ヒルドルブ機体解説

YMT-05　ヒルドルブ (HILDOLFR)
『機動戦士ガンダム MS IGLOO - 1年戦争秘録 -』に登場

諸元性能

型式番号 YMT-05

全長: 35.3m 全幅: 14.7m 通常全高: 8.6m

最高全高（モビル形態時）: 13.3m

全備重量 :220t

主機関 :核融合炉 /ジェネレーター出力 3,300kW

高走行速度 110km/h /航続距離: ほぼ無制限

装甲材質不明乗員 1名

武装: 30サンチ砲スモークディスチャージャー×4 105mmザクマシンガン

性能は
『フリー百科事典　ウィキペディア日本語版』（http://ja.wikipedia.org/）
　　　　　　　　　　　　　　　より引用　　　　　　　　　　　　　　　

1.　主砲　
30サンチ砲　（口径300mm）最大射程距離32～35km　（レーダー射撃）
ミノフスキー粒子散布下においても有視界射撃で20km　（光学射撃）

射程　32～35km！　ということで戦艦大和の46サンチ砲の射程40kmにせまるものがあります。
でも口径の小さいガンタンク120mm低反動キャノン砲の射程距離は260kmだったりする。
おかしい。敵の射程外がら攻撃するという戦車戦の優位性が・・。
設定だけを見るとガンタンクのほうが強そうです。

砲身には砲弾発射の熱による歪みを防ぐサーマルジャケットがついている
（砲身にまきつけてあるもの。　 90式戦車などにも見られる。）
しかし劇中では次弾を歪みから目標をはずしている。
90式戦車はコンピューターで修正。
劇中でオリバーはゾンネンに「勘で修正しろ」と提案している。
即座に修正できないらしい。

劇中で確認できる砲弾
APFSDS (Armor Piercing Fin Stabilized Discarding Sabot)
　[装弾筒付翼安定徹甲弾]　
　弾筒に細長い弾芯を内蔵した弾頭。

　発射後に弾筒は分離し、硬金属でできた弾芯だけが飛んでいく。
　ものすごい運動エネルギーで装甲を貫通する。
　ＨＥＡＴ弾の効かない相手に使用する。

曲射榴弾
　砲弾を射角45度以上の曲射弾道で発射する榴弾。
　弾道は放物線をえがき、敵陣で炸裂、広範囲に被害を与える。

焼夷榴弾
　焼夷榴弾！戦艦大和に積まれていた三式弾がこれにあたります。
　劇中ではただのナパーム弾。1200度の高温で対象物を焼き尽くします。
　地上のザクに対して目くらましのために発砲している。
　砲弾の中に小型の焼夷弾が子弾子として装填されていて接近する
　航空機の　上方に打ち込み時限信管によって爆発、
　敵編隊に燃え盛る無数の焼夷弾を降らせ
　敵編隊を撃墜する弾です。

　三式弾を装備できればヒルドルブは高角砲としても使えますね。
　仰角もけっこうあるし。
　近接信管をつかえば連邦のフライマンタ、TINコッドなどの
　航空機も一網打尽。
　ヒルドルブを戦場に大量投入すれば35kmの長射程で
　地上の敵を一掃、三式弾で制空権もにぎらせず、
　橋頭堡の確保に貢献しそうです。

HEAT弾
　対戦車榴弾［High Explosive Anti Tank]（成形炸薬弾）
　HEAT弾は弾体の中に炸薬がつまっていて対象物にあたると炸薬が燃焼し、
　蒸発した金属が高速高熱で装甲を溶かし、穴を開け中の機械、乗員を殺傷する。
　（モンロー効果）複合装甲には効かない。
　劇中ではザクの腕をキャタピラに巻き込んで動けなくなった際、
　車体を持ち上げるのに使用。

TYPE - 3
　対空榴散弾　焼夷榴弾の散弾バージョン。対空に打ち出して時限信管で炸裂
　無数のベアリングを撒き散らし敵航空機を破壊します。
　劇中では地面に倒れたザクを倒すのに使用。
　俯角がとれないため信管をゼロ距離に設定、散弾の傘で破壊しました。

砲尾部
アームにぶらさがっているのが弾倉だとおもわれます。
弾種を選んで自動装填します。　
戦車モデラーとしては給弾設備が口径に対して小さいように感じます。
もうちょっと大きくてもいいかなぁ。

2.　スモークディスチャージャー　
　煙幕展開装置。　カートリッジ式の煙幕弾を発射します。
　主砲基部のほか機体両サイドにも装備。
　接近戦に持ち込まれたときなどに
　煙幕をはって敵の目をくらませているうちに距離をとります。
　もうちょっと大きくてもいいかと思います。
　あとＳマイン（近接防御兵器：敵が肉薄してきたら打ち出して空中で破裂、
　無数の金属球を撒き散らして敵を殺傷する）も発射できるとよいです。

3.　ペリスコープ
　ペリスコープ2種。遮蔽物から長く伸ばして敵を視察します。（想像）
　砂に潜ってから伸ばして見る。などというのもアリだと思います。

4.　シュルツェン
　第二次大戦時、対戦車ライフルで転輪を狙われないようにとりつけた。
　しかしパンツァーファウストやHEAT弾のような成形炸薬弾に防御効果があることがわかり
　現代戦車でも複合装甲などとして採用されている。
　劇中ではザクマシンガンの弾ぐらいははじき返している。
　またザクが携帯しているパンツァーファウストで攻撃された場合
　もこのシュルツェンに当たれば
　あまり大きな被害にはならなかったと思われる。

5.　ヒルドルブ専用マシンガン
　ザクマシンガンの改造型です。ザクマシンガンと共用のマガジン。
　取り回しやすいようにコンパクトになっています。
　ヒルドルブのマニュピュレーターはザクと同じパーツで構成されており
　ザクマシンガンも扱えます。ヒートホーク、ザクバズーカーも扱えそうです。
　バズーカはかまえられないかな？

6.　ショベルアーム
　敵を待ち伏せする際にアンブッシュ（隠れる）のに使います。　
　地面を掘って一段低くしてタンクモードのただでさえ低いシルエットを
　さらに低くします。
　敵から視認されずらく、また防御効果もあります。
　車体後部にはドーザーブレードも装備。
　劇中ではショベルアームをザクとの格闘戦に使用。
　接近してきたザクをぶんなぐりました。

　量産兵器として採用されなかった為試作2号機は主砲を取り外されジャブロー基地
　の増築に穴掘り約として使用されました。（オレ設定）