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林芙美子と言えば、放浪記。
でんぐり返しの人・・・という認識(多分違う)。
森光子さんは、ご高齢で「放浪記」を演じてらっしゃいましたが
実際の林芙美子は、50歳になる前の若さで急死してるそうです。

彼女の葬儀の場では、葬儀委員長の川端康成が
「故人は他人に酷いことをしたが、あと二・三時間で灰になる。どうか許してやって欲しい」と言った、と(詳しくは ★
)。
存命中は、画家の夫を日本に置いて、特派員や軍関係のペン部隊の一員として満州や南方にも行っている。
さて、そこで何があったのか。
芙美子の死後、その記録が見つかる。
しかし、書かれていることは事実なのか。
芙美子の創作が入っていないのか。
文書を隠していた夫の心境は?
桐野夏生は、モンスターを書くのが上手。
「ナニカアル」や「IN」では、物書き自身のモンスター性を書いているけど、
作者自身の内面についても冷静に見ているような感じがして怖い。
この林芙美子は、はすっぱで当時の常識からは外れている。
でも、戦時中という異常な状況下では、ある種強い生命力のようでもあり。
斉藤との別れ方も、妙にすっきりしていて、ヘンに気持ちがいい。
欲を言うなら、「OUT」や「残虐記」のようにゾクゾクするような小説もまた読みたいな。
そういうのには書きつくしたのか、今はあまり興味がなさそうだけど。
「だから、荒野」 2015.01.25
【逢坂剛/ 百舌の叫ぶ声] 2014.04.09
【永遠の0 / 百田尚樹】 2013.02.16