メートル・ド・テル徒然草

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エルネスト1969

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Jan 17, 2014
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 昨日、久しぶりにブログに投稿いたしました。
 実に5年ぶりでした。ホームページが残っていたのは奇跡でしょうか。

 反響も大きかった模様です。フェイスブックにも反映されていますので、コメントもいただけましたし、ブログのアクセスログは99と、もうちょっとで100越えでしたね

 フェイスブックでの投稿ではなく、ブログであったのはやはり、お店の広告宣伝と論文的な意味合いが強かったからです。双方向ではなく、一方的に語る場合はフェイスブックでは失礼にあたるケースもままあるんではないかと。

 ひとりごとみたいなもんですね。
 “こころにうつる よしなしごとを、、、”
 ブログに徒然草と記した意図意味はそこでしょうか。

 高台寺 極 -KIWAMI- は、「和の心」を持ってしてフランス料理の「技」を駆使した料理を提供しています。



 私のお世話になった方に、京都大徳寺の和尚さまがいらっしゃいます。

 機会があってお茶を教えていただいたのですが、非常に興味深いものでした。
 「お茶」といっても茶道の作法だけではなく、背景にある文化や歴史などです。

 大徳寺といえば「裏千家」「表千家」発祥の地。正に当時、千利休が居を構えたその場所でもあります。

 大徳寺の山門は「金毛閣」。ここの上層に千利休の人形を置かれたばかりに、千利休は豊臣秀吉から切腹を命じられます。「おぬしの股の下を我らにくぐらせるのか」という理由です。

 現代においては茶道人口はやはり女性が多いのでしょうが、そもそも茶道、茶道というものが確立される以前の戦国時代は武士の為のものであったそうです。

 まず、茶道といえば第一に思い浮かぶ、あの小さな四畳半の部屋ですが、小さく、離れに設えたのは室内で刀を振り回すことが出来ないように、また不審者、今でいう忍者が忍び込みにくいという配慮です。

 また、にじり口は武装解除のため。刀を一回置かないと入れないようにしているのです。

 じゃあ、その空間で何をしていたかというと、他ならぬ“作戦会議”です。

 時は戦国時代ですから、侘び寂びがというのはこの後の時代に生まれてきたものです。
 だれそれを討つとか、ここでこう攻めてとか、、、



 わざわざと、濃い濃いお茶を煎れて、眠くなりそうになると飲んでまた事にあたる。
 現代ではこの濃いお茶を「お濃茶(おこいちゃ)」その後、太平の世になってやや薄くなって登場したものが「おうす」です。
 現代の「おうす」がお茶の一種としてさほど薄くないのは、お濃茶との比較だからです。

 お茶を煎れる作法、茶道にはいろいろなしきたりがあります。私の推測ですが、袱紗をたたんだり伸ばしたりして見せるのは、武器を持っていない証拠として、茶碗を皆の見ている前で拭いたりするのは毒を盛っていないことを明らかにするためであったと思います。

 何より、別室からお茶を点てて持ってこない、衆人環視の中で茶を煎れるという行為そのものが、不穏な行いをさせないためのものであったのでしょう。


 その事件こそ「本能寺の変」信長の暗殺でした。本能寺で明智光秀に襲われた時、信長は多くの旧来の名品といわれた茶器を携えていました。
 銘品と呼ばれた茶器は信長と共に灰になったのです。

 昨日までの、トップであった過去の銘品が無くなったとなれば、日本で最高といわれるのが千利休となることに時間を要しませんでした。
 意図したことか否かは、歴史上の事で不明ですが、正に、この筋書きが四畳半の小さな間で練られて事であったならば、、、

 私もソムリエですから、ワインテイスティングや乾杯など、現代マナーと呼ばれる西洋の作法の中にも多くのこういった背景を見出してもいます。

 ワインテイスティングの始まりは毒見であったとか、什器に銀器を用いるのはその昔、銀は毒素に反応するからだとか。

 料理というのはそれぞれの時代背景を繋いで現代に至る文化です。
 興味は尽きませんが、この続きはWebで、、、

 じゃなくて、高台寺 極 -KIWAMI- で

 ようこそ、おこしやすphoto_01.jpg













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Last updated  Jan 18, 2014 02:18:38 AM
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背番号のないエースG @ チョコレート 「風の子サッちゃん」 ~ Tiny Poem ~…
坂東太郎G @ 「辛味調味料」そして考察(01/16) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
エルネスト1969@ Re[1]:ホスピタリティは「人」ありき(10/04) はな。さんへ コメントありがとうございま…

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