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大阪の友人のライブを見に行って、ちょいと刺激されました。でもバンドをやるのは大変。メンバー集めとか方向性とか...。その友達がBluesやりてえなあ、と呟いたのを聞きもらさず、よっしゃやるか、二人なら気楽だ。と思い立ちました。二人共ベースしか演ってこなかったので、Bluesギターの練習会と割り切ってのスタートです。で、ギター買いました。ホントはボディの小さいエピフォン製Ultra-339を狙っていたのですが、、店長の「あ、もう全然レベルが違います」の一言で、横にあったアイバニーズ製セミアコ・Artstar-AM153を即決。元々のターゲットはエピフォン製Ultra-339。エピフォンはギブソン傘下のブランドですが、従来とは概念を変えたユニークな新商品を発売しました。スタイルはギブソン335を一回り小さくした339タイプのセミアコ。アコースティックギターに使われるピエゾマイクまで内蔵し、スイッチの切り替えでフォークギターのようなサウンドから、ワイルドな歪んだ音までが出せます。おまけに音程を合わせるチューナー内臓。そしてUSBでPCに接続して編集可能。まさに私の好きそうなおもちゃで6万程。面白そう!Epiphone Ultra-339 (デモ演奏) http://www.youtube.com/watch?v=aPVnoTYHgMAまさにウルトラ!エピフォンから超画期的セミアコ登場ところが試奏してみるとネックが太目で、薄いのが好きな私には弾きにくい。そこに店長の魔の一言が囁かれたわけです。実は横浜の自宅にはグレコ製(フジゲン工房)の335スタイルのセミアコがあるんですが、放置しすぎて調子が悪い上に、ちょっと大きすぎて持て余すのでコンパクトなのが欲しかったのですが、結局よく似たサイズになっちゃいました。アイバニーズと言えばロック系ミュージシャン向けブランドのイメージですが、セミアコでも定評あるようで、J・ベンソンとかP・メセニーモデルも出してます。Artstar-AM153のボディはブビンガという木が使われ、渋い。大阪の南堀江のPADスタジオで音を出したら、けっこういい音で鳴ってくれました。あとはこちらの腕の方です。(それが問題!)Ibanez AS153-AYS Semiakustik-E-Gitarre im Test auf musikmachen(デモ演奏)http://www.youtube.com/watch?v=dYThq4kJooA
2014/04/12
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大瀧詠一さんが亡くなったのが年末だったので何のコメントも出来ませんでした。たいへん遅まきながら...私としても実に惜しい。単なるミュージシャンにとどまらず、日本の音楽を正しく考察し、リードする人でした。60年代のアメリカンポップスを熟知し、コード進行から音作りまでを巧みに分析し、自らの楽曲に取り入れた。そのおかげで日本のポップスも一気にレベルアップしたのではないでしょうか。器用さが高じたそのあまり、ほとんどパクリに近い曲もみられましたが、みごとに大瀧サウンドに料理されていると思います。「スピーチ・バルーン」なんぞは「ネイビー・ブルー」と「パフ」の大瀧風トロピカル和え」として素材の味を引き立てて完成されてましたね。とはいえ、私のお気に入りの大瀧作品はちょっとマニアックな「フッサ・ストラットPart2」です。ラジオで聴いて、即レコード屋に走った。で、買った「ナイアガラ・トライアングル Vol.1」のその曲はまったく別のテイクでがっかりした記憶があります。そのかわり、「ナイアガラ音頭」というコアな歌に巡り合った。●大瀧詠一音楽祭2010 M-12福生ストラットPt2 高橋学とE・S・O(オリジナルが著作権の都合で削除されていたので、こちらでどうぞ)大瀧さんと私は同学年。子供の頃に洋楽ポップスに夢中になり、その後クレイジーキャッツなどのお笑いにハマったり米軍極東放送を聞いたりと似た事をやってましたが、高校あたりから彼は音楽の世界に過剰に接近し、稀有な第一人者となりました。私の最初の出会いは、はっぴいえんどの「ゆでめん」アルバム。「かくれんぼ」が好きだった。クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング風のサウンドを思わせる作品でした。彼の最高傑作はもちろん「LONG VACATION」。お徳用ですね。秀作のてんこ盛り。それから数々のCMソングとヒット曲。そしてラジオ番組。しかし彼は音楽の歴史においても大変豊富な知識があり、語り出したら止まらない。YOU-TUBEで彼の沢山の番組を聴いてみて彼の凄さを再認識しました。大瀧詠一「日本ポップス伝 2」では大正時代の歌謡から現代に至る歴史について解説してくれるし「ラジオ・スピーチバルーン」での高田渡との対談ではフォークの原点・添田亜蝉坊や知道(さつき)について語っています。これは聴きごたえがありました。(40分はちょっと長いが)高田渡は亜蝉坊の「しらみの旅」を唄うとき、バックのサウンドをチャック・ベリーでやってくれと大瀧に頼んだ話(23分あたり)とか、高田は亜蝉坊の息子の知道と交流があった(28分あたり)とか。●大滝詠一のスピーチバルーン 高田渡さんに聞く私自身、大瀧詠一の凄さはまだよく分かってないし、これからも凄いと思うことがあるでしょう。しかしとにかく、これだけの知識と説得力、そしてクリエイティブな才能は、十分すぎる程発揮されとは思いますが、まだまだ活躍して欲しかった。そんな思いは大瀧さんを知るすべての人が感じてるでしょうが..。合掌
2014/01/28
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母の通院帰りに あるお寺の前を通りがかるとJAZZ Nightと書かれたチラシが目に留まりました。浄慶寺というこのお寺さんでは時折イベントをやっているようだが一度も行ったことがない。そこで、早めに夕食を終わらせ、母に留守番を頼むという手を思い付き、友人を誘って行ってみました。「テラの音・JAZZ Night」と題されてましたが、選曲は気軽に聴けるようポップスがメインでした。大阪で活動する若手シンガー、マリエさんのキーボードでの弾き語り。軽やかなおしゃべりを交えて気持ちよく聴かせてくれました。後半は姉の牧野貴佐栄さんのバイオリンが加わってのコラボ。バロック的なフレーズを交えてのバイオリンの音が美しく歌に絡む。二人ともお若いが慣れたステージで、楽しませていただきました。私的にはヒーリング・ミュージックでよく耳にしたシークレット・ガーデンの"hymn to hope"が最高で、本堂の雰囲気ともよく調和してました。貴佐栄さんのバイオリンが年季の入った独特の風合いだったので、あとで友人が尋ねると、やはりそこそこのグレードだったようです。枯れたようなまろやかな音色でした。会場となった本堂には子連れのママさんや熟年夫婦など近隣の人々約20名が集まっている。古いお寺だと強烈に冷え込むので厚着して行きましたが、本堂は新しい建物だったので意外に暖かい。しかし本堂で御本尊に横向きに座るっていうのはなんとも居心地悪いが、この日だけは仏さんも我慢して下さるようです。今のご住職さんはしきたりや宗派を超えて、寺を一般の人々との交流の場にしたいと多方面で頑張っておられるそうです。おかげで日頃縁の薄いお坊さんが身近に感じられたひとときでした。
2014/01/13
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昨日は会社OBのJAZZレコード月例鑑賞会。大阪の郊外・香里園の住宅地のど真ん中にあるJAZZ喫茶BLUE LIGHTS。ご店主の奥村さんは90歳を超えるが現在もお元気。33年前に制作された、幅2.7m、高さ1.8mの巨大なコンクリートホーン・スピーカーは他に類を見ない。今回は今年聴いたレコードの人気ベスト4この音響装置の調整が終わって初めて奥村さんが試聴したという、キャノンボール・アダレイの「サムシン・エルス」から始まり、MJQの「ジャンゴ」、「ヘレン・メリル with C・ブラウン」、初期のコルトレーンの「Blue Train」という定番中の定番アルバム。そして最後に、やっぱりXmasと言えばビング・クロスビーだよねと、このお店にしては珍しい特別選曲。ビングのXmasアルバムは私も中学の頃に買ってもらいましたね。昼間からワインと水割りでいい気分。先輩OBのJAZZに対する熱いトークがまたいい。苦労してこのConcrete speaker systemを作られた先代このお店については下記のわたしの日記を...。楽天ブログ/コンクリートのホーンで聞いたアート・ファーマー---------------------------------------------------この「Blue Lights」のHPは下記に移転しました。http://jazzspotbluelights.web.fc2.com/しかし、奥村さんの「ブルーライツが出来るまでの道のり」という手記はないので、下記のサイトでどうぞ。枚方市 東香里 ジャズ喫茶 ブルーライツ/最後に「店主・奥村繁太郎の手記」ありhttp://www.asyura2.com/09/revival3/msg/418.html
2013/12/19
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「あまちゃん」が終わったら喪失感が日本を覆うとまで囁かれたが、特に何も起こらないで日々が流れてゆきます。まあ、一つの賛辞として受け止めましょう。でもクドカン好きの私としては、やっぱりガックリです。タイミングがズレましたが、記録として書き留めておくと、あまちゃんでは震災の状況が意外とさらっと描かれました。ちょっと肩すかしをくらったような気がしましたが、ドラマとしては刺激を押さえ、残った人達の元気を描くという意図だったのでしょう。とは言え、災害地の実態とちょっと離れ過ぎではと、物言足りない気分の私に、一つの文書が目に留まりました。添田知道(さつき)が関東大震災の焼け跡で体験した状況を伝える文書です。 添田知道+鳥取春陽/ 大震災の歌 土取利行(唄・演奏)添田さつき・復興節/ 土取利行(唄・演奏)添田知道は先日取り上げた大正時代の演歌師・唖蝉坊の息子です(芸名は添田さつき)。彼はあの関東大震災の焼野で、自ら作った歌を歌ったのですが、その時の群衆の反応に被災地の人々の心情がよく表されています。コラム12 「復興節」とこころの復興 要約するとこうです。演歌師仲間から、関東大震災の報道歌を要望された知道が「大震災の唄」と「復興節」を作る。焼け跡の生々しい日暮里の街角。歌など歌ったら何をされるかわからない状況で、彼はバイオリンを弾きながら恐る恐る歌い出す。すると人々が出てきて彼を取り囲む。凄惨な震災状況を唄う歌詞を、みんなは静かに聴いていて、歌い終わると歌本をくれと殺到した。そこでほっとした知道が陽気な「復興節」を唄うと人々から笑いが起こったという。悲惨な状況の中にあっても民衆の強さを感じさせる話です。そののち、これらの唄は演歌師やレコードで全国に普及したそうです。ラジオはなく新聞しかなかった時代、街角で歌う演歌師は人々に詳細情報を伝える重要なメディアでした。被災した人々にとっては、自らが体験した災害状況の再認識、そして力づけてくれる応援歌が、大きな力になったのでしょう。歌が持つ力と人々の逞しさを再認識させてくれた資料でした。東日本大震災でも幾つもの復興支援ソングが生まれてますね。多くの人々が力づけられたことでしょう。ちなみにこの資料の名称は下記です。内閣府/防災情報のページ~「災害教訓の継承に関する専門調査会報告書」(平成20年3月付け)~「1923 関東大震災【第3編】」~「コラム12 「復興節」とこころの復興」埋もれさすにはもったいないので、9月20日の日記に貼り付けた資料を取り上げました。
2013/10/07
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四条通りに築100年の町屋が保存されています。民間団体が維持し、様々なイベントを企画してますが、先日は昔のレコードを聴く会。このところレトロづいています。行ってみると参加者はたった2名だったので、近所の寄合いみたいにビールを片手に四方山話。座敷の畳には籐の網代(あじろ)が敷かれ、縁側には簾戸(すど)が入り、間仕切りには御簾(みす)が吊られ、扇風機の風が気持ちいい。ホントなら庭から虫の音が聞こえてくる季節ですが、もはや聞けません。 そうそうレコードをかけなくちゃ、ということで、第一回目の今回は大正から昭和にかけての歌もの。オペラ、歌謡曲、長唄、小唄など。小ぶりな鉄針のせいか、程よい音量でとても聴きやすい。そのくせ、唄、三味線、太鼓、笛など個々の音がしっかり聴こえる。さすが手廻し蓄音器の名器、ビクターのVictorola。初期の型なのでアメリカ製だろうとのことでした。珍しい絵入りの童謡のレコードも登場し、時の流れが止まったような秋の夜でした。 <追記> 後半では留学生さんら3名も加わり、珍しそうに楽しんでいました。
2013/09/29
