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2007年08月18日
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カテゴリ: 旅行記&里帰り
ここ1週間、関東地方を襲った猛暑もひとまず一段落し、今日は最高気温28度という、過ごしやすい日になりました。そこで、以前から歩きたいと思っていた、お茶どころ、埼玉県狭山(さやま)地方をのんびり歩いてきました。

「狭山茶」といえば、首都圏でも有数の、日本茶のブランド。その主産地は、埼玉県南西部の入間(いるま)市と狭山市にあります。この一帯は、東京から西武電車で約1時間という至近距離にあるため、住宅開発が進み、栽培面積も生産高も縮小傾向にあるそうです。とはいえ、入間市だけで626ヘクタールという、広大な栽培面積を誇ります。北辺に広がる加治丘陵の美しい山々をバックに、見渡す限りの茶畑が広がる光景は、圧巻です。なかなか素晴らしい週末のハイキングになりました。


緑の加治丘陵をバックに

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お茶の葉のアップ

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加治丘陵のハイキングコース

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その後は、西武電車で稲荷山公園駅に行きました。この駅は、航空自衛隊入間基地の敷地内という、非常に珍しい場所にあります。入間基地の前身は、米軍の「ジョンソン基地」でした。その基地内にあった公園が地元・狭山市に返還され、「稲荷山公園」と名づけられたわけですが、返還当時は、「ハイドパーク」(Hyde Park)と呼ばれていました。それゆえ、どこかしら西洋の公園のような雰囲気があります。東京近郊の都市公園とは思えないほど、芝生広場は広大な面積を持ち、愛犬を連れた市民が、優雅な時を過ごしていました。なかなかいい公園です。が、基地内にあるという特殊な事情ゆえ、周辺には店も住宅も見当たらず、住むにはちょっと不便かもしれません。


ハイドパーク名物の芝生広場

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基地の町

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狭山・入間の一帯は、東京の池袋や新宿から、電車で約1時間の距離。通勤可能圏内ではありますが、やはり「ちょっと遠い」。それに終電も早いために、昨今の都心回帰現象のなかで、人口流出に悩んでいます。1970~80年代、この一帯にマイホームを買った人々が高齢化する一方で、この地域で育った若者は、都心方面に流出しているので、人口の高齢化も急速に進んでいます。幸い、狭山市も入間市も、地元の工場から上がる法人税のおかげで、今のところ財政は裕福ですが、今後、高齢化がさらに進むなかで、行政サービス水準をどこまで維持できるかという、難題に直面しています。


入間市のニュータウン。高齢化が進む

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案内板にも、忍び寄る高齢化の足音が・・・

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狭山・入間にとっての朗報といえば、昨今、東京の地価高騰の影響で、若い層が都内に家を買えなくなったために、郊外に戻ってくる兆しがあることです。とはいえ、郊外に目を向け始めた彼らが、狭山や入間を永住地として選んでくれるかどうか?現時点では、心もとない。特に狭山市の場合、最大の問題は、都市基盤の整備が遅れていることです。特に狭山市の駅前は、人口16万都市の中心駅とは思えないほど、ショボい。ご覧の通り、駅前は歩道さえ整備されておらず、そこに路線バスがどんどん進入してくるので、危険でさえあります。隣りの入曽駅も、同様の問題があるようです。


狭山市駅前ロータリー

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狭山市駅の西口は、ご覧の通り、見方によっては「味のある」商店街が広がっています。でも、全然活気がないし、シャッターの下りている店が多い。東口も歩きましたけど、西口よりちょっと小奇麗なだけで、街は寂れています。この状態で、若い世代やファミリーを、この街に呼び込めるでしょうか?


狭山市西口の街並み

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西口の再開発は、30年前から議論されていましたが、地権者の反対などがあって、今日まで進展しなかったそうです。ですが遅まきながら、市長の決断で、ようやく動き出しました。再開発によって、西口は 近代的な、スッキリした街並み に生まれ変わり、商業施設も多数進出する予定です。でも当然ながら、賛否両論が渦巻いています。


西口再開発のお知らせ

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再開発賛成派のノボリ。渋いぞ!

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再開発反対派の看板

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駅前の改善は必要だけど、でも多額の財政赤字を背負うのは嫌・・・という声も

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私思うに、狭山市が若年層を呼び込んで、人口減少や高齢化に歯止めをかけたければ、狭山市駅周辺の再開発は必要だと思うし、また、財政に余裕のある今のうちにやるべきだとも思う。ただ再開発をした結果が、「どこにでもある」没個性な街になってしまっては意味がない。再開発の10~20年後、駅前には古びた西友しかなかった、というのでは余りにも寂しい。特に狭山の場合、近隣に所沢、川越という、もっと大きな町があるので、それらの街にない「狭山の個性」を打ち出して、若年層やファミリーの支持を得る街にならねばなりません。




入間市街地の街並み

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狭山が、投資対効果のある再開発を成功させるためには、「狭山茶」とか、「入間川の七夕祭り」など、地域の観光資源に着目して、特色ある街づくりをする必要を痛感します。駅前は「街の顔」。そこさえちゃんとすれば、後は、狭山・入間の誇る、公園の多い、緑豊かな住環境が、自ずから評価されていくのでしょう。





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最終更新日  2007年08月19日 01時21分50秒
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