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2006/06/29
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カテゴリ: まじめな教育論
東大寺学園高1の放火殺人事件について、いましばらく、牛歩のようにじっくりと考察を進めてみたい。まずは当たり前のことから整理しよう。

いまでは、塾や学校が親から子供を預かり、親以外の大人が学力の成長を全面的に担当するようになった。
親が直接子供に勉強を教えることは稀で、学力向上は塾や学校に任せるのが当然だ。

でも子供の教育に関する「分業」が成立したのは、よく考えてみれば時代的に新しいことなのかもしれない。

昔は、仕事のノウハウは親が家で教えた。親が子に職業技術を教えるのは当然の事だった。
原始人は狩猟のやり方を、百姓は田植えを、漁師は魚の取り方を、鍛冶屋は鉄を打つ技術を、親は子の手を取り直接教えた。

身分が固定していて、親の職業を子が継ぐのが当たり前だった時代、父親は親と教師を兼ねていたのである。

現在では、子供は大きくなると親離れするのが当然のように思われているが、昔の子供は親離れすることは稀だった。親と子は死ぬまで一緒に暮らしていた。

確かに戦国時代になると一旗揚げるために鍬を刀に変え戦いに出る若者は増えたし、また江戸時代には江戸や大坂といった都市に移住する百姓の次男三男が後を絶たず、居住の流動化が進んだが、多くの人は一生同じ土地や家に定住したわけで、生まれた家はイコール死ぬ家だった。


全国に学校ができて、公務員とか軍人とか江戸時代に無かった職業も増えた。
社会構造は大幅に変化し、子は親よりも上のステージの職業を目指すようになり、そうなると親が持つ職業知識は子には不要なものとなった。
農民の父には、軍人の子は教育できない。

社会の「進化」及び近代の到来が、親と子を引き離した。子供は一定の年齢になったら親と別居し、親は子供に職業技術を教えるケースは少なくなった。

近代以降、子供には将来の職業の可能性ができた。子供は親の跡を継がなくてもよくなった。そんな環境の転回が、直接子供を手取り足取り教育するステージから、親は退場を余儀なくされた。
子供に職業技術や勉強を教える役目は、教育機関に一任されたのである。





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Last updated  2006/06/29 08:19:11 PM
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