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40 解(かい) 坎下震上above Thunder − below Water10月10日、11月22日及び3月29日に続いて4度目の解、困難の解消の意である。今回は九二を見てみよう。九二 狩をして三匹の狐を獲るが、そのからだから黄銅の矢じりが出てくる。占問したことは吉。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)夢判断の対象となる夢に出てくるような出来事である。[追記]岩波文庫『易経』から。理屈っぽい。九二は陽剛居中、六五に応じ中直の道をもって陰柔の三小人(初・三・上)を解去する象。たとえて言えば、狩猟に出て三匹の狐をとらえ、しかも射て放った黄矢(黄金のやじりをつけた矢、黄は中、矢は直をたとえる)をとりもどすを得たようなもの。中道を得ているからである。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『ウェセックス物語』(トマス・ハーディ)から「一八〇四年の言い伝え」と「憂鬱なドイツ軍軽騎兵」を読む。前者、パブで老人が語る、少年時代に体験したスリリングなナポレオン戦争秘話。後者、かつてジョージ国王がお気に入りの海浜に滞在していた時分、警護に駐屯したヨーク軽騎兵にまつわる若き日の恋の冒険(未遂?)を老婦人が述懐する。
2024.05.31
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3 屯(ちゆん) 震下坎上above Water − below Thunder10月22日、1月12日及び5月13日に続いて4度目の屯、六三の爻辞が残念な内容である。六三 鹿狩りをするのに勢子(せこ)がいないから、ただ林に入るだけのこと。そんなことならやめた方がよい。出かけて行けば面倒な目に遭う。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)笛吹けども踊らず、というところか。やる気の空回りだ。[追記]岩波文庫『易経』から六三の象伝。鹿に即(つ)きて虞(ぐ)なしというのは、ただ夢中に獲物の後を追うことである。君子はこれを舎(や)む、往けば吝というのは、窮するはめに陥るからである。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『ウェセックス物語』(トマス・ハーディ)中「見知らぬ三人の男」を読む。風雨の強い夜、丘陵にポツンと一軒家の羊飼いの家では知合いが集って楽しい祝宴の真っ最中。と、ノックの音がして見知らぬ男が立っている。羊飼い、快く座に迎え、所望されたタバコを振舞う。しばらくするとまたノックの音が。二人目の見知らぬ男もとっておきの蜂蜜酒を振る舞われてすっかりご機嫌。興に乗って歌い出した歌詞から男の仕事が判明し、座が凍りつく。と、三度、ノックの音が…。星新一の「ノックの音が」に加えたくなる、皮肉・ユーモア溢れる好短編。
2024.05.30
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11 泰(たい) 乾下坤上above Earth − below Heaven初見の卦。天地が逆転しているが、結果、上に向かう天と下に向かう地ががっちり和合して、安泰なのであろう。泰(たい)。小さなものが去り、大きなものがやって来る。吉にして順調。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)Heaven and earth unite:A peaceful paradise.(『I - CHING』)[追記]岩波文庫『易経』の彖伝では、小を小人、大を君子と見る。君子の道が日々生長し、小人の道が日々に消衰する時である。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『ビーコン街の殺人』(ロジャー・スカーレット)読了。1930年発表のアメリカ女流(女性二人の合作)の本格ミステリ。密室殺人の造り込みが面白い。殺人の動機に苦心の跡が見られるが、今だとサイコパスとかシリアルキラーであっさり納得してしまうところ。
2024.05.29
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30 離(り) 離下離上above Fire − below Fire初見の離、別離(はなれる)と附麗(くつつく)の相反する両義がある、と。卦の形は上も下も火が燃え盛っていて、熱い。Fire upon Fire:Feeding the inner flame.Fire will not burn its own but must cling to the fuel that feeds it. So too does the superior person seek fuel to feed the spiritual fire, lest it burn out from neglect.(『I - CHING』)内なる炎を燃やし続ける。スピリチュアル・ファイアが燃え尽きないように、それに焚べる燃料を求めていかなければならない。知的好奇心が大切になってくるのかな。→今日の易占ー整理1
2024.05.28
