全159件 (159件中 1-50件目)
これからは、何もないところから、サービスや商品を生み出していく時代だと思います。クルマは人やものを運ぶ、という役割が決まっています。これからの時代に出てくるサービスや商品は、役割を含めて新しい価値を生み出すことになります。 https://miyajuku.com/miyajuku_blog/study-plus- …さんのオフィスを訪れて思ったこと/
2019.05.22
2020年の入試改革のキーワードに「読解力」というのがあります。みなさんは「読解力」と聞いて何の教科を思い浮かべますか? 国語と答える方がほとんどでしょう。でも、ここでいう「読解力」を国語の授業で身につけることは難しいのが実際です。そもそも「国語」という教科と「読解力」が結びついていないのです。えっ、と思われ・・・・・続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/「国語」の授業では「読解力」をつけることはで/
2019.05.11
今朝の「朝日新聞」の紙面です。首都圏の私立大学入試が混乱している、という記事でした。どのように混乱しているかというと。* 直前の模擬試験でA判定だった生徒が次々に不合格になった。大学入試センター試験を利用した入試では、昨年なら楽に合格できる点数だ・・・・続きはhttps://miyajuku.com/miyajuku_blog/首都圏の私立大学入試が大混乱/
2019.04.08
新学期がはじまりました。中学も高校も部活動というのがとても大きな存在です。そんな今時の部活動について書いてみました。大和市では部活動についてのガイドラインを定めています。http://www.city.yamato.lg.jp/web/content/000140665.pdf#search=%27部活動+ガイドライン+大和市%27* 週あたり2日の休養日を設ける* 平日は少なくとも1日、土日は少なくとも1日以上を休養日とする* 大会などで土日ともに活動した場合は他の日に休養日を振り替える* 朝練習は原則禁止* 長期休養中は、生徒が家族・地域で過ごす時間を考慮する* 1日の活動時間は、できるだけ短時間に* 外部指導者の積極派遣* 部活動指導ボランティアバンクの設置このガイドラインは、おおむね文科省(スポーツ庁)が出したものに準じています。また、各中学校での部活動は、ほぼこのガイドラインに沿った形で進められているようです。世の中の価値観が多様化する中で部活動の置かれている立ち位置も・・・続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/33495/
2019.04.03
「早慶上理」「GMARCH」「日東駒専」「大東亜帝国」などと大学をグループでわけるのは昔からよくやられていたこと。とりあえず、これらのグループ分けは世間的によく知られている。「早慶上理」 早稲田、慶応、上智、理科大「GMARCH」 学習院、明治、青山、立教、中央、法政「日東駒専」 日大、東洋、駒澤、専修「大東亜帝国」 大東文化、東海、亜細亜、帝京、国士舘すべて、偏差値帯で似たようなレンジの大学をグループにしたもの。そんな区分けはもう古い、というのが次の記事だ。続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20190125/
2019.01.25
現高1が大学受験をする時から英語の外部検定試験が活用されることになっています。すでに首都圏の私大は今春の入試でも活用をはじめています。そんな外部検定試験で最も身近な「英語検定試験」が、この春から新しく3タイプの検定をはじめることになっています。そのタイプについてまとめてみました。https://miyajuku.com/miyajuku_blog/2190109/
2019.01.09
ニュースなどで「東大、京大など旧帝大では英語の外部検定試験を利用せず」と大々的に報道されています。あたかも、英語の外部検定試験は大学入試では利用されないかのような錯覚を起こさせる報道のされ方です。確かに、東大や京大などの日本の国立大のトップ校が外部検定試験を利用しないというのは、文科省が思い描いている2020年の大学入試改革にとっては大きな問題なのでしょう。でも、わたしにとっては、そうした大学に進学する生徒を教えているのではないので関係ありません。このブログを読んでいる多くの方も同じことでしょう。旧帝国大学の国立大がなにを言おうと、首都圏の私立大学の入学試験では、英語の外部検定試験はすでにかなりの勢いで導入されています。来春入試(現高3が受験する平成31年度入試)でのおもな導入校を挙げると以下のようになります・・・・・以下の記事は → https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181219/
2018.12.19
私立大学の英語の入試問題で英作文の出題がある学校が増えている。これも「読み、書き、聞き、話す」の4技能への流れのひとつだ。しかも、その英作文が「自由英作文」というのが大きな流れになっている。自由英作文といっても、テーマが与えられて英作文するものがほとんどだ。たとえば、早稲田の政経学部の自由英作文のテーマは「Read the statement below and write a paragraph giving at least two reasons why you agree or disagree with it. Write your answer in English in the space provided on your written answer sheet.(It is suggested that you spend no more than 15 minutes on this section.) 2018 日本では、政府や大企業で主要な役職に就く女性の最小比率を設ける法を作るべきか “A law should be passed in Japan establishing a minimum percentage of women in key positions in the government and major corporations.”2017 同性婚は日本で合法化されるべきかどうか “Gay marriage should be made legal in Japan.”続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181126/
2018.11.26
11月3日の朝日新聞の記事です。「増える算数1教科入試」「算数1教科」だけの入試をする私立中学校が首都圏で増えている。栄東中学(さいたま市)、巣鴨中学(東京都豊島区)や世田谷学園中学(同世田谷区)も、来年から始める。算数だけで合否を判断するのは、どういう狙いなのか。ずばり「AIに対応できるか」でキーワードだ。巣鴨中学校の堀内不二夫校長(70)は「精神的年齢に関係なく力を出せるのが算数。AI時代に即した、論理的展開ができる力のある生徒を採るため実施する」と話す。論理力や読解力を上げるためには国語の力も重要だが、「中学入試の国語では、判断が難しい」という。ホームページで公表している「サンプル問題」は、数のカードを操作する男の子2人の会話文を読み解きながら解答を求める内容で、文章で説明しなければならない出題もある。「新しい大学入試もあり、最低1問は、国語の読解力も問えるような問題を入れるつもりだ」という。記事の中にもありますが、これからの子どもたちに求められる能力は「オールラウンダー」ではなく「ひとつのこと特化したした能力」だということです。保護者の世代は皆が「オールラウンダー」を目指した時代。それが学習の目標でもあり、社会が求めていた人物像でもあったわけです。だから、自分の子どもにも同じことを求める傾向があります。しかし時代は変わっています。ひとつのことに特化した能力、といっても、ものごとを根拠づけて考え、それらをつなげて、自分で判断できるチカラです。「思考力、判断力、表現力」という論理的にものごとを考える新しい学力観。まさしく、算数や数学の根底にあるチカラです。2020年大学入試改革以降は、文系学部でも早稲田などでは数学を必修にする予定です。求められるものがかわれば、親が子どにほどこすものも変わらねばなりません。時代を読むことも親に求められるチカラなのかもしれません。何かひとつピカッとひかるものを子どもに持たせること。これからはそれが世の中を生きていく上で最も大切なものになるのでしょう。
2018.11.05
