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なんでまた突然こんな映画を観たかというと、2ちゃんの映画の板に「泣ける映画」の上位にランクインしていたからだ。「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」[ 内容 ] 制作年度:2001年 ある日、春日部で突然「20世紀博」というテーマパークが開催された。 昔のテレビ番組や映画、暮らしなどを再現し、懐かしい世界にひたれる遊園地に大人たちは大喜び。でも、しんのすけをはじめとする子供たちには、ちっとも面白くない。毎日のように夢中になって遊びに行く大人たち…。 そのうちにひろしは会社に行かなくなり、みさえは家事をやめ、しんのすけがひまわりの面倒をみる始末。実はこれは、“ケンちゃんチャコちゃん”をリーダーとするグループの、大人だけの楽しい世界を作って時間を止めてしまう、恐るべき“オトナ”帝国化計画だった! やがて大人たちは、「20世紀博」に行ったきり、帰ってこなくなってしまう。このままでは未来がなくなってしまう!そこで、しんのすけら“かすかべ防衛隊”のメンバーはオトナたちを取り戻すために、「20世紀博」へ乗り込んでいくことにする。しかし、そこにはもうすっかり子供に戻ってしまった親たちが楽しそうに遊んでいた。 果たして“かすかべ防衛隊”は“ケンちゃんチャコちゃん”に勝てるのか!?そして、しんのすけはオトナたちを今の世界に取り戻し、未来を守ることができるのか!?しんちゃんも「オトナもみなけりゃもったいないゾ!」と言っているが、逆にこれはオトナじゃなきゃ良さが解らない映画かも知れない。子供たちが言う。「なつかしいってそんなにいいものなのかな。」「やっぱりおとなにならなきゃわからないんじゃない。」確かに子供たちには懐かしむ過去がまだ無い。逆にオトナ達には懐かしむ昔がいっぱいある。なんらかの閉塞感が漂う世の中になればなるほど、懐古趣味が台頭する。バズが歌うケンとメリーの愛のスカイラインスバル360軍団トヨタ2000GTベッツイ&クリスの白い色は恋人の色いやぁ、ツボを心得てますな。ネタバレになるので詳細は省くが、ラストにかけては中々の盛り上がり。流石に私は泣く事はなかったが、泣かせる映画ランキングに入るのも洒落ではなさそうだ。ケンとチャコが率いる軍団‘イエスタディ・ワンス・モア’ケンが渋くこう言う。「夕焼けは人を振り返らせる。」「昔はその時代のにおいがあった。」実はチョットしたトリビアだが、このケンとチャコのモデルはジョン・レノンとオノ・ヨーコという説がある。現在開催中の愛地球博、なんと一番人気は「となりのトトロ」の主人公の家を再現した「サツキとメイの家」だそうだ。木造2階建てで、井戸のある庭や五右衛門風呂、かまどのある台所など、昭和30年代の暮らしを忠実に再現している。厳しい入場制限を行っているからの人気とも言えそうだが、時代の先端を見せる万博でこの現象はどうかな。汲み取り式便所や洗濯板を見てどうするのか。江戸東京博物館で十分なような気もするが・・・「となりのトトロ」というより「みんなのレトロ」?さてここで、私には大いなる疑問がある。30年後、この愛知博が開催されている‘現在’を懐かしむ事をテーマにした映画を作ろうとする人がいるだろうか。ちっとも、においのしない‘現在’が30年後には、憧憬の対象になるような魅力あるにおいを発することがあるのだろうか。それとも、そのにおいを感じ取れる感性は、やはり今青春を生きている人々に限定されるのだろうか。クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレ★20%OFF!
