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今日も午前中は小6受験組の理社の授業からスタートです。午後は英語検定、夕方からは高3,中3の授業と、いつものように忙しい土曜日です。私立中学受験を子供にさせることは、賛否をふくめ様々な意見があるでしょう。でも、ひとつだけ確かなことは、私立中学受験をさせてもらえる子供たちはとても幸せだということです。中学受験をしようとすると、かなりの費用がかかります。その費用を惜しまずに子供に投資してくれる親がいるわけです。これを幸せと言わずして、何を幸せと言うでしょう。さらに、中学受験は家族みんなにかなりの負担を強います。お母さんだけでなく、受験日が近づくにつれて、家族がそれぞれ受験生を気遣った生活をせざる得なくなります。それだけみんなから暖かい目で見守られているのが、中学受験をする子供たちです。やらされているのではなく、やらせてもらっている、そんな意識を受験する子供たちには持って欲しいです。中学受験のための学習内容は確かに高度です。miyajukuが対象にしている学校は地元の中堅校ですが、それでも、県立高校の入試問題と同等か、それ以上の内容の出題です。miyajukuのすぐ近くの聖セシリア女子中学の理科や社会の入試問題を、miyajukuの優秀な中3生にやらせても、やっと合格点をとれるかどうか、といったところでしょう。そんな内容の問題に挑戦しているわけです。勉強時間も、塾で数時間、家でも数時間という毎日を過ごしています。今日も午前中の授業をやった後、夕方から22時までこの子たちは過去問演習をおこないます。伸びきってしまうのではないか確かにそうした生徒も出てきてしまいます。でも、受験によって自分を成長させていく生徒もいることは確かです。高校受験や大学受験とは明らかに違うのは、子供と親が一体になって受験にのぞんでいく点でしょう。それだけ、親の関わる部分を大きい、というのが中学受験です。その特徴をしっかりとおさえていけば、親と子の一体感ある受験が可能だと言うことです。同時に、同じ世代の子供たちがこんなに勉強している、という事実を受験をしない小学生には是非とも知っておいて欲しいですね。自分とは違う、ではなく、いずれはこの子たちと大学入試で競り合うことになるのです。
2010.10.16
夏の高校野球の神奈川県大会がはじまっている。電車にも応援の高校生たちがたくさん乗っているのを見かける。中1野球部の○○が、授業の合間に大会の組み合わせ表を開いていた。「塾長はどこが勝つと思いますか?」とふってきたので、「この山は△と◇、こっちの山は○と☆が勝ち上がるよね」と予想した。「塾長の予想では公立高校はどこもダメじゃないですか」というので、「そりゃそうだ。私立高校の野球部員は半分はプロみたいなモノだから公立が勝つ可能性はないよ」というと、ちょっとふててしまった。実際、神奈川県の代表として県立高校が甲子園に出場したのは昭和24年の湘南高校と昭和26年の希望ヶ丘高校ぐらいで、あとはずっと私立高校が出場している。最近は、ベスト16あたりからは私立高校が独占してしまうような状況になってしまう。ナイター設備から室内練習場の整った環境。さすがに他府県から優秀な選手を引っ張ってくるやり方は少なくなったようだが、小中学生のクラブチームをこまめにまわってのスカウト活動。学校にはスポーツ推薦の生徒たちだけのクラスがあって、遠征や練習試合もかなりの頻度でおこなっている。公立高校が勝てるはずがない。miyajuku高1の○○も県立◇◇高校の野球部員だ。先月は彼は一度も塾に来ることが出来なかった。どんな練習をしているのかわからないが、夜おそくまで厳しい練習をして、休日は遠征をしているようだ。指導をしているOBの学生がチカラをいれているらしい。お母さんとも話をして、夏の大会の予選が終わるまでは部活動を中心に、ということにしている。その◇◇高校の1回戦は古豪の私立高校だ。くじ運が悪すぎる。たぶん負けてしまうだろう。そもそも高校野球というのは、大人たちの様々な「思惑」がからまっている世界でもある。子供たちがどんなに頑張っても、もともと同じ土俵で闘っているわけでもないのだから結果は見えてしまっている。でも、ムダな努力をするなというつもりは全くない。負けて得るものもたくさんあるし、そうした過程の中で世の中の仕組みを身をもって知ることにもなる。明日が◇◇高校の古豪への挑戦の日のようだ。アリがゾウに挑むようなものだろうが、とにかく精一杯頑張れ。そして、その後で立ち止まって自分を振り返ることを忘れるな。このままで良いはずがない。何のために高校入試で◇◇高校を選択したのか。あくまでもつぎの大学入試というステップへの一歩だったはずだ。集団心理に引きずられることなく、冷静になって自分を見つめ直すことを忘れるな。
2010.07.17
高校1年生の最初の定期試験が終わった。ほとんどの高校では、中学と違ってクラス順位や学年順位を出している。入学から3か月。ここが高1生たちのひとつの大きな「分かれ道」になると私は思っている。たとえば、県立△△高校に進学した○○君。今度の定期試験の結果はクラスで2番~3番だったとのこと。へぇー、すごいじゃん。と思われるかもしれない。そこが大きな落とし穴になっている。高校というのは、見事に「輪切り」された結果として学校が存在している。その「輪切り」されたレベルの中での自分の位置だということを忘れてはいけない。はっきりいって県立△△高校でクラス1位だとしても、ひとつ上のレベルの高校に行けばクラスの中位になるし、もうひとつ上に行けばクラスの下位になるわけだ。たった3か月で学力が激変するわけがない。あくまで母集団が変わっただけだということを忘れて欲しくない。幸い、○○君は「塾長が言ったとおりでした。オレなんかがクラスで2番だ3番だになるようだから、この中で争っていてもしょうがないことがよくわかりました」といってくれているので大丈夫だろう。逆に、後期選抜で挑戦をして県立◇◇高校に進学した☆☆君。進度も速かったが問題も難しかった。平均点も60点前後となっている。☆☆君もやっと平均点に達したが、中学の時は数学は得意科目で、入試模試でもほとんど満点に近い得点を取っていた☆☆君にとっては、ちょっとショックな出来だったかもしれない。でも、この厳しさが、まだまだ勉強が足りない、という奮起につながっていく。多くの高校1年生がどちらかのパターンにあるはずだ。後者の場合は良いのだが、前期選抜で進学しちゃった生徒などは前者のパターンになりがちだ。そのまま突き進んでAOや推薦という方法で何となく大学進学へ突き進んでいきそうな気配が濃くなっていく。とにかく大学入試は一般受験で、という覚悟を持ってやっていこう。AOや推薦は頭から消し去ろう。大学入試は、クラス順位や学校順位とはまったく違う世界のモノだ。いつも学校を離れた自分の「立ち位置」を確認しながら進んでいこう。同時に、中学生も、後者のタイプに属するような高校進学を目指していきましょう