全国高校「難関私立大学合格力」ランキング・ベスト50【2019年入試版】https://diamond.jp/articles/amp/178088?skin=ampダイヤモンド・セレクト編集部記事にもありますが、首都圏の私立大学の定員厳格化による難化は猛威をふるっています。そんな中、早慶上理やGMARCHなどの難関私立大への合格力を一覧にしたものです。とりあえず、1位から25位までの表を画像で載せていますが、それも含めて神奈川県内の高校を上げると以下のようになります。3位 横浜共立学園(私立)4位 湘南(県立)7位 洗足学園(私立)9位 公文国際学園(私立)10位 栄光学園(私立)11位 フェリス女学院(私立)13位 サレジオ学院(私立)18位 桐蔭中等教育(私立)19位 淺野(私立)20位 聖光学院(私立)24位 逗子開成(私立)25位 横浜翠嵐(県立)26位 川和(県立)35位 横浜緑が丘(市立)48位 神奈川大学附属(私立)続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20181003/
2018.10.03
今朝の「読売新聞」のニュースです。早慶など17私大、3年で合格者3万8千人減https://www.yomiuri.co.jp/national/20180926-OYT1T50120.html?from=ytop_main5何度か記事にしていますが、政府の「都市部への学生の集中を防ぎ地方の大学に進学させる」という方針に拠り、首都圏の私大の定員を厳しく抑制されています。あらためて読売新聞の記事をみてもその数字のすさまじさに驚かされます。続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180927/
2018.09.27
東大 大学入試の英語の民間試験 最初の年は活用しない方針https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180925/k10011643741000.htmlというのがニュースになっています。文科省は2021年の大学入試(現在の高校1年生が受験する年)から、英語の民間試験(英検やGTECなど)を導入することにしています。東京大学がその方針に異を唱え、初年度は民間の英語検定試験は合否判定に活用しないことを決定した、というニュースです。多くのニュースが、この決定が他の大学にも影響を与えるだろう、と報じています。そんなことはありません。続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180926/
2018.09.26
今朝の朝日新聞の記事です。教科の数値評価、なくなる? 中教審が議論、通知表に影響かhttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180921-00000012-asahi-soci『学習指導要領の改訂にあわせて、学校現場での評価のあり方を話し合う中央教育審議会のワーキンググループ(WG)が20日にあり、教科ごとに数値評価する「評定」をなくすべきかどうかが議論された。参加した多くの有識者はなくしたうえで、各教科で「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力等」など項目ごとに「ABC」といった形で評価する「観点別評価」だけにすべきだ、との立場を取った・・・』小学校や中学校の評価については何度か書いています。今・・・続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180921/
2018.09.21
私大定員、管理強化見送り 定員超なら助成減、3年間拡大せずhttps://www.asahi.com/articles/DA3S13686734.html「文部科学省は19日、来年度から予定していた、私立大学を対象とした入学定員の管理強化を3年間見送ると発表した。定員を上回る入学生が1人でもいたら、その人数に応じて私学助成金を減らす予定だったが、既に行っている管理強化で一定の効果が上がっていると判断した・・・・・・」高3生には朗報です。首都圏の私立大学の入学定員の厳格化で、この春の大学入試はとても・・・・・記事の続きはhttps://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180920/
2018.09.20
小、中、高校生のお子さんをお持ちの保護者の方に就職活動の話をしても「そんな遠い先の話は・・・」となりそうですが、そんな就活について下のようなニュースが入ってきました。就活ルール廃止検討 学生らに波紋広がるhttps://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180904-00400148-fnn-bus_all就職活動については、今までは経団連が採用活動の基準を定めていました。大学3年時の3月に企業説明会をはじめ、大学4年時の6月から採用試験や面接を開始する、というのが今のルールです。しかし、多くの企業がそのルールを守っていません。今年のデータによると ・・・つづきは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180904/
2018.09.04
小学6年生と中が3年生を対象に実施されている「全国学力テスト」ですが、テストそのものだけでなく、保護者対象のアンケート調査もおこなわれています。そして、このアンケート調査から様々なことが読み解かれているようです。具体的には、お茶の水女子大らの研究者が文科省から委託され、小6と中3の児童生徒の保護者から、無作為に10万人規模を抽出。保護者の年収や学歴といった家庭の社会・経済的背景を指標化して4階層に分け、テストの平均正答率との相関関係を分析しているとのこと。そんな調査から表題のような衝撃の事実がわかったというのです。続き → https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180829/
2018.08.29
現高1が受験する2021年以降の大学入試では、高校3年年時の4月~12月の間の2回までの民間試験の結果を活用することになります。活用のしかたは様々ですが、先日発表になった早稲田大学の入試では、100点満点の英語の入試のうち30点分に外部検定試験の結果を割り振る、としています。その他、一次試験的に外部検定のスコアが△△以上の生徒のみが志願できる、としたり、そのスコアによって英語の試験を免除したり、となるはずです。まとめてみると・・・つづきは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180817/
2018.08.17
よく子どもに「将来、なにになりたいの?」という質問をして、それを順位付けするテレビ番組や雑誌の特集があったりします。あれを見る度に、今の子どもたちが大人になったとき、そんな職業が存在しているのかな、といつも思っています。というよりも、「どんな職業に就きたい」という意識の持たせ方を子どもにさせてもムダじゃないだろうか、とさえ思います。10年先の子どもたちをまっている世界。それはほとんど予測不能です。しかし、現時点での価値観が通用しないだろう、ということは確かです。であれば、大人である私たちは、親である皆さんは、そのことを前提にして子どもたちの教育にあたるべきなのではないでしょうか。良い高校に進学して、良い大学に進学し、大企業に就職すれば一生安泰。続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180705/
2018.07.05
2020年の大学入試改革。ある意味、国公立大学の入試がどうなろうと、ほとんどの子どもたちにとってはたいして関係ありません。なぜなら、多くの生徒は私立大学に進学するからです。そして、その私大の入試が、2020年をさかいに「劇的にかわる」ことが予想されます。先日、早稲田大学が発表した2020年度以降の入試の改革をみるとそれがよくわかります。政治経済学部の一般入試改革を例に見てみましょう。ポイントは3点です。続きはhttps://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180609/
2018.06.09