2005.04.14
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本日発売の週刊新潮が、時の人‘髭の罵倒記者’を取り上げている。■「記者会見で罵声」を浴びせた「ヒゲの傲慢記者」の社名2ちゃんのニュース速板によれば下記のような内容だそうだ。記者は、読売新聞大阪本社、社会部記者のTさん、5年前に中途採用、近年、広島より大阪に異動。広島では原爆問題などを中心にやり、最近では浅田農産の問題にも取り組んだ人のようです。常にどこかに所属するような立場ではなく‘遊軍’と言われる大事件の時に本社から派遣されるという感じの人だそうです。ちなみに、髭はこの前すでに剃ったそうですw読売新聞では映像が流れてからの批判を考慮してJR西の会見から1日外したそうですが、その後すぐに復帰したようです。私も現物を早速買いに走ったが、実は、恥ずかしながら私の地方では明日発売とのことOrzまあ、2ちゃんの内容が正しいことを前提に行動開始。先ずは、大阪読売に電話してみた。読者センターだ。オレ「本日発売の週刊新潮の記事の中に、あのJR西日本で罵声を浴びせていた髭の記者が、貴社の記者だとあったが、本当でしょうか。」読売「本当です」オレ「ああ、そうなんですか。残念な話ですね。」読売「はい、日頃から指導していたんですが。」オレ「その後も記者活動をさせていたのはまずかったのでは」読売「現在はしていません。」オレ「ああ、そうなんですか。やはりあの態度は‘不適切’だったと会社としても思っていたんでしょうか。所謂謹慎中みたいなもんですか」読売「そうですね。」オレ「だったら、こうやって誰かに暴かれる前に、これこれの処分をして謹慎中ですとか、自ら発表すれば、社のイメージも随分変わったと思うんですが。」読売「そうですね。」オレ「まあ、でも彼のお陰で、今回のJR西に対するマスコミ、メディアのあり方に、これだけ多くの人間が興味を持ったかも知れませんね。そういう意味では、彼はなかなか象徴的な存在でしたよ。」読売「はあ」オレ「ところで記事には、彼は‘遊軍’といういわばリベロみたいな存在とあったんですが、事実ですかね。すると、ある意味‘実力’はあったんでしょうね。」読売「はい、そういう役回りでした。」オレ「すると、大事件になると出動すると言う訳ですね。記事には浅田農産の鳥インフルエンザ事件も担当していたとありますが・・・」読売「そのへんはちょっと違いますね。」オレ「そうなんですか、てっきりあの調子で厳しい取材をしたのかと思いましたが。」読売「それは、ちょっと感じが違います。」オレ「いやぁ、しかし残念です、私も40年近くのジャイアンツファンですから・・・(←ウソ今は違うよ)ところで、読売大阪の人は阪神なんですか巨人なんですか。」読売「私は巨人です。」オレ「ああ、あと記事には記者が髭を剃ったとありましたが本当なんですか。」読売「いえ、髭は剃ってませんよ。そこの所は調子に乗りすぎですね。」オレ「えっ、そうなんですか。じゃあ、新潮の記事がガセってことになりますね。へっー、それって私には結構重要なんですけど。巷では‘髭記者’で通ってましたからね。謂わばひとつのアイデンティティだった訳ですよ、あの髭が。それを剃ったとなると、彼が反省して頭を丸めるが如く、何か期するところがあったとでも解釈できるんですがね。ああ、そうですか。髭は剃ってないんですね。」読売「はい、剃ってません。」オレ「キッパリですね。わかりますた。どうも有難う御座いました。」私が極めてソフトに話をしたせいか、先方の対応も好印象だった。飽く迄も私の印象だが、浅田農産の取材に関わったかどうかは、微妙。例えば、援軍として少しは関わったが、本格的にはやっていなかったとか?髭に関しては、剃ってないと実に自信たっぷりに言っていたから、剃ってない方が正解かも。そこで、今度は新潮社に電話してみた。オレ「すみません、週刊新潮の記事についてなんですが・・・。」新潮「はい、なんでしょう。」オレ「あのう、髭記者に関しての記事なんですが、さっき読売新聞大阪に電話をかけたところ、先方も事実は認めました。