misty247

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2011.04.24
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京和トライアスロンクラブ さんが主催する「 剣豪と忍者の里マラニック 」に参加してきた。
 昨年秋に「 後醍醐天皇足跡マラニック 」で井上ワールドと呼ばれる新たな世界を知った。今回は2回目のトリップとなる。
 どういうところが井上ワールドなのか、私はまだその一端しか覗いていないので語る資格を持たないし、また、系統立てて説明できそうもないので、きわめて曖昧な伝達しかできないが、見聞きした断片的なものをなるべくお伝えしたいと思う。
 どういうコースなのか、サイトによると「宝蔵院覚禅房法院胤榮新陰流柳生石舟宗巌」の歩いた道。
 (こういうところがネ ^^)。

 4/24(日)、前日は激しい雨だったが、日曜日は一転して快晴。朝7時ですでに暖かかった。『うん、これは申し分のないマラニック日和』
 近鉄奈良駅の噴水広場集合で、受付8:30、スタート9:00。
 奈良駅近辺の駐車場が安くないので、今回は電車で行った。噴水広場を出るとランナーが大勢いた。

剣豪忍者_駅前

 高機能タイツが普及して、昔はウルトラマンや○○レンジャーぐらいしかまとっていなかったラインの流れるウェアに全身を包むランナー。なんの集団なのか、通りすがりの一般人は察しがつくだろうか。
 派手な色彩のわりには、ちらと見る顔には目尻の皺うかがえて意外と年配。ハイドレ装備のリュックも一役買って、なにかの任務を背負っているように映る。はて、この異彩を放つこの一団、まとまりがあるのかないのか。
 ただ、悩む人に「マラニックです」と言っても、ますますもってきょとんとされることだろう。

 なにかの案内板の上に貼り付けられたコース図。井上ワールドは、占めた一角の世界を塗りかえることに容赦ない。しかし、同時に厚かましさもないところが、おいそれと真似のできない井上ワールドの真骨頂だといえよう。

 距離は45km。
 スタートして奈良公園を抜けてるところまではスタッフが先導してくれる。参加者は、名簿211人の当日不参加1割ほど引いて200弱かそこら。この大集団が、鹿の横を通って、えっほえっほと走り抜けていく光景は想像つかなかったが、あっさりと現実のものとなった。
 「案ずるより産むが易し」というが、この諺にはもう一段うえ「案ずるまでもなく産まれもする」があるようだ。

剣豪忍者_奈良公園

 最初に目指すは十兵衛杉。
 国内はもとより広く世界中から観光客を集めている奈良公園、春日大社といった世界遺産の観光地に背を向けて、はるか20数キロ彼方の、地元の人もあまり知らないんじゃないかと思える枯れ杉一本を見に行くのである。
 見るべきものはなにか、このフォーカスの振られように、よろめかずついていかないと、タイムとは別の大切な尺度で遅れてしまうのだ。

剣豪忍者_春日

 春日大社参道、万葉植物園の傍らを通り抜けて、春日原始林へと入り込む。東海自然歩道に沿って奈良奥山ドライブウェイを越せば、地獄谷石窟仏。この辺り、コース図は複数のルートが引かれてある選択式。前をいく走者につられて、遠回りになる地獄谷石窟仏コースを取ったが、はて、どこに地獄谷石窟仏があったのか……。

剣豪忍者_茶店

 スタートして1時間弱。草餅を売る峠茶屋についた。
 スーパーの蛍光灯のしたでは美味しそうに見えないであろう自然な色合いの草餅。自然のなかでは、この素朴な色が美味しそう。1個(\130)ごちそうさま。
 縁側に腰かけて、ゆっくりお茶を飲んでいると、スイーパー登場。『おぉぉ、なんてこった』

 2車線ある国道に出て、ここからは車道かと思ったら、すぐに脇道へ入った。
 柳生街道、とてもマラニック的な道だった。

剣豪忍者_柳生

剣豪忍者_野辺道

 春の花咲く野辺の道、季節的にもぴったり。
 まだ残る山桜、春の風に花吹雪。
 たんぽぽ、すみれの咲く道。

 しかし、前の走者を見失うと、ことは一転、深刻な事態となる。もう野花を愛でている場合ではない。
 ここは省けないと思われるような分岐には、たいてい矢印が引いてあったが、「たいてい」は「すべて」ではない。のどかな里山の道にも「船底一枚下は地獄」といった瞬時の暗転が潜んでいるのだ。「無印分岐一箇所、先は地獄」  <つづく>




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Last updated  2011.04.28 18:39:31 コメント(2) | コメントを書く


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