ポートフェリオについて書きました。これからはこうした新しい学びのスタイルが急速に広がっていくはずです。小中高校生のお子さんをお持ちの保護者の方。こうした言葉に敏感になってほしいと思います。是非ともお読みいただきたいです。 → https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180525/
2018.05.25
数学や理科を勉強しても何の役に立つの? のその2です。前の記事は ここ です。かつて、大学に進学することで仕事や出世は確保されていました。しかも、大学でなにを学んだかではなく、どこの大学に合格したのか、といったところで将来が決まっていたのです。それが、全く違う世の中になりつつあり、その勢いは急激です。なぜか?記事の続きは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180524/
2018.05.24
「勉強垢」という言葉をどのぐらいの方が知っているのでしょう。正直、わたしは今日まで知りませんでした。高校生の指導をしている立場としてはちょっとダメですね(^_^;) 簡単に言うと、「勉強垢」というのはTwitterの勉強用アカウントのことです。試しに、お持ちのスマホで「勉強垢」と検索をかけてみてください。でてきますよね。みんな様々にツィートしています。直、最近ではInstagramの「勉強垢」も増殖中とのこと。つづきは ↓ https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180518/
2018.05.18
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち 新井紀子著」には、「東ロボくん」というAI(人工知能)搭載のロボットを東京大学の入試に挑戦するプロジェクトと並行して、AIと否応なく共存していかねばならない子どもたちについての様々な問題について書かれています。そのひとつが「教科書が読めない子どもたち」という問題です。もう1問、つぎの問題について考えてみてください。次の文を読みなさい。Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称でもあるが、男性の名前Alexanderの愛称でもある。この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。Alexanderの愛称は( )である。① Alex ② Alexander ③ 男性 ④ 女性この問題には東ロボくんは正解したそうです。それに対して子どもたちの正答率・・・・・・・つづきは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180516/
2018.05.16
昨日の問題は見ていただけたでしょうか。著者は2011年に全国のさまざまな大学生6000人に対して学力調査を実施しています。48大学90クラス。大学受験を終えたばかりの1年生です。その時の5題のうちの1題が昨日の問題でした。この問題のレベルは、ちょうど、今回の中2の中間試験の範囲です。しかも、教科書の例題レベルの問題です。著者の調査は、大学で学ぶための準備が出来ているか、看護学、経済学などにかかわらず大学に入学して初年度の教科書を読んで理解できる学生がどの程度いるのかが目的でした。この問題の正答率は34%だったとのこと。数学の問題ですから理系なら出来ただろう、と思う方もいらっしゅるでしょう。理系に限っての正答率は46.4%だそうです。半分弱が出来ているんだからいいじゃないか、と思う方もいらでしょう。ただ、著者も言っていますが、この問題はある意味では「人生を左右する問題」なんです。あっ、正答ですね。以下 つづきは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180515-2/
2018.05.15
中、高生のお子さんをお持ちの方は、是非とも次の問題をお子さんと一緒に考えてみてください。大学生、大人の方にも考えていただきたいです。問題 偶数と奇数を足すと、答えはどうなるでしょうか。次の選択肢のうち正しいものに○を記入し、そう なる理由を説明してください。(a) いつも 必ず 偶数 に なる。 (b) いつも 必ず 奇数 に なる。(c) 奇数 に なる こと も 偶数 に なる こと も ある。この問題は、皆さまのお子さんの未来を正確にうらなう問題です。→ つづきは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180515/
2018.05.14
現小6が高校生になるときから高校の指導要領が大きく変わります。→ https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180427/
2018.04.27
「滑り止めでも落ちる」人口減なのになぜ? 受験生を襲った私立大学“難化” ということについて書きました。記事は → https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180420/
2018.04.20
スマート・スピーカーを使った学習について書きました。「アレクサ、わたしと一緒に勉強しよう」といった時代がもうすぐそこにきています。https://miyajuku.com/miyajuku_blog/20180403/
2018.04.03
今まで長らく、楽天ブログでブログを更新していましたが、3月末からはmiyajukuのサイトでブログを続けたいと思います。今後のブログはこちらのリンクから見ることができます。https://miyajuku.com/?post_type=miyajuku_blogこれからもよろしくお願いします。(^ ^)3月29日の記事「世界大学ランキング日本版2018」というのが発表になっています。上位20位までは以下のようになっています。50位までののランキングは http://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/3760 を参照してください。この大学ランキングは、イギリスの教育専門誌が、ベネッセグループの協力を得て、国内の353の国公私立大の教育力を調査して出しているものです。今年は昨年に続いて第2回目になります。「教育力」をはかる基準は、(1)教育リソース(学生一人あたりの資金や教員数、合格者の学力、教員の一人あたりの論文数など)(2)教育満足度(高校教員へのアンケート)(3)教育成果(企業の人事担当者や研究者へのアンケート)(4)国際性(学生や教員に占める外国人の比率)の4分野とのこと。9位までは国立大が並び、10位になって私立大が顔を出します。その後も、国公立大が20位までのうち16をしめています。特筆すべきは、21位に入っている「立命館アジア太平洋大学」です。この大学については何度かふれていますので、そちらの記事をお読みになってください。APUについての記事https://miyajuku.com/miyajuku_blog/blog-entry-30850/ちょっと注意したいのは、こうしたランキングを鵜呑みにしないことです。順位の根拠になっているのが何なのかをしっかりとみきわめましょう。たとえば、今回のランキングには「国際性」が大きく関わっています。外国人留学生が多かったり、講義が英語でおこなわれていたりすれば、当然ながら高いランキングになります。とはいっても、志望校を選ぶひとつの指標になることは間違いありません。大学進学は、ある意味では、大学というブランドを選ぶことでもあるからです。世間的な評価が高い大学に進学すれば、自分がそうした評価を得るのと同じ意味もあります。ひとつの指標として参考にしてください。
2018.03.30
