バリュー投資に騙されるな!

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2008.01.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今まで文章ばかりで分かり難かったかもしれません。むぎゅ。では今まで株価や日時以外に数字を用いた事がほとんどありませんでしたが、今回は多少数字を用いて、皮算用をしながら信用取引の説明をしたいと思います。

まず、証券口座に1000万円入金し、日本株を購入したとします。そうして、その株を元に信用取引を用いて信用買いを行います。1000万円分建て玉を建てたいところですが、今回は保守的に500万円の建て玉としましょう。これなら愛すべき保守的な読者各位様もご納得して頂けると思います。
さて、ここで今まで述べてきた株価が下落した時の信用2階建てが被る損失についての説明をする為、仮定の話をしなくてはなりません。当然、株価が下落した場合の話です。分かり易いように、購入した現物株と信用株、全ての株が半値まで下がったとしましょう。半値という前提が、どれだけ現実味のある数字かというのは去年、一昨年の相場で皆さん身に沁みて判って頂けていると思います。小型成長株は業績が好調であるにも関わらず、株価はすべからく半値以下にまでなっています。下方修正をした銘柄などは凄惨たる惨状です。下がり続ける銘柄は、その事自体が下がる原因になり、右肩下がりのチャートばかりが巷に溢れています。信用取引を用いる人は、信用取引を用いてでも買いたいという魅力溢れる銘柄を購入する為に利用するのですから、大半が将来がバラ色の成長株の購入に用いる事になります。今でこそ馬鹿みたいな超バリュー銘柄が散見されてきて、それらを信用で購入する投資家も増えてきましたが、やはりファンダメンタル投資家が信用取引を用いる理由といえば業績が右肩上がりの成長銘柄を、レバレッジをかけて投資したいからです。グダグダ書きましたが、この半値まで保有株が値下がりしたという前提は、決して大袈裟なものではなく、むしろここ最近の日本市場の現状を顧みるに、控えめな前提といっていいでしょう。ね、いいですよね?
さてさて、果たしてその前提に従い半値まで下がったとすると、現物株の評価額が1000万円から500万円に、信用建て玉は500万円から250万円になります。いえ、なりません。信用建て玉は500万円のままです。さらに、250万円の評価損となります。まとめるとどういう事でしょうか。恐ろしい現実が待っています。500万円の現物株で500万円の信用建て玉と250万円の評価損を支えているという事になります。これは、読者様で信用取引を一度もやった事のない方は、今回のシリーズを初めからよく読んで頂けていなければあまりピンと来ないと思いますが、非常に追い詰められた状況です。
おさらいしましょう。現物株を元にして信用玉を建てる場合、現在は評価額は80%が相場です。すると、評価額は400万円になります。これから、信用建て玉の評価損250万円が引かれます。150万円です。この150万円が、今では250万円まで下落しまった信用建て玉500万円を支えているのです。維持率は幾つになるでしょうか。
評価額150万(円)/建て玉500万(円)×100(%)=30(%)
以上の計算より、信用維持率30%となりました。すいません、アウトです。いや、30%を切っていないのでギリギリセーフですが、ほんの僅かでも下落するとアウトです。また、該当期間に売買をした場合は売買手数料や金利が発生するので、30%未満となり、追証発生です。3営業日以内に不足金額を入金しないと強制決済です。
強制決算は、信用建て玉全部を寄り付きで成売されます。商いの薄い小型株など悲惨です。僅か数単位の成売で、ストップ安付近まで値を下げる事請け合いです。マーケットメイク銘柄は成り行き売りができないので、現在の株価の数%下の水準で指値売りされるようです。約定しなければ翌日に持ち越しですね。これは詳細なルールは分かりません。経験談として聞いて下さい。
さて、そのようにして強制的に売らされた信用建て玉ですが、含み損があったので、当然現金が足りません。欠損金が生じています。この欠損金の損失補填に、現物株が・適当な時間に・任意の銘柄を・成売で・あっという間に売らされます。この一連の流れは一度味わってみる事をオススメします。精神修行になります。ホントですよ、はっはっは。

Eトレ!俺は忘れてねぇぞ!マーケットメイクの銘柄の全玉売買成立するまでひたすら売り下がり!膨大な建て玉の叩き売り!そしてその損切りに伴う欠損金の穴埋めの為の現物株成り売り!俺はその投売り取引で、あまりに甚大な被害を被ったよ…。挙句、翌日のメッセージ「お客様の売買が1日のシェア30%以上を占めました。株価形成に与える影響を十分にご勘案の上お取引いただけますよう伏してお願い申し上げます」。何を仰っているのでしょうか?あの時は一瞬我が目を疑いましたよ。はっはっは。
おまえが・株価形成に影響を・十二分に・与える方法で・強制決済・したんだろうが!ボケが!
(堕落)―ここまで―(堕落)
さて、話が脇道にそれて本線が見えなくなってしまいましたが、何とか信用取引の負の面のニュアンスは伝わったと思います。一見、保守的な運用でも、短期売買をしなければ簡単に追証になってしまうのです。それとも損切りをしなければ、という言い方のほうが皆さんはお好きでしょうか。
ところで例外を除いて、追証発生した場合全売買が不能となってしまう事になります。不足金を入金しないと、強制決済で被るダメージを減らす為の損切りさえできなくなるのです。そして翌日、翌々日と株価が値下がりしようものなら、強制決済で更に暴落した寄付の売却額は、それはそれは驚くほど少ない額になっている事でしょう。先ほどの例のように追証が発生した時に評価額が150万円なら、翌日と翌々日に株価が運良く値下がりしなかったとしても、強制決済後には信用建て玉と現物株の成売で、その150万円からかなり低い評価額しか残らないでしょう。商いが少ないいわゆる小型バリュー銘柄であれば尚更です。

信用取引の恐ろしさが分かって頂けたでしょうか?
分かった?馬鹿言っちゃいけません。むしろ本当に言いたい事はここからです。

(続きます)





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Last updated  2008.01.27 14:24:40
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