするといわれる「ジロル」また、フランスの地方によっては「シャントレル」とも呼ばれています。
ぷっくりと丸い形状をして淡い褐色の「セップ」はイタリアではポルチーニと呼ばれています。この名の方がポピュラーかも知れません。
日本名でフクロアミガサタケという名前を持つ「モリーユ」は細長い柄の頭部に網目状の細長い傘が付いています。
「ムースロン」というキノコはマッシュルームに似た丸い形状のキノコですが、フランスでキノコ狩りというと一番親しみのあるキノコです。丸い円を描いて発生するので、これをフェアリーリング、すなわち妖精の輪と呼んでいます。
「トロンペット・ド・モール」 は直訳すると「死のラッパ」その真っ黒な色合いと、形状からその名が付いていますが、前述のジロルと非常に近い種類です。
また、「ピエ・ド・ムトン」はピエ=脚先、ムトン=仔羊の意で、ずんぐりとした姿が仔羊のつま先に似ているところから。色は黄金色に近く、傘は周囲が波うっています。
もちろん松茸も日本では秋の代表的なキノコです。この松茸、養殖には未だ成功していないのですが、近年、北欧スウェーデンに古くから生息するキノコが実は全く同じ品種であることが確認されました。
菌糸学の発展で、キノコもDNA鑑定を行うことが出来るようになったからです。ところが、同じ生物であるのならば分類学上、学名を統一しなければなりません。日本のマツタケの学名は「トリコローマ・マツタケTricholoma matsutake」で、1925年に命名されました。
一方、スウェーデンのものは「トリコローマ・ノーシオーサムTricholoma nauseosum」といい、日本よりも20年も早く命名されています。もしこれらが同種だとすれば、学名は早くつけられたものに統一される可能性が高くなります。
困ったことにこの北欧のマツタケ、分類学上の名前「トリコローマ・ノーシオーサムTricholoma nauseosum」、日本語に直訳すると「靴下キノコ」だったのです。
日本人にとってよい香りだったものが、北欧の人々にとっては靴下の臭いだったのでしょうか。日本の学者はなんとか名前を変更してくれるように申し込んだということですが、事の顛末がどうなったのかは今のところ分りません。
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