今まで長らく、楽天ブログでブログを更新していましたが、これからはmiyajukuのサイトでブログを続けたいと思います。今後のブログはこちらのリンクから見ることができます。https://miyajuku.com/?post_type=miyajuku_blogこれからもよろしくお願いします。(^ ^)大学入試にプチ異変? 目立つ「追加合格」その切実な理由 定員と補助金のせめぎ合い……https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180324-00000001-withnews-soci3月29日の記事今年の私大の入試は、政府の定員の厳格化方針で厳しいものだった、ということは何度か書きました。記事にもあるように、各私大は、定員を大きく上まわって生徒を入学させると補助金のカットがあり、合格者を少なめに発表しているのです。合格者をしぼっているので、受験生にとっては厳しい入試になった、ということです。ただ、大学側が想定した以上に、入学手続きをした生徒が少なかった場合、結果的に定員を割ってしまう、ということもおこりやすくなっています。その場合は、追加合格を出すことになるのですが、今年はそれが増えている、ということです。看護学部を受験していたmiyajukuのM子も、つい先日、東邦大学から追加の合格の通知がありました。本人は、聖マリアンナ医科大学看護専門学校に特待で合格していたので、そちらに進学する気になっていたところでした。3月も終わりに近づき、4月からの新学期を目の前にしてのことでしたが、最終的には東邦大に進学することを決めました。お母さまは初期納入金の百数十万円を突然にそろえなければいけなくなって大変だ、とおっしゃっていました。国公立大の合格発表が3月半ばなので、そちらを合格した生徒が合格していた私大の手続きを取り消し、結果的に玉突きのように補欠合格者の繰り上げがおこります。そもそも合格者の人数をしぼっていた今年は、その人数が多いのかもしれません。M子の場合は、聖マリの方が特待合格で、入学金をふくめて何も支払っていなかったから良いのですが、もしも初期費用を払っていた場合はどうなるのでしょう。入学金以外の授業料などは戻ってきます。ただ、入学金は「入学できる地位の対価」として返還義務の対象とされません。地方から都会に出てくるような場合、住むところを含めて、ぎりぎりで予定が変わってしまう、ということが各地で起こっているのでしょう。
2018.03.29
3月31日を持って楽天ブログは閉じます。新しいブログサイトは https://miyajuku.com/miyajuku_blog/ になります。ブックマークの変更をお願いします。3/27日の記事朝から衝撃的なニュースが飛び込んできました。英検「落選」に衝撃 高校教諭「最も身近な試験なのに」・・・2020年度に始まる大学入学共通テストの英語で活用される4技能を測る民間試験に、8種が合格した。だが、学校も会場となり、多くの中高生が受けている現行の英検が落選。各試験の成績を国際基準に当てはめて比べる方法に疑問の声も上がり、経済的、地域的な格差の問題に改めて注目が集まる結果となった。 https://digital.asahi.com/articles/ASL3P366RL3PUTIL007.html2020年度から、大学入試の英語の試験が外部試験に委託される、という話しは何度か書いています。どの外部試験が利用されるのかが注目されていましたが、文科省からその審査結果が公表されました。7団体の8種の試験が合格しました。衝撃的なのは、その試験の中に「英語検定試験」がないことです。そうなんです。英検が落選しているのです。英検はmiyajukuでも長いこと準会場として実施してきている検定試験で、来年度も当然のように小学生も、中高生も英検を受検する予定でいました。全国でも300万人以上が受検している文部科学省後援の検定試験です。それが2020年からの大学入試で使えなくなってしまう、ということです。英検の資格を持っていても、それが入試で役に立たない、ということなのです。いやいや、まいりましたね<(_ _)>多くの教育関係者が、外部試験としては「GTEC」と「英検」に集約していくんじゃないですか、と言っていました。誰ひとりとして、英検は落選するでしょ、とは言っていなかったんですよ。でも、落ちた理由が、1回の試験で4技能をはかれないから、ということのようです。今の英検は、1次試験でSpeaking以外の3技能を検査し、2次試験の面接で残りをはかる、というスタイルです。そうした理由であるなら、従来型の英検はダメなのはわかっていたでしょうに。いずれにしても、新型の英検や、TEAPなどについて、早急に調べていかねばなりません。とくに、新高1については、英検を受検する意味がまったくなくなってしまったわけですから、どの検定試験を受けさせていくのか早急に判断しなければなりません。それにしても、2020年に向けて、このあともこうしたドタバタが続くのでしょうね。受験生はいろんな情報に振り回されないようにしたいですね。今回、認可された検定試験は以下の通りです。ケンブリッジ英語検定、GTEC、IELTS、TEAP、TEAP CBT、TOEFL iBT、TOEICと新型の英検。
2018.03.27
今朝の朝日新聞の記事です。先日、スポーツ庁が「運動部活動に関するガイドライン」の指針をまとめた、といった記事 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180223-00000068-mai-soci がありました。すでに中学の部活動については、平日は長くとも2時間、休日は3時間程度までとし、休養日を平日1日以上、土日1日以上の週2日以上とする基準を固めています。高校の活動についても同じ指針を適用するようです。神奈川県もすでに県教委が、休養日を週に2日は設けるように県立高校に求めていくと決めています。新聞を読むと様々な意見があるようです。とくに現場からは、現場の実情に即した方針ではない、という意見も多数あるようです。たとえば、個人競技などでは、コートに入る人数が限られるので時間調整が難しい、などといった意見です。確かに、バドミントンなどの部活動は、休日は朝から夜までの練習、などというのがよくあります。一度に練習できる人数が限られてしまうからでしょう。しかし、部活動はあくまでも「教育活動の一環」として、生徒の自主的、主体的な活動であるべきです。とくに中学の部活動は様々な生徒たちの要求の上に成り立っています。現場の先生方も大変でしょうが、一歩下がって考えてみる時かと思います。新学期が間近です。中学に進学して何の部活に入るか、というのは小6生の最大関心事でしょう。やりたい競技、という条件ももちろんですが、進学した公立中の部活動の様子をしっかりと見極めてから選択したいものです。保護者の方も、大人の目でしっかりと情報を集め、お子さんに的確なアドバイスをしたいものです。国のガイドライン、県の指針が現場で守られるとは限りません。そこが教育の現場の不思議なところで、とくに部活動については顧問がすべて、といった現状があります。子どもたちの未来のためにも、こうしたガイドラインが守られ、やっててよかったね、といった部活動になることを切に願っています。
2018.03.01
週2日は休養を=中学部活で指針骨子―スポーツ庁http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3265836.html中学の部活動について、スポーツ庁が提言案をまとめた、というニュースです。☆ 休養日は週2日以上で、平日は1日以上、土日で1日以上☆ 夏休みなど長期休業中は部活動も長期の休養日を設ける☆ 1日の活動時間は平日2時間、休日3時間程度☆ 科学的トレーニングを導入し、短期間で効果が得られる活動にする☆ 大会の統廃合を進め、学校が参加する大会数の上限を定めるというのが骨子です。正式には3月までにガイドラインとしてとりまとめるとのこと。中学校の現場では、これを守って欲しいです。また、保護者の方も、このスポーツ庁が出した指針を学校側に守るように圧力をかけて欲しいです。そうしないと、絵に描いた餅になってしまいます。そんな練習では勝てない、という意見もあるでしょう。それなら効率よく練習する手立てを工夫すべきですし、そもそも「勝つことを目的として」の部活動のあり方を見直すべきです。子どもたちを取り巻く環境は変わっています。ひと言でいうと「多様化している」ということです。部活動もそうした多様化した子どもたちの生活の中の選択肢のひとつであることを、指導者の側も忘れてはいけないと思います。子どもを長時間拘束することが「悪」だという認識を是非とも持ってもらいたいです。
2018.01.17
