ルアー職人&フライ巻師のBLOG

Sep 29, 2016
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カテゴリ: 釣行記
 18年連れ添った車を手放した。独身の若造時代からの付き合いだった。いつかこの日が来るのは自覚していたが、ボクの人生の一番濃密な時間を共にした相棒であったので切ない思いが一杯である。 移動手段を失ったボクであったのだがグッドタイミングでヒロシ君が渓に誘ってくれたのです。

 台風が通過し、秋雨前線が長く居座っていたが久々の好天が巡ってきた。今季川釣り最終釣行となりそうな土曜日、ヒロシ君の運転でボクのお気に入りの渓に向かった。お気に入りと行っても大物がワンサカ釣れる訳でもなく、とりあえず魚の顔を見るのに容易い近場の川だ。 最終釣行でボウズは縁起悪いので、近年この渓を9月後半に訪れるのが恒例となっているのである。

 通い慣れたポイントに車を停めて20分程林道を下り、一番長く遡行ルートが取れる場所から入渓する。ここから上流は林道から落差があり、しばらく入退渓できない場所であるので、先ほどの台風の増水の後はおそらく誰も釣っていないだろうと予測できたからだ。春に来たときは、そろそろ本命ポイントという所で餌釣りの方が釣っておられ断念した場所だった。

お気に入りの渓を釣る
お気に入りの渓を釣る posted by (C)matsukuni



 早朝の薄日の中、ヒロシ君と期待を込めて入渓。 抜群の水量でしたが、最初は小型のアマゴの単発チェイスばかりでした。ハイシーズンにはそこそこの釣り人が釣り上がったのが予想できました。「初めてこの沢に来たときはここの淵から5~6匹ヒットしてさあ」なんてお決まりの昔話なんかで言い訳しながら釣り上がりました。

 しばらく小型アマゴのチェイスの様子を伺いながら遡行します。秋のシーズンのアマゴはチェイスの距離が短い。一瞬のバイトを取っていかないとヒットさせられない。どうやら今日のアマゴは淵や瀬のおしりにタイトに隠れている様子。 ミノーをポイントの上手から下手までじっくり泳がすことでぼちぼちヒットしはじめました。


沢アマゴ20センチ
沢アマゴ20センチ posted by (C)matsukuni


 ここの沢に通いだして5年以上になり、何百とアマゴを釣ってきましたが未だに立派なサイズの奴に出会ったためしがありませんでした。お手軽に釣れる小物釣りの沢と決め込んで通っておりました。ここの淵も小物の数釣りしか経験なかったのですが、ヒロシ君操るディープミノーにグッドサイズのアマゴがヒット、暴れるアマゴが放つ水しぶきからいままで見たことないサイズが覗えました。

ヒロシとアマゴ26センチ
ヒロシとアマゴ26センチ posted by (C)matsukuni


 見事な魚体は26センチのオトナ体形のかっちょいいアマゴ。淵尻の岩陰にミノーを送り込み上手く喰わせました。
このアマゴのヒットから魚の付き場が分かった我々はここから怒涛の連続ヒット。互いに左右の岸からアプローチし交互ヒットダブルヒットの連続、気が付くと飲まず食わずの7時間があっという間に過ぎていったのでありました。

  つづく  (matsu)









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Last updated  Sep 30, 2016 06:32:15 AM
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