ただ、髭は剃ってないとのことなんですが・・・。すると、今度は週刊新潮さんの記事が捏造ってことになるんですが。髭を剃ったというのは事実なんでしょうかね。」新潮「厳正な取材に基づいて記事は書いておりますので、事実だと思いますが。」オレ「ああ、そうですか。でも先方はかなり自信ありげでしたよ。まあ取材時期とかの問題もありますが、彼がいくら髭が濃くても、数日であそこまで生えるのは難しいでしょ(笑)」新潮「(笑)はい、そうですね。実は今日と明日は記者は休みなんですよ。」オレ「あぁ、そうか。週刊誌の人達ってそういうサイクルで週を送ってるんだ。実は私はブログといって個人でこういう記事を載せたりしてるんですが、先ほどあなたが仰った内容、つまり‘取材をしているから事実だろう’という新潮さんの公式な見解でいいですか。」新潮「少々お待ち下さい。(といいながら10分近く待たされる)やはり金曜日にならないと・・・。」オレ「わかりました。ちょっと金曜日までは待てないので、取り敢えずさっきの感じでアップしておきます。別にあの記事は嘘だなんて書きませんが、読売大阪は否定しているとは書いておきます。金曜日前に例えば、爆睡中かもしれませんがその記者に連絡して、ブロガーとかいう変な奴からこんなこと言われているんだけど・・・なんてアクションを取る気はないですよね。」新潮「少々お待ち下さい。(またまた10分くらい待たされる)やはり、直接確認したければ金曜日に連絡してください。」オレ「はい、かしこまりました。まあ実際連絡するかどうかはわかりませんが、こんな電話があったとは一応お伝え下さい。」新潮「わかりました。」まあ、ひとことで言うと、今日はライトパーソンが居なかった。都合20分、2度も待たされている間、誰と何を話していたかは不明だが、結論としては‘危うきに近寄らず’のスタンスか・・・午後になって、現役時代の私の右腕役だった女性ディーラーに電話で頼みFAXを入手。内容は冒頭に載せた通りだ。ただ締めくくりが‘ヒゲがなければ虚勢も張れないようだ。’となっている。もし、ヒゲを剃っていないとすれば、まだ幾らでも虚勢を張れるということになるが・・・。ところで、‘髭記者’と打つと‘悲劇者’と変換されるのはなんか意味があるのかな(笑)
2005.05.11
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昨夜の報道ステーションにゲストコメンテイター?として、松本幸四郎氏が出演していた。途中から観たので、何故彼が出演していたか理由は不明だが、恐らく現在上演中の‘ラ・マンチャの男’で、千秋楽の29日には通算上演回数が2000回を達成することの‘前祝’か・・・。15歳の事件、親子関係、税金の無駄遣い(野球のユニフォーム)、サッカー、松井秀喜等々の話題に、コメントをしていたが、どれも如才のない新鮮なもので哲学もあり好感が持てた。その話し方や話の内容を聞きながら、あるドラマを思い出した。‘王様のレストランの千石さんみたいだ’世の中の、真っ当な松本幸四郎ファンの人には全く申し訳ないが、ナリポン的には、松本幸四郎といえば、この‘王様のレストラン’の千石武役なのだ。と言うか、‘勧進帳’も‘王様と私’も‘ラ・マンチャの男’も観た事がないのだ。スペイン系の銀行に居た訳だし、帝劇の直ぐそばの洋食屋には、何度もメンチカツを食べに行っていたのに・・・すべては後の祭り。元気な時にやっておかないとこうなる。それにしても、あのドラマも松本幸四郎も‘すばらしぃ、実にすばらしい’その後、文字通り‘台頭’する‘三谷幸喜軍団’の魅力を、ストーリーと同じで、ヴェテランの松本幸四郎が見事に引き出している感じだ。そうそう、エンディングテーマ‘Precious Junk’を歌っていたのも当時は無名の平井堅だ。劇中に流れるオリジナルサウンドも実にイイ。その後も、グルメ番組とかでも良く使われているのも納得できる名曲だ。オープニングとエンディングにナレーションをやってる森本レオの声もセリフもイイ。余りタイプではない、女性シェフ役の山口智子も、弾けていてテンポがイイ。他の脇役勢もキャラが明確で好演していてイイ。