センター試験も終わり、各予備校の「合否システム」動き始めています。難易度がどの程度で、平均点がどのぐらいになりそうかで、合否ボーダーは動いていきます。いずれにしても、センター利用は「自己採点」をもとに合否を予測するので不確定要素が多くなります。高3生とはしかりと面談をして、2月以降の一般試験の予定を立てていきます。さて、センター試験の地理で「ムーミンがでた」とニュースで話題になりました。またまたマスメディアの「あおり報道」でした。そして、その報道を聞いた人も、実際の問題を確かめもせずに「センターにムーミンが出たんだってよ」となります。miyajukuの生徒たちも同じでした。多くの報道が「ムーミンが生まれたのはどこの国?」といった質問がセンター試験に出題された、といった類いのものでした。実際の問題はそうではありません。新聞などでは下のような図のみを載せて、いかにも「ムーミンの出身地をきいた」としていますが、問題文全体をみれば、それが全く違うことがわかります。2020年に向けて、すでにセンター試験も、従来型の「知識のための知識理解」ではなく、「実際に使えるような知識理解」を試す問題に移行しつつあるのです。今回も、北欧3カ国の文化的な特徴が、自然条件や社会条件、歴史的背景などからどう形づくられたのか、といったことを聞いているのです。それも、図表や、資料を多用しての出題です。その中にアニメが一要素として出題された、ということです。地理の知識としては、スウェーデン語と似た言語がノルウェー語であることを知っていれば、イラストの挨拶からどちらがノルウェー語かが選択できます。スウェーデンとノルウェーは言語がゲルマン系で、プロテスタントが多いという共通点があります。また、「ムーミン」ではなく「小さなビッケ」はバイキングです。バイキングは現在のイギリスに上陸して「ノルマン朝」という王朝をつくったほど一時期暴れ回り、その活動は北海だったわけです。ピッケがノルウェー人なのは一目瞭然です。こんなふうに、新しい入試では、教科書には出ていないことがどんどん出題されてきます。とはいっても、きちんとした知識をもっていれば解答を導き出せるのです。一問一答式の知識がこれからはいかにムダなのか、といったことを知る良い出題だともいえます。それを軽いノリで「ムーミンのふる里はムーミン谷でどこの国にも属していない」みたいな報道は、バカバカしいものです。保護者の皆さんも、この問題を見ていただき、これからの子どもたちに求められる「学力」の一例として、時代の流れを知っていただきたいです。多くの子どもたちがこうした出題にぶつかると「思考停止」になってしまうのも事実です。自ら課題をみつけ、自ら考えるチカラ、それが求められていきます。
2018.01.16
大学入試センター試験1日目です。今朝の小田急線にも、英語の単語集や社会の用語集を開いて試験会場に向かっている生徒が何人もいました。今日は、英語、社会、国語などの文系科目、明日が、数学、理科などの理系科目です。miyajukuからも6名が受験しています。全体では582.671人が志願していて、そのうち現役生は473.570人、浪人生は103.948人です。昨今の大学入試は、浪人してまで希望の大学に行くよりも、現役でいけるところにいく、という傾向が強いです。偏差値の高い大学に進学して、大企業に就職して生涯を安泰に、といったモデルがほぼ崩壊している中、わずかな偏差値の差で浪人する愚は避けようということです。実際、どこの大学に進学するかよりも、大学に行って何をどう学んだか、が大切になっているのは事実です。とはいっても、大きなレンジで、進学して意味のある大学と、進学しても意味がない大学があることも事実です。大教室でお歳の教授が眠い講義をしている大学もあれば、少人数で活発に議論を繰り返すような講義が中心の大学もある、ということです。また、その大学に集う学生のやる気レベルも、大きなレンジで偏差値と比例していることも確かです。大学入試センター試験もあと2回でその役目を終えます。何度か書いていますが、現中3が大学受験をするときは新しいテストがスタートすることになっています。そして、大学というものの存在も、大きく変わっていくことになるはずです。今日の大学入試センター試験も、きっと、3年後の新テストを見据えて、今までとは違った出題傾向が採り入れられているはずです。知識を詰め込み、その量を競った試験から、知識をどう活用できるか、といった流れがあることを、とくに小中学生をお子さんにお持ちの保護者の方はしっかりと理解しておくべきです。子どもたちを取り巻く教育の様子は激変しようとしています。
2018.01.13
近隣の中学のとある部活の話題です。12月の半ばから、週に2回、通常の練習を終えた後に外部コーチの指導が21時までおこなわれるようになりました。自由参加ということですが、今の中学の部活の雰囲気では、そこに所属している生徒個々の意思での「不参加」という選択肢はないのと同じです。土日も遠征といって朝から夜までの練習。中学の部活動としては「やりすぎ」だと思います。その部活に所属している△△子。もともと器用な方でもありません。勉強も好きではない方です。結果的に振り回されて、疲れてしまい、ドタバタしてしまい・・・ という状況になっていました。中1の子どもです。現実の自分と頭の中の自分に違いがあります。それ以上に、これだけの活動を強いられて心身ともに疲れないはずもありません。正直、部活を辞めるべきです。部活動をやめなければ勉強をあきらめることになります。どちらかです。部活と勉強の両立、というのは、聞こえの良い言葉ですが、こんな「とんでもない活動」をする部活動では、ほとんどの生徒にとっては両立は不可能です。部活動なのか勉強なのか。どちらが中学生としての本分なのかを親が選択して強制力を発揮すべきでしょう。いや、それ以前の問題として、こんな活動を続けていては、心も身体も頭もぼろぼろになるだけです。なにひとつ良いことは子どもにとってありません。親もいいかげん、部活動=正しい、という感覚から脱却しましょう。何のための部活動なのか。新年です。親子で話しあう機会を持つことも大事なのではないでしょうか。自分の成長に、子の成長にどれだけ寄与するのか。それがただひとつの観点です。「学校から部活がなくなる? 完全外部化の是非」https://news.yahoo.co.jp/byline/ryouchida/20180102-00080021/こんな報告もされています。わたしは賛成です。そろそろ部活動は学校から完全に切り離して、目的と担い手を明確化する時なのだと考えます。その前に。わたし(ぼく)にとっての、わが子にとっての部活動。しっかりととらえ直してみて下さい。
2018.01.04
こんなニュースが飛び込んできました。<都立高入試>話す英語、全国初の公立義務化 検定団体協力https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171214-00000001-mai-soci何度もふれていますように、2020年から大学入試の英語は、4技能(Reading.Listening.Speaking.Writing)をはかるために外部試験に置き換わっていきます。というよりも、すでに来春の入試から多くの国公立大学、私立大学で、英検やGTECなどの外部検定が導入されはじめています。そんな流れが、高校入試にもやってきた、ということです。東京都がいつから Speaking の試験を高校入試に導入するのかは検討段階、とのことですが、神奈川県も続いていくことは間違いありません。しかも、神奈川県では「受験者全員に面接試験」を課しているので、その時に Speaking の試験を数分間課すことは容易かと思います。案外と、早い段階での導入となるかもしれません。と同時に、高校入試の英語も、4技能が等分に配点される日も近いのでしょう。今までは「Readingが8割」で「Listeningが2割」だったのが、Reading.Listening.Speaking.Writingがそれぞれ25%ずつになるのです。つまり、従来型の出題は1/4になってしまうわけです。劇的な変化です。Speaking は、生徒がというよりも、日本人が最も不得意とするSkillかと思います。少なくとも、現中1以下の生徒たちは、高校入試の際に Speaking の試験が課されるつもりで準備をしていく必要があるでしょう。というよりも、現中3が大学入試を向かえる時には、英語は完全に4技能を試されるのですから、従来通りの「教科書を訳して文法を中心に」といった英語学習ではなく、自ら「話し」て「書いて」「使って」といった学習をどんどんととりいれていく必要があります。これも何度も書きますが、今回の「改革」は本当に劇的ですよ。
2017.12.14
