不安とプライドと自己嫌悪

不安とプライドと自己嫌悪

TAK



彼女とは中学生のとき知り合った。
1年生、わたしは一方的に彼女を知った。
2年生、同じクラスになった。
そしてそれ以後、今に至るまで、彼女とわたしは親友だ。

彼女は強い。
明るく前向きで、悩んでも苦しんでも自分を見失わない。
その笑顔は周囲の人間を幸せにする。
少なくともわたしは、彼女の笑顔に何百回も救われてきた。
辛いとき、彼女はいつもそばにいてくれたわけではなかったけれど、
その存在が・・彼女がどんなときも変わらず親友であってくれるその事実が、わたしを支えてくれた。

ともだちとの2度の喧嘩別れも。
受験や就職で悩んだときも。
配偶者(仮)と出会って、付き合うことになって、こじれて別れたときも。
あの男との忌まわしい日々にも。
そしてもちろん、配偶者(仮)と復縁して幸せを手に入れたそのときも、
彼女には一番に相談したし、その意見はわたしの心にまっすぐ届いた。

今彼女は結婚して、一児のママになっている。
彼女の身の上にもいろいろな辛いことがあって、泣いたり苦しんだりしていたことをわたしは知っている。
でも彼女のゆく道は、幸せに彩られている。
そのことをわたしは羨ましくも嬉しくも思う。
彼女が辛かったとき、わたしは少しでも力になれていたのかな?
そうであったら尚嬉しいと思う。

生まれたばかりの赤ちゃんは女の子で、きっと彼女と同じすばらしい人生を生きるだろう。

そしてそれがわたしの喜びでもある。

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: