PR
Free Space
Calendar
Keyword Search
マーケットの魔術師シリーズは現在までに4冊が発売されているわけですが、この白本はその中では最低の評価となります。その理由は後半の第6章の金儲けマシーンあたりの話なら、最新作の第4弾「続マーケットの魔術師」での第2部グローバルマクロ戦略のトレーダー(レイ・ダリオやコルム・オシア)たちの話の方がより新しく進化していて更に深いし、第7章のトレーディングの心理学の話ならマーク・ダグラスの「ゾーン」や「規律とトレーダー」などの方が圧倒的に出来が良いからです。
ただこういった大きな減点ポイントがあってもなお、この本は名著であると思います。私がこの本で最も印象に残っているのは、ビル・リップシュッツの 「 全てのポジションを一度に構築したり、閉じたりしなくてもいい。 。。 ほとんどすべてのトレードで売り下がり/買い上がりの、スケールで取引を行う。 。。要はある程度のポジションを初めに積んで、その後、スケールに応じてポジションを積み増していく。」という、 「スケールで取引を行う」 という話でした。
というのは、元々の私自身のやり方が大きな「優待株いけす」を常に持って、その中から良い銘柄は総合戦闘力に応じてどんどんとPF上位へ上げ、そして駄目な銘柄は逆にどんどんとPF下位へ落としていくと言うものだったので、このリップシュッツの話を初めて読んだ時に、「あ、これ自分が今までやってきていたことに似てるな。」と感じて、その理論的な補強材料を得ることが出来たからです。
それ以外では、驚異的な勝ち組として知られたトレーダー集団の「タートルズ」の生みの親の1人とて知られているウィリアム・エックハートの、「一般原則として、 快適さを与えてくれるトレードは避けるべき。 。。押し目で買うのは心理的満足を得るための気晴らしに過ぎない。。。結局取引自体を逃してしまったり、高値で買わなければならなくなる。」というのも印象的なフレーズでした。
ま、以上を一言でいえば、
マーケットの魔術師シリーズは最高すぎる。
ということです。一番出来の悪いこの2冊目ですらベスト20に入れざるを得なかったわけですからね。 マーケットの格言として知られている名言の中でこのシリーズが元ネタになっていることと言うのは物凄く多い ですし、 マーケットの魔術師シリーズ全4作を読破していることは、投資家としての「必須の教養」であると考えています。
2024年11月の抱負。 Nov 6, 2024
2024~25ポートフォリオTOP30銘柄のまとめ… Nov 1, 2024
2024年10月のまとめ。 Oct 31, 2024