シルバースクリーンの妖精

シルバースクリーンの妖精

ミックスの子たちのママとして


私はもう、びっくりしてしまった。
そんなことが頭を過ってたりするんだ、と。

もちろん黒人の彼氏が初めてできた頃は毎日新鮮で、毎日彼の事を「黒人の彼」ととっても意識してたし、正直、それがかっこいい、と思い込んでいた時期もあった。
連れていってくれるクラブにはアジア人は私だけ、まわりは全部ブラックのお客ばかりとか、見るテレビ番組もブラック向けのものに片寄ってきたりするのももう慣れてしまった。
環境がこうだからあきらめてるってところか。

慣れてくると初めは皆同じような顔に見えていたブラックの人たちも、ちゃんと識別できるようになってきて、日本でしていたように「あ、この人美人」とか「整った男前の顔」とか思えるようになって来るから不思議。
ワディーは今でもアジア人の顔と名前を覚えるのが大の苦手で、私の女友達はみんなごっちゃになっている始末。

子どもたちが眠った後、私はよく二人の寝顔を観察してる。
二人を見てると黒人の子、というよりは私に似た童顔がちょっとブラックっぽくなったかな?って感じ。
とにかく家族が黒人だなんて意識したことがあまりない、という珍しい私です。

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