題未亭

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日本のF1レース(2) 1990~1993

 ■  日本のF1 (開催記録) 2 1990~1993


日本で開催されたF1GPの結果をまとめました。
上位10位までの記録を掲載しています。
ただし、日本人ドライバーが参戦している場合は、参考としてその記録もあわせて掲載しています

日本のF1レース (1) 1976~1989

日本のF1レース(2) 1990~1993

1990年 鈴鹿サーキット(10-21決勝)

1コーナーの接触。後味の悪いチャンピオン決定。 チャンピオン争いは、マクラーレンのセナとフェラーリのプロスト。前年と違い、セナがリードする形で鈴鹿にやってきた。予選は1位セナ、2位プロストと前年と同じ。鈴木亜久里は10位、中嶋悟は14位。
そして、決勝はスタートした。予選2位のプロストがダッシュ良く、セナをリードする。ここでチャンピオンタイトルを決めたいセナが続く。そして、1コーナー。コーナー進入で減速をするプロストにセナが突進していく。そしてセナがプロストに追突する形で2台のマシンは接触する。もつれ合うように2台はコースアウトしていった。鈴鹿中に悲鳴が上がった。その場でマシンを降りる二人。目を合わすこともなく言葉を交わすこともなく、静かに歩いてピットに向かう両者。セナの2度目のチャンピオンが決まった瞬間だった。

その後、ベルガー、マンセルら強豪も次々とリタイア。勝ったのはベネトンのピケ。2位には、日本GP直前にヘリコプター事故によって右手切断という事故に見舞われたナニーニに変わって代役参戦したR.モレノが入った。そして、3位にはエスポラルース・ランボルギーニの鈴木亜久里。日本人F1ドライバーが初めて表彰台に上がった瞬間だった。中嶋悟も6位に入り、日本人二人がそろって入賞する結果に鈴鹿は沸いた。

順位
予選
決勝
A.セナ (マクラーレン・ホンダ)
N.ピケ (ベネトン・フォード)
A.プロスト (フェラーリ)
R.モレノ (ベネトン・フォード)
N.マンセル (フェラーリ)
鈴木亜久里 (ローラ・ランボルギーニ)
G.ベルガー (マクラーレン・ホンダ)
R.パトレーゼ (ウィリアムズ・ルノー)
T.ブーツェン (ウィリアムズ・ルノー)
T.ブーツェン (ウィリアムズ・ルノー)
N.ピケ (ベネトン・フォード)
中嶋悟 (ティレル・フォード)
J.アレジ (ティレル・フォード)
N.ラリーニ (リジェ・フォード)
R.パトレーゼ (ウィリアムズ・ルノー)
P.マルティニ (ミナルディ・フォード)
R.モレノ (ベネトン・フォード)
A.カフィ (アロウズ・フォード)
10
鈴木亜久里 (ローラ・ランボルギーニ)
P.アリオー (リジェ・フォード)
14
中嶋悟 (ティレル・フォード)
予選最高タイム
A.セナ (マクラーレン・ホンダ) 1'36"996
決勝FL
R.パトレーゼ(ウィリアムズ・ルノー) 1'44"233  40周目
ラング 1/43スケールマクラーレンホンダ MP4/5BNo.27/1990 A.セナ
ラング 1/43スケールマクラーレンホンダ MP4/5BNo.27/1990 A.セナ
DVD F1世界選手権 90年代総集編
DVD F1世界選手権 90年代総集編
ウイリアムズFW13Bルノー 
ウイリアムズFW13Bルノー 
1991年 鈴鹿サーキット(10-20決勝)
ベルガー譲られた優勝。中嶋最後の鈴鹿ラン。
マクラーレンのセナがウィリアムズのマンセルをリードするチャンピオン争いの展開。中嶋、亜久里予の二人のレギュラードライバーに加えて服部尚貴もコローニからスポット参戦。しかし、服部は予備予選落ちを喫する。
決勝レース、PPのベルガーが逃げ、セナはマンセルを抑える作戦に出る。そして10周目、マンセルはコースアウト。マンセルの6度目のタイトル挑戦は、またも失敗に終わり、セナのチャンピオン獲得が決まった。セナはマンセルのリタイア後にペースをあげ、エンジンに不安を抱えるベルガーを抜き去り首位に立つと、そのままチェッカーを目指した。しかし、最終ラップ、最終コーナーでセナがペースダウン。その横をベルガーが抜き去っていく。セナはこの1年チームと自分の為に尽力を尽くしてくれたベルガーに感謝の気持ちを込めて優勝を譲ったのだった。
この年限りで引退を発表していた中嶋悟は15位スタートながら7位にまで浮上、入賞の期待が膨らんだが、31周目のS字でハンドルロックのトラブルに見舞われコースアウトしリタイア。グランドに翻る「ありがとう中嶋」の横断幕を掲げるファン達に手を振りながら静かにピットに帰った。
順位
予選
決勝
G.ベルガー (マクラーレン・ホンダ)
G.ベルガー (マクラーレン・ホンダ)
A.セナ (マクラーレン・ホンダ)
A.セナ (マクラーレン・ホンダ)
N.マンセル (ウィリアムズ・ルノー)
R.パトレーゼ (ウィリアムズ・ルノー)
A.プロスト (フェラーリ)
A.プロスト (フェラーリ)
R.パトレーゼ (ウィリアムズ・ルノー)
M.ブランドル (ブラバム・ヤマハ)
J.アレジ (フェラーリ)
S.モデナ (ティレル・ホンダ)
P.マルティニ (ミナルディ・フェラーリ)
N.ピケ (ベネトン・フォード)
G.モルビデリ (ミナルディ・フェラーリ)
M.グージェルミン (レイトンハウス・イルモア)
M.シューマッハ (ベネトン・フォード)
T.ブーツェン (リジェ・ランボルギーニ)
10
N.ピケ (ベネトン・フォード)
A.カフィ (アロウズ・フォード)
15