2010.06.07
今春の私立受験小6クラスの卒塾生T君のお母さんが来られた。お姉さんと弟君がmiyajukuで勉強中なので、その用事でいらっしゃった。「T君は元気にやっていますか?」と聞くと、「聞いてください、先生。4月になって、あのTの目の色が変わったんですよ。6時に自分から起きて準備をして、学校に行くんです。それだけでもすごいのに・・・」とお話しが続いた。良いお話しを聞かせてもらった。環境がかわることであらゆることが前向きに激変することがある。T君にはそれが起こったのだろう。どちらかというと、ちょっと後ろ向きの姿勢があったT君が、「目の輝きが変わる」ほどの変化を遂げた。うれいしなぁその話を聞いて、小6クラスの子供達の声を聞きたくなり、一人ずつに電話をかけた。「友達がいっぱい出来た」「電車通学が大変で眠いです」「クラスでスカートめくりがはやっていて」「宿題が毎日たくさん出るので」「合宿に行ってみんなと仲良くなれたんです」「聖書の授業が難しくて」・・・・ いろんな話が聞けた。みんな元気いっぱいだった落ち着いたら制服姿を見せに寄ってくれ。待ってるよぉーー
2009.04.14
夏休み前におこなった四谷大塚主催の「全国小学生学力テスト」の際、お父さんに無理やり連れてこられて、といった雰囲気で受験申し込みに来た○○君。その後、夏の講習は「公立中学進学クラス」で受講し、意を決したのか9月からは「私立中学受験クラス」で学習をはじめた。彼に限らず、今の小学生は自分に対して自信がない子が多い。自信というのは、つまずき立ち上がり、またつまずいては立ち上がり、を繰り返すことでしか身につかない。挑戦することなくては自信は生まれてこないのだ。今の小学生たちは挑戦をしない。いや、させてもらっていない、と言った方が正しいだろう。挑戦しようとする前に、誰かが手を差しのべて道を作ってしまう。だから「どうせ自分はこんなものなんだ」といったヘンな限界を自分の中で設定してしまう。頑張って問題に取り組もう、という気持ちが起きるより先に、出来なかったらどうしよう、習っていない問題だったらどうしよう、といった気持ちが先に来てしまう。○○君もそんな生徒だった。いきなりの私立受験クラスだ。9月の月例テストは散々な結果。当たり前だ。とにかく3ヶ月頑張ってみよう、と言い続けた。その○○君の11月の月例テスト。何と算数の基本問題は全問正解だった。数字を変えただけの予習問題をやらせた所為でもあるが、それでもきちんとすべてを計算ミスもなく正解したのだ。自信をもって欲しい。小さな一歩だが、あの9月の状態から比べると見違えるほどの進歩だ。勉強ってそんなものだ。とにかく100日は我慢が必要だ。100日我慢すれば結果は必ず出てくる。○○君は、昨日の算数の授業でも、問題を解くスピードが明らかに変わった。子供は変わることが出来る。変わるためには挑戦が必要なんだ。
2008.12.16
今朝も9時から授業がスタート。外の自転車を整理に行こうと10分前に階段を下りていくと、元気よく駆け上ってくる生徒がいた。小6の○○だ。「おはようございます!」の言葉も気持ちよい。いま、miyajukuで最も調子の良い生徒はこの○○だと思う。前にも書いたが、夏休みをこえて偏差値を15も伸ばした子だ。今日返却した12月の月例テストでもさらに算数の成績を伸ばしている。とにかく前を向いて一所懸命に頑張っている。すがすがしいぐらいだ。高3の△△も頑張っている。ここのところの睡眠時間は2~3時間だという。朝の5時までやって、9時からの講習に参加、午後まで塾で勉強して家に帰ってからまた朝まで、といった感じのようだ。ここまでやれるヤツだとは思っていなかった。miyajukuには小5から通ってくれているので足かけ8年。是非とも合格を勝ち取って欲しい。確かにまだまだの子もたくさんいるが、それでも以前に比べると頑張ってはいる。とにかく少しずつ、少しずつ、我慢強くやっていくしかない。それがわたしの仕事だ。
2007.12.28
講習3日目。中3のFは欠席(遅刻するのが嫌だという理由)。Aは気持ちが悪いと早退。高3のMは遅刻(寝過ごしだろう)。こう書くと、miyajukuの生徒は・・・ と思われそうなので先に書いておくが、午前の授業の小6,中3,高3の受験組の99パーセントは真剣に熱気を帯びて授業にのぞんでいる。miyajukuは「ここに見捨てられたらもう行くところがない。見捨てないで何とか面倒を見てください」と頼まれることも多い塾だ。私自身も、厳しさとゆるやかさの両面で生徒に対すよう心がけている。が、ここまできてもダメな者はダメなんだろうか。私にはどうすることも出来ないのだろうか。そんな疑問がわき上がってくる。その子がここまで育ってきた環境、受けてきた教育、家庭の方針、などなどが絡み合ってのことだ。私に出来ることはかぎられているし、手の出しようもない部分もある。それでも、頑張ってもらいたい。ここで頑張れないようでは、生涯を頑張れないままで過ごしてしまう可能性さえあるからだ。いや、きっとそうなってしまう。だから言い続ける。出来るかぎりの指導を続ける。自分に克つこと。何よりもその言葉を贈りたい。
2007.12.27
朝から銀行まわりをする。講習に入ると身動きが出来ないので、今月の業者への支払い等を早めにすませておく。さて、中3生へ。何度も言っているが、2月21日までの2か月間。ここでの頑張りは、志望校への合格のためなんだが、それだけではない。ここから2か月の頑張りは、大げさでなく一生の財産になる。ここで頑張れない者は、一生頑張ることから逃げ続けることになりかねない。なぜなら、公立高校の入試問題はほとんど出題が予想できる。また、それぞれの目標点もはっきりとしている。つまり、努力さえすれば必ず報われるシステムなんだ。それなのにそれをやろうとしない者がいたとしたら・・・ そんなヤツは一生うだつの上がらない者になるはずだ。昨日の数学の授業。空間図形の問題では、必ず自分で図を描くこと。図を描くことで問題文の条件がはっきりとする。また、図形に巻いた糸の長さを出す問題では、すぐに展開図を描くこと。また、直角三角形があって一辺しかわかっていない場合は、1:1:√2か1:2:√3を考える・・・ などなど、問題を解く手がかりをどんどん教えていく。それらを自分のモノにするかどうかは君たち次第だ。何度も言っているように、数学ならば、問1と問2までの20点を確実に得点し、問3の関数の問題は何とか出来るようにする。ここまでで25点。あとは、二次方程式の応用、確率、空間図形、図形の証明の問題のうちどれを解けるようにするかだ。自分の目標点にあわせ、捨てる問題と絶対に出来るようにする問題をしっかりと見定める。あとはmiuajukuでの授業でしっかりと解き方を学び、自宅で演習を繰り返す。いいか、やるべき時に出来ない者は去ってもらう。ここから2か月。とことん自分を追い込め。
2007.12.20
