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575、といえば、日本独特のリズムを持った詩、「俳句」であることは皆さんご存知の通りですね。
この「俳句」を名前に掲げたワインがイタリア・トスカーナで作られています。
生産者はカステッロ・ディ・アマ。トスカーナでも指折りの生産者であり、キャンティ・クラシコの名手。また、私自身ここで造られるメルロ100%の「ラッパリータ」はメルロ品種を用いた赤ワインの中では世界でも1位,2位の部類にはいるのでは無いかと感じています。
カベルネフラン25%-サンジョベーゼ50%-メルロ25%。ハイクのブレンド比率ですが、25-50-25のリズムが私たちの知る5-7-5のリズムと相通ずる部分でもあります。
オーナーでありまた醸造家でもあるマルコ・パレンティ氏曰く
「自然の情景を季語に託し、短い言葉に想いを集約させる、日本に古くから伝わる“俳句”という表現に深く共感した。カステッロ・ディ・アマはテロワールを尊重し、その個性を1本のボトルで表現する。」
ことにこの試みの想いが込められています。
また、このワインにはイタリア人であるマルコ・パレンティ氏が受け止めた「日本の感性」が散りばめられています。 裏ラベルには正に俳句が一句
・朧夜を 葡萄の色に 酔いにけり
そして表ラベルでは、のトレードマークの中世騎士の文様が左へずれています。
(比較のために写真はカステッロ・ディ・アマのキャンティ・クラシコのボトルを共に配しています。ちなみにこのボトルにはマルコ・パレンティの直筆サインが入っています)
「美は乱調にあり」左右対称のシンメトリーを基本とするヨーロッパの美意識に対して、日本は中心線を取りません。床の間に華を生ける場合も、理由あって中心からは外す必要があり、そのことによっての美しさを表現しているのです。
私の在する高台寺 極-KIWAMI- にても提供させて頂いきました。現代風のスタイルで、シェフの料理とも非常に相性がよく、美味しく召し上がっていただけたかと思います。
日々いくつもの、世界中のレストランでワインが抜かれていますが、提供するソムリエの思い入れひとつで随分ワインの味は変わってきます。
中身は一緒なのだから、そんなことは無いだろう、と思われるかもしれませんが、同じ食材、同じ作業をしても最後はシェフの感性で料理が決まるように、測れることの無い「何らかの感性」で美味しくなったり、平凡になったりする。そこにワインを供する側の感性が織り成されるからです。
マルコ・パランティ氏は2011年に来日しています。当時、京都にも足を運び日本人の感性を貪欲に吸収しようとした様子は想像に難くないことです。 実その折にガラディナーの席を持っていただいたのが、私の前職の店、高台寺茶寮でした。朴訥に、そして陽気なお人柄に非常に好感を抱いたものです。
そんないきさつから、haikuを扱うようになり、また思いいれも深くなっていきます。
和の心を持ってフランス料理の技法を駆使する「高台寺 極-KIWAMI-」とトスカーナでのワインつくりの技術をもって、日本的な感性を表現する「haiku]
それだけで外れることの無い、相性の良さを想像させます。
本当かどうか、、、是非ご自身でお確かめいただければと存じます。皆様のお越しを心よりお待ちしております
高台寺 極-KIWAMI-
http://www.arkh.jp/restaurant/kiwami/
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