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先週の上京の折り、気になっていた東京タロット美術館を訪れて、濃密なタロット空間の90分を満喫した。それでタロット魂が再燃したというわけでもないが、記念に買ったグッズ、タロットクロス兼ポーチを使ってみようと、久々にタロット占いをしてみた。手元のテキストをあれこれチェックしてシンプルなスプレッドを探したところ、『タロットの秘密』(鏡リュウジ)にあった。2枚で占う「シンプル・クロス・スプレッド」である。「ケルト十字法」のスリムダウン。下の縦のカードが”現在の状況”、上の横のカードが”問題の所在、希望の実現を阻むもの”を示す。今回は「魔女のタロット」を使用、下が”1 奇術師”(逆位置)、上が”7 戦車”であった。リーディングのヒントも同書に求めたところ、正位置、逆位置は採用していない。そのときの直感で、逆位置にネガティブ感があればそれに従うもよし、という程度。[現在の状況]“すでに悩みや問題に対処するスキルを持っていることを示す”とあり、頼もしい。[問題]“精神的な柔軟性を失い、かたくなになったり、思い込みが激しくなりすぎたりしていないか、ときに自分をふり返ってみるのも有効”とある。肝に銘じよう。[追記]東京タロット美術館、入館の受付でタロットカードの"一枚引き"をさせる(そのカードは記念にもらえる)。"6 恋人"が出て動揺⁈今日、なぜこのカードと出会ったのか…そこには大切なメッセージが隠されているかもしれません。
2024.05.27
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8 比(ひ) 坤下坎上above Water − below Earth10月13日、11月14日、1月3日及び4月18日に続いて5回目の”比(した)しむ”の比である。初六は景気がいい。初六 捕虜を得る。彼らに比(した)しめば災難を免れる。戦利品が手に入り、缶(かめ)に一杯になる。結局、思いがけない災難もなく吉。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)捕虜に寛大に接すれば貴重な情報をもらって危機を回避できるのかも。[追記]岩波文庫『易経』から。上書は”孚”を俘虜と解するところ、こちらでは孚(まこと)、誠意と解している。初六は比の卦初、人と比(した)しむことのはじめ。誠意があって人と比しめば咎なきを得る。ことに水が缶(ほとぎ)(質素な瓦器)に満ちるように、誠意が内心から満ち溢れて、うわべを飾ることも必要がないまでになれば、ついには意想外の吉にもめぐまれる。→今日の易占ー整理1
2024.05.27
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59 渙(かん) 坎下巽上above Wind − below Water1月7日、3月12日、3月18日及び5月8日に続いて5度目の渙、縁がある卦である。今日は九二を見てみよう。九二 水が家の土台に向かって勢いよく流れて来る。難儀が消える。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)これは怖い水害のような気がするが。難儀が消える? 床下から水に流されて出てきた壺から金貨が出てきて借金を返すことができた、とか。[追記]岩波文庫『易経』から九二の象伝。上書では”机”を家の基盤と解している。こちらの解釈だと、難儀に追われて身を転じたら落ち着いた、と? 災い転じて福となしたのかも。[象伝]渙のときその机(き)(ひじかけ・脇息)に奔るというのは、身の落ちつきを得ようという願いが達せられることである。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『超新星紀元』(劉慈欣)読了。《三体》三部作の著者の第一長篇であるので読んでみた。まあ、懐かしいようなジュヴナイルSFであった。[追記]強い思想統制がある(らしい)中国では、SFの執筆も何かと不自由だろうと思っているが、《三体》シリーズではあまり感じなかった国家体制への配慮が相当程度行き届いているなあ、という気がした。それで面白さが減じるかどうかは、読者しだいということになろう。
2024.05.26
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29 坎(かん) 坎下坎上above Water − below Water10月31日に続いて2度目の虎上和尚(?)は坎、穴、険難の意で、全体的に刑獄のイメージである、と。爻辞もよくないものばかりだ。初六はというと初六 坎(あな)のまた坎(あな)のどん底に入る。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)ストレートでわかりやすい卦とは言える。これ以上は堕ちないわけだから、後は上昇するだけ? 亢竜の反対である。→今日の易占ー整理1
2024.05.25
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18 蠱(こ) 巽下艮上above Mountain − below Wind1月15日、4月19日に続いて3度目の蠱、あやしうこそものぐるほしけれ。この卦、爻辞5つに”親の不祥事”が出てくる。たとえば初六。初六 父の不祥事をちゃんと処理する。その子のおかげで父は災難を免れる。危ないが終わりは吉。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)いい子供がいてよかった。[追記]岩波文庫『易経』から。多少の危険は覚悟しなければならない、と。初六は卦初、事の壊敗もまださして深くはないので比較的に収拾しやすい。父の残した蠱(やぶれ)の収拾に当る子、その子がしっかりしていれば父も咎なきを得る。もとより多少の危険はまぬかれぬとしても、最後的には吉である。→今日の易占ー整理1
2024.05.24