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美輪明宏の「ヨイトマケの唄」が再評価されていますが、社会の底辺に生きる人を正面から見つめた昭和の名曲に、若い人の目が届いた事が嬉しいです。百万の言葉より、ひとつの唄の方が人の心に染み込むこともある。そんなことを再認識させられました。さて、添田唖蝉坊は180曲もの唄を残しましたが、風刺を効かせたオモシロおかしい唄ばかりでなく、しっとりとした人情ものや、悲痛な告発の唄もあります。唖蝉坊の「かた糸」は廓に売られた女性の哀れな行く末を面々と語る唄で、当時は全国の娼妓で知らない者はなかったという。また「ああ踏切番」は胸に迫る悲痛な作品。これは、居眠りをして列車事故で人を死なせ、その晩にレールに身を投げた二人の踏切番の話。その二人に同情した人々からは1万円もの弔慰金が寄せられたとか。今の金で1000万円以上という。実実際に起こった事故を題材としており、テレビ・ラジオなどなかったこの時代、この歌は今でいう再現ドラマの役割として人々に伝わったのでしょう。この歌を聴く度に目頭を押さえる人々が続出したのは、皆、深く同情し、我が身を彼らに重ねていたのではないでしょうか?添田唖蝉坊・ああ踏切番(完全版) / 土取利行(唄・演奏)http://www.youtube.com/watch?v=wxrBvU9D-8s非常に長く、古風な言い回しの唄なので、分かりにくいため、6割過ぎたあたりから聴いていただくとよいかもしれません。社会の底辺で、貧しく蔑まれていた人が、自らの責任を身を以てあがなった時代と、昨今の、「責任」を取らない「責任者」が横行する現代。(いや、死ねとまでは言いませんがね... 気持ちの問題です)人の歩みに「進歩」などという文字を当てはめてよいものかどうか、ちょいと考えてしまいます。この唄についてのブログ<土取利行・音楽略記>2011-12-02 添田唖蝉坊の「ああ踏切番」
2013/09/27
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この日記の昨日のアクセスが1000を超え、驚き、恐縮してます。ありがとうございます。これが唖蝉坊がきっかけだとしたら、とても嬉しい事です。人々の本音を語る歌が見当たらない時代だからかな、と勝手に解釈したりしています。<アゼンボーの大きさ>私はYOU-TUBEで、エノケンの横に出てた古風な動画を何気なくクリックして始めて添田唖蝉坊を知ったのですが、なんとこれ程の大物とは知らず、恥ずかしい思いです。添田唖蝉坊と息子の知道(添田さつき)は三木鶏郎や小沢昭一、高田渡、なぎら健壱をはじめとする音楽家には大きな影響を与えており、一般的にもすでに広く知られていて、数々の書籍やライブ、TV放映などもありました。今年の4月には、神奈川近代文学館での展覧会も開かれたとか。信州でも明日、LIVEがあるようです。唄で社会の矛盾を鋭く掘り起こしたという点では、このアゼンボーを超える人はまだ出ていない。明治・大正のストリートシンガーとかラッパーとか呼ぶ人もいるようですが、そんな軽い表現では言い表せられない、社会派ソングの背骨のような人だと思います。添田唖蝉坊作/社会党ラッパ節 :土取利行(弾き唄い)<音楽性について>さて、先日の日記で書き漏らしたのが、唖蝉坊の音楽センスです。と言っても、替え歌が多いのでほとんどが既成曲。民謡や外国曲、はやり歌などですが、どれもがメロディが明解で聴きやすい。しかも「パイのパイのパイ」とか「ははノンキだねえ~」などの合いの手を入れてのリズム感が絶妙だし、バラエティもある。エノケンの「ベアトリ姐ちゃん」も、元は唖蝉坊がスッペのオペラ曲におどけた歌詞をつけたもの。「パイのパイのパイ」は息子の知道が16才の時に「ジョージア・マーチ」に詩を付けたものだそうです。おかげで長い歌詞を飽きなく聴かせてもらえます。添田唖蝉坊・山路赤春/ 解放節 土取利行(唄・演奏)<唖蝉坊を唄う人>それに加えて、これらを歌う土取利行さんの声と伴奏がいい。変に力まずクセもなく、淡々とした素直な声がとても聴きやすい。三味線などを使うと、アクの強い邦楽民謡調になりそうなのに、この土取利行さんのサウンドはすんなり耳に馴染む。どこかイスラムの宗教歌謡を連想するような唄もありましたが、ちゃんとした音響で聴くと、タブラだとか中近東の弦楽器などが使われていて独特の音作りをされていました。土取さんの経歴を見るとびっくり。フリージャズや演劇音楽で活躍した打楽器奏者で、坂本龍一とのデュオアルバムを出したり、NYから世界各地を巡って音楽を追及した人なのです。妻の桃山晴衣さんは「梁塵秘抄」などを演じる三味線シンガー。添田知道の最後の弟子でもあり、沢山の唖蝉坊の資料を残しながら他界。土取さんがその意志を次いで歌い継ぐことになったとのこと。また、添田唖蝉坊を歌い継ぐ人としてカンカラ三線演歌師の岡大介さんがいるが、土取利行さんと共に、沢山の観客でいつも満員だとのこと。今の時代に唖蝉坊が蘇りつつあるようです。カンカラ三線で社会風刺、「添田唖蝉坊・知道展」会場でイベントYOU-TUBEには添田唖蝉坊の沢山の唄がアップされています。土取さんの動画には歌詞がちゃんと出てくるのでよくわかる。ぜひじっくり鑑賞されるのを望みます。岡大介 東京節 2011.5.22 北海道芦別 ディラン<おまけ/唖蝉坊の歌詞>添田唖蝉坊の代表作の歌詞集
2013/09/26
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ここは音楽好きのブログではありますが、こんなのまで取り上げるの?と眉を寄せられるかも知れません。しかし、ま、エノケンつながりで、一気に100年前までおつきあいください。明治から大正にかけて活躍した演歌師・添田唖蝉坊(そえだ あぜんぼう)です。川上音二郎などの自由民権運動による「演説歌」を受け継いで、社会を皮肉った数々の唄を作って全国を回りましたが、社会派ソングを目指す人たちに大きな影響を与えた人です。彼は、庶民に視点を置いて政府や金持ちを痛烈に皮肉っており、現代にも通じるシニカルな歌詞が痛快です。添田唖蝉坊・ノンキ節 / 土取利行(弾き唄い) (右下の四角をクリックすると、フル画面で歌詞が読めます)--------------------------<ノンキ節・歌詞>成金といふ火事ドロの 幻灯など見せて、貧民学校の先生が正直に働きゃ 皆この通り、成功するんだと教えてるア~、ノンキだね貧乏でこそあれ 日本人は偉い、それに第一辛抱強い天井知らずに 物価は上っても、湯なり粥なりすゝつて生きてゐるア~、ノンキだねうんとしぼり取つて 泣かせておいて、目藥ほど出すのを慈善と申すげななるほど慈善家は 慈善をするが、あとは見ぬふり 知らぬふりア~、ノンキだね膨脹する膨脹する 國力が膨脹する、資本家の横暴が 膨脹する俺のカカァのお腹が 膨脹する、いよいよ貧乏が 膨脹するア~、ノンキだね月給を2倍にしてあげましょう、税金も2倍にしてあげましょう物価は3倍4倍にしてあげましょう、わたしの算術なかなかうまいでしょア~、ノンキだね--------------------------この人の歌は言ってみれば反体制、だから60年代には加川良や高石ともやなどのフォークシンガー達が着目し、唄ってました。「お前、この世へ何しに来たか、税や利息を払うため」という高田渡の「あきらめ節」も唖蝉坊の歌詞でした。あきらめ節-高田 渡歌詞はこちらの土取さんバージョンで。添田唖蝉坊 ・あきらめ節 / 土取利行(弾き唄い)また、唖蝉坊らの影響を受けていた小沢昭一は、日本の大道芸という切り口でこれらの芸能の伝承を続けてましたね。ファンドマネージャーにぴったりの唄「金だ金金、この世は金だ~」をお聴きください。金金節/小沢昭一歌詞はこちらの土取さんバージョンで味わえます。添田唖蝉坊・金々節 / 土取利行(唄・演奏)近年も唖蝉坊の唄を取り上げるロックやラップ系の人達があるようです。ああわからない (ソウル・フラワー・モノノケ・サミット)歌詞はこちらの土取さんバージョンで。添田唖蝉坊・ああわからない / 土取利行(弾き唄い)おお、若い人がちゃんと受け継いでるんですね。というか、今の社会情勢にも通じるということは、人の世も政治家も変わってないんですねー。いや、もっと悪くなっている?「ああ、わからないわからない、貧乏人の増えるのが、なぜに開化か文明か?」ちなみに、唖蝉坊は風刺歌ばかりでなくシリアスな唄も歌ってますし、彼を継いだ長男の添田さつきにはこんな応援歌もあります。添田さつき・復興節/ 土取利行(唄・演奏)これは、ちょっと感動です。関東大地震で崩壊した東京が復活する様をこんな風に歌われると、頑張りたくなります。「復興する東北」とはちょっと違う、あっけらかんとした視点がいい。♪「見舞いにやって来た父さんが、上野の山で仰天し、 焼けたやら焼けないやら、どっちを向いても屋根ばかり、 帝都復興、エーゾエーゾ!」<追記1>添田知道(さつき)が「復興節」を始めて歌った状況を伝える文書。内閣府/災害教訓の継承に関する専門調査会報告書 平成20年3月 1923 関東大震災【第3編】 コラム12 「復興節」とこころの復興なお「復興節」の元歌は中国・清時代の楽曲の「紗窓(さそう)」だとのこと。<追記2>演説唄とは政府に対する批判を織り込んだ歌。街角で演説すると逮捕されたため、歌なら取り締まれないので流行りました。ラジオやレコードのなかった時代、街角に演歌師が立って歌い、歌詞を販売していました。演説歌は「演歌」と略されますが、のちに政治性が失われ、今ではこぶしを効かせて情愛を唄う流行歌の名称となってます。
2013/09/20
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「第9回 つづきミュージックビート予告編(募集)」(映像が表示されない場合は文字をクリック下さい)横浜・都筑区の地元イベントのボランティア活動をしてますが、今は京都の実家滞在のため、ネットで対応出来る広報担当です。そのイベントが出演者募集中なので動画制作を思いつきました。ネタは昨年録画した映像はいっぱいあります。昨年のステージ映像をあれこれ演出を変えての試行錯誤は、意外とスムーズに進みました。しかし著作権がかかわるので、手持ちの画像を探すのにえらく時間がかかりましたが、なんとかやりくりし、完成にこぎつけました。おかげでこのイベントの規模や雰囲気は、そこそこ伝えられたように思います。やっぱり動画は説得力ありますね。動画編集アプリはVideoPad。微妙な調整が出来ないので歯がゆい思いですが、フリーソフトなので我慢。(ムービーメーカーは一工程ごとに固まるので話になりません)またバック音源のいいのがないので困っていたら、著作権フリーの音楽サイトがいくつもあったので助かりました。便利な世の中に感謝です。おかげで昔から夢見ていた映像作りの気分をちょっぴり味わうことが出来ました。
2013/08/25
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あまちゃんでは人気曲続出ですが、わたし的に気になる歌があります。それがアイドル・鈴鹿ひろ美のナマ歌バージョン。ドラマでは鈴鹿ひろ美はひどい音痴のため、あまちゃんのママ天野春子(若い頃は有村架純)が影武者となって吹きかえることになる。その揺れ動き定まらない音程のひどさは頭痛モノなのですが、よく聴くと、これが結構悪くない。なんか、繰り返し聴きたくなるような麻薬性を帯びていて...(又もヘンタイ的発言で申し訳ない)これは、鈴鹿ひろ美役の薬師丸ひろ子本人が唄っているハズは絶対なく、ボーカロイド・初音ミクでさえ生み出せないビミョーな下手さです。これこそ才能ある誰かさんの吹き替えでしょう。ところで、音痴の歌なんてとバカにするあなた、音痴いや失礼、音程認識力の弱い人が出したレコードが存在するんですよ。首を絞められた七面鳥みたいと、ごうごうたる非難をものともせず、数々のリサイタルをこなし、カーネギーホールを借り切ってレコードまで出した伝説の人物。それはアメリカの大金持ちローレンス・フォスター・ジェンキンス女史です。彼女の人生もなかなかの生き様ですが、そのレコードは好事家に支持され、100年後の今もCDが出てます。(現代でもこんなの買う人がいるんだ!)これがその七面鳥、いや、RFJ女史の歌声です。人間の声の栄光????(ニコ動コメント付)フローレンス・フォスター・ジェンキンス女史の『迷唱!絶唱!人間の声の栄光????』より、夜の女王のアリアそしてこれが「あまちゃん」での鈴鹿ひろ美ご本人のナマ歌です。(吹き替えシーンの裏で、ご本人のナマ歌が流れます)潮騒のメモリー(音痴コーラスバージョン)どうです?七面鳥さんに比べれば、ひろ美ご本人の歌声は、愛くるしくって、まるで清らかな幼い子供の歌声みたいじゃないですか!ま、そ、それだけの話ですが...。七面鳥さんの壮絶な人生はこちら-----フローレンス・フォスター・ジェンキンス/ウィキペディア(Wikipedia)彼女のレコード評はこちら-----フローレンス・フォスター・ジェンキンス―世界一有名な無名歌手そして映画化も。メリル・ストリープでは「マダム・フローレンス」として...サエキけんぞうの『マダム・フローレンス!』評:悲劇と喜劇にまみれた史実の映画化追伸:オンチレコードと検索したら、出るわ出るわ。タモリ倶楽部でも『歌や演奏が信じがたいほどヘタであるにも関わらず、しっかり発売されているCDやレコード』として特集を組んで紹介していたとか。YOU-TUBEにも独唱、バンド、演奏といろいろあって面白かったけれど、さすがにこのブログで紹介するのはためらわれたため、控えました。音楽を聴くという概念を根底からひっくり返すオンチパワー。ひょっとしたら、そこに真の芸術性が...。オンチミュージシャンは音楽界のアウトサイダーだ。それにしてもひろ美の歌はかわいい。