料理の盛り付けや、サーヴの時に、突然、役者以外のプロの手がアップで登場するのも、あの人形特撮‘サンダーバード’みたいでイイ。ギャルソンという言葉に少年以外に、ああいうポジションの人間を指すことを知ったのも初めてだったし、何気に使えそうなフレンチの薀蓄を学べるのもイイ。でも、矢張り、千石の立ち居振る舞い、含蓄のあるセリフが最高にイイ。エプロンを締める時の、衣擦れの音がイイ。(おまえは‘イイ’しか言えないのか?)イクナイのは、ディレクトール(西村雅彦)が‘カラーひよこ’の詐欺に騙され大金を投じるという設定の非現実性と、彼の愛人がバルマン(鈴木京香)という不釣合いな事ぐらいかな。他は、全部、すばらしぃ、実にすばらしい。オープニングで森本レオが語る、‘ミッシェル・サラゲッタ’という架空のフレンチ・シェフの言葉なんか、もうサイコーにイイ! 人生で起こることは、すべて、皿の上でも起こる。 人は皆、神が作ったギャルソンである。 人生で大事なことは、何を食べるか、ではなく、どこで食べるか、である。 人生とオムレツは、タイミングが大事。 奇跡を見たければ、レストランへ行け。 トマトに塩をかければ、サラダになる。 歴史は、鍋で作られる。 最高のシェフは、恋をしたシェフ。 まずい食材はない。まずい料理があるだけだ。 若者よ、書を捨て、デザートを頼め。 人生で起こることは、すべて、皿の上でも起こる。円周率を小数点50桁まで暗記するくらいなら(←じつはオレのこと)、この11個の‘箴言’を覚えた方が、はるかに有意義な人生を送れるだろう。役者とかスポーツ選手とかは、経験を重ねる事によって、より‘高い境地’に至る事ができるが、何かモノをクリエイトする職業の場合は、意外に初期の作品が生涯を通じての代表作になることがある。‘王様のレストラン’が三谷の生涯ベストかどうかはわからないが、上位に位置する事は間違いないと言っていいのではないか。ところで、このドラマの最終回のラストシーンは思わせぶりだ。まるで筒井康隆のように、三谷幸喜が変装して現れる。ナレーションは勿論、森本レオ。‘その紳士が、やがて、Belle Equipe始まって以来の、とんでもない災難をもたらすことになるのだが・・・それはまた、別の話’とんでもない災難とは何か教えてくれよ。別の話はいつしてくれるんだよ。ところで、ナリポンは昔、超側近筋から得た、松本幸四郎、松たかこ、松井秀喜に関する面白いネタも知っている。でも、それは、また別の話(笑)つーか、やっぱ非公開かな。
2005.06.25
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日本の活字メディアではMLBのチーム名を表記する時にヤ軍、レ軍といったようにカタカナ一文字に軍をつけて使うことが多い。恐らくは、見出しやリード等の字数が制限された中で‘苦肉の策’として使い始めたのであろうが、いまや本文の中でも堂々と使われている。上で例を挙げたヤ軍がヤンキース、レ軍はレッドソックスという勝手な思い込みがあるが、それはマスコミでの露出頻度が高いせいだ。30チームを○軍表示してみた。ア・リーグ、ナ・リーグ別で東→中→西の順だ。レ軍、ヤ軍、ブ軍、オ軍、デ軍イ軍、タ軍、ツ軍、ホ軍、ロ軍、エ軍、マ軍、ア軍、レ軍フ軍、メ軍、ブ軍、ナ軍、マ軍カ軍、ブ軍、カ軍、ア軍、レ軍、パ軍ダ軍、ロ軍、パ軍、ド軍、ジ軍結果はこうだ。3チーム:ブ軍、レ軍2チーム:ア軍、カ軍、パ軍、マ軍、ロ軍30チームのうち、なんと過半数の16チームがこの表記では‘特定’できないことになる。‘ブ軍からブ軍に移籍したA選手はかつてブ軍でチームメイトだったB選手と・・・’訳わからん・・・(?_?)報道する者が特定できない表現を用いるのは言語道断だ・・・そしてこの馬鹿な表現方法に更に‘大変なこと’が起こった。今シーズン終了後、タンパベイ・デヴィルレイズが名称変更を決めたのだ。エイッとばかりに(←ココワラウトコ)、デヴィルを取ってレイズにした。これで晴れて‘レ軍’の仲間入りだ・・・(^。^)来年から‘レ軍がレ軍に大勝’とか書くのだろうか。