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45 萃(すい) 坤下兌上above Lake − below Earth2月20日に続いて2度目の萃、『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』では、憂(うれう)、病(やむ)の意にとる。ちょっとやな感じ。萃(すい)。王が霊廟(れいびよう)に至る。大人(たいじん)に会える。順調にことが運ぶ。占問したことには利がある。立派な生け贄(いけにえ)を使えば吉。出かけて行くのによい。(同書)まあ、卦自体は悪くもない。立派な生け贄とは何か気になるところであるが、岩波文庫『易経』から。…かくて人集まり物聚まって泰平の時ならば、大牲(大牢におなじ、牛羊豕の豊厚な犠牲)を用いて祭祀を行なっても吉であり、進んで大事を行なうにもよろしい。→今日の易占ー整理1
2024.05.21
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21 噬嗑(ぜいこう) 震下離上above Fire − below Thunder初見の噬嗑、”噬”はかむ、”嗑”は合う、の意。『I - CHING』では”Biting Through”(噛みつく)となるが、爻辞には、肉を噛む、がいくつも出てくるので、焼肉屋さんの看板に相応しいかも。あるいは、”刃牙シリーズ”に登場する噛みつきファイター、ジャック・ハンマーのトレードマークにも。噬嗑。順調にゆく。訴えを起こすのによい。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)訴えを起こすによい、とは、相手に噛みつくから?[追記]岩波文庫『易経』から。卦の形から法令が出てきて”訴え”なのか。[象伝]雷(かみなり)(震)と電(いなずま)(離)のあるのが噬嗑である。古代の聖王はこの電光の明にのっとって刑罰を明らかにし、雷鳴の威にのっとって法令を整え正した。→今日の易占ー整理1
2024.05.20
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53 漸(ぜん) 艮下巽上above Wind(Wood) − below Mountain4月20日に続いて2度目の漸、順次進んで行く意である。A tree on the mountain:Right action takes time.Trees do not grow overnight, and a tree on a mountain faces particular challenges of wind and weather. (『I - CHING』)過酷な環境で山に育つ木の如く、正しい行動には時間がかかる、と。なかなか味わい深い言ではある。→今日の易占ー整理1
2024.05.19
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42 益(えき) 震下巽上above Wind − below Thunder初見の益、増益の意なのでいい卦だろう、たぶん。益。出かけて行くのによい。大河を渡るのによい。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)これは、行動を促している。よし![追記]『I - CHING』から。風が雷雲を動かす如く、協力を得てパワーが増加する、のかな。Wind moves the thunder:Cooperation brings increase.→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『アバドンの水晶』(ドロシー・ボワーズ)読了。原書は1941年刊の英国本格ミステリ。病院だった建物を引き継いだ女子寄宿学校をじわじわと侵食する恐怖とオカルティストの影。謎解きもさることながら丁寧に書き込まれた人間模様と英国情緒を堪能した。主な登場人物のほとんどが独身女性であることを後書きで訳者が指摘しているが、なるほどその視点で読むとまた興味深い点もある。
2024.05.18
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33 遯(とん) 艮下乾上above Heaven − below Mountain2月16日、2月29日に続いて3度目の遯、隠遁、退避の意である。初六がハラハラしてしまう。初六 逃げ遅れの最後尾。危ない。出かけて行ってはいけない。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)逃げ足に自信がなければ、調子にのって出て行ってはいけないのだ。[追記]岩波文庫『易経』から。今はリスクをとるなかれ、ということか。[象伝] 遯(のが)れる時の尻尾の危険は、進んで事を行おうとしなければ、何の災いもあろうか。→今日の易占ー整理1
2024.05.16
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63 既済(きさい) 離下坎上above Water − below Fire昨日とは逆パターンで陽陰が交互に並んだ既済、11月6日、3月16日、4月16日に続いて4度目である。初九を見てみよう。初九 その車輪を引いてその尻尾を濡(ぬ)らす。災難を免れる。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)“既済”も昨日の”未済”も、狐が渡河に当たって尻尾を濡らすことにこだわる卦である。車輪を引く、自動車だとブレーキをかけることであろうが、尻尾を濡らすとはつながらないような。[追記]岩波文庫『易経』から。ずいぶん苦しい解釈のような気もするが、まあ、そこが易の醍醐味であろう。初九は陽剛居正、六四に応じて上進しようとする志も強いが、事の済(な)ろうとする初めであるから、慎重に構えて容易に行動を起こそうとしない。たとえて言えば、川を渡ろうとする車の車輪を後から曳きもどして前進をはばみ、またおなじく川を渡ろうする狐が本来なら高く尾をかかげて進むべきなのに、その尾を下げて水に濡らしてしまい進み渋っているようなものだが、これほど慎重であれば咎はない。→今日の易占ー整理1
2024.05.15
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64 未済(びさい) 坎下離上above Fire − below Water全64卦中の最後の卦が出た。”未だ済(な)らず”とは? まだ易は終わらないよ、ということかも。未済(びさい)。順調にことが運ぶ。小狐が尻尾を挙げて川を渡り、もう少しで渡りきろうとする時に尻尾を濡(ぬ)らす。なんの得もない。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)微笑ましい情景であるが、尻尾を濡らしてしまうのが気がかり。小狐くん、詰めが甘い。[追記]『I - CHING』から。要は、今のところ、諸事、所を得ていないということか。Fire over water:Things must find their natural place.→今日の易占ー整理1
2024.05.14
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3 屯(ちゆん) 震下坎上above Water − below Thunder10月22日、1月12日に続いて3度目の屯、字義は伸びなやみ、行きなやみであるが、凶卦ではないと。上六がおどろおどろしい。こんな事態は避けたいところである。上六 人を乗せた馬がぐるぐる廻っている。血の涙がしとどに流れている。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)上六は陰柔居極、しかも応爻たるべき六三も陰柔だから孤立無援。馬に乗ってぐるぐるまわり、憂え懼れて血の涙がとめどなく流れるありさま。(『易経』岩波文庫)→今日の易占ー整理1
2024.05.13
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28 大過(たいか) 巽下兌上above Lake − below Wind(Trees)10月9日、10月18日及び1月29日に続いて4度目の大過、大きな行き過ぎ、超過の意。”今日の易占”の1回目に出た記念すべき卦である。九五が、まあ、めでたいけれど素っ気ない。九五 枯れた楊柳(やなぎ)に花が咲き、老婦人が若い男を夫にする。災難もないが栄誉もない。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)岩波文庫『易経』だとけっこうひどいことを言っている、母の日だというのに。家父長制だなあ。[象伝]枯楊に華を生じたとて、どうして長く咲き続けることができよう。老婦に士夫というのは、やはり恥ずべきことである。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』(レイチェル・ジョイス)読了。リタイアしたばかりで家で所在なく過ごす男の元に1通の手紙。20年前に急に去った職場の同僚女性、ホスピスにいて死を待つばかりであると。おざなりの見舞いの返信を書いてポストに向かったものの、こんな手紙でかつての恩義の感謝は伝えきれない、という思いが募り…ホスピスに向かって歩き始める。男の家はイングランドの南端、ホスピスはイングランドの北端。男は辿り着けるのか。コミカルな珍道中が続く中、男の回想と家に残された妻の回想が交互に描かれ、悲しい過去が次第に明らかになっていく。素直にいい話であった。
2024.05.12
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50 鼎(てい) 巽下離上above Fire − below Wind(Wood)なんとなんと、昨日に続いて2度目の鼎!大吉だ、と浮かれていないで、爻辞をよく読め! ということか。九四なんか不穏ではある。九四 鼎(かなえ)の足が折れ、お偉方のための料理をぶちまけてしまう。その罪はただではすまない。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)料理人or給仕人の悪夢である。[追記]岩波文庫『易経』から。こちらの解釈はちょっと違ってくる。いずれにしても、どうしようもない。何かひっくり返さないように手元に注意しよう。[象伝]君公から賜ったご馳走をひっくりかえすようでは、まことにどうしようもない。→今日の易占ー整理1
2024.05.10
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50 鼎(てい) 巽下離上above Fire − below Wind(Wood)鼎、あの三本足の器である。鼎(かなえ)。大吉。順調にことが運ぶ。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)で、なぜこの卦が鼎になるかというと…鼎(てい)はかなえ、亨飪(ほうじん)(煮炊き)に用いる器。卦の初六を足、二・三・四を腹、五を耳、上を鉉(つる)に見たてた象形。…(『易経』岩波文庫)なるほど、というか、なんというか。そういえば、縄文土器に鼎構造のものがないのはなぜか? あれば便利だったろうに。[追記]”精神的な糧”、生命の炎を燃やす木とは何か。愛or知?Wood below fire:Spiritual sustenance.(『I - CHING』)→今日の易占ー整理1
2024.05.09
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59 渙(かん) 坎下巽上above Wind − below Water1月7日、3月12日、3月18日に続いて4度目の渙、氷解、離散の意である。初六はイソップ寓話風。馬の恩返しに期待。初六(しよりく) 用(もつ)て馬(うま)の壮(きず)を拯(すく)う。吉(きつ)。(初六 傷を負った馬を助けてやる。吉。)(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)一方、岩波文庫『易経』だと逆で、馬に助けられる。破産寸前、競馬で一発当てて救われるとか?初六は陰柔居初、渙散のきざしはじめの時であるが、これを救うのに強壮な馬(九二)の助けをかりることができれば、成功をおさめ得て吉である。→今日の易占ー整理1
2024.05.08
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58 兌(だ) 兌下兌上above Lake − below Lake11月28日、4月9日に続いて3度目の兌は、悦ぶ、の意。初九はそのままの爻である。かくありたいものだ。初九 和兌。吉。(初九 みんなで和気藹々(わきあいあい)として悦(よろこ)ぶ。吉。)(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)[象伝]和して悦ぶことの吉とは、行うことが決して人から疑われないことである。(『易経』岩波文庫)→今日の易占ー整理1
2024.05.07
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27 頤(い) 震下艮上above Mountain − below Thunder12月2日、4月2日に続いて3回目の頤は、あご、養う、の意。陽が上下から陰4を挟んでいるのは、守っているとも、押さえ付けているとも見える。良くも悪くも家父長制の卦と解されるような。初九が面白い。初九 君の霊験あらたかな亀の甲を捨ておいて、私がうまそうに頤(あご)を動かせているのを観る。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)これ、花より団子、の意味なのである。[追記]落ちぶれて貧乏している亀甲占者を、今をときめく占筮占者がからかっている図、と見るのは穿ち過ぎか。→今日の易占ー整理1
2024.05.06
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48 井(せい) 巽下坎上above Water − below Wind(Wood)12月18日、1月14日、1月30日及び4月3日に続いて5度目の井は井戸の意。初六が侘しいなあ。初六 井戸水が泥で濁って飲めない。古い井戸の方は涸(か)れ、獣も飲みにやって来ない。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)岩波文庫『易経』の初六はさらに侘しい。[象伝]井泥して食われずというのは、最下の地位だからである。旧井に禽なしというのは、その時世から見捨てられることである。→今日の易占ー整理1ーーーーーーーーーー『警官の証言』(ルーパート・ペニー)読了。1938年発表の英国本格ミステリ。密室殺人に暗号、”読者への挑戦状”らしきものもあった。トリックやストーリーというよりも雰囲気を楽しんだという感じ。本格ミステリの面白さはだいたいそうかも。作者の舞台設定に注ぐ情熱が楽しい。
2024.05.05
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7 師(し) 坎下坤上above Earth − below Waterやれやれ、6度目の師だ。先月25日と26日に連続して出たばかり。卦中唯一の陽である九二はまだ見ていなかった。そこをよく読めということかも。九二 軍中に居れば吉で災難を免れる。王が三たび御褒美をくださる。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)褒美をもらえるのは嬉しいけれど、それに見合う働きをしなければならないのか。ちと億劫。[追記]岩波文庫『易経』から。組織に身を置いて忠勤を励めば報いはあるのだろう。九二は陽剛居中、しかもこの卦で唯一の陽爻であるから、三軍の統帥者、彖辞にいわゆる丈人であり、軍に在って中央の座を占める。吉であって咎はない。その功績に対して六五の君主からは三たび恩賞を賜わるであろう。→今日の易占ー整理1
2024.05.02
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62 少過(しょうか) 艮下震上above Thunder − below Mountain10月29日、12月25日、4月8日に続いて4度目の少過は、小さな行き過ぎ、の意。今回は六五を見てみよう。六五 わが西方の郊外から、ぶ厚い黒雲が湧き起こったが、雨とはならない。公が糸のついた矢を射、穴に逃げ込んだその獲物を捕獲する。(『易経 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典』)首尾よく獲物を捕獲するとは、いい感じであるが。で、黒雲とは、はて?[追記]岩波文庫『易経』から。なるほど、雨が降らないでスッキリせず、もやもやしているわけか。[象伝]密雲あれど雨降らずというのは、位地が甚しく上りすぎて、陰陽の調和を得られぬからである。→今日の易占ー整理1
2024.05.01
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