2013/07/23
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NHK朝ドラの挿入歌「潮騒のメモリー」の中には「1000円、返してー♪」という歌詞が出てくる。最初聞いた時は「えー?なんでー?」と耳を疑ったが、作詞の宮藤官九郎氏ご本人はインタビューでは「そうっすね、へへへ。」と答えるだけでした。その時より私は、宮藤官九郎はなんでこんな歌詞にしたのか?という命題が頭から離れなくなった。もっとロマンある歌詞にすれば品格ある楽曲として成立するのにあえて夢のない言い回しを選んだりして、もったいない。で、熟考の末、下記の理由が浮かびました。・この歌が既製曲の流用でなく、オリジナルであることを証明するため。・NHKオリジナルなので、他の歌番組や歌手にやすやすと歌わせないため。・三島由紀夫の潮騒をはじめとする様々なパロディ満載の歌詞なので、 テレ隠しにクダラナイ言葉を入れた。・過去のパロディ曲のひとつに嘉門達夫の「Say Yes!」が入っている。(何度も言うよ、君は確かに金を借りている、金返せー、セーンエーン!)・5分で作った歌詞なので、考え直すのが面倒だった。真相はいつかご本人が語るでしょうがね。たぶん関係者はみんな「センエーン、返してー、???」「こ、これで歌うんですか?と問うたはずだ。それを宮藤・大友コンビは「うるせー、そのまま歌え!」とやり返したんじゃないか、そんなシーンが勝手に目に浮かびます。そんなこんなでこの朝ドラは、業界裏話的ストーリーと謎解き、ちりばめれられたさりげないギャグなどのひねった官九郎ワールドで、楽しく見せてもらってます。そして音楽も、ノー天気なスカリズムのテーマ曲、懐かしのアイドルソングに、当世AKIBA風曲の3曲がヒット中です。80年代懐かしの「潮騒のメモリー」はCDだけでなく、プレミアプレゼント用に紙ジャケットでのアナログEP盤まで作られるとのこと。しかもこのCD&EPは影武者で終わった歌手天野春子(小泉今日子)名義とは、ちょっと泣かせます。悪ノリというより洒落がわかるというか、結構な傾向ですね。
2013/07/23
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先日取り上げたG・BURTON のアルバム「Good Vibes」のもう1曲のお気に入りは「ボストン・マラソン」。朝日を浴びてのジョギングのBGMにぴったりの曲で、とっても快適で健康的。紹介しようと思って3日がかりで動画を作成して、いざYOU-TUBEに載せようとしたら、即、著作権侵害の警告が出て来ました。どうやってチェックしているのかわからないけど、ダメと言われれば仕方ありません。こちらは購入のきっかけになればと思って、音質の悪いままで載せてるのですが...。商売の邪魔をする気はありません。YOU-TUBEでは警告のついた動画は内部審査して、ビジネスに使えそうならi-Tuneなどのリンクが貼られて掲載継続ですが、ダメな場合は強制削除、又はアカウント登録の停止などの処理がされるそうです。まあ、面倒はゴメンなので、せっかくの動画はボツに。ただ、私は昔、試聴もさせてもらえないままに、宣伝文や講評、ライナーノーツなどを信じて高価なレコードを購入し、二度と聴かないアルバムの山を築いた苦い経験がありました。(金返せ!レコード詐欺会社!)ま、最近は店頭やネットでの試聴が出来るようになったのでずいぶん有難いですが、メジャーな曲しか出来ない。マイナー曲こそYOU-TUBEの出番だろうと思うのですが、著作権の問題もあって難しいですね。私なんかYOU-TUBEのおかげで、過去の名曲や未知のバンドなどいっぱい知ることが出来て、興味ある音楽世界が何十倍にも膨らんでます。それでCDを借りたり買ったりしてるのだから、業界的にはプラスになってると思います。ただ、ネット動画の高品質化のおかげで音楽業界の売上に影響あるのも確かな話。わたし的には試聴レベルなら高音質は不要と思いますが。このあたりはネット業界と音楽業界の利害や思惑が絡むので難しい。あれこれ考えてるうちに日々が過ぎてしまいましたが、やっぱりこの問題は簡単には結論は出ませんね。著作権チェックには「コンテンツID」が大きな役割をしてるそうです。えらく大がかりなシステムですが、それを上回る損失があるとされているからでしょうね。YouTube Content ID(↓こちらから見ると日本語表示になるようです)YouTube Content IDとりあえず「ボストン・マラソン」は下記のサイトで試聴下さい。WARNER MUSIC/The Gary Burton Quartet・Good Vibes追伸:私がYOU-TUBEにあげる動画は、基本的には容易に手に入らない廃盤やレア音源にしてますが、ある曲の動画は洋盤の販売サイトで試聴用にとリンクが貼られてました。なんか、お役に立ったようで嬉しく思いました。(左右の音量の違う、ひどい録音でしたが)
2013/07/21
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私のお気に入りアルバム、ゲーリー・バートンの「グッド・ヴァイブ」。先日、半年ぶりに横浜の自宅に2泊3日で帰宅。母を実家に一人は心配なのでとんぼ返りでした。そのときに持ち帰ったレコードの1枚です。 ビブラフォン(鉄琴)というと懐かしいシロホン(木琴)の親玉。小学生の頃にキンコンカンと適当に叩いていたのを思い出しますが、JAZZの名手たちは両手にマレットを二本ずつ持って、えらいスピードで複雑な和音を奏でます。その音色とテンポが心地よい。ヴァイブといえばライオネル・ハンプトンやミルト・ジャクソンなどの本格的なJAZZ系プレーヤーが有名ですが、私のような人間にはゲーリー・バートンのロックビートへのアプローチが嬉しかった。特にこの曲「リロイ・ザ・マジシャン」が好きです。ハイテンポなビートに絡んでビブラフォンの音が跳ね回ります。この曲はステージでリズムに乗ってテクニックを繰り出すマジシャンの得意顔が浮かんできます。La magie de Gary Burton (Gary Burton - Leroy The Magician)パーソネルはジャケットにまとめて記入されているので推測ですが、この曲ではGary Burton (vibraphone) Eric Gale & Jerry Hahn (guitar)Richard Tee(p)Chuck Rainey (bass) Bernard "Pretty" Purdie (drums)のようで、そうそうたる面々です。ところで、私はこの曲を半世紀近く楽しんできたのに、曲名を覚えてませんでした。単に「マジシャン」だったらすぐ覚えたでしょうに。いい曲なのに曲名が覚えられないというのは致命傷ですよ。そういえば、Bryan Adamsのこの曲も大好きだったのに、何度メモしても憶えられなかった。「The Only Thing That Looks Good On Me Is You」、こんなの覚えられるか!レコード会社は売る気あったのか?ところで、このクロスオーバー時代の曲はどれを聞いても、ベースがちょっと固く、ぎこちなく聞こえませんか?マイルスもグローバー・ワシントンJr.も..。この時代はベースの音作りがまだ完成してなかったのかも知れないのでは、などと考えるのは私だけ?Gary Burton - Las Vegas Tango (HD)一方、Gil Evans作曲のこの作品は、エレクトリック・ヴァイブの長く尾を引く音でメランコリックな雰囲気を醸し出しています。結構ヒットしたそうですが、カジノで痛い目にあって打ちひしがれた男を想像しちゃいます。この曲のベースはいい、虚無的なギターソロもいい。思わず酒に浸りたくなるサウンドです。この曲のパーソネルは下記のうちの誰かです。推測下さい。Gary Burton (vibraphone) Eric Gale (guitar)Jerry Hahn (guitar)Sam Brown (guitar)Steve Swallow (bass) Chuck Rainey (bass) Bernard Purdie (drums, perc)Bill Lavorgna (drums, perc)
2013/07/17
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JAZZに詳しい友人にローランド・ハナもいいですよねと言ったら、えらく驚かれた。ロック好きの私からそんな名前が出るとは思わなかったそうです。知る人ぞ知るジャズピアノの巨匠、歴史的なジャズアーティストの一人だとのこと。フアンがHanna氏を語る場合はSir.をつけなくてはならないとか。というのも、この称号はデューク(男爵)・エリントンとか、カウント(伯爵)・ベイシーなどの愛称ではなく、正式に国家から与えられた騎士の称号だからです。ただし、欧州でなくリベリア共和国からです。音楽活動の功労に対して黒人の国家から贈られた爵位なので、ご本人はこれを誇りとしていたそうです。サー・ローランド・ハナの本格的な演奏は、ロック人間の私にとってはちょっと難解でとっつきにくいところもありますが、スローな曲には心に染み込むような響きを感じます。Roland Hanna - Time For The Dancers (1977)特にこの"Time For The Dancrs"という曲は相棒のジョージ・ムラーツのベースと相まって、素晴らしい演奏を聞かせてくれます。コクのあるヒレ酒というか、芳醇なアルマニアックの香りというか...。んー、飲みたくなる。この曲についての話題は4年前にも一度このブログで取り上げてましたが、今回ちゃんとした再生装置でWAVデータに置き換えたので、再びじっくり聴き直していますそうこうするうちに、私も本格的JAZZナンバーも少しは聴けるようになってきました。同じアルバムにある"Ode To A Potato Plants"もその1曲。それというのも、ムラーツのベースがこれまたいい調子で弾んでいて、いいノリで聴けるからです。Roland Hanna - Ode To A Potato Plants (1977)このチェコ人ベーシストもジャズベースの世界では最高峰のレベルと評価される人だそうです。若くしてオスカー・ピーターソン・トリオのレギュラーメンバーとなりエラ・フィッツジェラルド等と共演するなど引っ張りだこで、ビル・エヴァンス・トリオからの誘いも断った程だとか。彼もまたチェコの国民的英雄として勲章をもらってるそうです。でも相当な飲んべという噂も聞きます。ま、そんなことどうでもいいのですが、クラシック音楽の素養のせいか、弓で弾くアルコ弾きは類を見ない素晴らしさとか。なるほど。
2013/07/09
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若い頃に、仕事仲間でJAZZキチの友人が1枚のレコードをくれました。「傷つけちゃって買い直したので、音楽好きならこれやるから聴きなよ」とのことでした。えー、JAZZってワケわかんないしなあと思いながらも家で聴くと素晴らしかった。繊細でブルージーなストリングスとピッコロベースの明解なメロディがすんなり耳に入って来ました。あれから30数年、久しぶりにプレーヤーが治ったのでレコードに針を落とすとあの時と同じ新鮮な感動が湧いてきました。当時は"Lamento"にゾッコンでしたが、今は"Nica's Dream" がいい。のっけからのロイ・ヘインズのドラムプレイがもうたまらない。ちょっと私もオトナになったんだろうか?Nica's Dream - Isao Suzuki with String Band鈴木勲はピッコロ・ベース、ベースはなんとロン・カーター。ピアノはハンク・ジョーンズ、ドラムはロイ・ヘインズ。そしてサウンドプロデューサーは佐藤 允彦。すごいメンバーです。(私でも名前くらいならよく知ってます。)このアルバムは、テープ編集を通さないダイレクト録音で収録されています。レコードが痛んでいるのが残念ですが、それでも結構いい音が楽しめます。生演奏の緊迫感もある。1978年にフライング・ディスク社から発売され、当時も高い評価を得たそうです。しかし何故か廃盤になったまま再発されてません。なので、中古市場でもめったにお目にかからない。どうしてCDにならないのか、と腹を立てていたが、よく考えたら、そうか、オリジナル音源テープがないのだ。Lamento - Isao Suzuki with String Band鈴木勲(愛称:オマスズ)さんは日本JAZZ界の大御所。かなりの高齢ですがまだ活躍中。HIP HOPの若いコたちにも人気があり、最近はステルスというグループと共演している動画もありました。すごい人です。鈴木勲/オフィシャルHP
2013/07/04
