■ 日本のF1 (開催記録) 2 1990~1993
1コーナーの接触。後味の悪いチャンピオン決定。
チャンピオン争いは、マクラーレンのセナとフェラーリのプロスト。前年と違い、セナがリードする形で鈴鹿にやってきた。予選は1位セナ、2位プロストと前年と同じ。鈴木亜久里は10位、中嶋悟は14位。
そして、決勝はスタートした。予選2位のプロストがダッシュ良く、セナをリードする。ここでチャンピオンタイトルを決めたいセナが続く。そして、1コーナー。コーナー進入で減速をするプロストにセナが突進していく。そしてセナがプロストに追突する形で2台のマシンは接触する。もつれ合うように2台はコースアウトしていった。鈴鹿中に悲鳴が上がった。その場でマシンを降りる二人。目を合わすこともなく言葉を交わすこともなく、静かに歩いてピットに向かう両者。セナの2度目のチャンピオンが決まった瞬間だった。
その後、ベルガー、マンセルら強豪も次々とリタイア。勝ったのはベネトンのピケ。2位には、日本GP直前にヘリコプター事故によって右手切断という事故に見舞われたナニーニに変わって代役参戦したR.モレノが入った。そして、3位にはエスポラルース・ランボルギーニの鈴木亜久里。日本人F1ドライバーが初めて表彰台に上がった瞬間だった。中嶋悟も6位に入り、日本人二人がそろって入賞する結果に鈴鹿は沸いた。
ラング 1/43スケールマクラーレンホンダ MP4/5BNo.27/1990 A.セナ |
DVD F1世界選手権 90年代総集編 |
ウイリアムズFW13Bルノー |
中嶋悟 (ティレル・ホンダ)
ミニチャンプス1/43スケールベネトン フォード B191No.19/1991 M.シューマッハ |
ブラウンティレル020 |
ジョーダン 191 |
ミニチャンプス 1/43スケールジョーダンセット 1991/1992ジョーダン191ジョーダン192 |
マンセルのチャンピオン獲得マシン
1/12タミヤウィリアムズFW14Bルノー |
ウィリアムズルノーFW14B |
ベネトン フォード B192 |
ベネトンフォードB192 |
ホンダが撤退しフォードエンジンを積むマクラーレンは苦しい戦い。シリーズチャンピオンはすでにウィリアムズのプロストが獲得して、日本にやってきた。
天候は晴れ。しかし、決勝スタート後に降り出した雨がセナの走りを際だたせた。
15周目に降り出した雨の中、トップのプロストにセナが迫る。そして21周目、バックストレートでセナは一瞬の隙をつくようにセナがプロストをかわした。雨の中でのスリックタイヤでの走行。雨に強いセナの真骨頂だった。この年限りの引退を発表していたプロストとの最後のセナ・プロ対決はセナに凱歌が上がり、通算40勝を記録。プロストもFLを記録して意地を見せた。
レース後、この日本GPでデビューしたE.アーバイン (ジョーダン・ハート)に対して、セナが危険すぎるとして大げんかしたことも大きな話題となった。また、スポット参戦した鈴木利男
(ラルース・ランボルギーニ)は11位完走。鈴木亜久里、片山右京はリタイアだった。
A.プロスト (ウィリアムズ・ルノー)