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2006/04/03
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カテゴリ: まじめな教育論
いま、塾の時間講師は、どれくらい賃金をもらっているのだろうか?


私が塾でアルバイトを始めたのは1988年。バブル絶頂期だった。

その頃の労働条件は、次のようなもの。

●授業 時給2000円~(講師によって差あり)
●特業(空きゴマの時もらえる賃金)時給550円
●教育相談・テスト監督 時給1000円~(講師によって差あり。額は授業時給の半分)
●昼食費 時給650円
●残業手当(8時間以上労働した時につくもの)1.25%



8:00~9:00 
ミーティングと玄関での生徒の出迎え
特業1時間 550円×1=550円

9:00~12:00
小4国語 
授業3時間 2000円×3=6000円

12:00~13:00 
昼休み
昼食代650円 650円×1=650円

13:00~15:00 
小6社会

2000円×2=4000円

15:00~17:00 
空きゴマ 質問教室の監督
特業2時間
550×2=1100円


17:00以後の時給は1.25倍に

17:00~20:00
中3国語・中2社会
授業3時間
2000円×3×1.25=7500円

20:00~22:00 
生徒の補習・ミーティング・掃除・プリント作成など
550×2×1.25=1375円

合計額は550+6000+650+4000+1100+7500+1375= 21175円
今思うと、かなり恵まれた労働条件だった。

その後バブルがはじけると、特業と昼食代、残業手当が削られるようになった。

バブル崩壊以後の給与体系で、時給を計算し直すと、

8:00~9:00   
ミーティングと玄関での生徒の出迎え
0円

9:00~12:00  
授業3時間
2000円×3=6000円

12:00~13:00 
昼休み
0円

13:00~15:00 
授業2時間
2000円×2=4000円

15:00~17:00 
空きゴマ
0円

17:00~20:00 
授業3時間
2000円×3=6000円

20:00~22:00 
生徒の補習・ミーティング・掃除・プリント作成など
0円

6000円+4000円+6000円= 16000円

同じ業務内容でも、バブル崩壊以後は1日にして 5175円 も安くなった。

私が働いていた大手塾で問題だったのは、特業や残業手当が削られた後も、講師がしなけらばならない業務がそのまま残ってしまったことである。

経営者の側からは、特業の費用は削りたい。しかし業務を縮小してサービスの質は低下させたくない。

経営者も、また室長レベルの校舎を預かる中間管理職の意識も、ミーティングやプリント作成特業の時給を払わなくなっても、講師は無償でも仕事をやりなさいという意識が後々まで残っていた。

バブル崩壊後は、時間講師の「ただ働き」が、恒常化したのである。





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Last updated  2006/04/03 08:57:34 PM
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