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ハワイのシンガー・イズラエル(愛称IZ)の事は最近知りましたが、すでに20数年前に「虹の彼方に/この素晴らしき世界」がヒットして映画やTVで使われていたんですね。最近もCMで流れたようなのでご存知の方もおられるかな?軽やかなウクレレのリズムに乗って、澄んだソフトな声が心地よい。Somewhere Over the Rainbow- Israel "IZ" Kamakawiwoʻole'sその彼が意外にも相撲の歌を歌ってました。とてもソフトで軽快に「曙、武蔵丸、小錦は我らの誇り、ジェントルジャイアントだ」と歌います。いい歌で、「アケボーノ、ムサシマル&コニシキー」というサビのフレーズが頭から離れなくなります。1000マイルも離れた異国で活躍するヒーローを素直に喜び、讃える歌です。相撲がイメージさせる「どすこい」とは正反対のおしゃれなサウンドです。IZは小錦ともとても親しかったようですね。Israel Kamakawiwo ole(I Z) 天国から雷IZはもう16年前に亡くなってます。小錦をはるかに超える巨体が原因とのことですが、残念ですね。もっと歌ってほしかった。
2013/06/29
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ついに念願の手廻し蓄音機の音を聴かせてもらいました。ドミニコ修道院の応接間をお借りしての78回転SPレコード鑑賞会。いつもは電蓄オーディオでのリスニングですが、昨日は雨のため、簡単に持ち運び出来る蓄音機を持ってきたと主催者の亀村正章さんがおっしゃってました。まさに私はこのときを待ってました。プレーヤー、アンプ、スピーカーなどをずらりと並べるのでなく、縦横4-50センチの箱を据えるだけで音楽が聴ける。しかも電源なんぞは不要。蓄音機は究極のエコ・オーディオです。そのかわり、レコードをかける前に10数回ハンドルを回す必要があります。SPレコードの片面は約5分なので、その間はコイルバネがレコードを回転させてくれるのです。ただ、当日ラストの田園交響曲は45分程あるので8-10回に分割しての鑑賞となりますが、そのたびにハンドルをかしゃかしゃ回すのがご愛嬌。それより肝心の音ですが、音量はやや控えめながら高音から中低音までバランスの良い響きで感心しました。我が家の蓄音機はやかましい割に高音が割れて聞き苦しいのですが、さすが名機と歌われたビクター社製の「ビクトローラ」。6-70年は経ているのに亀村氏の入念な手入れのおかげもあって潤滑な再生、針やホコリのノイズも少なく、十分魅了される音を聞かせていただきました。昨日は雨でしたがお庭の緑も美しく、冷えた赤ワインも美味しく、時代をさかのぼってブルーノ・ワルターをじっくり味わうレトロなひと時となりました。参加してくれた友人がとても満足してくれたのがまた嬉しい。
2013/06/16
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このところブログはごぶさたしてました。別に何かあったわけでなく、何となくです。気候がよくなり外で過ごしやすくなったので、先週から御所でひとり、ウクレレを弾いて過ごしてました。散策する人やごろ寝する人達の邪魔にならない場所を選び、木漏れ日やそよ風、鳥の声を味わいながらの1時間程はなかなかに気持ちいい。ところが今日、管理人らしき人がやって来て、御苑内では楽器はご遠慮願ってますと丁重に断られました。あれれ、そうでしたか。昔はあちこちでギター弾く人がいたけど、あれは高校の頃か。ここがだめなら残るは鴨川の土手しかないが、そこは近くを人が通るので落ち着かない。人前で演奏するのはいくらやってても慣れません。
2013/05/26
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レコード再生のためにフォノイコライザーを購入しました。これを録音機器にダイレクトにつないでWAVやmp3で録音。これで懐かしい曲も気軽に楽しめます。-----古いレコードがあるけれど再生装置がなので聴けない、という人は多いようです。うちにも70年代のレコードプレーヤーが残っているがアンプが壊れたので使えない。それを録音機に直接つないだら、へしゃげた小さな音しか出ない。レコードからの出力は微少なので、専用の増幅器が必要なのです。しかし昨今のアンプにはそれがついてない。なので、いろいろ関連機器を探しました。最近のレコードプレーヤーにはCDにダイレクト録音できるものや、PCにUSB接続して録音できるもの、USBスティックにmp3録音できるものなどが2-3万円台で出てます。しかしそれらのプレーヤーのレベルは1万円台。古くてもそこそこの価格だった手持ちのプレーヤーのほうがいいように思えてきたので、専用の増幅器を購入することにしました。ネットで探すと、audio-technicaのフォノイコライザー(AT-PEQ3)が手頃な価格であったので、クリックしたら早々に到着。届いた増幅器をつないで、プレーヤーのフタを開けるといろんなつまみがある、えーっとどうするんだっけ?と昔の記憶をたどって調整を始める。まずレコードをターンテーブルに載せ、ホコリ取り器をセットし、針のバランス調整をし、アームの戻り癖を調整するアンチスケーティングつまみを合わせ、ターンテーブルの回転数の微調整を行なって準備完了。やっと針を下ろせます。いろんなつまみを思い出しながらいじくっていると、若い頃の日々が蘇ってきました。あの頃、我々はこんなふうに面倒くさい手続きを踏みながら音楽を聴いて来たのですね。さっそく廃盤になったローランド・ハナのピアノやノエル・ポインターのバイオリンを堪能。ちなみに録音機器は、ライブ録音用に使ってるZOOM製のハンディレコーダー・H-4です。レコードのmp3データ化は一見単純そうですが、音楽ファイル編集ソフトで曲を切ったりノイズを除去したりするので、これはこれで結構時間のかかる面倒な仕事ではあります。こんなの、好きでなくっちゃ出来ませんよ。
2013/04/18
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パソコンで音楽をしっかり楽しめる卓上オーディオセットを購入。イヤホーンでしか聴こえなかったベースの音が、生で聴き取れるようになりました。私のパソコン活用の8割方は音楽関係、ところが今使ってるPCはモバイル型なので高音のキンキンした音しか出ない。それに聴く音源のほとんどはmp3なので、それを解決してくれるアンプを探していて、やっと決定。デジタルオーディオの本格アンプから外付けスピーカーまで検討しましたが、結局、KENWOODのC-535を選考。選定理由は、デスクや本棚に置いて邪魔にならないサイズであることと消費電力、そしてコストでした。奥行わずか15cmでした。これはラジカセレベルではあるけれど、CD、チューナー付で、USBに入れたmp3の再生、外部入力端子が2つ、スピーカーは端子式なので手持ちのスピーカーも接続可能。他にはi-pod連動とか無線で音を受信できるBluetoothとかの機能も付いているが、これらは将来の楽しみに。ベースの音は今風の痩せた固めの音ながら、しっかりと強調されてます。手持ちの年代物のダイヤトーンスピーカー(DS-22BR)を接続したら、膨らみは少ないながら、中低音がしっかり出てそこそこのサウンドに。とは言うものの、当然友人のマランツとは比較にならないレベルですが、年金生活なので贅沢はダメ。2万なにがしの出費やこれだけのコンパクト性からしてこれで満足しなくちゃ。おかげでYOU-TUBEのベース講座のベース音が生で聴けます。パソコンつけなくても音楽コレクションも楽しめるしね。ジャズボーカルに絡むウッドベースもたまらない。それにしても、パソコンの音楽をまともな音で聴きたいと思い始めたのはWindows98-SEの頃だから、かれこれ10数年。長い間、我慢したものです。
2013/04/15
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昨日の朝日の夕刊で、宗教人類学者の山形孝夫さんがとても印象深い文を書かれていて、読んでドキッとしました。あの歌には単なる「いい歌」だけでは済まされない、どこか深いものを感じていたのですが、まさか歌詞までには思いが至りませんでした。確かにあの歌詞はほとんどが過去形。この世界にもういない人が歌っているのではないかと筆者が問いかけます。『「花は咲く」にみる生者と死者の語り』と題された記事では、死者の語りは、昔から平穏な社会をおびやかす呪いや怨嗟と見なされて、仏教界からは敬遠されてきた。しかし最近は宗教性が薄れ、散骨などで葬送儀礼も多様化したため、死を別な観点から眺められるようになった。そこに大震災で多くの人が亡くなり、死への恐怖より死者を記憶し共に生きていくという気持ちへと変化した。それが「千の風になって」や「花は咲く」として唄われているのではないかという趣旨です。確かに我々は死というものへの恐れがあり、自然と敬遠する傾向があります。たとえば親しい人の霊が現れたとしても、我々は懐かしさを感じる前に、その超自然現象の方に戦慄して怖がってしまうのではないか。死がたまにしか起こらない時はそれでいいのかも知れない。しかし今回のような沢山の人々が犠牲になった大災害に際しては、親しい人たちが遠いところへ行ったと考えずに、形を変えて身近に居ると思いたい。それによって悲しみに耐えたいと思うのではないでしょうか?Wikipediaをみると、作詞を手がけた岩井俊二氏が「この歌は震災で亡くなった方の目線で作りました」と語ってました。また、この歌のCDのレビューには「これは、生き残った者から亡くなった方への鎮魂歌であり、亡くなった方から生き残った者への応援歌である。」(十万石さん)という投稿もありました。どちらを選んだとしても、深い想いは両者に通じると思います。花は咲く/歌詞*様々な芸能人が登場するこのミュージックビデオはよく出来ていましたね。 特にあのモノトーンのバックがとても美しかった。
2013/03/13
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長年の夢がかなったなどと言うと、大げさかも知れませんが、数十年間、やりたいと思い続けたことが今日、出来ました。カラオケは今までに何度も経験してますが、一度たりとも自分の本当に唄いたい歌を歌った事はありませんでした。同席の人やお店に気遣って無難な唄でお茶を濁しながら、スキを見つけて洋楽の曲をこっそり検索する事だけが唯一の楽しみでした。一人でカラオケ店の前まで行ったことも何度かありますが、あの当時は一人で入る勇気もなかった。でも最近は一人カラオケが認知されたり、結構コアな曲も用意され始めたので、一度チャレンジしてみるかと思っていた矢先、友人から誘われました。昔バンドをやっていたコテコテのロッカーで、今までにも沢山の音楽情報をくれる有難い友人。彼なら私のわがままを聞いてくれるだろうと、甘えた訳です。そんなにまでして歌いたい歌というのは、プログレッシブ・ロックやブルース、ジャズといったコアなジャンルの歌なんです。今日はそれらに初挑戦。こんなの彼以外の人を巻き沿いには出来ません。席に座って早々とジェスロ・タルを検索すると「アクアラング」「ロコモーティブ・ブレス」そして懐かしい「ティーチャー」が出て来ました。ホクホクしながら、クセの強い節回しでイアン・アンダーソン気分。Jethro Tull - Aqualung (with lyrics)次にクリムゾンを検索したら何故か「エピタフ」がなく「21世紀~」と「ムーンチャイルド」を。他のプログレバンドは高音域が多く、難しそうなので、今度はブルースやジャズを探しましたが、曲名を英語で検索しなければならないので難儀し、BBキングの「スリルイズ ゴーン」や「バードランドの子守歌」くらいしか唄えない。そこでシカゴ「長い夜」やエルトン・ジョンの「サクリファイ」「サッド・ソング」、BIGINの「ボトル2本とチョコ」などを唄っているうちにお時間。今日は幸せ大満足。ぐっすり眠れます。友人にも大感謝です。-------------------------------------------------この歌も長年探してた曲です。とうとうYOU-TUBEで発見。スタローン主演の「 オーバー・ザ・トップ」のテーマ曲。チープトリックのロビン・ザンダーの名曲もモノに出来ました。In This Country by Robin Zander
2013/03/11
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FMココロを聞いてたら、にぎやかな伴奏が聞こえてきました。この放送局は7-80年代の懐かしい音楽を流すオヤジ向けの放送局なので、聞きなれない音にはちょっと抵抗感を感じます。うるせえなと思いながら聴いていたら歌詞がとてもいい。前半のフレーズはナマっぽいけど後半の旋律とノリがまたいい。仲間と飲むときの絶好の応援歌。FMココロは放送予定の曲リストをサイトで公開してるので探すと、なんとBIGINの11年前の曲。BIGINは沖縄バンドというイメージしかなかったので意外でしたが、一度も聴く機会がありませんでした。この歌は亡くなった友の通夜の席で生まれたそうで、歌詞にもそれを思わせる表現が出て来ます。しかしそんないきさつを知らずとも、この陽気な歌の裏にはしんみりとした味わいがにじんでいます。リフレインのところではバックコ―ラスというか、合いの手が入りますが、それが素人っぽい女の子の地声なので、とても和やかな雰囲気になっていて楽しい。最近、様々な古い仲間と久しぶりに飲むことがふえてきましたが、まさにそんなときの気分にぴったりの歌です。このところ一日に何度も聴き返しては幸せ気分を味わってます。ボトル二本とチョコレート/BEGINJ-Lyric.net/ボトル2本とチョコレートの歌詞--------------------------------------------------(追伸)この歌で即、思い浮かべたのが、吉田拓郎の「ふるさと」。繊細な感覚で社会や周りの人間たちに対してとんがっていた拓郎にしては珍しい全面肯定の歌。疑問を抱くもよし、受け入れるのもよし。どちらも真実。吉田拓郎/ふるさと
