種差別・動物の権利(アニマルライツ)・動物の解放を考える

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南茶手 美井雁

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2016年05月26日
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「植物だって生きています。命があります。
それを食べると言うことは命を殺しているのです」

と。

「肉だって動物の命を殺している。同じだ。
だから肉を食べてもいいのだ」

という論法ですね?

そうでしょうか?

植物と動物の肉とは別に考えてみませんか?

お肉も牛や豚や鶏やその他の動物の命を頂いている。


と、みなさんおっしゃいます。私は、
「命を頂いている」という表現には違和感を覚えるようになりました。
なぜかと言いますと、お肉を食べます。
でもそれは肉であり、命ではありません。
肉という単なる物質です。
キャベツや大根を食べます。命ではありません。単なる物質です。

わかります。命を殺してその肉体、植物体を感謝して食べている、
ということの表現であることは。
しかし、実際に食べているのは物質です。
命(=霊的観念)は、霊界に召されます。
だから違和感があるのかもしれません。


いろいろ言われちゃいそうですが・・・・。

何が言いたいか、というと、「命」という言葉を抜きにして
「植物と肉」の違いを考えたいのです。

まず、植物を食べることと肉を食べることは、別物だということです。
盲点になっていることは、皆さんがそれらの食材を

つまり、生産過程の作業を知らない、ということです。

しかし、植物はなんとなく分かっていることでしょう。
「食育」で今では小学生に農家へ行かせて田植え体験とか、
その他、収穫体験などをさせています。
これはこれで大切なことですね?
しかしながら、農薬散布体験はさせていないでしょうね?
そりゃあ、危険だから、ということもあるでしょうが、
遠くから見学させてもいいのではないでしょうか?

では、卵はどうでしょう?
バタリーケージで採卵を体験させているでしょうか?
ブロイラー(肉用鶏)の飼育はどうでしょう?
過密飼いの鶏を見学させているでしょうか?
では、牛乳はどうでしょうか?
牧場の手による搾乳体験なんてのはダメです。
工場酪農の搾乳を見学させているでしょうか?

では、屠殺場の見学はどうでしょうか?

序章が長くなってしまいました。これからが本題です。

【野菜と動物の肉が同じレベルと考えることには無理があります】

あなたは、今抜いてきた大根(=生きている)を
包丁で半分にチョン切るのと同じ気持ちで、
生きている鶏の首を包丁で半分にチョン切れますか?

多分気持ちは違うでしょう。なぜでしょうか?
(もちろん慣れた人ならどうということはないでしょうが)

私は数年前に、映画館で、『いのちの食べかた』を見ました。
野菜類も肉類も同じレベルで撮影していました。
しかしながら、見る目はやっぱり
肉類の映像に釘付けになりました。

うわあ、こんなに農薬散布するのか~、と、思いました。
でも、収穫されるとき、野菜は何も言いません。
畜産動物は動き回って声を発します。
植物と動物を同じレベルでは見られませんでした。

頭を下にして吊された豚の腹を機械の包丁が下から上へ切り裂く。
内臓がブワッと飛び出す。

牛の皮を剥いでいる時、その牛の前足がビクン!と動きました。

野菜はそんなことはありませんでした。

それに、なにより、

植物は自分を食べて貰いたがっているのではないでしょうか?

Unser Täglich Brot いのちの食べかた 「近代的な屠場」
https://www.youtube.com/watch?v=qDBQmEcJPeU


【参考文献】

動物の解放改訂版 [ ピーター・シンガー ] 価格:4752円(税込、送料無料)



こちら↓はアニマルライツの入門書です。

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Last updated  2016年05月26日 20時25分48秒
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