人間というものはなかなか“劇的な変化”をとげることはできないようだ。中3や高3を見ているとそれを痛切に感じる。今日も朝から中3の入試対策の授業がはじまっている。社会は歴史の総復習をしているのだが、その宿題のやり方を見ると、それぞれ生徒のおかれた現状がよくわかる。ほとんどの生徒はしっかりと教科書などを参照して宿題をやってきている。その中で、S子は、ほとんどの問題が空欄のまま授業にのぞんでいる。「教科書開いて調べるなんてかったるいじゃん」というタイプだ。これでも以前よりは“まし”になってきているし、少なくとも塾には休まず来るので“よし”とせざるを得ないのだが(^_^;)高3のT男もなかなか自分を変えられない。遅刻せずに塾に来るようにはなっているし、以前よりは前向きにいろんなことに取り組むようにはなっているが、2/1まで60日となったこの時期の学習姿勢としてはなまぬるい。こうした子供達を「ここまできてそんな姿勢ならば辞めてしまえー」と放り出すのはたやすい。しかし、それはmiyajukuの考え方ではない。“劇的な変化”はのぞめないが、“かたつむりのようなスピードの変化”を根気よく目指していく。こちらがイライラしてしまってはどうしようもない。とにかく背中を押し続ける。
2007.12.01
小6の首都圏模試が戻ってきた。M.Yちゃんが、何と前回の模試から偏差値で10ポイントアップを達成。7月から夏をこえて11月に結果がでた。やったぁー今年の2月に受験勉強をはじめた時から、11月に結果が出れば、と思ってやってきた。今までの模試ではなかなか結果が出ずに、本人も苦しんできた。でも、勉強なんてそんなに結果がすぐにでるもんじゃない。But、出る時は一気にいくモンなんだ。とくに中学受験ではその傾向が強い。うれしいなぁ。本当にうれしいなぁ。あっ、でも本番は2月1日だ。一回、調子を落として、そこにピークをもっていく。
2007.11.13
高3の○音が、お母さんといっしょに合格のお礼にわざわざ来てくれた。彼女の「夢」は、学校の保健の先生になることだ。そのために4大の看護系の学校を目指していたが、いろいろあって、3年制の短大看護学部に指定校推薦で進学することになった。いや、夢をあきらめたわけではない。とりあえず「自分で食べていくことの出来る職業」について、その後でさらに夢を追う道を選択した、ということだ。ともかくも、中学卒業後もmiyajukuに通い続け、定期試験前にはしっかりと学習をし、学校の成績もしっかりと修めていた故の結果だ。エライと思う。頑張ったと思う。貴女のこの数年間の成長にちょっとでも手助けが出来たことを誇りに思う。良い看護師、さらにそのあとの夢に向かって頑張っていって欲しい○音には妹と弟がいる。二人ともmiyajukuの生徒だ。大切な子供さんたちを預けていただいている責任を痛感する。そうした信頼にしっかりと応えられようでなければいけない。
2007.10.09
高1のM萌が前期の成績を持ってきた。学年順位が60位。うれしかったねぇ。これ以上ないほど喜んであげた。頑張ったポイントを100ポイントもあげた。彼女の入学時の順位は後ろから数えた方がはやい。前期をパスして後期の二次選考枠(当日の入試だけで合否が判定される)にかけての受験だった。そんな彼女が60位。数ヶ月で200人近くを抜かしたことになる。家では誰も喜んでくれなかった。熟長だけだよ。そんなに喜んでくれたの。ありがとう。彼女にはそう言われた。頑張った時には、これ以上ないほどほめてあげなければいけない。と同時に、ぎりぎりで入学してもついていくのがたいへんなのでは、などと言う考えがいかにムダなものかをあらためて教えてくれた。M萌。つぎの夢の実現にむかって頑張ろうぜ
2007.10.06
中2は「三角形の合同の証明」に入っている。今日は、辺の長さや角の大きさが等しいことを合同を利用して証明する問題。毎年のことだが、辺の長さを証明するのにどの三角形を抜き出して合同を証明すればいいのか、これがわからない者がいる。結論となる辺を含んでいない三角形を抜き出したり、その辺は含んでいても、仮定の条件ではまったくふれられていない三角形を抜き出したりする。結局は、全く考えていないのだ。結論の辺を含んでいて、仮定でふれられている条件をも含んでいる三角形をさがす、という流れを何度言っても理解しない。これは、小学生で、式が二つ以上になる応用問題が解けないのと似ている。ひとつひとつの式の意味を考えて組みたてていく作業ができない。いや、しようとしない。こうした生徒には共通点がある。「こうしなさい」ということを守れないのだ。三角形の合同の証明は「△ABCと△DEFにおいて」という書き出しからはじめなさい、といっても守れない。いきなり∠ABC=∠DEF・・(1)などと書き始める。当然、数学にかぎらずどの教科も同じような流れで学習してしまう。成績がアップするわけがない。そうした意味で、数学の証明問題は、学習の基本姿勢を学ばせるのにも最適な分野なのだ。
2007.09.25
前期の期末試験の結果が出てきている。頑張ったなぁ、という子もいるし、もうちょっとやれるんじゃないか、という子もいる。とくに中1の生徒は、良い意味で試験で得点することにこだわって欲しい。1点でも良い点数を取ることにこだわって欲しい、ということだ。87点ならば90点をとれなかったことを「悔しい」と思って欲しい。ひとつの時代の雰囲気なのだろう。テストの点数にこだわらない子供が多い。点数にこだわるのは悪いことだ、と考えている様子もうかがえる。87点でも90点でも良いじゃない。そんなことで人生が変わるわけでもないし。そんな空気を感じる。確かにそうだ。が、自分の努力の成果がテストの点数だ。努力し、頑張ったのならば、その成果にこだわって欲しい。意地になってでも1点を獲得する姿勢を持って欲しい。
2007.09.22
今日は高3生が指定校推薦の発表日。自分の第一志望大学の指定校推薦の募集が所属の高校にあっても、複数の生徒がそこを希望した場合は学内選考となる。その選考結果がわかる日だった。高3のA音ちゃんとN樹君が今日の学内選考を勝ち取った。おめでとぉー!!!二人とも、中学からずっとmiyajukuに通っている。二人に共通なのは、高校に進学した後も、定期試験対策をしっかりとやり、学校の成績をきちんと修めてきたことだ。4.0以上の評定平均を維持してきた。もちろん、二人ともつい最近まで吹奏楽部とサッカー部に所属して活動していた。まじめにこつこつ積み重ねてきたのだ。この二人のように地道な努力の末に大学進学を手に入れるのもひとつの方法だ。二人には明確な夢がある。A音ちゃんは学校の養護教諭。N樹君は学校の技術の先生。だからA音ちゃんは看護学部へ、N樹君は工学部に進学を決めた。今日の合格で夢への第一歩を踏み出したわけだ。こうして中学からずっと(N樹君は小学校からだったな)miyajukuに通ってくれている生徒が大学の合格を決めてくれるのは、心の底からうれしいもんだ。もう一度おめでとうなぁー(^^)/
2007.09.21