部活動について何度か書いている。親が中学の部活動に求めているものは何なのか。朝日新聞の調査が以下のようなものだ。「心身の成長」「達成感や充実感」「仲間づくり」などが上位にある。「勝利や好成績、技術の向上」などをのぞんでいる方は少数派だ。これは生徒も同じことかと思う。学校の授業や行事と違って、部活動は「自分がやりたい」スポーツや文化活動を選ぶことができ、しかも、違うクラスの仲間や先輩たちと一緒に活動ができる。そういった意味では、日々の学校での活動の中でも大きな位置をしめているといえるはずだ。ただ、そうした活動を支えている方々、とくに学校の現場の先生の負担はおっきくなってしましっている。それでも、子どもたちのために、ということで皆さん頑張っているのかと推察する。そんな中、部下動への不満も聞こえてくる。次の調査も朝日新聞のものだが、「活動時間」や「指導者」について改善して欲しいという意見が多い。文科省も「中学の部活動では週に2日以上の休業日を」とガイドラインを定めている。また、各中学校では、それぞれに下校時刻も定められていて、部活動もその中でおこなわれる事になっているはずだ。近隣の中学のとある部活動が、ナイター練習をする、ということを保護者に通知してきたらしい。おかしいと思う。たぶん、保護者の方も「おかしい」と感じるのだろうが、きっと積極的には声をあげにくいだろう。ここが部活動のもうひとつの問題点で、子どもたちは「がんばりたい」と思っている。その気持ちを親はむげにできない。だから声をあげにくい、ということになる。部活動の顧問の方も、きっと、子どもたちのそうした気持ちに応えてあげたい、という純粋な気持ちからのナイター練習なのだろう。でも、子どもたちにとっては、部活動は、その毎日の生活の一部であってすべてではない、といった観点が抜け落ちていないだろうか。中学生は義務教育でもあり、勉強もしなければならない、家の手伝いもあるだろう、家族での時間も大切だ、友だちと映画も見にいきたいだろう。そうした視点も、部活動の指導者にはぜひとももってもらいたい。
2017.12.13
大学入試センター試験にかわる「大学入試共通テスト」の国語の問題、ご覧になっていただけましたか?https://miyajuku.com/大学入学共通テスト%E3%80%80プレテスト国語/https://miyajuku.com/大学入学共通テスト%E3%80%80プレテスト国語/まず、記述があらたに導入されているので、従来のセンター試験と出題のしかたは大きく変わっています。50字以内、25字以内、80時以上120字以内の記述です。それ以上にびっくりなのが、出題された問題文の大きな様変わりぶりです。キーワードは「複数の題材の組み合わせ」です。問1は「部活動の規約」について。問2は「路地をテーマにした文章と表や写真を組み合わせたもの」。問3は小説文「幸福な王子」をもとにしてつくられた作品。問4は「源氏物語」の同一場面を取り扱った、藤原定家が整えた文、源光行・親行が整えた文と関連する注釈書。問5は漢文の出題ですが、その内容をふまえた日本人が書いた漢詩とそれについて生徒が調べたこと。どれもこれも「ひとすじなわではいかない」出題となっています。確かに、小学生の国語の教科書は、こうした複数の題材の組み合わせが多くなっています。しかし、実際の小学校の授業では、そうした教材はあまりあつかわれず、今まで通りに「物語文」や「説明的文章」を読解していく授業が中心になっているのが現状です。ましてや、中学や高校の授業では、今回の「大学入試共通テスト」に出題されたような「複数の題材を組み合わせた」ものの読解を扱う国語の授業はほとんどおこなわれていません。そもそも「国語」という教科はとてもあいまいな教科です。日本語の授業でもなく、文学作品鑑賞の授業でもなく・・・ そんな中、今回の「大学入試共通テスト」が打ち出しているのは、社会に出て役に立つ読解力、表現力と思考力、といったベクトルです。より実践的で役に立つ「言語活動のチカラ」を試そう、という流れです。これは、今までの学校での国語の授業が向いている方向とはまったく違います。大学入試の部分を変えることで、日本の教育のベクトルを変えよう、という文科省の考えがくっきり鮮明に見えた出題かと思います。まぁ、このあと、学校と先生という「抵抗勢力」が、この流れを押し戻す動きがあるのでしょうから、ここまで「とんがった出題」が2021年にあるのかはわかりませんが、大きく舵が切られようとしていることは間違いないようです。
2017.12.07
今の「大学入試センター試験」に代わる「大学入学共通テスト」のプレテストの問題と正答率などが文科省から発表になりました。 → 大学入試センター http://www.dnc.ac.jp/corporation/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka_test/全国の高校1900校の6万人近くがこのプレテストを受験。様々に修正を加えながら、現在の中学3年生が大学受験をする2021年の1月に本格実施される、という段取りになっています。どうして今回の改革なのか、あらためておさらいをしておきます。大学入試センターのページにはこう書いてあります。☆ 過去20年間よりもさらに加速度的に社会構造の変化が進む。情報化、グローバル化、少子高齢化、人口減少社会、不透明な国際情勢☆ 子どもたちの65%は、大学卒業後、今は存在していない職業に就く。☆ 今後、10年〜20年程度で、約47%の仕事が自動化される可能性が高い。そして、こんなチカラがこれからの子どもたちに求められる。社会とのつながりを意識しながら学習の室を高め、「主体的、対話的で深い学び」の実現を目指すことができる。知識・技能と思考力・判断力・表現力をその双方ともバランス良く、確実に育むこと。公開された問題を見ると、今回の改革のホンキ度がうかがわれます。正直、この問題の通りでいくのであれば、今の小学校、中学校、高校での授業は根本から作り直しをせまられると思います。また、学習塾の立ち位置というのも、根底から変わってくるとわたしは思います。定期試験で△△点アップ、などという塾はすべて消えてしまうでしょう。そのぐらいインパクトのある問題でした。とりあえず、国語の問題が最も「何が変わるのか」がわかりやすいので、miyajukuのホームページ https://miyajuku.com/大学入学共通テスト%E3%80%80プレテスト国語/ にアップしました。是非ともご覧になってください。詳細については明日のブログで解説します。
2017.12.06
今日、明日は、高3生の最後の「マーク模試」と、中学生の期末試験対策です。朝から夜まで、びっしりとつまっています。がんばります(^^)こんなニュースが入ってきています。高等教育などの無償化、住民税非課税世帯で検討 政府http://www.asahi.com/articles/ASKC85F38KC8UTFK01B.html先日の衆議院選挙での与党の公約です。「3~5歳児は全世帯で幼稚園と保育園の費用を無料にし、高等教育と2歳児以下は低所得世帯に限って無料」という原則のようです。財源は、消費税増税のうちから、高等教育の無償化に8千億円弱、3~5歳児も含めた幼児教育の無償化に約8千億円を使うとのこと。高等教育の無償化は「劇薬」かな、と思います。小中学校の義務教育は無償です。税金でまかなわれています。1年間に小学生に約84万円、中学生では約96万円ほどの税金が、子どもひとり当たりに使われています。ただ、これについては、誰もが共通の教育を受けることで、国民全体の能力が高まり、結果的に良い国づくりにつながるのですから、税金が使われることに誰も異論はないでしょう。さて、この「無償化」を大学に広げたとしましょう。今の大学進学率は50%強ですが、これが7割や8割にグンと上がることは間違いないはずです。「無償」という「劇薬」は、いろんな意味で需要を喚起し、それにあわせて「アリが群がるように」大学側も供給をするからです。そうなると何が起こるか。簡単に想像ができます。今でさえ、分数の通分ができなかったり、ろくに漢字が書けない大学生はたくさんいます。大学側もろくな授業をせずに、学生はアルバイトばかりをしている、なんて様子はあちこちにあるわけです。それが拡大するだけだということになりかねません。わたしは大学の進学率が上がることは良いことだと思います。先進国の中でも進学率が低い日本です。ただ、モラトリアム化するのがわかっていて、貴重な税金を投入することが良いのか、という議論をしっかりとして欲しいです。税金を投入するのであれば、その受益者が、高等教育にふさわしい学力を持っているかをきちんと判断する仕組みが必要なはずです。また、大学での学習の中身もきちんとチェックする必要があるのではないでしょうか。約8千億円を教育関連に使うのであれば、もっと良い使い道があるのでは、と思うのはわたしだけでしょうか。何だか荒っぽい政治が続きますね。
2017.11.11