2013/03/06
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ポールのベースはさて置き、ズーンと腹に響くベースもいいし、ドスドスと足元から突き上げるベースもいい。ンペンペとかコロコロする小気味いいベースもいい。私の古くからのベー友(ベースの友人)が様々なベーシストを紹介してくれてます。私の好みで言えばジャコ・パストリアスやマーカス・ミラーなどの大御所は凄すぎて近寄りがたい。ジャズっぽいのはあまりピンとこないので、ロックっぽいスタンリー・クラークあたりがいいですね。ラリー・グラハムのファンキーなやつもいい。そういえば一時マーク・キングのベースがウリのレベル42なんてのもよく聴きました。最近気に入ったのはトランペットの日野皓正の次男、日野"JINO"賢二。ベースだけでなく、プロデューサーとしてもいい感覚をしてます。それもそのはず、NYで育ち、マーカス・ミラーと知り合ってベースを教えてもらい、ハービー・ハンコック、ハイラム・ブロックなどとセッションを重ねるという恵まれた環境で育ってます。このアルバムもさすがにハイレベルな感覚が漂います。軽くおしゃれなフィンガータッチをきいていて、久しぶりにSクラークのアルバムにも手を伸ばしました。
2013/03/03
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学生時代の先輩が定期的にお招ねきいただくので、ご自宅で心づくしのご馳走を頂きながら、音楽や絵などの話に興じています。昨年に招かれた時、せっかく沢山のギターやベースをお持ちなので、何か曲を合奏しましょうと勝手に提案してしまいました。それから課題曲を練習し始めたのですが、これがけっこう大変でした。曲はBeatlesの「Hallo Goodby」とか「Something」です。ポールのベースはそこらのロックバンドと違って、同じリフを延々と繰り返すなんて事は絶対しないので、予想もつかないメロディラインが出て来、それが小節が変わるごとに変化したりアドリブが入ったりします。私は楽譜とかタブ譜とかを読むより耳で聞いた方が早いので、簡単なメモを取りながらの毎夜の練習。大体のメロディラインがわかってきたら、今度はそれに沿って弾いて行くと、これが非常に気持ちいい。味のあるベースフレーズはまさに歌っているようです。こんな素晴らしいテクニックを受け継ぐベースマンが皆無なのは、何故なのか?不思議に思います。まあ、ベースがあんまり出しゃばると曲としてのバランスが危うくなるのでメンバーやディレクターは相当な技量や感性を要求されます。そのためかもしれませんね。「Something」の録音の時には、ジョージがあんまり派手に弾かないでくれよと、ポールに頼んでたそうですから、ジョージも自分の曲がポールの曲になってしまうのを恐れていたのかも知れません。しかし、結局はポールはかなりの音量で思うがままに弾きまくりました。そのおかげか、重いベースラインが「Something」に独特の雰囲気を醸し出しています。この曲をジョージのギターだけのバージョンで聞くと、なんか未完成な気がするのは私だけでしょうか?しかし、先日のお呼ばれの席では話に興じ、日本酒を飲みすぎたこともあり、適当なセッションで終わってしまいました。まあ、いつでも出来ることなので次回の楽しみにして、もっと別な曲もやりたくなりました。「Don't Let Me Down」とか「Another Day」とか...旨い酒を飲みながら楽器を奏でるひととき。いいですねえ。(ブログ用にベースの動画を検索したらザクザク出て来ました。 だったらあんなに耳コピーに時間かけることなかったです。)
2013/02/27
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京都の友人がエレキが欲しいと言い出しました。彼は幅の広いジャンルを好むので私はストラトタイプを勧めるとさっそく楽器屋に誘われました。一度目はESP系のお店でEdwardsブランドのストラトモデルを強烈に勧められる。たしかに作りはいいけど、10万円近い出費を考えるともうちょっと情報収集も必要か。年が明けてから、彼の行きつけのお店でアメリカ製のストラトを試奏していたら、店長が「これお薦めです」と持ってきたのがセミホロウ(中空ボディ)のエレキ。小ぶりで大人の雰囲気もある。「ディバイザー」という馴染みのないメーカー名でしたが、弾いてみると単音が厚くてストラトよりいい。軽くて抱えやすいし、トラ目が透ける青い塗装も美しい。10万を遥かに超えるモノだけに私は冷やかし気分でしたが、彼は気に入ってしまってさっそく値引き交渉。決断が速い。私ならあと1-2年は迷うところです。家に帰ってから調べたら、これは長野の Deviser社のSeventy Seven Guitarsの ALBATROSシリーズでした。この会社は松本にあり Headwayブランドのアコースティックギターが有名。そしてなんとバッカスもここで作られていました。私が惚れ込んだオイルフィニッシュの褐色ベースのBaccasブランドです。そしてこのSeventy Seven GuitarsブランドはBaccasの上級機種のランクだとのこと。なるほどいい訳だ。楽器屋バウ/Seventy Seven Albatross STD 3Deviser社 HP思えば中学の時、彼がクラシックギターを持っていたので私もギターに興味を持って買ってもらい、高校の時に彼がフォークギターを弾き始めたのに刺激されて、私は12弦ギターを購入。そうそう、写真クラブに入ったのも彼の影響だったな。こんな調子だから、彼は車、オーディオ、ロードバイク、カメラなども納得するまで極めないと気が済まない。ゴルフやスイミングも同じ。そしてそれに関する薀蓄もたっぷり。唯一、音楽分野だけは私の領分でしたが、それがいま侵害されつつあります。我々が還暦を過ぎた頃、彼がフォークギターは飽きたと言うのでウクレレを勧めたら、ハワイからコアロハを取り寄せ、私までそれに影響されてテナータイプを購入。次にナイロン弦エレキを勧めたらフェンダー製エレガットを購入し、ついでにエレアコ用の高性能アンプ「ローランド・AC-60」やマイク、マイクスタンドまで一式を揃えて、居間にミニステージを作ってしまった。やることが徹底しています。そんな調子なので、エレキを片手にジャズやブルースの理論に没頭し、今や私の苦手なペンタトニックとかドミナントスケールとかいうややこしいコード展開を解説してくれる。そして彼はヤマハの教室にジャズギターを習いに行こうと言い出し、受付まで引っ張って行かれた。幸い彼の求める講座がなかったので入会しないで済んだが、このすごい行動力。いろいろと情報提供はするが全然行動しない私と、自分なりに情報を蓄積して一気に行動に移す彼、それに引きずられる私というこの凸凹コンビで、我々は45年やってきました。たぶんこれからもね。
2013/01/26
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(前置きが長くなったので、後編としますが)さて、(って、これからが本題かよ...?)NHK「八重の桜」を見ましたが、今回は前回の悪評への反省もあるのか、爽やかでテンポよく展開しており、「龍馬伝」のイメージと重なります。音楽が坂本龍一と聞いて、クセのある渋いメロディを想起しましたが、意外とフツウっぽい格調高い作品でしたね。それより劇中でモーツアルトの旋律が出てきたのでビックリ。こんな曲あったかなと思ったら、これは劇中音楽担当の中島ノブユキさんの作品のようです。幾つかのシーンで流れる音楽の旋律と言うか、節回しがもう、いかにもモーツアルトなんです。クラリネット協奏曲的な曲もあるし、私のような中途半端な音楽マニアなら原曲だと言われればそのまま信じてしまいそう。それ程よく出来ていました。しかしこれは、モーツアルトの剽窃もしくは引用?パクリだと騒ぐ人も出るかもしれない。でも私はこの程度なら許してしまいます。なぜなら引用はしても、曲全体としてうまく料理されているように思えるからです。異質な曲想ながら、坂本氏のメインテーマの醸し出す香りともそれなりに合っていましたし。いいんじゃないでしょうか?歴史ドラマと言うものはどこか、史実に反して綺麗ごとに流されされたり誇張されたりしてますが、まあ、しょせん映画やドラマは見世物なのだから仕方ありません。視聴率という魔物もいるし。今回もストーリー展開と音楽を楽しませてもらいましょう。
2013/01/18
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(記録としてメモしますので、乱文お許しください。)<曲について>キーボーディストのキース・エマーソンが率いるEmerson,Lake&Palmerが発表した「展覧会の絵」は、ムソルグスキーの組曲をロックにアレンジし、オリジナル曲を織り交ぜたライブアルバム。1971年に発売され大ヒットするとともに、ロック以外の分野の人々の注目も集め、名盤とされています。ちなみに原曲のラストの「キエフの大門」はTV番組の効果音楽によく耳にします。「ナニコレ珍百景」のバックとしてもお馴染みのはずです。当初はBaTTaらしく、このサウンドも織りまぜてふざけたかったのですが、完コピーだけで精いっぱいでした。<この曲をモノにするまで>最初の作業は、通しで演奏すると36分になるこの組曲を15分に縮め、その音源を全員にメールすることから始めました。(この編曲テクニックもちょっと自慢なんだけど)次に、各自の耳コピーでわからないところの確認。特にこの曲はクラシックの中でも特異な雰囲気があり、複雑で微妙な旋律に翻弄されました。耳で取れない音はピアノ譜を持つキーボードのYさんにメールでお願い。「ハーバ・ヤーガの出だしは、#レ ソ、 #レ #レ ソ、でいいの?」と私。「多分出だしは全員揃って、#ファソ、#ファ#ファソ、だと思いますよ。」とYさん。なんていう調子。他のメンバーも音楽知識ゼロなので、幼稚園児のような会話になりました。「キーボードが、チャチャー、チャチャー、と4回下がり、次にチャラー、チャラー、チャラーと続いたあと、音を上げてチラー、で終わり、だよね。」こんなメールを交わしながら秋は過ぎ去りました。この夏から秋は、子供の選手権やコンテスト、母の介護など、みんなそれぞれに慌ただしく、連絡も満足に取り合えませんでした。なので結局、まともに練習を始めたのがライブの2週間前という始末。しかしいざ演奏してみると流れは合ってるがフレーズや回数が違う、これは現状では仕方ないので、ある程度やりやすいように妥協。そして一番の悩みはサウンドが全然違う。キーボードのお二人ともシンセの使い方がわからず、せっかくのローランドのJUNOが使いこなせてない。なのでプリセット音源かららしいのを選んでこれまた妥協。お互い「違うんだよなー」と思いながらの演奏。「レバーで音をピューンと上げてよ」とお願いしても、「そんなレバーありません」マニュアルで調べてもらうと、最近のはスイッチ式で音を上げるようになっていました。「言われるまでそんなことが出来るのを知りませんでした。」とM君。そんな風にスッタモンダしながら、練習音源から問題ある音源を切り出し、原本の音源部分を貼り付けた、比較音源データをメールしたりして、徐々に形にして行きました。無事とは言えず今回も痛恨のライブとなりましたが、まあ、みんなの評価として「よくこんな曲やったなあ」というところでした。「ふつうはこんな曲、やろうとしないし、よしんば、やったとしても一度やってみて、やっぱりだめだよなーと諦めるモンでしょう。」これは褒め言葉として受け止ました。「チューニングが狂うというのは、トラブルとしてあり得るが、それも含めて実力なんだよね。」という言葉もまさに正論。まあ、プログレにはまっていたあの頃の私は、将来こんな名盤を演奏するなんて、思いもかけなませんでした。まさに感無量的気分ではあります。<今回の装備について>今回のために私が準備した装備は下記です。・ベース用ベルデン製ケーブル、8412番 (確かに音が締まってヌケもよくなった気がします。しかしコードが太く 固いので、ねじれて扱いにくい)・ワウペダル、Ibanez製TONE-LOK WD7 (思い通りの成果があり、満足。ただ電池のへたりが半端じゃない。)・クロマチックチューナー、BOSS製 TU-3 (なかなかに使いやすいが、切り替えモードが見えにくく、大失敗)・ゴダンギター用ソフトケース「iGiG(アイギッグ)」 (今までに3-4,000円の安物買って、4-5年ですべてのチャック金具が折れた のが2ケースあったので、奮発)・ゴダン用 DADDARIO製コーティング・ナイロン弦・EXP45 (錆が出にくいELIXIR製のコーティング弦がなかったのでこちらを購入。GOOD!)