中3の模試を採点しながら、そのあまりの出来の悪さにショックを受ける。それ以上に、出来ないことにあまりに鈍感な生徒たちを見て愕然とする。これをどう立て直すかでしばらく頭を悩ますことになりそう。個々が今ある自分の位置をはっきりと自覚し、ワンランクアップの自分をイメージすること。そして、そのイメージに向けて頑張ること。それが指導の骨になる。単純な命題だ。ここで、ワンランク上の自分を目指せない者は、高校生になっても現状のままになる。そして、ずるずるとそうした位置に埋没していく。頑張らない人生を一生送ることになってしまう。ここが切所なんだということを自覚させることからはじめよう。
2007.07.01
7月まで部活を続けるって、いうこと。もしかするとそれ以降も勝ち進めば部活を続けるかもしれないって事。私はまったく否定しないよ。いや、否定するって言うより、どっちかっていうと「がんばれぇ」って応援するね。でもさ、同時に、大学はどうすんのよって。人間って、ひとつのことに頑張れる時って、絶対に二つのことにも頑張れるんだよ。だからさ、今の自分をもう一度振り返って、無駄にしている時間がないか。本当に勉強に費やせる時間がないか。真剣に勉強もやろうとしているか。もう一回、ちゃんと考えなおせよ。サッカーも勉強も、ちゃんとやり抜こうぜ。お前が「やり抜こう」と思うのならば、ちゃんと応援する。いろんな意味で。
2007.06.20
いや、もがいているのは高3だけではない。小5のHが、塾に来るなり「テキストを忘れました。」と言ってきた。Hの不得意な図形の角度問題が宿題だった。きっとまったく手をつけることが出来ず、忘れたことにしたのだろう。子供は一所懸命に「うそ」をつく。私は怒らない。「いいか、出来ないことを私は怒ったことはないだろ。一所懸命に考えたのですがひとつもわかりませんでした、と言ってもいいんだよ。」そんな話をお母さんにもした。Hももがいている。中2のYはいろいろとあって今日からクラスを移った。何でクラスを移ったのか、授業前にYに話をした。今日のYはとにかく集中して学習していた。高いモチベーションで学習を進めることが出来た。帰り際には、わざわざ私をさがして「さようなら」と大きな声で言っていった。Yももがいている。いや、書き出したら今日の一日だけでもたくさんの子供達のもがきがあった。そんなもがきの場がmiyajukuなのだろう。
2007.06.14
ちょっと気になった高3生たちのこと。Tは学校の成績は理系クラスで3番から4番あたりらしい。しかし、この前の模試は惨憺たる結果だった。指定校で○○大に行ってしまおうか、と悩みはじめている。私は「もう一度、模試の結果を見よう。そこまで気持ちを入れて勉強しよう。大学に行っても勉強は続く。今やっていることが理解できないでは困るんだ。とにかく気持ちを入れてやっていこうぜ。と同時に○○大の資料も取り寄せ、オープンキャンパスにも行って来ること。自分の目で見て鼻でかいで判断しよう。」というようなメールをした。Iはいろんな学校でのごたごたが解決し、勉強に専念できるようになったようだ。「△△大を第一志望で頑張っていくのは当然だが、次善の策として「○○になりたい」ということを優先にして専門学校を併願にしていくのか、まったく違う学部を併願にするのか考えていかなければな。」と話した。「△△大に行きたいです。」「もちろんそのために頑張っていくのはあたりまえだ。」そんなやりとりがあった。Eは今日も学校帰りに塾に寄って自習していった。どうも日本史で壁にぶち当たっているらしい。が、私に言わせると「壁」に何度もぶち当たって、それを破っていくことでしかゴールに近づく道はない。「たとえば江戸時代ならば、10年単位の表を作り、15代の将軍の在位期間を書き入れ、時間軸を頭に入れていくんだよ。そういった作業をやらないと、いくら項目ごとのまとめをしたって、有機的につながらないんだ。」そんな学習法を話した。みんなもがいている。とにかくもがいて、もがいて、前に進んでいくしかない。
2007.06.14
大学入試を目指す生徒にとっては模試の判定が合格の目安となる唯一の材料だ。この数日で12月はじめに受験した各予備校主催の模試が戻ってきている。この結果をみて最終的な志望大学を決めていく生徒も多いだろう。当教室の高3生も模試の結果が戻ってきた。いつものことだが、ここでグーンと伸ばした者と伸びなかった者の差は大きい。一般に10月から11月にかけて実力を伸ばすのが現役生だ。9月までは浪人生の一団が成績上位層を占めているが、12月になると現役生がそれを凌駕していく。マラソンでいうなら、30キロ付近まではベテラン勢が先頭集団を形成していたが、35キロ付近で一気に若手が追いつき渾然一体となる、というところか。だから、現役生の合否判定が一気に好転するのもこの時期なのだ。Yさんも、今回成績を伸ばしたひとりだ。併願で受験するセンター利用の○○薬科大。前回まではD判定だったのが今回はA判定だ。とくに化学と英語の伸びがすごい。やったね(^_^)v なかなか結果が出なかったけど、これで大丈夫だ。今までやって来たことに間違いはなかったんだ。久しぶりに笑顔が戻った。さあ、もう一段ギアを上げるぞ。この年末、年始で第一希望を確実圏にしよう。
2006.12.20
乗り越えなければいけないハードルというのがある。迂回してしまうことは簡単だが、一度迂回してしまうと、二回目、三回目も迂回し続けることになる。進歩はない。頑張って目の前のハードルを跳び越えるとその先には違った景色が広がっている。本当に今までとは全く違った景色だ。その景色を見ることが出来る子と出来ない子には大きな違いが生まれる。Wさん。私が言いたいことがわかってくれるだろうか。あなたは切所(山道などの、通行困難な所。難所。)にいる。私が授業中にあなたを集中的にせめているのは、あなたに何とかなってもらいたいと切に願っているからだ。あなたの悪い点は、とことんまで自分を追いつめないことだ。どんな問題をやっていてもわからなければそこでストップ。そんなことを何度繰り返しても進歩はない。だから私はあなたを追いつめ続けている。苦しいだろう、嫌だろう、逃げ出したいだろう。でも、切所だ。ここを迂回してしまったらダメだ。わかって欲しい。
2006.12.11
明日の30日は息子の試験日だ。今日は持ち物をチェックしてさすがに早寝。全国からいっぱい試験のために集まってきてるんだろうなぁ。今頃、東京の燦々と輝く夜景にびっくりさせられながら眠れない一夜をホテルの一室で過ごしている受験生もいるんだろうなぁ、などと考えてしまった。みんな頑張ってほしい。そして乗り越えていってほしい。それにしても今日の中3の授業はがっかりさせられた。○太郎、○樹、○人、もうひとりの○樹、お前らそんな態度で次の授業にのぞんだらその場で家に帰すからな。今日の約束は本当だぞ。あれだけこれからの80日の大切さを説いた後なのに、家での学習を適当にして今回限りにしてくれ!!!俺はお前たちが頑張るならとことん引っ張っていく。頑張らないならさっさと汽車を引っ張るのをやめるからな!!!
2006.11.29
高3のYさんが化学の授業を受けにやってきた。私が「公募推薦の試験どうだった?」と問いかけると半分泣きそうな顔に。彼女の第一志望は昭和薬科大だ。先週末にそこの公募推薦を受けに行ったのだが、面接が不得意な彼女は試験前日までその事を気にしていた。「面接官が・・・・」とやっとしゃべりだした。かなりの圧迫面接だったらしい。そうかぁ、大学入試の面接でも圧迫面接をおこなうのか。Yさんには、「あなたの長所と短所を言ってみてください」という質問と彼女の答えの後、面接官が「私があなたの短所を言ってあげましょう」と、彼女の気にしている部分をずけずけといってきたようなのだ。彼女はかなりのショックを受けているようだった。圧迫面接の話は事前には彼女にしておいたし、その意図も伝えておいたのだが、それでも彼女にはグサグサと面接官の言葉が心に突き刺さってしまったようだ。彼女の結論は、第一志望大学の変更というところまでいってしまった。さらには薬学部志願をやめようか、とまで言い始めた。うーん。大学入試って何なんだろう。まだまだ若い前途ある若者を相手にするのだから、もう少し考えてくれても良いんじゃないか。
2006.11.28
先月から通い始めた中1のT君。頑張っていたのだが、先週の試験対策から顔を見せなくなった。もちろんお母さんとはお話しをしている。どうも、塾に行く時間が近づくと下痢の症状が出てトイレにこもってしまうというのだ。T君は近所のSゼミナールという塾から移ってきたのだが、いったいそこではきちんと指導がされていたのかどうか。私が思うにお客さん扱いされていたようだ。とにかく英単語など全く学習されていなかった。平常の授業以外にも塾に来させて、音声認識のパソコンソフトを利用してレッスン1から学習のし直し。書くことよりも前に発音を聞いて自分で声を出して英文を読む練習を繰り返させた。その後、何度も筆記して英文を暗記させる作業をおこなった。T君は頑張っていた。くじけずに2時間でもパソコンに向かって、マイクと格闘していた。急に頑張ってしまったおかげでちょっと疲れてしまったのだと思う。十分に休息を取ってまた戻っておいで。待ってるよ。
2006.11.20
コウキ 君 の 愛猫 (^^)/
2006.11.14
アサコ「今日は終わります・・・いきなり焦ってきました(>_<)でも、やることはやりきれるように頑張ります!」→大丈夫だよ。神様ってぜったいにいるから。君が毎日1時過ぎまで頑張っている姿は絶対に見ていてくれる。努力する者には必ず「福」が訪れるものだ。昔からそう決まっているんだから。自信をもって進め。コウキ「今日は問題集1回分、漢字ノートテスト範囲全部、美術の資料集を見る、猫と戯れるをしました。」→猫の写真を早急に添付ファイルで送るように。サオリ「英検はかなり緊張したけれどとりあえず質問には答えられた!! 今日は4教科を中心にやっています。あと2、3時間はやります。」→何だかんだといいながらいつも結果を出しているわけだから今回も大丈夫でしょう。自分でも気づいていない潜在的な能力があるんじゃない?かずき「音楽は母親が詳しいので何回も説明を受けています。4教科は適当になりやすいから気を引き締めていきたいと思います。」→そうかぁ、母ちゃんに音楽のレクチャーを受けているのか。よし、よし。4教科はちょっと頑張るとグンと上がるのもあるから力を入れるべきだな。頑張れ。みなも「英検はまぁまぁ思ったよりもできました。今日は技家・社会・理科・国語をやってます!」→お父さんと英検の面接練習をしたそうで。良い父ちゃんをもって幸せじゃ。つづく・・・・
2006.11.13
つぎつぎと中3からメールが入ってくる。アサコちゃん/今日は社会を集中してやります! あと英語を少しやります・・・ユウタロウ君/今日は、4教科を中心に頑張りたいと思います!カズマ君/うっし! じゃあ11時までやるか!マイちゃん/今から勉強始めます!!!! 今日わ数学のワーク(学校の)やります!!!カズキ君/今日は帰ってきてから寝てしまった、今から猛スピードでいきます。ミナモちゃん/今日は、理科、社会、音楽、数学、家庭科を気合い入れて頑張るぞマキオ君/今日は3時間以上やるぞーーーーーーーーーエリカちゃん/今から勉強します。今日わ社会を中心にやります。ユウタ君/今から国語の文章についてわかるまでやります。さぁ、いくぞぉー。
2006.11.07
勉強終わった中3からメールが入ってきました。今日は私も寝ます。明日も頑張るぞぉ。終わったよ~。今日は3時間30分31秒もやったよ~。 ここで終わります。漢字もやったので少し目標と違ってしまった。まぁやらないよりいいか!勉強終了しましたぁ。 今日ゎ英語ゃりました。 でゎ。。。苦手な天体も少しずつ分かるようになってきました。寝まぁす。今日の目標終わりました・・・。明日も朝早く起きて頑張ります。終わりました。今日は数学の関数についてしっかりやりました。保体頑張ってたら時間くいすぎました…明日は久々の6時間授業なので早く寝ときます!笑・・・・・
2006.11.06
今日も午前中は中3生の試験対策。中3生にとっては最後の定期試験だ。とにかく力いっぱい取り組んで欲しい。そこで、史上最大の「アメ」作戦を立案した。1. 今度の後期中間試験での目標点をメールさせる。2. 毎日、勉強を始めるときに「その日の自分へのノルマ」や「自分自身を鼓舞する」ようなメールを送らせる。3. 勉強を終えるときは「これだけやったよ。すごいでしょ。自信でてきた。」などといった、一日の達成感を感じられ、自分をわくわくさせる内容をメールさせる。 そして、定期試験で目標点を達成した生徒はバイキングレストラン「フェスタガーデン」で食べ放題にご招待だ!!! 塾長は太っ腹だぁぁぁ この計画を昨晩の授業後に発表するや、生徒のモチベーションは一気にあがった。こんな事で目の色を変えてくれるのならば安いものだ。生徒たちは試験後の「バイキングレストラン」で何を食べるかの話で盛り上がっていた。何はともあれ、頑張れ
2006.11.05
授業の後、高1のA.Y.さんが学校へ提出する進路選択希望用紙を持ってやってきた。彼女は、K沢大付属高校に通っている。普通に学校の勉強をやっておけばそのまま併設の大学へ進学できる。そんな彼女が「私、他大への進学を目指そうと思うんです。」と言ってきた。もちろん、中学の時から当教室に通っているので、きちんと話し合った末、私立の付属高校という希望にそって選んだ進学先だ。「どうしたの?」のたずねると、「看護系の学校に進学したいんです。」とのこと。「そうか。でも、そうだとすると道は厳しいぞ。覚悟は出来てるのか?」との問いかけにも、親ともしっかりと相談したし、今やっている部活動もあくまで勉強優先に切り替えるとはっきりと言った。彼女なりにずっと考えていたのだろう。実は、彼女のお姉さんは高3で、うちの塾で一生懸命に薬学部への受験を目指して頑張っている。そうした姿も影響があったのだろう。目標を持ち、そのために頑張ろうという姿は良いものだ。精一杯、後押しをしていきたい。
2006.10.10
今週は中学校や高校で前期の成績が出る週です。成績表を見たときの親の対応を考えてみましょう。基本的に中学生の成績表は、親と子供の共同作業の結果としてとらえるべきでしょう。悪い結果であれば、それは、子供と同時に親もそうした評価をされたと考えてみてはどうでしょうか。そうすれば、いきなり「こんな成績でどうするのぉーーー!!!!」というような感情的な言葉は出てこないはずです。結果は受け入れなければいけません。大切なのは、受け入れた後です。悪い結果が出たとすれば、そこには明確な原因があるはずです。その原因をしっかりとさぐらなければ次のステップはありません。単純に学習時間が少なかった、勉強はしていたが無駄が多かった、勉強以外のものに夢中になりすぎていた・・・ それならば、これからどうするか。せっかくのチャンスです。子供さんとじっくりと話し合ってみてはどうですか。あっ、それと、あきらめてはダメです。絶対にあきらめないでください。成績表を見てため息をつくのは御法度です。
2006.10.02
今日は中3生の全県模試。いよいよ今週中には前期の成績が出る。週末には3者で面談を予定している。ここで志望校を決定し、併願する学校を2~3校に絞り込んでおく。あと4か月。毎年のことですが、しっかりと生徒たちを引っ張っていかねばと、気を引き締め直しているところです。さぁ、オレについてさえ来れば「合格」は保証するぞぉ!!
2006.10.01
学習成果と集中力には相関関係があるのは確かです。集中力のある生徒の学力は高く、集中力に欠けることの学力は低いのが現実です。問題は、どうすれば集中力をつけることができるか、ということでしょう。今日(もう昨日ですが)の中2の授業でのことです。授業の目標は、二直線によって囲まれる三角形の面積を求める問題を解けるようにする、ということです。2通りのパターンに分け、ひとつずつ説明し、その後で類題を解いて定着させるという進め方でした。そんな中、何人かの生徒が「心ここにあらず」という状態なのを見つけます。学校の授業などはそのまま1時間を過ごすのでしょう。私は、その子達を指名し、対話形式で問題を解法し、個別に説明を繰り返していきます。30分もしないうちに「疲れたぁ」という状態になります。それだけ集中して思考していた、ということです。集中力をつけるには、こうした時間を数多く持ち、少しずつ集中できる時間を延ばしていくしかありません。何も塾の授業だけでなく、スポーツの場面でも、家庭のちょっとした場面でも、同じように「何かに集中させる」訓練をおこなうことは可能でしょう。ただ、学校の授業にそれを求めるのは無理です。
2006.09.28
サッカーや野球を中学まで真剣にやってきた子供達の「区切り」はとても難しい。他の競技とちがい、サッカーと野球に関しては公立高校へ進学することは競技をあきらめることに等しくなる。なぜなら、私立の高校が選手を集め、全国大会への出場はそうした有名私立高校が独占してしまうからだ。公立高校の入り込む余地はまったくない。サッカーや野球などの集団競技は、強いチームメートがいて、練習環境が整備されていて、優秀な指導者がいなければ勝てない。甲子園や総体に出場する私立高校の練習環境はちょっとびっくり、というものばかりだ。公立高校に進んで、そこそこ部活を頑張りながら進学に重点をおいた高校生活を送るのか、私立の強豪校に進んで競技活動一色の3年間を送るのか。そもそも自分の競技能力はどの程度のレベルにあるのか・・・でも、中学3年生にはそこまで客観的に自分を見つめる「目」はない。良きアドバイザーがそばにいてあげないと大変なことになってしまう。
2006.09.25
今の子供達は「この場合は○○で、この場合は××」といった場合分けをする問題がとても不得意です。たとえば、中学2年生の「一次関数の応用」に「動点問題」というのがあるのですが、これが出来ない生徒が多いのです。四角形ABCDのAから点Pが動き始め、その時にできる三角形APDの面積yを、点Pが動いた長さxで表す、という問題です。点Pが辺AB、辺BC、辺CDのどこにあるかによって場合分けして考えていくのですが、この場合分けがなかなか理解されないのです。この問題が、点PがAB上を動くだけならば多くの生徒にとっては理解されやすいのでしょう。それが一つの問題の中に3つの場合がはいってくると、理解不能になってしまうのです。これは高校生の数学で「集合」を教える場合も同じです。問題を整理し、場合分けすることができない生徒が多いのです。中学受験をする小学生の算数の学習は、この「問題を整理し、場合分けする」演習が中心です。正直、中2や高1に中学入試の算数基礎問題を演習させようかな、などと思ったりします。写真/ブナの実(丹沢にて)
2006.09.22
8月に実施した県模試が戻ってきた。中3の授業時にデータの読み方を解説しながら返却する。得点、偏差値、教科ごとの弱点の読みとり・・・ 模試のデータからは様々なことが読みとれる。最もすごいのは、志望校ごとの内申点・偏差値の分布表だ。私はあえて「敵の様子がこれで良くわかるだろう」と言う。自分の志望校をどんな成績の中3生が志望していて、その中で自分がどの位置にあるのか。このデータを見ることで、受験を肌で感じ取れたと思う。正直、私の予想よりもみんなの成績は良かった。というよりも、他の中3生の出来が悪いのだ。相対的にうちの塾の生徒の成績が良くなっているわけだ。これから数ヶ月。まずはモチベーションを高めることが大切だ。受験生としての自覚を持つこと。そこからすべてがスタートする。
2006.09.20
今日の中3の授業の後、来春の入試までの予定表を配った。私立や公立の願書の提出日や入試日程、3者面談の予定、模試の予定、冬期講習や正月特訓、直前日曜講習などの予定が書き込まれている。こうした用紙を受け取ると、急に自分が受験生になったことが実感されるはずだ。そして、ここから百数十日の時間を思い描くはずだ。ただし、ここからが勝負なのだ。この時間を濃く過ごすか、薄く過ごすか、それは個々の生徒にかかっている。私はとにかく全力で「彼ら、彼女ら」の後押しをするだけだ。もちろん、受験のプロの指導者としての誇りとともに。
2006.09.16
中3のK君との会話。期末試験の結果を受け取りながら、「これじゃ県立なら○○高校しかむりだな。」「大丈夫っすよ。おれ、N本K空学園にいくつもりだから。」「そんなレベル低いところ行ってどうすんだ。」「いやぁ、サッカーはそこそこ強いし。全寮制に行ってみたいっすよ。」「サッカー強いっていっても、インターハイ常連ってわけでもないし、たとえインターハイに出てもベスト8まで残るわけでもないし。」「いやいや、オレが入れば強くなるっす。」「サッカーで喰って行くわけじゃないし、どうせ趣味みたいなもんなんだろ。県立のそこそこ強いところに行って、サッカーやりながらしっかり勉強した方がいいんじゃない?」「オレ、将来、サッカーのコーチを目指しているんで。」「サッカーのコーチって、コンビニのバイトよりも給料は安いと思うよ。」「そんなことないっすよ。」 ・・・・・・信頼関係が前提の話だと言うことをご理解下さい。私も「夢」を追うことを否定しているのではありません。ただ、いろいろな価値観があることを、ある意味極端にしめさないと、今の子供達は反対方向に振れすぎることを危惧しているからの会話です。
2006.09.15