大学在学中は授業料無償化 自民が検討案まとめるhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20171102/k10011208321000.html選挙の公約でもあった「教育の無償化」の一つとして、大学の授業料の無償化についての自民党の案がまとまったらしい。大学に在学中は、国公立大の授業料相当分となる54万円、入学金28万円程度を支給し、卒業後に一定の年収(初任給の平均250万円程度)をこえた場合、その所得に応じて国に納付する、という制度を考えているようだ。これが「無償化」っていえるの? という議論はひとまずおいておきましょう。わたしは良い制度だと思っています。そもそも大学の授業料を親が全額負担する必要はないと思っています。自分が学びたいから大学に進学するのです。もちろん、できるだけ子の援助をしてあげたいという親心はわかりますが、そうすることが当たり前かのような様子はおかしいと考えます。この制度であれば、私立の文系の授業料の半分、理系の場合は1/3程度が国の支援でまかなえます。親が負担するのは残りの部分。そして、大学を卒業後に子どもが自分で返していく、ということになります。すっきりしていて良いのではないでしょうか。もちろん、実力のある子で、国公立に進学してくれれば、親の負担は限りなく0になるわけです。今の奨学金制度との違いは、何らかの理由で大学卒業後にしっかりとした収入が得られない立場の場合、返済をする必要がないということです。就活に失敗したり、研究者になるために大学院に進学したり、といった場合、奨学金は返さねばなりませんが、この制度の場合は、一定の収入が得られるようになるまでは返済が免除されるのですから。このまま国会を通ることはないでしょうから、与野党での活発な議論を是非ともやって欲しいです。すくなくとも、今の「教育ローン」といってもよい「奨学金制度」をよい方向に変えていってほしいいです。
2017.11.06
2020(平成32)年度から全面実施される小学校の次期学習指導要領では、英語が教科化され、プログラミング学習も必修化されます。とくに英語については、週に2時間の授業が組まれ、成績もつけられることになっています。塾業界ではさっそく「小学校の英語が教科化されるます。それに備えて早くから塾で英語を学びましょう」といった宣伝をはじめています。教科化=評価、ということで、成績に敏感な保護者に訴えようという戦略です。先日の組合の研修会に、ある小学校の現役の先生が参加されていました。せっかくの機会なので、小学校の現場での英語の教科化への準備などについてうかがいました。やはり、教科化=評価、ということから、評価しやすい指導法に流れていく可能性がある、という話しでした。そうなると、またまた塾の出番になってしまいます。うーん、そういうことではないのだがなぁ、と、塾経営者のわたしでさえいやになってしまう昨今の塾業界の「さもしさ」です。保護者の方もくれぐれも踊らされないようにして下さい。英語教育がこのあとどうなっていくのかは、もうしばらく様子を見ないとわかりません。そもそも、英語が使えるようになる、という目標を持てば、小学校での英語は利用できるところは利用する、といった態度でよいと思うのです。なにも学校の成績のために英語を学ぶわけではないのですから。他の教科についても同じことです。学校の成績、評価というのは、子どもの日常の学習活動に対してなされるものです。もちろん、しっかりと学習成果を修め、良い成績をとることは目標となります。しかし、過度に成績のための「なにか」をすることには一定の距離を持つべきではないでしょうか。いつもわたしが言っている「定期試験の過去問を集めて学習する」などという手段は、結果が出るのがわかっていても採り入れるべきではないでしょう。英語との距離感の持ち方。これはこれからの子育ての中で、親がもっておかねばならない「柱」なのかもしれません。そこがはっきりしていないと、いろんな情報に振り回されてしまいます。うちの子は「ドメスティック」に生きさせる、と決めて英語をオミットするのもひとつの識見かとも思います。
2017.11.02
11歳の女の子が気象予報士に 最年少で合格http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171016/k10011179451000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001ちょっとびっくりですね。今年の気象予報士の試験は、2962人が受験して合格者145人。合格率4.9%だったということです。かなりの難関試験です。試験科目も、60分間の「予報業務に関する一般知識」の学科試験と、各75分間の記述式の実技試験とのこと。実技は「気象概況及びその変動の把握」「局地的な気象の予想」などと、かなりの専門知識の上に、きちんと書くことのできる論理性や国語力が必要とされるはずです。すごい(^^;)こうなると、塾の教師としては、どんな勉強法をとったのかが知りたくなります。これが合格した女の子のノートの写真です。調べてみると、学校の登校前に学校の宿題といっしょに20分〜30分の学習。夜には1時間ほどの勉強。4回目で合格しているのですが、3回目の挑戦からは、こうしたノートをまとめることをしたそうです。ノートは、できなかった問題や、わからなかった問題を解く直しやダメ出しを中心としているとのこと。見習いたいですね。いわゆる「すき間時間」をしっかりと活用し、なおかつ、きっちりと「できなかった問題」の直しをする。本当の意味での「原則的学習」そのものです。もうひとつ。彼女が気象予報士を目指したのは、なぜ空に雲が浮いているのか、気象予報士になって解明しようと思ったから、ということのようです。疑問を持つこともすごいですが、それを解明するために国家資格である気象予報士に挑戦していこう、という意気込みもすごい。彼女のお父さんは開業医とのこと。家庭環境もきっと勉強する姿勢を作っていったのでしょう。いろいろと参考にしたいですね。お母さん、お父さん(^_-)
2017.10.17
賞状破りは指導? 高校ハンドボール部監督の処分で波紋https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171004-00000018-asahi-spoこの記事をお読みになって皆さんはどのような感想を持たれましたか?記事の中で為末さんがおっしゃっていたことがすべてかと思います。日本の先生は生徒の成長の責任を自分が背負いすぎる傾向がある。最初は先生が強引にリードし、徐々に生徒が目覚めていくはずだ・・・人の人生に圧力をかけて成長させるという考え方自体が受け入れられなくなっている。ちょっと冷たいかもしれないが、選手自身が自分の成長を自分の責任で負う意識も大切だ。先生に丸投げしたら強くしてくれるという今までの考え方で成功していた選手は、今後、難しくなっていくだろう。生徒をグイグイと引っ張っていく指導はもう古いのでしょう。いつまでもそんな「古き良き?伝統」にしがみついていてはダメです。自分自身で成長していく、自分の成長は自分で責任を負う。そんなことを子どもたちに自覚させる指導を目指したいものです。確かに難しいですし、遠回りかもしれません。引っ張る指導は目の前の結果は出せるかもしれません。定期試験などの結果を出すには効果的です。でも、その指導は長続きしません。入試での成果には絶対につながりません。自立させること。いろいろな意味で「自ら責任を負う学習」ができる子どもに育てること。難しいですが、そんな指導を心がけたいとあらためて思います。
2017.10.07
中学生の間に「うそ告」というのが流行しているとのこと。好きでもない異性に、好きです、とLINEで告白して相手の反応を楽しむというものです。多くは罰ゲームのようなノリなのでしょう。もうひとつ、いじめのような感じで、面白がってやることもあるのでしょう。いずれにしても「うそ告」された方は傷つくに決まってます。また、無理やりに「うそ告」をさせられる方は、しないと仲間にはぶられてしまうかもしれないのです。人の「気持ち」をもてあそぶのは「いたずら」の域をこえています。親はそうした時代なんだ、ということをよく知っておくべきでしょう。LINEでのコミュニュケーションは、現実のコミュニュケーションをこえてしまっている時代です。「好き」という大切な感情表現も、直接にではなく、LINEを通じておこなうことが不思議ではないから「うそ告」が成り立つわけです。そんな時代の中で、本当のコミュニュケーションってなんなんだ、ということを親子でしっかりと話しあうことが必要だと思います。LINEなどを利用したコミュニュケーションを否定してもしかたがありません。実際、LINEはとても便利ですし、使いようによっては人間関係をとてもスムーズにしてくれます。ですから、それを否定するのではなく、きちんと使い分けることを子どもたちに教えましょう。そもそもLINEでのやりとりは短文で、相手が勝手にこちらの意図を解釈している可能性が高いツールです。便利ですが、やっぱり限界があります。LINEにも通話機能はあります。短文でのやりとりより、よっぽど意思疎通がしやすいです。さらに、実際に会って話をした方が、相手の表情や息づかいから感じられることもたくさんあります。LINEで告白がきたら、そういうたいせつなことは会って言ってね、と返せば良いでしょう。それでもあれこれメッセージがきたら、ほっておくことです。同時に、大人のわたしたちも、LINEでのコミュニュケーション方法には気をつけたいですね。