中嶋悟 (ティレル・ホンダ)

リタイア 中嶋悟 (ティレル・ホンダ) 30周
25
鈴木亜久里 (ローラ・フォード)
リタイア 鈴木亜久里 (ローラ・フォード) 26周
予備予選落ち
服部尚貴(コローニ・フォード)
予選最高タイム
G.ベルガー (マクラーレン・ホンダ) 1'34"700
決勝FL
A.セナ (マクラーレン・ホンダ) 1'41"532  39周目
ミニチャンプス1/43スケールベネトン フォード B191No.19/1991 M.シューマッハ
ミニチャンプス1/43スケールベネトン フォード B191No.19/1991 M.シューマッハ
ブラウンティレル020
ブラウンティレル020
ジョーダン 191
ジョーダン 191
ミニチャンプス 1/43スケールジョーダンセット 1991/1992ジョーダン191ジョーダン192
ミニチャンプス 1/43スケールジョーダンセット 1991/1992ジョーダン191ジョーダン192
1992年 鈴鹿サーキット(10-25決勝)
ホンダ第2期活動休止。
ウィリアムズ・ルノー(FW14B)が圧倒的な速さを見せたシーズン。マンセルは史上最速でチャンピオンを決め鈴鹿に乗り込んできた。ホンダは鈴鹿スペシャルエンジンを用意して対抗したが、ウィリアムズの前には残念ながら歯が立たなかった。
このシーズン限りでF1活動の休止を決めていたホンダに対し「ありがとう」の横断幕で名残を惜しむファン達の前で決勝レースはスタートした。しかし期待のセナは、わずか3周でリタイア。ベルガーが2位表彰台を確保して意地を見せたがそこまでだった。
優勝はウィリアムズのR.パトレーゼ。日本人は、
鈴木亜久里 (フットワーク・無限)が8位、この年デビューした11位 片山右京(ベンチュリー・ラルース・ランボルギーニ)は11位だった。
順位
予選
決勝
N.マンセル (ウィリアムズ・ルノー)
R.パトレーゼ (ウィリアムズ・ルノー)
R.パトレーゼ (ウィリアムズ・ルノー)
G.ベルガー (マクラーレン・ホンダ)
A.セナ (マクラーレン・ホンダ)
M.ブランドル (ベネトン・フォード)
G.ベルガー (マクラーレン・ホンダ)
A.デ・チェザリス (ティレル・イルモア)
M.シューマッハ (ベネトン・フォード)
J.アレジ (フェラーリ)
J.ハーバート (ロータス・フォード)
C.フィッティパルディ (ミナルディ・ランボルギーニ)
M.ハッキネン (ロータス・フォード)
S.モデナ (ジョーダン・ヤマハ)
E.コマス (リジェ・ルノー)
鈴木亜久里 (フットワーク・無限)
A.デ・チェザリス (ティレル・イルモア)
J.J.レート (ダラーラ・フェラーリ)
10
T.ブーツェン (リジェ・ルノー)
P.マルティニ (ダラーラ・フェラーリ)
16
鈴木亜久里 (フットワーク・無限)
11位 片山右京(ベンチュリー・ラルース・ランボルギーニ)
20
片山右京(ベンチュリー・ラルース・ランボルギーニ)
予選最高タイム
N.マンセル (ウィリアムズ・ルノー)
決勝FL
N.マンセル (ウィリアムズ・ルノー) 1'40"646  44周目
マンセルのチャンピオン獲得マシン
1/12タミヤウィリアムズFW14Bルノー
1/12タミヤウィリアムズFW14Bルノー
ウィリアムズルノーFW14B 
ウィリアムズルノーFW14B 
ベネトン フォード B192
ベネトン フォード B192
ベネトンフォードB192
ベネトンフォードB192
1993年 鈴鹿サーキット(10-24 決勝)