中3のK君が帰り際に「塾長、今日も人生を語ってくれてありがとぉ。」と言って帰っていった。うれしい言葉だった。今日の中3の授業は数学の二次関数の復習だった。私は数学の二次関数を教えながらも人生を語っているつもりだ。そこのところがわかってくれたのだったらうれしい。K君はお調子ものの男の子だ。でも、「自分」を客観的に見るすべを心得ている。確信犯的なお調子ものといっていいかもしれない。こういった子が「我慢すること」や「自分に克つこと」を覚えていくと強い。是非ともそうなっていって欲しい子だ。その他、どの子も個性が強い。おいおいとそんな事にもふれていきたい。もう一つ、うれしかったこと。中2のYさんが2度も電話をしてきた。「試験勉強をしたい」という電話だった。今日は席の余裕がなかったのだが、たまたま個別クラスで欠席者があったから来させることが出来た。Mさん、Y君も誘ってきたのにはちょっとびっくり。でも、自分から頑張ろうという気持ちが生まれてきたのはすばらしい。マイケル先生とはちゃんとおしゃべり出来なかったけれど、中2の試験が終わった生徒たちの英会話の授業はとても盛り上がっていたようだ。ちょっと暗い感じのカナディアンのマイケル先生だけど、生徒をのせるすべは心得ている。こうして振り返ってみると、miyajukuという「場」には今日もたくさんの生徒が集い、学んでいったわけだ。うん、それで良いのだ。
2006.09.13
中3の生徒がこんなことを言っていた。「少子化だから大学は誰でも行けるんでしょ。それなら高校なんてどこ行っても同じじゃない。」ある意味で正しい。また、こんなことも言っていた。「大学なんか行かなくても、資格なんかはユーキャンでいくらでも取れるじゃん。」これもある意味正しい。「俺はサラリーマンにはなりたくねぇ。サッカーのコーチになるんだぁ。」うん、そうか。そこで、私立大学の授業料は高いこと。国公立大学は安いけれど、めったに入れないこと。ユーキャンの資格を取っても、それで喰っていけるような資格はほとんどないこと。今はサラリーマンにはなかなかなれないこと。サッカーのコーチよりコンビニでバイトした方が収入は多いだろう事、などを説明した。高校選択の段階では、よっぽどのことがないかぎり職業と結びつけての選択はない。でも、少しは現実について知っていく必要がある。高校選択については、よくこんな話をする。充実した高校生活を送るには、友達が最も大切だ。良い友達がいる学校、前向きにいろんなことに取り組んでいる仲間がいる学校、そんな学校に進みたいな。ということは、前向きに受験に取り組んだ友達がいるところ、それが良い学校なんじゃないかな。だからみんなもまずは自分が前向きに取り組まなければだめなんだ。写真/通勤途中に咲いていた芙蓉の花
2006.09.07
試験中の中3生の授業は、明日の保健体育と国語の対策。美術もあるのだが、「ダンボールアート」という範囲は対策のしようがない。技能教科の成績の付き方は、教師の恣意的な観点が強くあらわれる。定期試験で満点を取っても5段階評定の5がつかないことも多い。生徒には、そうした不条理は大人になればなるほど多くなってくる。勤務評定で、気に入らない上司が上にいるおかげで給与が上がらない、なんてことは良くあることなんだ。たかが学校の成績じゃないか、実力をたくわえておけば入試で逆転できる、と力説。中・高生の時は、頑張った分だけ結果につながる。大人になると、頑張ってもなかなか結果につながらないことも・・・そこが世の中の厳しいところ。頑張れ、みんな!
2006.09.06
今日の午前中はジムで1,200メートルを泳いできた。夏の講習中は全くジムがよいが出来なかったので、ちょっと鍛え直しだ。でも、体重は減っている。講習中は一日中冷房の中にいるので、食欲が減退する。冷房の中はノドが渇くので水ばかり飲んでしまうからでもある。さて、近くの雑貨屋で「くり・どんぐり・かき」のレプリカを買ってきた。ちょっとした秋の風情。いかがでしょうか。高2のIさんが進路のことで相談してきた。彼女は心理学部への進学を目指しているのだが、児童心理にも興味がある。心理に進めば、臨床心理士などの資格を取って仕事につなげる。児童心理ならば保育士か。でも、本人は保育士にはなりたくないとのこと。児童心理学を学んで保育士以外に仕事があるだろうか、といった相談だった。夢を追うだけでなく、仕事に夢をつなげていくのは難しい。それを実現している大人は少ないだろう。でも、高2の段階でここまで突っ込んで自分の事を考えているIさんは偉い。まだまだ時間はある。じっくりと考えていこう。
2006.09.06
他の塾長先生の日記を読んでいて思った。うちの塾には「あめ」が少ないんじゃないかと。勉強が出来るようになるためには、ノートの取り方、授業の受け方、時には姿勢や鉛筆の持ち方まで指導する必要が出てくる。でも、子供達の学習へのモチベーションを維持するためには、そうした「むち」だけではダメなことはわかっているつもりだった。だからいろんな仕掛けを用意してきたつもりではいるのだが・・・どうも、ここのところ「むち」に偏っていたかもしれない。新しい「あめ」を考えよう。どんな「あめ」が子供達のやる気を喚起するかな。ヒントは全国の塾長プログの中にある。ためになるなぁ。写真は「北ア屏風岩」
2006.09.05
先ほど、中1のH君のお母様が見えられてちょっとお話をされていきました。中1の授業が緊張感いっぱいの中でおこなわれているのに、この前、英会話の授業の時に隣でやっていた中3の授業は笑いがあってとても楽しそうだった。そんな話をH君がしているとおっしゃっていました。中3生は守るべき事をしっかりと守った上で授業を受けています。例えば、遅刻しない、宿題は忘れない、覚えてくるべき事は覚えてくる、などなどです。でも、中1生はまだまだこうしたことが出来ていません。部活が遅くなって、という理由で当然のように授業に遅れてくる。宿題もやってこないことが良くある。覚えてくるべき事を覚えてこない。当然、楽しくある前に、説教から入らざる得ないことが多くなってしまいます。だから笑顔が浮かびづらくなってしまうのです。部活で遅れるにしても、中3生は、その遅れを取り戻そうと、自分で努力します。先生、遅れてすいませんでした。遅れたところの中でわからないところがあるので、授業が終わってから教えてください、と申し出てきます。もちろん、こうした中3生も中1生の時からそうだったわけではありません。中3生の中にも守るべき事を守れない者はいます。そうした場合は中1生と同じように私の雷がその子に落ちます。勉強は、自らが何とかしよう、という気持ちを持たないかぎり出来るようにはなりません。何とかしよう、という気持ちは、当たり前のことを当たり前のように出来る姿勢に宿ります。そこを忘れないで欲しい。写真/涸沢の雪渓