2017.10.06
大学進学者の6割越えが利用する「推薦入試」ですが、9月から10月にかけてが、高校からの指定校推薦枠を利用しての選考のピークをむかえています。miyajukuには、今年は9人の高3生がいますが、そのうちのひとりのNちゃんは、ほぼ学校からの指定校推薦が決まりました。今は、小論文対策をしています。詳細ははっきりと決まったらご報告します。O君は、さんざん迷った末に△△大に指定校推薦枠を目指して志願をしました。すると、同じ学校に通うK君も志願をしたということで・・・ miyajukuの身内での1名の指定校枠をめぐっての争い、ということになってしまったようです。ふたりの評定は小数点第1位まで同じなので、いったいどういう選考になるのか。いずれにしても、一般入試に向けてふたりともしっかりと学習は進めていきましょう。2020年の大学入試改革では、こうした指定校推薦、自己推薦、AO入試なども変わります。もっというと、高校の「調査書」も改革の対象となっています。とりあえず以下のように名称が変更になります。一般入試 → 一般選抜AO入試 → 総合型選抜推薦入試 → 学校推薦型選抜名称が変更されるだけでなく、大学側がそれぞれの選抜ごとに、入学希望者にどんな力を求めるのか、どう評価して合否を決めるのか、といったアドミッションポリシーが求められることになります。もう一度まとめておくと、今の大学入試センター試験と現行システムでの入試は現高1生まで。現中3生が新制度の1年目ということです。現高1は絶対に浪人できませんし、現中3はさまざまな変更の初年度ということで、手探りの入試になるということです。
2017.10.03
英語学習の改革が進んでいる。しかもそのスピードは早い。小学校の高学年の英語学習は教科化され、中学年でも英語学習がスタートする。それほどに英語のスキルはこれからの時代に必要なものなのだろうか。そんなの当たり前じゃん、という声が聞こえてきそうだが・・・ちょっと前の本だが、元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞さんの「日本人の9割に英語はいらない」という書籍がある。この本の中で著者は、在留外国人や外資系企業のビジネスパーソン、観光業の従事者や新幹線の車掌などを含む「日本人で英語が必要だと思われる人口」の試算をしている。その数字は1億2,751万人中1,279万人。つまり1割だ。ここ数年で外国人観光客が増え、グローバル化のスピードもはやいので、多少は増えているのかもしれないが、倍と見積もっても2割にしかならない。こんなもんだと思う。ただ、日本の大学入試には「英語」という科目が、文系にも理系にも必ずついてくるし、就職試験でも「英語」というのは絶対に課されてくる科目だ。実際に英語が必要かどうかではなく、まともな大学に進学するために、それなりの企業に就職するために、英語はできなければならない。もっというと、高校入試にも英語は必ず必要となっている。そうなんです。使える英語、なんてものを必要とする人はそれほどいないのに、英語ができないとまともな進学ができず、就職もままならない、というのが実際のところということなんです。そこのところを文科省もわかっているので、大学入試の英語を4技能にし、使える英語を学習させよう、というのが今回の入試改革の「柱」ということなんですね。英語という「教科」は、数学や社会や理科といった学習しなければいけないもののひとつ。将来、英語を使えないと困るから学習するのではなく、より良い進学、就職のために勉強する。そう割り切って良いんじゃないでしょうか。
2017.09.22
昨日の夜、東名高速に綾瀬市の中3生が飛び降りる、という痛ましい出来事があったようです。どうして死を選んだかの理由はわかりません。こうしたことを防ぐにはどうしたら良いのか。中高生のお子さんをお持ちのお父さん、お母さんには大切な課題かと思います。昨日「LINEいじめ」について書きました。SNSの世界では、相手の顔を見ないバーチャルな中で、簡単に「死ね」といった言葉が出てしまうこと。そして、それが文字であるが故に、受け取った側は、何度もそれを見返してしまい、より大きな負担になってしまうこと、などということを書きました。子どもたちの世界は狭いです。実際、学校、家庭、SNSの3つの世界をいったりきたりしているだけでしょう。そうして、その「ちっちゃな世界」の中で、人間関係が構築され、LINEのグループで「はぶられた(グループからはずされる)」ことさえも、死にたくなってしまう原因になってしまうのです。大人はそのことをしっかりと知っておくことです。大人にとってみれば、LINEのグルーブでのできごとじゃないか、といったことが、子どもたちにとっては、生き死ににつながりかねない問題だということ。そのギャップが何よりも問題だということです。もうひとつ。LINEを拒否するのでなく、積極的に「親子がつながるツール」として活用してしまうことです。どのぐらいの家庭で「家族グルーブ」をつくっているかわかりませんが、是非ともLINEの中に「△△さんの家」というグルーブを作ってください。そして、積極的に夫婦の間でやりとりをするのです。今日のご飯はこれだよ、といったものを写真付きで。会社の近くにこんなものがあったよ、といったことを・・・・ はじめのうちは子どもたちが無反応でも、そうした下地をつくっておけば、ポツポツとLINEに書き込みがはじまります。そんなことしなくても、実際に話をすれば良いことじゃないか、と思わないことです。今の時代はこうしたソーシュルメディアを使うコミニュケーションと、実際のコミュニュケーションと、ふたつの世界が存在するのだと、親がしっかりと理解することからはじめたいです。確かに、どうしてこんな短文のやりとりをするのだろう、実際に会って話しをすれば良いじゃないか、と思います。でも、そこがLINEの特徴ですし、そこにこそ「LINEいじめ」の根っこの問題があるわけです。だからこそ、親も積極的にこのツールを親子のコミニュケーションに利用してしまいましょう。
2017.09.06
今日も私の乗っていた小田急線が、中央林間駅に到着した時の車内アナウンスで「ただ今、新百合ヶ丘の駅にて人身事故が発生し・・・」とありました。9月のはじめは自殺が最も多いらしいです。中高生も学校がはじまり、夏休み明けのこの時期が、最もいじめが発生しやすい時期とのこと。保護者の方は注意をしてこどもさんを見ておきたいときですね。最近のいじめは目に見えないのも特徴のひとつです。たとえば「LINEいじめ」です。今やSNSは、中高生のコミュニュケーションツールのメインをしめています。私も時々、今時のLINE事情を生徒たちに聞きますが、中学生で10ぐらいのグループに所属しているのが普通です。部活のグルーブ、クラスのグルーブ・・・ そんなLINEでふとしたことからいじめがはじまってしまいます。こんなサイトがあります。http://linelog.jpn.org時間があるときにでものぞいてみてください。のサイトは、いじめ防止啓発の目的で作られたそうですが、今時の中高生の「LINEいじめ」がどんなふうにはじまるのかがリアルにわかります。LINEではちょっとしたことが大きくエスカレートしていきがちです。もともとリアルな世界ではないので、現実世界との区別がつきにくいです。「死になよ」と言っている方は軽い気持ちだとしても、言われた方はズシンと受けとめてしまいます。しかも、文字情報なので何度も読み返せて、その度に気持ちが大きく揺らいでいきます。どうして簡単に死ぬことを選択してしまうのだろう、と親は思うのでしょうが、ソーシャルメディアの中は「仮想現実」なので、死を選択しているといった意識さえも希薄になってしまうのです。信じられないでしょうが、SNSの世界では「ノリで人を死に追いやる」ことができてしまう、ということです。しかも、人を死に追いやるきっかけは、ただの既読スルーだったりするのです。しかし、時代に対して文句を言ってもしかたがありません。子どもたちの世界の中には、ソーシャルメディアが空気と同じように存在しているのです。子どもにスマホを持たせない、といった選択もある程度の年齢までは有効でしょうが、それも限界があります。やはり、どうSNSと付き合うのかを親子でしっかりと考え、親がつねに寄りそっておく必要があります。この稿は続きます。
2017.09.05
全159件 (159件中 1-50件目)