バリュー投資に騙されるな!

バリュー投資に騙されるな!

PR

Favorite Blog

2021~24PF概況495位… New! みきまるファンドさん

Comments

MEANING @ Re[1]:逆イールドカーブ解消(11/02) 青野菜さんへ これから不況入りすれば下…
青野菜@ Re:逆イールドカーブ解消(11/02) 不況入りでもファンダ重視します。 しかし…
MEANING @ Re:今年はとてもやり易い相場(09/14) 億り人宣言とは恥ずかしいですね…。 相変…

Free Space

楽天以外のお気に入りブログ

株は最高のゲームだ
あらなみの里


いつか本を出版したいという夢があります。
もし出版しても良いという出版社の方がいらっしゃいましたら、ご連絡下さい。
meaning756@hotmail.com



たまにyoutube動画配信もやってます。
動画一覧ページはこちら
2019.10.28
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
オススメ経済本第7位

「まともな日本再生会議」 中野剛志・柴山桂太・施光恒著


オススメ経済本1位2位3位を独占した著者の中野剛志さんと、オススメ経済本6位に紹介した著者の柴山桂太さん、それに加えて同じく若手精鋭の施光恒さんの対談本です。
既にオススメ経済本で紹介している著者の三橋孝明さんもですが、ここら辺のメンツは経済思想がかなり似ています。主流派経済学からは大きく外れていますが、ずっと様々な所で情報発信を続けているので、今では似た考えを持った日本人はかなり増加していると思います。

しかし日本の未来や日本国に対する考え方は若干異なります。日本は大丈夫、日本の未来は明るい、という主張を続けている三橋貴明さんとは異なり、中野剛志さんは日本に絶望しています。皮肉たっぷりに、時には激高しながら、色々な場面で日本が如何にダメかを論じています。柴山桂太さんは、一歩引いた歴史的な観点からグローバルに日本を見るスタンス。施光恒さんは、どのような状況であれ日本の文化や日本人としての考え方は大切に守っていく必要がある、というスタンスです。

中野剛志さんは、京都大学の藤井教授の下で仕事をしている時代に初めて討論番組に登場しました。経済産業省の役人が京都大学に出向している状態にもかかわらず、痛快に論客をぶった切っている姿を見た多くの視聴者は、とても大きな衝撃を受け、中野剛志さんに惚れ込みました。僕も惚れ込んだ一人です。それ以降、中野剛志さんは相変わらず歯に衣着せぬ物言いで熱狂的なファンを獲得しています。ただ、中野剛志さんはそのような環境に辟易して、すぐ表舞台に出ることは殆どなくなりました。自分の考えの表面的な部分が大衆に受け入れられているに過ぎない、そんな中で情報発信したくない。身を置いている組織での立ち位置もあり、メディアの露出ではなく自分の考えを本にして出版することが多くなりました。
僕は中野剛志さんが大好きです。


この本は、色々なテーマで著者の3人が議論をするという形式をとっています。経済の勉強にもなりますし、なにより単純に面白い本です。
ケインズ派とハイエク派という、経済政策の考え方が真逆で仲が悪い2つの派閥についてもテーマに上がっています。このテーマは歴史上様々なところで議論されているテーマです。海外では多く議論されていますが、日本ではあまりこのテーマでの議論は見られません。僕はこのテーマでの議論が好きなので、非常に楽しく読ませてもらいました。3人それぞれの考え方も面白いです。
新自由主義、基軸通貨、英語と日本語、グローバル経済、世の中の複雑化。
『「改革」や「グローバル化」に対する違和感に適切な言葉を与える』。『今の政策が見落としている「歴史感覚」』。『「まともではないシステム」は必ず崩壊する』。

正しく物事を理解している見方の異なる3人が、色々な経済テーマを論じるのは非常に面白いです。


まともな日本を再生するのは、僕たち日本国民一人一人です。
日本は絶望的に間違った政策が支持され、長期的に国民が貧しくなり続けました。
誰の責任でしょうか?僕たち国民の責任です。
もう少し言えば、投資家優遇政策の責任です。労働者から投資家に、多くの富の移転が行われました。多くの投資家が膨大な利益を上げ続けています。その利益はどこから来ているのか?労働者や低所得者でしょう。多くの中流階級が低所得に陥り、そして低所得者は貧困層になっていきます。長期的に貧困層が増加し続けているのです。

日本がこのような社会になったのは、グローバル化の名のもと、デフレ期に投資家を優遇しすぎたツケでしょう。
投資家を富ませても日本国の利益に繋がらないことに気が付くべきです。
​投資家は消費しないのだから。多くの企業が借金せずに預貯金を増やしている。企業が配当を出しても投資家は再投資に回す。必要な所にお金が回っていかない。本当にフローが滞る。日本がどんどん窮乏していく。一人当たりのGDPは本当に目も当てられない。​



この本には外国の知識人やカタカナの専門用語がちょくちょく出てきますが、それらの殆どは非常に長い補足説明が設けられています。それら一つ一つ読むことでもかなり勉強になると思います。
柴山桂太さんは「グローバル恐慌の真相」「グローバリズム その先の悲劇に備えよ」(※)という本を中野剛志さんと共著で出しています。中野剛志さんと柴山桂太さんは波長が合うのか、一緒に討論していることが多い印象です。柴山桂太さんの人柄もあるのでしょうね。2人とも予見力をもった歴史上の知識人が書いた古典を読むのが好きなようです。施さんもとても人柄がよく、しゃべり方も人の好さが滲み出ています。メルマガなどの文章は顔文字乱発でちょっと読む気が失せる感じがしますが、内容はとても良いことを書いています。取り入れるべきものと守るべきもの、バランスが大切です。一度壊れると再構築ができませんので、守るべき文化や風習が何かはよく考えないといけませんね。守るためには変えなければいけない。何を目的とするかのビジョンを明確に。どのような国家にしたいかの国家観が重要、ですね。
※長期投資家であればこの2冊も読んでおいて損はありません。非常にオススメします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.10.28 13:47:03
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: