Let's Go Crazy!!
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みなさん、お久しぶりです。最近は楽天blog以外に浮気しているJBです。1年以上の準備を経て屋久島の縄文杉に逢ってきました。思えばこの為に、ウォーキングを始め、ジョギングできるようになり自転車の気持ちよさを知りました。準備はしてたつもりでしたが、当日の道のりは想像以上にハードなものでした。ゆるい上り坂8kmのトロッコ道はなんとかでもその後のウイルソン株までいくのが絶望的ウォーキングを20キロ歩いても膝は上げません。急なのぼり坂が永遠に続く雨で滑る岩や根っこや木の階段を必死で登りますが甘く見ていた事が重なり、遅れていきます。30分もあれば十分でしたね。リタイアしようと思いました。ゆっくり上ればいけるんでしょうが、それではみんなも遅れてしまいます。縄文杉に逢うにはタイムリミットがあるので、どんなに遅れても片道6時間が限界この先、こんな道が2時間半も続くとなるとご迷惑をおかけする前にリタイアをしたほうが良いと判断しました。あんびょうたんに支配されたjb見たことある人はいないと思いますが、決めるとどんなことを言われてもやめますので、逆に手ごわい(笑)皆さんもけっこうしんどいので人のことなどかまえないし、僕もやめるぜ的な空気をたぶん強烈に出していたので、誰も大丈夫一緒に行きましょうよとは言いません。そんな中、この旅で初対面の、メンバーの息子さん小6のタケちゃんが、「ここまで来たんだから・・・」と投げかけてきます。この言葉が助けてくれました「そうだよね~」と言うしかありませんし、「そうだよね~」と口に出したからには行くしかありません。この時、座っていた屋久杉の倒木を「決断の倒木」と名づけ、ガイドの建さんが、次からうんちくで紹介してくれるそうですレベルの低い話で申し訳ない(笑)止まない大粒の雨の中、階段を舐めるようにぶざまに這い上がり、息を整えながらひざを上げていく作業がエンドレスに続きます今さら体力のなさを嘆くことより、遅れないように必死です。縄文杉に逢うための最後の階段42段。正直、僕の限界は過ぎていました。最後は1段に30秒くらい掛かっていたように思います。最後の上から3段目に足を乗せると上から「さん!」と声が聞こえます。誰だかわかりますが、顔が上げて答える余裕がありません。もう一歩上がると「にい!」と聞こえます先に上がったタケちゃんが僕に声をかけてくれています。もう一歩、「いち!」。やさしさに泣いています。最後、「ゼロ~!」笑顔のタケちゃんと縄文杉が迎えてくれました。よかった。ほんとうに良かった。夢だった縄文杉に辿り着くことが出来ました。参加者14人全員が見ることができて本当に良かった。引率者がリタイアしなくて本当によかった(マジ)縄文杉は、光っていました。どしゃ降りで薄暗いもののけの森の中、巨大な屋久杉がたくさん立っていましたが、なぜか彼だけが光を放っています。そのデカさったら口を空けるしかありません。大粒の雨が振り落ちる空を見上げても彼の枝は雄雄しく、葉はみずみずしい緑7500年、こうして生きてきたこの瞬間も生きているとここまで辿り着いた達成感もあるのでしょうが、そんな理由なく存在感を感じます。威圧感ではなく、むしろ温かみ。これが「木」の魅力だと、確信しました。「なんとなく木って温かみがあるよね」なんてとんでもない。「木には圧倒的な温かみがある」また木が大好きになりました。展望台にいた、たった10分の間に昨日からまったく別ルートで計15時間は歩いてきたFS組が辿り着きます。当初からの目的である「縄文杉で合流」の達成。やりました。FS組のラプソディーは任せるとして、帰りも道のりは長かったけど、先が見えるというだけで行きに比べれば非常にラクでした。往復11時間、全員が30分も遅れることなく無事かえることができました。その夜の宴会が大いに盛り上がったのは言うまでもありません。いつもの建築と直結するツアーとは違いますが、日本を代表する縄文杉に逢えたのは日本人としても、今後の自分の仕事にとっても大きな収穫他にもたくさんの様々な要望を詰め込んだツアーでしたが、宿とガイド選びはあきらめず慎重にやった甲斐がありました。今回も中身は濃かったと思いますこれでツアー・コンダクターとしてのスキルもアップしたことでしょう。どなたかが縄文杉に行きたい人はベストなツアーを組み立てできます。主催者としてもなんか凄いなこのチームワークって感じで、来夏は沖縄か?佐渡か?ホーチミンか?まだ未定ながら、どこにでも行けそうです。来年もこのメンバーで行けるといいなと思います。もちろん、中一になったタケちゃんも。よろしく哀愁(^^)/~~~
2011.08.31