おせんの江戸日誌

おせんの江戸日誌

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2010年12月07日
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カテゴリ: 惚れ薬



から三月ほど過ぎた頃ですか、町でそのお侍様を偶然にも
お見かけしたのですから、余程ご縁があったのでございま
しょう。

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刀剣売買の鳴滝堂というお店へお入りになるお姿も、長い
お顔も、まぎれも無くあの夜助けてくださった御方・・・

そうなると先代がそこで思うことはただ一つ、あの夜助け
ていただいた御礼を、その一点でございます。
あの時は半死半生でしたから、ろくな御礼もしていないの


けれど中に入ってお買い物のお邪魔をしては、と外で待ち
続けたわけですが刻一刻と時は過ぎるばかり・・・

とうとうしびれを切らした先代が、たまりかねて店に入り
ますと、お侍様は勝手口から帰られたあとでございました。

お武家様が刀屋に入って裏口から帰ったとなると妙な話です。

人に知られたくない御事情があったのではなかろうか。 
・・・きっと御刀をお売りあそばされたに違いない・・・
先代はとっさにそう感じたとったそうでございます。

ええ、先代のその見込みはあたっておりました。





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最終更新日  2010年12月08日 04時33分23秒
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