今までもナ・リーグ中地区で‘カ軍がカ軍との接戦を制す’というのは有り得たが、やはりア・リーグの東地区は露出度で群を抜いているからな~・・・。○軍の‘軍’という表現も違和感を覚える。野球はチームスポーツだから、知る限りではチーム名は複数形になっている。でも‘軍’という響きはどこか違うだろ。‘東京巨人軍’というチーム名はあったが、それも戦後はなくなった。日本のチームだって巨人を除けば○軍という呼び方は普通はしない。定着しているのは一軍、二軍という言い方だけだ。要するに○軍というのは‘特定できないカタカナ一文字’+’時代錯誤の漢字一文字’という何とも不見識極まりない表現ということになる。実際にこの表現を使っている連中が何ら疑問や問題意識を持たないのが不思議でならない。それともこれも‘例のステレオタイプ’ということなのだろうか。
2007.11.18
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自分が突然長期休暇したら、会社は困るだろうか。自分がいつも参加している定例の飲み会に参加しなくなったら、みんな淋しがるだろうか。自分が死んでしまったら、友人が或いは最低でも家族は悲しんでくれるだろうか。誰でも、そんなことを考えたことはあるだろう。私の持論はこうだ。人間‘存在’しなくなって‘存在感’を示せる人は極めて少ない。これは自分が病気をして社会的にその‘存在’が希薄になる前からの持論だ。要するに‘自分は自分が思っているほど必要とされてるとは考えるな’という事だが、それでとどまっていると後ろ向きだ。前向きに考えると、だからこそそれぞれの場所にしっかりと‘存在’して‘存在感’を示せ、ということになるし実際そういう風に努めてきたつもりだ。ただ病気をしてからは‘希薄化’することは仕方が無かったし、交友関係も生活の場を東京から当地に移したからこれまた当然のように変化した。OUT OF SIGHT, OUT OF MIND.松井秀喜が手首を痛めて1回表でフィールドを去った。この段階で、連続出場記録は途絶えた。昨年の6月12日に捻挫した時も、観ていて血の気が引いたが、今回は松井が痛さの余り顔を歪めている。YESではマイケル・ケイがこれで松井の記録が途絶えることは‘national thing’だといち早く伝え、ポール・オニール?が何が起こったかを経験を通して的確に解説していた。ただし、NHKの不慣れな実況と無知な解説は状況もつかめないままだ。その後も何度もVTRを流す。個人的には‘もうやめてくれ’という感じだった。何度流しても同じ事しか言わない高橋直樹、そもそもあの‘鼻母音’だけの声は不快なんだよ。‘大変なこと’と言っているが、全然心がこもっていない。あと、連続出場の要件ぐらいきちんと勉強しておけよ。悪い癖で、自分が狼狽すると、誰かに攻撃的になるナリポンだ。まあ、高橋直樹と本西は普段から嫌いなんだけどね。松井は手首を骨折していた。早速、緊急手術を行うが、復帰には3ヶ月以上かかりそうだとのトーリの発言もあった。今季の復帰は不可能だとする見方も一部にある。連続出場記録そのものが‘自己目的化’するのは意味が無い事だが‘結果’として続くのは意味のあることだ。それが、冒頭に書いた‘存在’して‘存在感’を示すという事だ。数日前に、私は松井が‘蚊帳の外’でも、ヤンキースが勝てばいいんだ、として自分の一喜一憂度を6段階に分類してみた。しかし、その大前提は、松井秀喜が出場しているということだ。松井は今まで味わったことのない痛みだと言っているが、ファンにとっても松井が観られない‘苦痛’を今まで味わったことがない。松井秀喜という男はファンにとっては‘存在’しなくなって‘存在感’を示せる人なのだ。ヤンキースにとってはどうか。シェフもDL中で本来のスターター外野手2人、それもRBI100の選手の離脱は痛い。ただ容赦なく試合は毎日続く。松井秀喜のいなくなったヤンキースが弱くなったら困るが、強くなってもある意味困るという妙なファン心理もある。昨年から始めたこのブログも、昨シーズンから始めたヤンキース戦ライブ観戦の連続視聴も、結局は、どこかで松井秀喜という男の連続出場の精神に学んだものだった。