2006.09.01
小学6年生のM君が頑張っている。彼が当教室に入塾したのは6月末だ。その段階で、お母さんが「私立中学受験」を目指したいとご相談に来られた。個人指導であれば、志望校を絞り込んでの指導であれば、という話し合いの後に指導をスタートさせた。当初は、学校の復習から学習をスタートさせたのだが、5年生の内容もちょっとあぶないなぁ、という状態だった。でも、とにかく、これだけのことを次回までにやってこようね、ということはしっかりとやりとげてきた。ノートはこうやって書いていこうね、という指導にも素直にしたがってくれて、間違った問題に対しても積極的にその原因を見つけて赤ペンで書き込むこともすぐに身に付いた。とにかく「やってやるぞぉ」という「気」のようなものを強く持っているM君。この子の実力が「ぐんぐん」伸びている。本当に「ぐんぐん」という擬態語がぴったりな伸び方だ。これだから子供はわからない。たった数ヶ月の時間が、大人の1年分以上に相当するのだろう。頑張れM君。この勢いを来春まで保っていくぞぉ。全力で後押しするから息切れするなよぉ。写真/槍ヶ岳と夏雲(常念乗越より)
2006.08.30
夏期講習期間中に滞っていた経理業務を午前中にすませ、午後1時からは部活等で授業を欠席していた生徒たちの補習を行っています。夜からは平常の授業の再開です。そんな中、さっき中3のYさんが土曜日の授業の宿題を取りにきました。Yさんは土曜日に志望校の学校説明会が入り、塾を欠席していました。ちゃんとその日の宿題を取りにきたわけです。偉いなぁ。君はきっと志望校に合格できるよ。っていうか、君みたいな子を合格させてあげられない塾なんて意味ないね。絶対に合格させてあげる。約束しよう。
2006.08.28
何のために勉強するのだろうか。最も大切なことは「自分の可能性」を閉じないためだ。しっかりとした知識をもっていると、可能性はどんどんひろがっていく。その逆に、学習をおろそかにしていくと可能性はどんどんしぼんでいく。小・中学生にはなかなかわからないと思うが、高校生には少しわかると思う。「自分がこうしたい」と道を選びたくても、自分の実力がそこに達していないことを知る機会が高校生にはあるからだ。小・中学生にはそうした機会が訪れることはマレだ。いずれくるであろう「岐路」のためにしっかりと勉強しよう、といってもなかなか漠然としていて気合いが入りづらいかもしれない。でも、本当にそうした「岐路」が誰にも訪れるんだ。とにかくしっかりと勉強していこう。自分のためだ。未来の自分の可能性を閉じないためだ。今日で夏講習は終了。といっても、28日からは平常授業に戻る。とりあえずは目の前に迫った期末試験に全力を尽くすこと。これを超えられないレベルじゃ、未来の自分はないぞ!写真は「ちんぐるま」北ア燕岳にて
2006.08.26
夏期講習もあと二日を残すだけ。早い学校は1日から期末試験になってしまうので、試験まで一週間を切っている。昨年までの3学期制とはかなり違った感覚だ。でも、講習後半は徹底的に定期試験対策にあててきたのでだいじょうぶ。このまま緊張感を保って来週からの平常授業に移行し、最後の仕上げに入っていけば良い。英語と数学の学習ポイントについては↓を参照。英語 → 教科書の全文英訳を家でも何度も繰り返そう。今回もそれほど範囲は広くないのだから、全文英訳が出来ればほぼどんな問題もカバーできる。文法問題はしっかりと演習をこなしてきているみんなにとって何の問題もない。数学 → 学校のテストに「できない」問題は出題されない。いかにミスを減らしていくかが勝負だ。方程式の問題では、出てきた解を必ずもとの式に代入してみること! 新たなパターンなんてあり得ないほど多くの量の問題をやってきているのだから自信をもってのぞめ。みんながかなり力をつけてきたのが目に見えてわかる。中2生の数学の個別プリントもどんどん進んでいく。1学期にあんなに苦しんでいた分数を含んだ連立方程式も、速さの文章題も、ほぼノーミスで進んでいく。何よりもノートの取り方がうれしいぐらいにきれいになってきた。ノートがきれいだとそれに比例してミスも消えていくんだ。いいぞぉ、いいぞぉ 期末試験が楽しみだ。写真は今朝の通勤途中でみつけた「あさがお」
2006.08.25
中2のHさんが、高知県で開かれている「全日本中学水泳選手権」に出場するとのこと。その決勝がNHKで放映された。女子の400メートルリレーの決勝に残ったのは10チーム。いました、いました、緊張した面持ちで手足を動かしてテレビ画面に映りました。Hさんのチームは第1泳者が中3生で、第2・3泳者が1年生。そして2年生のHさんがアンカー。第1泳者は速い。身体一つ分は他のチームを引き離しました。どうも先行逃げ切りをねらっているようです。第2泳者で差が詰められ、第3泳者でほぼ4位から5位のあたり。アンカー勝負です。きっと他のチームはエース級の3年生なのでしょう。Hさんの必死な泳ぎが画面から伝わってきます。頑張れぇー!!! 結果は5位でした。でもすごいよ。全国の5位だよ。えらかった!!!高知の空はどこまでも青かったんだろうなぁ。
2006.08.24
お盆のお休み中にあちこちに家族旅行に出かけていたみんなが、お土産を持ってきてくれています。みんなぁー、ありがとぉなぁー。塾というのは学力向上のためにある、私はそう割り切って考えています。解き方の過程をくどくどと説明するよりも、手っ取り早く山の頂上に達する方法があるのならばそちらを優先する。それを教えていくことが塾の使命だと考えるようにしています。でも、心の偏差値っていうか、それもとっても重要なことも知っているつもりです。夏休みに家族ででかけた高原のキャンプ、海でのできごと、そんなすべてが子供の心の偏差値をアップさせるのです。うれしそうに、牧場で馬に乗ったことや、ソフトクリームを食べたことを話す子供たちの目の輝きがそれを証明しています。
2006.08.19
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