ホンダが撤退しフォードエンジンを積むマクラーレンは苦しい戦い。シリーズチャンピオンはすでにウィリアムズのプロストが獲得して、日本にやってきた。 天候は晴れ。しかし、決勝スタート後に降り出した雨がセナの走りを際だたせた。
15周目に降り出した雨の中、トップのプロストにセナが迫る。そして21周目、バックストレートでセナは一瞬の隙をつくようにセナがプロストをかわした。雨の中でのスリックタイヤでの走行。雨に強いセナの真骨頂だった。この年限りの引退を発表していたプロストとの最後のセナ・プロ対決はセナに凱歌が上がり、通算40勝を記録。プロストもFLを記録して意地を見せた。
レース後、この日本GPでデビューしたE.アーバイン (ジョーダン・ハート)に対して、セナが危険すぎるとして大げんかしたことも大きな話題となった。また、スポット参戦した鈴木利男 (ラルース・ランボルギーニ)は11位完走。鈴木亜久里、片山右京はリタイアだった。

順位
予選
決勝

A.プロスト (ウィリアムズ・ルノー)

A.セナ (マクラーレン・フォード)
A.セナ (マクラーレン・フォード)
A.プロスト (ウィリアムズ・ルノー)
M.ハッキネン (マクラーレン・フォード)
M.ハッキネン (マクラーレン・フォード)
M.シューマッハ (ベネトン・フォード)
D.ヒル (ウィリアムズ・ルノー)
G.ベルガー (フェラーリ)
R.バリチェロ (ジョーダン・ハート)
D.ヒル (ウィリアムズ・ルノー)
E.アーバイン (ジョーダン・ハート)
D.ワーウィック (フットワーク・無限)
M.ブランデル (リジェ・ルノー)
E.アーバイン (ジョーダン・ハート)
J.J.レート (ザウバー)
鈴木亜久里 (フットワーク・無限)
M.ブランドル (リジェ・ルノー)
10
R.パトレーゼ (ベネトン・フォード)
P.マルティニ (ミナルディ・フォード)
13
片山右京 (ティレル・ヤマハ)
12位 鈴木利男 (ラルース・ランボルギーニ)
23
鈴木利男 (ラルース・ランボルギーニ)
リタイア 鈴木亜久里 (フットワーク・無限) 28周
リタイア 片山右京 (ティレル・ヤマハ) 26周
予選最高タイム
A.プロスト (ウィリアムズ・ルノー) 1'37"154
決勝FL
A.プロスト (ウィリアムズ・ルノー) 1'41"176  53周目



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