2012/12/06
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今回の「展覧会の絵」は、原曲の36分を17分に縮めて下記の4章に分けてやりました。第1章. 展覧会の絵/プロムナード~小人第2章. 展覧会の絵/プロムナード~賢人第3章. 展覧会の絵/バーバ・ヤーガの小屋~キエフの大門第4章. ナットロッカー(アンコールのくるみ割り人形)まあ、全体的には曲がりなりにも形は出来たのですが、どえらいミスをやらかしてしまってがっくりです。それはギターのチューニングが狂っているにも関わらずそのまま演奏を続けるという、銃殺ものの罪を犯してしまったからです。わたしとしてはこの組曲の流れを壊さないように一気にやろうとしたので、どんなことがあっても途中で曲を止めたくなかったのです。それは演劇のようなものだと思ってました。役者は劇を止めません。しかしその狂いようは素人でも耳をふさぎたくなる状態で、よく石を投げられなかったものです。自分としては一番力を入れていた「賢人」のギターソロでした。原因は、新しく買ったBOSSのチューナーTU-3、これにはギター以外に6段階の切り替えがあり、ベースモードになってました。だからイントロの演奏のすきにベースからギターに持ち替え、念のために調弦を始めたら...。音が合ってない!あわてて弦の音程をいじくっているうちに演奏が進んで出番となってしまいました。シンセサイザーがキュイーンとなった時に演奏を始めたとたんに、なんじゃこりゃあ!あとは地獄。いや聴衆の方が拷問状態。やっぱりあそこでやり直すべきでしたね。というわけで、念願の曲が演奏出来て思い残すことはないと言いましたが、実は死んでも死にきれない気分。このリベンジはあるのだろうか?ということで、第2章は永久封印し、第3章を公開します。BaTTa-展覧会の絵(バーバ・ヤーガの小屋〜キエフの大門)ELP版-YRC Xmas2012
2012/12/04
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今年の横浜ロックサークルの恒例の Xmas Live が完了しました。やれやれです。今回のライブは「いつもと違うわたし」として、マンネリが出始めた各バンドに新規性を要求するという、きついテーマでした。そのおかげでヘレン・メリルあり、シャカタクありと今までのロック系とは違った様々な曲が演奏され、我がバンドはプログレ系に挑戦。Emerson,Lake&Palmerの名盤「展覧会の絵」組曲のダイジェストです。というより、前にもお話しましたが、ギタリストがいなくなった苦肉の策で、みんながこの話に乗っかったということです。それにしても結局4回の打ち合わせ兼練習で、本番の前まで「そのフレーズ、こうじゃない?」とモメながらの本番突入。厳しいマニアの人から見れば、とんでもないナンチャッテ演奏なので、お耳を汚して申し訳ないですが、私としてはこんな曲を演奏出来るなんて想像もしなかったことで、もう思い残す事はないという気分です。とりあえず限定公開でYOU-TUBEにアップさせてもらいました。(音量やズレを修正して載せ直しました)BaTTa-展覧会の絵(プロムナード~小人)ELP版-YRC Xmas2012
2012/12/03
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この数日は中高生の音楽イベントの画像や動画の編集で明け暮れました。出演者26グループの動画はトラブルもなく無事撮れたし、会場の大音響も録音機のモニターからライン入力したので、割れないで録音出来てました。ハイビジョン画質のおかげで、静止画も画像キャプチャーソフトのWinShotを使って映像から取り込め、動きの激しいダンスもコマ送りで見ながらベストショットが選べました。動画編集は、SONYカメラのAVCC方式からWMVに書き出せるのがわかったのだが、使いやすかった動画編集ソフトの「Windows Movie maker」は「windows Live」になってからはすぐに固まってしまうので役立にたず、慣れない「Video Pad」というソフトで四苦八苦。なんとかポスター画像とタイトルを挿入し、音量を調節してflvファイルに書き出し、無事、YOU-TUBEとFACEBOOKにアップ。さっそくバンドの子供たちから「とってもうれしいです」とメールが来ました。そう言ってもらうと、こっちも嬉しい。ところで、最近は著作権がやたらとうるさく言われ始めており、動画掲載にあたっては気になるので、無料イベントであることや、YOU-TUBEとJASRACとの契約も確認するとともに、出演者たちの承諾も得て一段落。しかし著作権を調べていくと、ドンブリ勘定なので著作料は必ずしも著作者やプレーヤーの手に行かないでどこかに消えているとの噂もあり、すっきりしない感じです。自分の店で自分の歌を歌って著作権料を取られたのに、印税は1円も入ってこなかったファンキー末吉氏の怒りの記事も読みました。私らも、敬愛するミュージシャンにはなにがしかの対価を支払うべきだとは思いますが、個々の曲でなく、店の広さや客席数で請求額を決める日本音楽著作権協会のやり方にはたしかに問題はあります。が、かと言って1曲ずつ管理するのも難しいし、こういった仕組みはどこか矛盾するものですね。それに莫大な著作料はどこに行ってるのか? どうも割り切れない。■「TMB2012バンド部門・グランプリ受賞のziplock "Before"(original)」■「TMB2012ダンス部門・審査員特別賞のSAINT」
2012/11/26
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いま横浜に帰ってますが、先日、中高生たちの音楽イベント「つづきミュージックビート」が盛況のうち終了しました。夏ごろからいろいろと煩雑な作業が続いてましたが、大きなトラブルはなく、やれやれです。(小さいミスはいっぱい!汗)当日私は全出演者のVTRと録音を担当。録音のほうは休憩後のスイッチ入れ忘れで3バンドが録音ができず、痛恨のミス!やってしまいました。しかし全グループのVTRは(ほぼ)欠損なく録画出来、ほっとしました。これからは動画編集の日々が始まります。とはいえ、来週には横浜ロックサークルのXmasライブがあります。先日はそのためのバンド練習。メンバーの都合がつかず、これが2回目の練習。あと1回やっただけで本番?しかも初めてアタックする大作「展覧会の絵」。音楽をなめるなと怒られそうですが私もドラムさんも横浜と京都を往復する日々。なかなか時間が合いません。とにかく自主練習や音源メールを交わしながらの打ち合わせで切り抜けるつもりです。そんなわけでまだまだ落ち着かない日々が続きます。さあ、母が待つ京都の実家に戻ろう。
2012/11/20
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ELPの「展覧会の絵」の中でベースが変った音を出すところがあります。この曲をやる事を決めた時、手持ちのマルチエフェクター(いろんな音が出るお徳用エフェクター)を使うと言ったらドラムが「え?そんなのでELPをやろうというの?」とニタリ。「え~、いやー、そ、そうだよね(汗)」ということで、ワウワウを買うことになりました。たった30秒のために。ワウワウと言うのは衛星放送のことでなく、ギターにつなぐ音響機器で、ワウ ペダルとも言います。「ホンワカワッワー、ホンワカワ~」という吉本新喜劇の テーマは皆さんよく御存じでしょう。あれはトランペットにワウワウ・ミュートと いうものを付けて出しているのですが、この音色を気に入った鍵盤奏者が キーボード用のエフェクター機器を開発し、のちにエレキギターで広く使われ るようになったのがこのワウペダルだそうです。 ペダルを踏むと音のトーンがこもった音からクリアな音に変化し、ホンワ~という腰の抜けそうな音を出します。それを歪ませて使うと、ジミヘンを始めとする叫ぶようなギターソロになる。また小刻みなギターコードのカッティングに使うと、ワウワウ・ワトソンに代表されるおしゃれでファンキーなサウンドを醸し出したりします。ワウぺダルの定番と言えばダンロップ社のCry BabyやVox社が有名ですが、それぞれにエグイ癖があり、それがまた味なんだと言われるのでどれがいいのか、選ぶのが大変。音色だけでなく、音質やノイズも問題。ワウ効果を切ってもダイレクトな音が痩せたり、ノイズが混じることがあります。スイッチを入れた時のガチャっという音やペダルを踏むとガリガリ鳴るのもあります。そこでこんなのに目が留まりました。アイバニーズ製のTONE-LOK WD7。雑音や音ヤセの発生しない光学式回路、自在に音質やエフェクト効果を調整できるつまみ。それに加えてペダルの動きが、自在とバネで自動的に戻るのが切り替えられ、ペダルを踏んだ瞬間にエフェクトスイッチが働らく。そういえばエフェクトスイッチを踏み忘れて、大事なところで間の抜けた音を出したバンドがありました。私もやりかねないミスです。これはなかなかの優れモノです。ただ、見てくれが無骨でしかもバカデカい。しばし悩みましたが、その機能性と使いやすさの評判はけっこうよろしい。そこで思い切って大枚1万円をはたきました。(内容からして安い買い物ですが)これで物理的には半歩、ベースのグレグ・レイクに近づいたかな?そうそう、これはギター、ベース汎用というのも決断のきっかけのひとつでした。Ibanez WD7 Weeping Demon Wah Pedal: When Demons Cryジミー・スミスのゴキゲン・ワウ・ギターです。Jimmy Smith - Root Down (Part1)ちなみに、インドネシアのワウワウ・テナガザルは、鳴き声がワウワウと聞こえることに由来します。(どうでもいい情報でした)(どうでもいい付録 part2)フランク・ザッパのフニャフニャギター、懐かしい。学生のとき麻雀しながらかけていたら、気持ち悪いからやめてくれと皆んなから猛攻撃にあいました。Vinyl (MCS 6700) - Frank Zappa - Twenty Small Cigars
2012/10/18
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私が所属しているバンドのギタリストがアメリカに転勤しちゃって、バンドとしての存亡の危機に陥っておりました。代わりのギタリストは何人かいますが、我々は平日練習のバンド。だからメンバー探しがとても難しい。残ったメンバーはドラム、ベースそしてキーボード。仕方なしにYMOを練習し始めましたが、今の機材ではテクノミュージックとは程遠いサウンド。他の曲もいろいろ探りましたが、これといってまとまらない。あれこれ話していて行き詰ったドラマーが口を切りました。「それじゃあ、アレやってみます?」「うーん、アレねえ...」。するとキーボードのYさんが「ああ、あれは途中で挫折したけど、一応出来ますよ」え?と驚いた我々に、彼女は音大でムソルグスキーの「展覧会の絵」のピアノ独奏版の全曲演奏に挑んでいたことを明かしました。よっしゃー行くぞー!というわけで、Xmasのライブではエマーソン・レイク&パーマーの名作「展覧会の絵」に無謀にも挑むことになりました。クラシックとELPとはぜんぜん違うのですが、まあ、そこは大目に見てください。ドラマーも高校時代にやったことがあるとのことで、残るはベース。耳コピーを始めましたが、バロックとも違う予想外の音符の展開に四苦八苦し始めております。先月末に擦り合わせ練習をして、大体の構成は打ち合わせ出来ましたが、練習のために横浜に帰れるのはあと2回か3回。大丈夫かなあ?とにかく、なんちゃってELPにでもなれば十分。憧れのバンドに怖いもの知らずでアタックするのが素人のスピリットでしょうね。それにしても、久しぶりにELPのCDを入手して聴き直してみると、若い頃にはこんなすごい曲を自分が曲がりなりにも演奏するなんて思いもよらなかった。40年の長さってえらいものだなあと少々感慨に耽っております。てか、そんな暇あったらもっと特訓しなさいと言われそうですが。EL&P Promenade~Gnome 展覧会の絵上記をクリックしてダメなら下記のアドレスでどうぞ。EL&P Promenade~Gnome 展覧会の絵
2012/10/15
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2カ月ぶりで実家に戻りました。修復が終わってまともな家になってました。 茶の間のガラス障子が片手ですっと開く。畳は平でへこまない。風や鼠の出入り する土壁の隙間はなくなった。これから掃除して家財道具や生活用品を段ボール 箱から出して、母を呼び戻すまでに住めるようにしなければなりません。 荷物はほとんど2階に上げてあるので、部屋はがらんとして入居早々の趣き。 テレビも配線してないので静か。古いステレオのスイッチを入れてみると、 FMでウルフマン・ジャックの当時のDj.音源を流していました。ソウルミュージック やCSNY、エルトン・ジョンが流れてきて、一気に70年代にトリップしました。 と思ったらその番組に続いて、音楽関係者の方の思い出特集。ビー・バップ・ア・ルーラ やブルー・ハワイにジーンとなる私って、いったい幾つ?
2012/09/27
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連日、朝食後にパソコンを開き、そのまま夜中までイベント資料づくりや相談という日々でした。中高生のコンテストは予想外の応募数ですったもんだしましたが、結局16バンドと10ダンスチームを詰め込んだ過密スケジュールでなんとか開催するメドがついて一段落。これからは各グループへの関連資料作成と連絡です。そんな中、久々に外出して屋外ライブに出かけました。横浜の大桟橋の横にある突堤「象の鼻パーク」での「カナガワ・ミュージック・サミット」です。これは神奈川県の各地で開催される音楽イベントを紹介する催し。川崎や小田原、三浦などでも様々なイベントが開催されているようですが、我々は都筑区の中高生バンドコンテストの「つづきミュージックビート(TMB)」としての参加です。その代表として、昨年優勝の女の子デュエット「コットン・キャンディ」が出場、20分のステージを物怖じもせず堂々とこなしてくれました。我々はその付き添い兼スタッフ役でしたが、昼のリハの時には雨が激しくなりあわてました。屋外ライブはこれだから嫌だ。しかし本番ではすっかり晴れ上がり、青い空と青い海、緑の芝生という絶好の環境で、とてもさわやかなライブとなりました。屋外ライブはこれだからたまらない。彼女たちのあと数バンドが続きましたが、途中で対岸の「横浜・赤レンガ倉庫」の方から派手なサウンドが流れて来たので見に行くと、イベントをやっており、なんと「LiLi」が熱演中。我々のコンテストにも2回ゲストとして出てくれたバンドでした。横浜出身の彼らの歌は番組のテーマ曲やカラオケにも登場するなど、着々と活躍してますが、ステージでも全員が一体となって観客を巻き込んで楽しませてくれます。さすがのパーフォマンスにプロの凄さを感じました。我々のささやかなイベント「TMB」にかかわったバンドが、このようにいろいろ活躍してくれるのはとても嬉しいですね。ちなみにその夜は私が属するバンドサークルの有志の飲み会。ひょんなことで、別々のバンドメンバーが集まって飲むことに。バンド単位でのおつきあいとは一味違う異業種交流会で盛り上がりました。肉体作業はなかったけれど、朝から充実した一日に、久々に気持ちのいい疲れを感じました。
2012/09/18
