MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

May 8, 2009
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カテゴリ: 映画鑑賞記録
http://slumdog.gyao.jp/


監督・・・ダニー・ボイル
原作・・・ヴィカス・スワラップ『ぼくと1ルピーの神様』(ランダムハウス講談社刊)
出演・・・デヴ・パテル ジャマール・マリク
マドゥル・ミッタル サリーム・マリク
フリーダ・ピント ラティカ
アニル・カプール プレーム・クマール
イルファン・カーン 警部

ル ジャマール(幼少期)
アズルディン・モハメド・イスマイル サリーム(幼少期)
ルビーナ・アリ ラティカ(幼少期)

・物語序盤・
一人の若者が警察で厳しい尋問を受けている。
若者の名はジャマール・マリク。
ムンバイにあるイスラム系スラムで育ち、現在は電話オペレーター達のお茶汲みとして生計を立てている。
ジャマールは前日、インドで国民的人気を誇るクイズ番組、"クイズ$ミリオネア"に解答者として出演していた。
難問を次々に突破し、遂に最後の一問まで辿り着いたジャマールだったが、スラム出で教育も受けていない男が問題に答えられる訳が無いと、司会者プレームは彼を警察に逮捕させてしまったのだった。
ジャマールは警官から不当な拷問を受けるが、自分はイカサマをしておらず、クイズの答えは全て人生で学んだと、過酷な生い立ちを語り始める…。
ジャマールは兄サラームと共に、スラム街に暮らす母親に育てられていた。

逃げる途中、同じ様に家族を殺され孤児となった少女ラティカを助けたジャマール。
その後暫く行動を共にしていた三人は、ママンという怪しげな男に拾われ、食事と寝る場所を与えられる。
しかしママンの正体は、孤児達を物乞いとして働かせている冷酷な悪党だった。
金を多く稼がせる為、ママンと手下が孤児の目を潰している所を目撃したサラームは、次に順番の回ってきたジャマールを助けるが、ラティカの事は見殺しにするのだった。
それ以来、ジャマールはずっとラティカを想い、彼女を探し続ける。



数々の賞を総ナメにしてきた作品だけあって、見応えのある映画に仕上がっていました。
何故、教育も受けていないスラム育ちの青年が、クイズの問題を次々にクリアできたのか。
その経緯が、彼の語る壮絶な過去と共に明かされてゆきます。
過去と現在が交互に現れて、最後まで緊張感が途切れません。
実に良く出来た脚本です。
それぞれのクイズの答えも、そこから知ったのかと感心するような作りとなっています。
それだけに、最後のクイズの簡単さと、主人公が答える理由付けがなされていなかった点が、個人的には残念だった気がします。
最終問題に関するエピソードが、冒頭で出てきたので、そこに答えが埋まっていれば良かったのに。

初めに何故ジャマールはクイズに答えられたのか?という問い掛けが、観客に向かってなされるのですが、その答えが、最終問題の答えを選んだ理由でもあるんですよね。

答え、「運命だったから」と言われたら、それ以上、何とも言い様が無い。(^_^;)

しかし最終問題、アトス・ポルトス以外の三銃士の名前って…。
億万長者になれるか否かって究極の問題が、そんなアホアホな問題で良いんですか?!
アラミス、アラミス、アラミス!と、スクリーンの前で連呼したくなりましたって。笑
私にも賞金分けて下さい。
あれは流石に、違う問題にしてほしかったなぁ…。
他の問題と解答の関係性が、とてもドラマティックだったので、あの問題が異様に浮いていましたよ。

スラムの子役達は実際にスラム街に住んでいる子供達を起用したんですね。
ニュースで家が撤去されたと聞いて、何とかしてあげられないの?と思いましたが…。
映画はお伽噺のようにハッピーエンディングですが、現実は過酷ですね…。





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最終更新日  May 26, 2009 12:38:27 AM
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