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* | 京都鴨川ゆっくりラン は、練習会的な大会である。当日参加で参加費500円。距離は3K,10K,20K,30K,40K,フルから自分で選んで決める。河川敷5kmのコースを一往復すれば10km。何往復するかだ。往復回数は、もちろん自分で管理。距離によってゼッケンの色が変わる。が、それだけで計時は各自で表彰なし。エイドは水とスポーツドリンク、バナナ、飴に梅干、タイムサービスでカステラやお菓子が供される。 この大会は年に3回ほど、春と秋と年末に開催されている。 レースペースに近いペース走をするのを目的に、私は参加した。場の雰囲気の助けを借りないと、負荷の高いペース走ができないから。認めたくはないが、今は紛れもなくそうだ。500円であれ、お金を払うことで、「走り」はモチベーション云々ではなく、マスト(走らねばならない)なものに転換される。 そういう考え方をしないと走れない弱さ。この現状にため息をつくまえに、そう考えれば走れる強みを、あの頃はまだ備えていたのだなぁ、と後々思うことのなきようにしたい。 12月23日(金・祝)、第19回が開催された。この日の天候は、朝からときおりパラパラと小雨が降った。そしてときおり晴れ間がのぞいた。微妙な天気であったが、昼にむかって回復傾向で、少なくとも本降りに見舞われることはないと思われた。この日の翌日から寒波襲来といわれていたから、気温はこの時期にしては若干暖かめだったかもしれない。 スタートは10:00。ゴール撤収15:00。 北大路通りの橋の上から会場が見えた。お手軽な大会の、それらしい集まりが、河川敷の一部を陣取っていた。申込書に記入して、ゼッケンを貰った。ゼッケンは布製の使いまわしで、終了時に返却する。紙コップにマジックで名前を書いて、エイドのテーブルに置いておく。一人一個を使用する。識別の容易さの点からもマイカップ持参が推奨されている。 ▲受付会場全景 コースは、鴨川の左岸。スタートから1.5kmくだって折り返し。スタート地点に戻ると、今度は3.5kmさかのぼって折り返し。一往復で10kmだ。 たいていの河川敷コースがそうであるように、位置の把握にはくぐる橋が役立つ。貼り付けてあった簡易なコースマップは、下流側に3本、上流側に6本の橋が描かれて、そこにトイレの位置情報が付記されてあった。ここは紙があるとか、綺麗かどうかとか、そういう情報も。 ランナーサイドに立った運営であることが、いろんな点で如実にあらわれている。 皆でストレッチをしてのち、平成24年3月に開催される京都マラソンのコースについての、「ちょっと聞いておくれやす」なお話があった。 現在予定されているコースが、ランナーにフレンドリーではないというのだ。それに参加費も高すぎると。 大阪マラソンでもコースに物申す、というのがあった。どうやら大型の都市マラソンのコースは、新幹線をどう通すかに匹敵するぐらい利害が対立しやすいもので、かつ物議を醸す懸案事項であるようだ。 現在のコース(案)は こちら 。 京都市が、 こちらで 意見を募っている。 コース図をいま初めて見た。市内観光バスのルートのようなコースだなというのが第一印象。境内を巡るわけでもないのに、金閣や銀閣のそばを通り抜けて、観光気分にさせるのは、いかがなものか。北山通りから宝が池に寄ってるけど、フルで狐坂往復はつらいなぁ。それに、スタート・ゴールの交通の便が悪いぞ。宝が池と今出川通りの往復を削って、その分、西京極に戻ってくるように伸ばしてほしい。でも、おそらく出ないから、こだわりはしないけど。 ▲3km・10kmのスタート直前 3km、10kmの組が10時にスタートし、2分後、20km以上の組がスタートした。どちらの組も100人弱ぐらいだったろうか。 上の写真は、まだ3km組と10km組が走っているので、コースは賑わっている。周回を重ねるごとに、ランナーの数は減っていった。 40km以上を走ったランナーの人数は、20人ぐらいだったろうか。この人数では、私の属するサブ3.5近辺というまだボリュームのある実力ゾーンですら、後半は孤独ランだった。一周10kmのコース上で、ペースが同じぐらいの人が前後に見えるには、40km以上を走るランナーがもう少したくさんいてほしかった。でないと、走力の同じ者同士で刺激交換するという大会ならではの魅力が失われる。 舟形の送り火の山。飛び石を並べた川面。いくつもの小さな瀬。景色は整った美しさがあり、不思議と飽きさせない魅力があった。さすが世界的観光都市、京都。大阪では「掃きだめ」の河川敷が、ここでは「縁飾り」だ。 桜が並んでいたので、春は特におすすめかもしれない。 水鳥が多く、コース上にも、鳩が多くいた。鳩はランナーになれているようで、すぐそばを走りぬけても動じず、地面をつっつくことに専念していた。むしろ邪魔になるぐらいの距離しか離れない。 しかし、鳩を邪魔ととらえてはいけない。コースは専用ではないから、犬の散歩の人、ウォークする人などに注意するように、開会時に説明があった。地元の人が優先。相手が鳩でもしかり。鳩の邪魔をしてはいけない。 これまでの鴨川ゆっくりランの走者は、皆、マナーがいいようで、鳩は向こうがかわしてくれると安心しきっている。 この微笑ましい、鳩とランナーの信頼関係を損ねないようにしたい。 3.5kmの往路は、北風が吹いていた。僅かの登り傾斜も手伝って、脚を重くさせた。その分、復路は軽かった。 受付前を通過するときは、ゴールだけでなく、いつも拍手で迎えて送り出してくれた。最後は、上流側に、フル折り返しのコーンまでの1.1kmだけを往復してゴール。 48'45(00-10km) 47'18(10-20km) 48'58(20-30km) 51'14(30-40km) 12'21(40km-) total:3'28'39 練習と大会の中間的なテンションながら、サブ3.5を達成できた。もしかしたらコースは少し短めなのかも。一周目が遅いのは、混雑で無理な追い抜きをしなかったからである。 エイドでは、走り終えたあとも、ホットレモンをふるまってくれた。ごちそうさまでした。 |
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