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高校生たちのライブイベント「YHMF」に行ってきました。全国から選ばれた実力派バンドによるとても見応えのあるステージでした。グランプリは3人組の元気な女の子バンド「きゃとる」。今回は女の子パワーがすごい。「persimmons」やゲストの「BUZ-BUZ」のボーカルはド迫力。ソロの「myi」も含め、安定した声量は素晴らしい。審査員特別賞とオーディエンス賞は「シーラカンス」。こちらは独特の世界感があって、なかなか聴かせてくれました。個人的には、あの広い舞台を飛び回ったエネルギッシュな「Funny Bones」が楽しめました。ちなみに、私らは横浜の都筑区で中高生のバンドとダンスのコンテスト「つづきミュージックビート(TMB)」を企画開催していますが、その手本となったのがこの「YHMF」。以前は「横浜ハイスクールミュージック・フェスティバル」として横浜市の主催で、横浜アリーナで開催されていた全国区レベルのビッグイベントです。ところが、時代の波を受けて2011年に横浜市や企業が撤退し、開催出来なくなりました。それをOBを含む高校生たちが苦労して自主開催にこぎつけたそうです。会場は有料ながら渋谷の人気スポットO-EASTにし、事務所も渋谷に移しましたが、イベント名はYHMFというイニシャルだけを残したということです。我がTMBも同じように、昨年に主催が都筑区から実行委員会に移り、ボランティアたちがなんとか存続させています。こちらのイベントは、あくまで地元の若者に本格的なホールで音楽やダンスを発表してもらい、様々な人達と交流を持って欲しいという趣旨での開催のため、規模も小さいのですが、それなりに各スタッフがイベントと深くかかわる事が出来ます。とはいえ、なんでおっさん、おばさんたちが中高生のイベントに躍起になるのか、それは若者の育成などという大義名分よりも、自分達の若い頃に出来なかったことを今の子たちにやってもらいたいという夢というか、おせっかいなんでしょうね。あの頃は楽器もアンプもお店のショーケースの中で、ライブなんぞもめったに見れなかったし。それが今や時代は変わり、今の高校生たちの技術レベルははるかにアップし、いまやプロ並みのテクニック、ステージアクション、熱狂フアンまで持つ高校生たち。そのパワーと完成度高いオリジナル曲に圧倒されたひと時でした。特に今回のバンドは数々のライブやコンテストをこなしているベテラン揃いだし。そしてステージや会場内をいそいそと走り回る高校生スタッフたち。演る人、見る人、そして裏で走り回る人の三者が一体となったイベントでした。私から見れば子供というより孫に近い年齢の彼らが、これだけのことをやり抜くのを見せてもらえるなんて幸せです。高校生スタッフ・リーダーの涙ながらの挨拶に胸をつまらせました。しかし、4時間半のスタンディングは辛かった。そのまま電車で立って帰ったからなおさら。
2012/08/15
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ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンのドキュメンタリーをTVで見て、彼の本を探したのですが、大手の書店を回っても置いてない。本棚はくだらない歌手の本ばかりでちょっと憤慨しましたが、まあ、山積みで売れるような本ではないし、仕方ない。ネットで頼むのも面倒と図書館を検索すると、これまたジョージ・マーティンの本はない。その代わりに彼の下で働いた録音技師のジェフ・エメリックの手記がありました。取り寄せると結構分厚い本。昔のハンター・デイヴィス著の「ビートルズ」を思い出します。「ビートルズ・サウンド 最後の真実」なんて大げさなタイトルでしたが、読み始めたらめちゃ面白い。思わず引き込まれて、気がついたら2-3時間経ってしまいます。ところが実家の改修計画や道具類の整理、イベントのホームページ作りなどに追われて色々と忙しく、本など読む状態ではありません。結局半分まで読んで返却時期となりました。まあいい、落ち着いたら買おう。何といっても面白いのは、私も録音技師のジェフ・エメリックと同じように、録音テープを切り貼りしたり、回転速度を変えて変な音を出して喜ぶという高校生だったからです。ひょっとしてチャンスさえあったら私もこんな世界に飛び込んでいたかも知れません。彼の淡々として克明な音作りの記録はとても貴重です。そしてビートルズのメンバーの無茶な要求にこたえる苦労をしていくさまはとても痛快。EMI社のルールを無視してバスドラの中にセーターを詰め、マイクを突っ込むなどという無茶な事を始めたのはこの人だと知って尊敬しちゃいました。とりあえず残念ですが、後半は秋の楽しみに回します。当面は実家の耐震改修工事のための準備です。突貫工事並みに家具や押入れに詰め込まれたものの種々選択と梱包の日々が始まります。
2012/07/19
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日曜は友人の紹介で幅の広い活動をされているご夫婦とのお食事。祇園囃子から離れた祇園の豆寅さんでの、きれいなお寿司のコース。とても美味でした。しかしその時出たお話がとても興味深く、面白かったです。家具やカラーコーディネート、海外ツアー、ロック、ライブハウスなどの話題、学生時代の起業のお話、FM大阪でのパーソナリティのお話など、さすが第一線で活躍されているだけにあっという間に時間が過ぎ、鉾見物を忘れてしまいそうでした。その時紹介いただいた今話題のバンド「FRYING DUTCHMAN」を、帰宅後YOU-TUBEで見ました。「human ERROR」はメロディックなアジテーションのようでもあり、社会派ポエムでもあるような、重みのある叫びです。私は今すぐの原発全廃は難しいと思ってますが、彼らの歌の中にはいくつもの共感するものを感じます。落ち着いたしつらいの中での雅な会食を味わうこのひとときが、原発によって支えられていると思うと割り切れないものを感じます。そんな生活文化ならやめたい。これです。場所は三条大橋の下だね。FRYING DUTCHMAN "humanERROR"
2012/07/15
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横浜の都筑区で開催する中高生のイベント「つづきミュージックビート(TMB)」。今年で8回目ですが、肝心の区役所の予算が出るかどうかが決まらない。あと4か月しかないのに。民間ボランティアの主催でスポンサーはなく、役所や団体、協賛企業の援助金でやってきてます。しかし実行委員会は、会場の予約や出演者応募などの準備のために、春から先行的に動いてきました。私は新規のホームページ立ち上げの担当なので、格安で引き受けてもらったプロの方の助けを借りて何とか開設にこぎつけました。深夜作業までさせた怒涛の2週間でした。 つづきミュージックビート・ホームページこれがそのホームページ。素人でも書き込めるようなフォーマットなので、ブログを書く感覚で文章や画像などを掲載できます。とはいえ、専門的な技術もいろいろと必要なので大変。作業は全体の項目構成の設計と、以前の開催記録のデータの引っ越し、追加記事の作成でした。しかし一番厄介だったのが、問合せや出演応募のメールを関係者に自動転送する仕組み。応募フォーマットの項目リストの自動作成やファイル取り込みなどにも頭を悩ましました。おかげでそれなりに体裁は整いました。次は肝心の中高生のスタッフと出演者募集。バンドやダンスは流行ってはいますが、いざ応募となるとなかなか集まらない。毎年集めるのに四苦八苦です。それがこれから始まります。などとぼやかないで11月の開催に向けてがんばりましょう。
2012/07/09
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先日の日記に書いたジェフ・ベックのアルバム。かなり熱中したレコードだったので、今考えても思い出さないと言うことは、やはり当時もジョージ・マーティンがプロデュースしたなんて知らなかったようです。無知な私でした。そのアルバム、当時は「ギター殺人者の凱旋」なんていう物騒なタイトルが付けられていましたが、今では「ブロウ・バイ・ブロウ」とやさしい原題で呼ばれています。アメリカで発売されたときに付けられたキャッチコピーをそのまま日本盤のタイトルにしちゃったそうです。その中に収録された「哀しみの恋人達」はスティーヴィー・ワンダーが書き下ろした曲ですが、ベックが巧みなギターワークで見事に歌い上げて感動の大名曲に仕立てました。もちろんジョージ・マーティンの手腕もあるのでしょうが。哀しみの恋人達 Jeff Beck "Cause We've Ended As Lovers"(*再生されない場合は、白文字タイトルをクリックするとYOU-TUBEに飛びます)ところでこの曲にはベックが「ロイ・ブキャナンに捧げる」とクレジットしています。人の曲なのにと思うでしょうが、それはこの曲を聴けばわかる。使われている様々なギターテクニックがロイ・ブキャナンの影響を受けているからでしょう。ロイ・ブキャナンは今から24年前に亡くなりましたが、数多くのギタリストに影響を与えました。クラプトン、キース・リチャーズ、スティーヴ・ハウ、そしてチェット・アトキンスでさえ彼を讃えていたという。現在、数々のステージで見るギター奏法、ピッキング・ハーモニクスやボリューム奏法、オーバー・フレット奏法、タッピングなどは彼の定番でした。彼のジャンルはブルースやカントリーやジャズ系と幅が広いのですが、曲として有名なのが、ギターでしっとりと歌い上げるスローバラード。そのため彼はいわゆる「哀愁のある、泣きのギターの元祖」とも言われており、ゲーリー・ムーアなどはブキャナンの「メシアが再び」を自分のレパートリーに入れております。Roy Buchanan - The Messiah Will Come Again私もそれに惚れました。ラジオで「イン・ザ・ビギニング」という曲を聴いて、ブキャナンがどんなギタリストかなんか知らないままにレコードを買ったのです。おかげで哀愁ある曲からブルースやカントリーまで、様々なギターを体験することになりました。Roy Buchanan - In The Beginningこのロイ・ブキャナンには、あちらのTV局が「世界で最高の無名ギタリスト」という称号をあたえたとか、日本でもマニアックな人しか知らないようです。そういえば昔、ライブ喫茶でギターを弾いていた人に「ブキャナンはいいですよねえ」と話しかけたら、急に身構えて「かなりの腕前とお見受けしましたが」などと言われて、こちらの方がうろたえた事を思い出しました。ブキャナンは渋いギタリストです。風貌も絵描きさんみたいでいい。彼はブライアン・ジョーンズの後釜としてローリング・ストーンズに誘われたそうですが「今さら新曲を覚える気は無い」とあっさり断ったとのこと。お互いにその方がよかったね。
2012/06/18
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ビートルズの中で誰が一番好きと問われたら、迷わず「ジョージ・マーティン!」と答える私ですが、好きなだけで彼のこと、ほとんど勉強してませんでした。先日NHK-BSで放映されたドキュメンタリー「ザ・プロデューサー ~ビートルズ・サウンドを創った(支えた)男 ジョージ・マーティン」の録画を見たり、ネットでいろいろ語られているのを読んだりしたら知らないことばかり、これは恥ずかしいですね。彼の自伝「耳こそすべて」が出てた事も知らなかったし、ジェフ・ベックの「BLOW BY BLOW」や「WIRED」を手掛けたということも。し、知らんかった(汗)。また、彼自身が最高傑作と呼んでいるのがポール・ウインターの「イカロス」だというのも意外でした。ポール・ウインターってウインダムヒル・レーベルのサックス奏者だったよね。懐かしい。「イカロス」をYOU-TUBEで聴くと、しっとりとした情感の中にタブラのリズムが、まるで山椒のピリッとした辛さのように入っていて、いい味わいでした。Paul Winter Consort: Icarusジョージ・マーティンは映画音楽をやりたかったそうで、音楽で絵を描くようなテクニックは、コミック音楽をやっていた時も、「サージャント・ペッパー」のアルバム制作時も役にたったと語っています。それが「イカロス」にも生きているようですね。クラシック好きで、コミック音楽を作り、ロックを発展させ、映画音楽やヒーリングミュージックを生む音の魔術師。それでいて、とても控えめな紳士。私が彼にグッとくるものを感じるのは、そういった感性に同調するからでしょうね。でも今は彼を通り越して、彼の下で録音技師をやってたジェフ・エメリックのほうに興味が行ってしまいました。だめだなあ、こんなに浮わついてちゃ。「耳こそすべて」を本屋に探しに行こう。*1993年に作られたビデオ「メイキング・ オブ・サージェント・ペパー」でもジョージ・マーティンが音のトラック個別に聴かせながら解説してくれる。英語は分からないがサウンドだけ聴いても面白い。
2012/06/17
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雨はそれ程嫌いでありません。ことに今頃の雨は風情があります。新緑がしっとり濡れ、花の色も淡くかすんでいる昼下がり、外に出ないで、本や音楽にじっくり取り組めます。と思いながらも傘を持っての外出。金曜は大阪で開かれてる恒例のコンクリートホーンで聴くJAZZレコード鑑賞会。今回はジャッキー・マクレーンやアート・ペッパーのアルトサックス。モダンジャズはまだ馴染めませんが、ドラムやベースとの緊迫感ある掛け合いや、それぞれの楽器のリアルな音色を楽しみました。でも本音は、これだけの装置でフュージョンやプログレなんかを聴けたらすごいだろうなあ、なんて心の隅で思ったりしてます。次の日はクラシックのレコードコンサート。これは78回転のSPレコードを聴く会。京都のドミニコ修道院のクラシックな応接間で開催されるひととき。昭和初期の録音なのに現代の専用アンプで再生すると、そこそこの厚みのある音が響いてきます。こちらはショパンのピアノや女性歌手の独唱、そしてモーツアルトのジュピター。冷たく冷えた赤ワインが出て、気持ちよくって寝ちゃいました。SPレコードのガリガリというレコード溝をこする音や、ブチッという針の音がなんとも懐かしい。しかし、当時のオペラ歌手のハイ・ソプラノの音がつぶれたり割れてしまうのが惜しい。高音の再現にかけては、やはり現代の再生装置のほうががいいでしょう。クラシックについては、私はバロックや落ち着いた曲が好みなので、大仰な曲はちょっと苦手です。JAZZにしろ、クラシックにしろ、好みでない音楽を聴くのはちょいと退屈ですが、でもこんなふうにじっくり音楽を聴くのはそれなりにいい時間だと思います。考えてみれば若い頃から「ながら音楽」を続けてきた私にしてみれば、空気として音楽を聴いていた時代があります。何をしてても音楽を流してました。あるとき、買ってきたレコードに針を落すと同時に、カセットテープの音楽を流しかけたこともあります。これはさすがに、直前で気がつきましたが、無意識にスイッチに手が伸びてるんですね。そんなふうに音楽に満たされるのはそれなりにいいのですが、やはりじっくりかしこまって音楽と向き合うってのも、たまには必要だと言うことを気付かせてくれたひとときでした。(*写真はドミニコ修道院の応接の天井シャンデリア)
2012/06/10
