なぜ市場は思考を裏切るのか(バリュー投資に騙されるな)

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2013.04.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
身も蓋もないですが、バフェットの投資手法はバリュー投資の主流とは違います。
バリュー投資の亜種亜流で、一般に『企業の本質的な価値』を流動資産を中心にして極めて保守的に見積もるバリュー投資ではありません。
優れた投資手法であると思われているバリュー投資ですが、バフェットの投資手法とバリュー投資は分けて考える必要があります。ここは大前提として、強調しておきたいところです。

このブログの読者の皆様であれば、バフェットの投資手法についての少なくない理解をお持ちだと思います。
しかし、バフェットの投資手法とバリュー投資とを混同している方も多いと思います。ある面において根本的には一緒なのですが、話がややこしくなるので別だと理解して頂きたいと思います。
まず最初に、バフェットの投資哲学はバリュー投資のそれと基本的には別だという認識を持つ事が、バリュー投資の真髄に近づく早道だと思っています。


バフェットはROEを重視するからこそ、キャピタルゲインを目的としない投資が可能となっています。
もしROEを重視しない投資であれば、キャピタルゲインを目的とせずインカムゲインのみを目的とした投資はインフレ下においてはリスクを伴います。

今回は、バリュー投資の真髄シリーズの一区切りとして、キャピタルゲインを重視するバリュー投資について考えてみたいと思います。




しかし大した事はやりません。専門的な知識も不要です。分析で用いる計算自体は基本的には四則演算程度が主体で、誰でも出来ます。特殊な技能を多用する分析方法であれば、それは本質的な事柄から掛け離れるリスクを伴いますので、バリュー投資ではありません。

情報量は多くする必要があります。その方が、分析の精度が上昇するからです。
ただし、情報量の多さに惑わされてはいけません。重要度の高い情報とそうでない情報があり、また一つ一つの情報について重要視する度合いは投資家によって様々です。同じような情報を元に分析をしても、最終的にどのように判断するかは、バリュー投資家であっても大きく分かれます。バリュー投資家であれなんであれ、同じ考えを持つ投資家はこの世に2人と居ません。著名なバリュー投資家間でも、投資判断は大きく異なります。
どの情報をどの程度重要視するかは、自分で判断する必要があります。自分で考えて決めるのです。

PER・PBR・ROEなどといった基本的な指標についても、他人の意見を参考にするべきではありません。自分で考える必要があります。
PCFR10倍以下でPBR1倍以下、PER20倍以下でPBR0.5倍以下、自己資本比率50%以上、流動資産から負債を引いた額が時価総額未満、などなど。自らバリュー投資家を自称している投資家達が銘柄購入の可否判定について過去に様々な線を引いてきました。
その線引きは今も有効でしょうか?昨今のバリュー投資家を見てみると、もはやそれらの線は有効になっていないように思います。きっと、市況の好転と共に線を引く位置を変えたのでしょう。
バリュー投資で、市況と共に変わるその線引きに一体何の意味があるのでしょうか。


意味のない線引きよりも、もっと重要なことは幾らでもあります。
僕は、その一つがROEだと思っています。

バリュー投資の説明をする場合、絶対に避けて通れないのがROEについての解釈です。


バリュー投資は基本的には資本主義社会において合理的ではありません。
殆どの場合、ROEが低いからです。
しかし、ROEが上昇していく場合はどうでしょうか。

ROEが低い原因が明確であるような『企業の本質的な価値』と掛け離れた株価の企業があったとする。
当然、バリュー投資家であれば自分の納得のいくまで徹底的に分析して、その企業の今後の業績がどのようになっていくのかを推し量ろうとするでしょう。

どんなに調べても、分からないことは分からない。把握できているリスクに対して、把握し切れていないリスクが余りに多い。
そうであれば、取れるリスクは必然的に限定的なものになります。
極めて限定的な投資であり、資本主義社会としては非合理的な投資となります。
非合理的な投資であるため、平時ならざる状況下でしか役に立たない手法です。



しかし、今日の適正価格と明日の適正価格は一致しない。

過去・現在・未来を総合的に加味した適正価格は常に変動するのです。
何を基にして変動するかといえば、未来の業績予想です。
過去は変わりません。現在も変わりません。いつだって、大きく変わるのは未来の業績予想です。
株価が未来の業績予想の変動に敏感に反応するからこそ、『企業の本質的な価値』を知ることが重要なのです。
『企業の本質的な価値』は業績によって変動します。
しかし、『企業の本質的な価値』の変動は、今後の業績の変動幅よりも小さくなります。当たり前です。『企業の本質的な価値』は、多くが過去の業績の積み重ねによって構築されているからです。未来の業績が大きく変動しても、過去の業績の積み重ねが大きく変わる訳ではありません。

そうであるからこそ、過去を重視し、未来についての多くが分からないことを前提として、未来の業績予想の変動に伴い適正価格が変わる事を期待して、ROEの低い銘柄へ投資する。

ここが、最も入りやすいバリュー投資の真髄への道であると、僕は思っています。





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Last updated  2013.04.28 20:22:19
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