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インターネットでホームページを作りたいと思ったのはいつだったか?10年以上は前でしょう。バンドや好きな本や音楽を載せて、同じ好みの人達と交流する。そんな夢はあってもどうしていいかわからない。htmlはさっぱりわからないので、最初はパワーポイントで作れると聞いて作りましたよ。だけどいざWEBにアップする段階でワケわからなくなってお手上げ。次いで、ネットに詳しい知り合いに頼んでバンドのHPを作ってもらいました。しかし修正や管理が難しいので未完成のまま終了。そののち一心発起してホームページビルダーのソフトを買ったのですが、これも途中で挫折、ついで易しそうなレンタルHPに手を出すがこれもダメ。それでほとんど諦めていましたが、昨年末にフォーマットに書き込む形式のWOXという無料WEBサービスを発見。で、試行錯誤でなんとかホームページを作ることが出来ました。その中でも大変だったのは、ホームページに動画を載せること。DVDからの動画をキャプチャーするDVD Decrypterとか、画面上の動画コピーのBandicam、そして動画編集のためのムービーメーカー(これがすぐ固まる)やVideoPadなど、諸々のソフトを使っての作業にかなりの時間を取られました。そんなこんなで、自分のバンドBaTTaと、以前に属していたSpeck-in、そして会社の後輩たちが作ったKISSのコピーバンド・AoKISSのHPをまとめてアップすることが出来ました。とは言え、そのHPはまだまだ中身も薄く、レイアウトもガタガタ。おまけに肝心のバンドそのものがド素人の領域を超えない状態。こんなのを公開するのはお恥ずかい限りですが、まあ学芸会か宴会の余興レベルとして見ていただければいいかな、なんて思っております。BaTTaのホームページ http://mewrocks.web.wox.cc/ (私の属するバンド)SPECKINのホームページ http://speckin.web.wox.cc/ (昔属していたバンド) AoKissのホームページ http://aokiss.web.wox.cc/ (会社の後輩たちのバンド)
2012/06/03
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ポール・マッカートニーの2枚目のアルバム「RAM」は私の大好きなアルバムですが、このリマスター版がバリエーションCDを付けて再発売されました。未発表曲も入ってるので興味ありますが、私はあのオリジナル盤で十分。「RAM」は発売された当時は賛否両論で、ローリング・ストーン誌からは「60年代ロックの腐敗の極めつけ」なんて酷評されたりしてます。しかし同誌はのちに4つ星を与えてこの作品を再評価したとか。ま、批評なんてこんなもんでしょうがね。私は何故かこのアルバムを見るだけで今もワクワクします。ジャケットもいいし曲目もいい。ノリのいい曲や情緒的な曲、ポップな曲が綾のように織り込まれていて、とてもカラフルなアルバムだと思います。ちょっと着色顔料のようなケバさや技巧的に過ぎるので、好まない人も結構いるようですが。これに比べて、同時期に出たジョンのアルバム「ジョンの魂」はモノクロームな感じ、というか、陰影の強い、ストイックなイメージを持ちました。次に出た「イマジン」で、やっと緊張がとけた穏やかさが見えてほっとした記憶があります。「イマジン」は渋い淡彩画のようなアルバムでしたね。Paul McCartney Uncle Albert/Admiral Halseyなんで私がRAMをこんなに気に入っているのだろうかと時折、自己分析することがありますが、好みの曲が多いからとしか答えられません。特に「アンクル・アルバート」からの一連の歌がいい。穏やかで情緒ある曲です。雷が鳴ったり、カエルが鳴いたり、電話の声が聞こえたり。そして陽気な歌へと展開していきます。なんか映画の1シーンのようです。この後にもWINGSとして沢山のアルバムが作られてますが、こんな詩情のある曲はほとんどなく、私もあまり興味を持てませんでした。「Wild Life」までは楽しく聴きましたが「Red Rose Speedway」や「Band on the Run」などは実は聴きたくない。決して出来の悪いアルバムではないのに、聞こえてくると耳を塞ぎたくなる。何でだろう?そう考えながらぼんやり浮かんでくるのは当時の自分の心境。たぶん、それらの曲を聴いた時代の私の状況が色濃く混ざっているからかもしれません。決して不幸だったワケではないが、さえない日々だったから。どんないい歌もその時の心情が色濃く焼き付けられるのかもしれません。曲にとってはいい迷惑でしょうが、これだけは仕方ない。と言うことは私が「RAM」を聴いた時代はハッピーだったのかな?そう思うといくつか思い当たることが...。まあ、そういうことにしておきましょう。(ジョンがポールを皮肉って豚の写真を自分のアルバムに入れてましたね。 彼も言いたかったのでしょう、「この通俗野郎!」と。)
2012/06/02
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ロビン・ギブが亡くなった。ドナ・サマーも亡くなった。久しぶりにディスコサウンドを懐かしく思い出しました。バスドラがドンドンと4つ打ちするあの野性的なビートです。ところであらためてディスコミュージックについて調べたら、第二次大戦後にフランスでレコードをかけて踊る店としてディスコが生まれたとあります。「ディスコティク」とはレード置き場のフランス語だそうです。で、それがアメリカに伝わり、60年代に大ヒットし、全米にディスコクラブが開店。そして二枚のレコードをつなげてかけたり、スピードを変えたりするリミックスが行われ、それを行う人をDJと呼ぶなど、原型のスタイルがその頃にもう出来上がっていたんだって。知らなんだ。だけど我々にとってディスコと言えば70年代。TVで「SOULTRAIN」が放映され、音楽とダンスが日本中に広まりました。70年代半ばにディスコ第一次ブームが。その頃に私も恐る恐る出入りしたことあります。私は踊ることより激しいベースのサウンドにしびれてましたね。数年でそのブームは去り、寂しい思いをしてたら映画「サタデイナイト」が封切られて再ブーム。ビージーズやヴィレッジ・ピープル、ドナ・サマー、アラベスクなどなど。アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「太陽神」なんか、最高でした。その頃のサウンドはバスドラとベースのビートとストリングス、それに高音のファルセットヴォーカルが典型的なパターンでしたね。大好きだった曲「マシンガン」、あーこんな曲、やりてー!コモドアーズ/マシンガン!(開けない場合、ダブルクリックでYOU-TUBEへ)ついでと言ってはなんですが筆者もやってました。ディスコの原点バンド「Soul Plane Band」Soul Plane !(JAPAN) - Knock on woodさて80年代になってディスコはクラブと名を変え、テクノやユーロビートと呼ばれるようになると、ちょっと馴染みが薄くなりました。そしてハウスミュージックの登場。元々は「踊れる音楽」だったのが「踊るための音楽」そしてついには、「踊るためのサウンド」になっちゃったようです。歌詞の意味や、音楽としての起承転結や、サウンド的主張をはがされた只の「音」になってしまった。なんて、古い人間には見えます。でもたぶんそれは違うのでしょう。いまどきのハウスミュージックやヒップホップなどがスンナリ私の中に入って来ないのは、私が持っている音楽の概念とは異なる存在だからでしょう。それが何か、は専門家でも分かりやすく解き明かしてくれません。だからなおさら、私には異質なモノのように感じるんでしょう。かっての「クラフトワーク」のテクノミュージックや、70年代のミニマル・ミュージックの流れから派生したハウスミュージックですが、これに「演奏」とは呼ばれないDJによるサンプリングやスクラッチなどの「行為」を加えることで、若者が独自の条件で楽しむ世界が作り出されています。そんな思いでネットを見てたら、同じようにこの新しい動きを論じている人達がいました。私には難解で表面的にしか理解出来ませんでしたが、とにかく、クラブ・ミュージックというものをあくまで「音楽」の立場から位置づけようとする好意的論文とみました。(下記参照)まあ、そんな理屈をこねる人間を尻目に、若者たちは自然体でその異次元の音楽を楽しんでいるようです。なんだか、純粋美術の世界に現代アートが登場したときの反応にも似てますね。キャンバスに絵を描くことが芸術だった世界に、ハプニングとか、インスタレーションと称して、踊ったり、絵具を投げたつけたり、橋を布で覆ったりする芸術家が出てきたときに我々が感じた、違和感や戸惑いみたいなものなんでしょうね。-----------------------------------------------------日本音楽学会第49回全国大会(於愛知芸術文化センター)11/8 シンポジウム「音楽学からみたポピュラー音楽」(村田公一/井上貴子、大角欣矢、久万田晋、増田 聡)問題提起:クラブ・ミュージックと音楽学(増田報告分)問題提起:クラブ・ミュージックと音楽学(増田報告分)-----------------------------------------------------
2012/05/22
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昨年、我々のバンドBaTTaはクラシック曲をやろうということで突っ走りましたが、実際には練習不足か未熟さか、夏と冬のライブは散々な結果となりました。おまけに録画したビデオの音は割れて聴くに堪えない状態。そこでスタジオ練習中の音源で動画を作成しましたが、これも雑な演奏。出すか出さないかバンド内で迷いましたが、ありのままを見ていただこうとYOU-TUBEにアップしました。とりあえず我々の現状をお伝えする意味で。夏のライブではビバルディの四季の「夏と冬」とか、グリーグの「山の魔王の宮殿」などを取り上げましたが、キーボードが出られず3名ではギターがやたら忙しい上にサウンド的にも成り立ちませんでした。で、Xmasライブではキーボードの助っ人をお願いし、バッハの「小フーガ」とかモーツアルトの「トルコ行進曲」、ベートーベンの「第九・レインボウ版」などにアタックしました。私的にはバロックの華麗な装飾音はギターの速弾きフレーズによくマッチして好きなんですが、ギターにすればロックとは全然違うフレーズ展開に指が付いて行かず大変だったとか。とにかくやかましいクラシックですが、よろしければ...。BaTTa - バッハの小フーガ・ハードロック風---------------------------------------------------<後日のおまけ> 5/29、こんなのもアップしましたBatta Xmas2011 - Beethoven No9 Ode to joy
2012/05/20
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先の日記で「はっぴいえんど」の名が出てきてからずっと、彼らの歌が脳裏に漂うようになりました。あの「ゆでめん」のアルバムです。けだるいムードの「風をあつめて」は数年前にビールのCMで流れてましたね。彼らは「日本語ロック」という切り口で語られているようですがロック、フォークを問わず「です・ます」調の作文のような歌詞に面食らった人は多いでしょう。私もです。始めて「はっぴいえんど」を聞いた当初、メロディ、歌詞、サウンドそして脱力感あふれるボーカル、どれも未完成な感じで抵抗がありました。今でも体の一部に拒否反応があります。なのにときおり聴きたくなるのは何故でしょう。 「はっぴいえんど」なんてロックじゃねえよ!と内田裕也が噛み付いたとか。「日本語でロックが歌えるか」と専門誌で熱く議論されていた頃の話です。 友人が買った1st.アルバムの「ゆでめん」を、コチコチの洋楽派だった私も戸惑いながら聴いてました。そんな賛否両論というより風当たりがきつい中で、彼等「はっぴいえんど」はその道を進み続け、今では日本語ロックのルーツとして高く評価されてます。 まさにハッピーエンドですよね。 戸惑ったファーストアルバムではありますが、私が聴いた途端に惚れ込んだ唄がありました。 「かくれんぼ」です。これはもう理屈抜きで気に入りました。 「曇った~、空の~、浅い夕~暮れ」という歌詞がそのままに、よどんだムードのサウンドで表現されている、独特の世界感がありました。どこか私には、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの音に近いものを感じたからかもしれません。しかし後で知ったのですが、彼らの日本語ロックを始動させたのがこの歌だったそうです。当初、メンバーの大滝詠一と細野晴臣は日本語がロックのビートにそぐわないと否定的だったそうです。松本零が書いた歌詞は、「私」とか「です」という非ロック的表現を使った、だらだらと長いセンテンスの作文のような歌詞でした。大滝はその中に「つげ義春の漫画」をイメージし、歌詞をローマ字に直した上でメロディをつけたそうです。そして長い沈黙のあと、細野もそれにうなづいて彼らは始動したのです。かくれんぼ当時あれこれと議論された日本語ロックは、そんなことを感じさせないで、今や完熟の域に達しています。素晴らしいことです。------------------------------------------ここに当時の状況が記されています===日本語ロックの生き証人===
2012/05/11
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「春一番ですね」とマイミクさんから便りがあったので、スーちゃんいいねと返事したら大ボケでした。大阪で「春一番」と言えば恒例の関西フォークの野外コンサートのことだそうです。41年続いたイベントなので知らない奴はもぐり。周りに関西人がいたら袋叩きかも。「春一番」は私の学生時代の1971年から始まったとのこと。だから大阪で働き始めた頃はすでに春一番コンサートは定着していたはずですが、見に行った記憶はありません。天王寺野音で「おとぼけCATS」を見た記憶はあるのですが、あれは何のイベントだったかなあ。今でこそ「春一番」には様々な様々なミュージシャンが出ているようですが、最初の頃は日本語の歌にこだわっていて、当時英語の歌を唄っていた優歌団の出演を断り、ひと悶着あったという話も聞いてます。あの頃の関西フォークはそんなこだわりもあってアクが強く、私にはちょっと抵抗がありました。歌詞の社会性や心境の吐露の生々しさを、十分消化できなかったこともあるでしょう。今でこそ当時の歌に懐かしく耳を傾けていますが、正直、まだ違和感は拭えません。私が「春一番」コンサートに興味が薄いのもそんなところからでしょうか。そんな状況でも、周りの友人たちを通じて関西フォークの波はどっぷりとかぶりました。周りの友人というのは、古くからの友達以外に、会社の軽音楽部の若手、近隣のライブ喫茶の客たち、そのオーナーたち。ほとんどが学生やプータロー、音楽に熱いおっさん達でしたが、それぞれに主張が強く話し出すと止まらない。関西フォークのメッカ「ディラン」のママさんとも一緒に呑む機会もありました。馴染みの店にいろんな人達が出入りして、飲んだりライブを手伝ったりする周りで歌がいっぱい流れていました。岡林信康、高田渡、ディラン2、加川良、豊田勇造、杉田二郎、中山ラビ、有山淳司、吉田美奈子...。個人的には、西岡たかし、小坂忠、はっぴいえんどなどをよく聴きました。でもバンドやレコードは英国ロック系を続けてました。今年の春一番の3日間の出演者を見ると知らない名前の中に次々と懐かしい名前が出てきます。彼ら、まだ続けてるんですね。えらいものだ。YOU-TUBEで久しぶりにあの頃の歌を聴きなおしていると、いろいろと思い出してちょいと複雑な思いになりました。青春の味ってヤツですかな?---------------------------------------------<おまけ> ハルイチ関連の日記です20110226 プカプカの日々080525 高田渡&「焼き鳥・いせや」パックツアー
2012/05/09
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