明日以降、どうするのかは正直心が決まってはいない。野球をしたくてもできない松井とは違い、こちらは続けようと思えば続けられる訳だが、そこまで自分のモチベーションをキープできるかは、よくわからない。喪失感とは往々にして、時の経過とともに薄れていくことが多い。それがある意味人間の知恵なのだが、今回の松井の件ではどう向き合ったらいいかわからないし、喪失感は時間の経過とともに深まりそうな気がする。ジーター、デーモン、バーニー、それにトーリ監督のコメントは、普段から如才ないもので、やや‘模範解答臭’を感じるのだが、今日の彼等のコメントには素直に泣けた。
2006.05.12
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単に古巣などという言葉では表したくない様々の思いがあるNYYと3連戦。幸いにも相手先発投手は全てライティ。ゲーム1のコロン以外は相性が良くないが何とか全試合松井が先発出場できるものだと思っていた。ところが初戦でノーヒットに終わると不振を続けるMatsuiを問題視する論調が一挙に強まり、不信任の空気が醸成された。‘マツイはオワッタ’‘マツイはチームのお荷物’‘マツイを外せ’そんなメディアに後押しされたようにゲーム2ではスタメンを外れ、そしてなんと今日も真夜中の2時半に発表されたラインアップに名前がなかった。流石にゲッっと思ったが、客観的にこの決断に対抗することができない。チームのDHの顔として過去のクレジットでもあれば辛抱強い起用方法も考えられるが松井はそれには当てはまらないし、そんな運営をするチームとは思えない。打者ならまず出塁してなんぼ、DHは打ってなんぼの価値観の中で不調の松井の存在が軽んじられてしまうのは仕方が無いのだ。松井はもう直ぐ37歳の誕生日を迎えるが‘Happy Birthday’どころか、またひとつ老化した事実が、松井外し、さらに進んで松井斬りの新たなグッド・リーズンを与えてしまう可能性も大いにある。この流れを断ち切るためには本人が言っているようにフィールドで結果を出すしかない。但しそのフィールドに出る機会がどんどん減少しているから脱却も難しい。打てないから出さないという論理でいけば代打出場のチャンスすら少ない。或る記者はこう書いていた。マツイは日本でもNYでもアナハイムでも打った。若い時も年をとっても打っていた。そんなマツイでもアスレチックスのユニフォームを着た瞬間打てなくなる。A’sが触った打者が尽く‘dust’になるのはまるでグリム童話のようだ。折角BALをスイープして5割復帰を果たしたのにNYYにはあっけなく全敗した。今季のNYY戦はあと6試合残っているがすべて@ヤンキースタジアム。去年の鳥肌が立つようなスタンディング・オベーションは松井の野球人生の中でも決して忘れられないシーンのひとつだ。今年の7月下旬、8月下旬、松井がどんな状態でヤンスタに現れるのか。夏男の本領発揮で生き生きした姿を見せてくれることを願っているが、もしかしたらその姿を拝むことすら儘ならないかもしれない。
2011.06.02
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ドキュメント・スポーツ大陸 「松井秀喜・復活への125日」この番宣を見たときに、私は期待感と同時にある種の懸念を抱いた。ドキュメントというくらいだから事実に忠実に作ってくれよ感動を与えようと妙な小細工はやめてくれよ松井秀喜はそれだけで魅力ある素材だ。素材の良さを素直に生かせばいいだけなのに、日頃の日本のマスコミの中には技量も無いのにつまらない‘筆を振るって’素材を滅茶苦茶にする輩がいる。良い食材はひとつまみの良質の塩を振って、きちんと焼けばそれだけで一番旨い。で、実際にこの番組を見た感想は‘合格’だった。まあ、私から‘合格’といわれても‘だから、なによ’と突っ込まれておしまいだが・・・(―_―)!!いろいろと問題の多いNHKだがこの辺のクオリティは一応素直に評価できる。民放の変なやつが作ると‘DQNメント’になる場合が多いからな・・・(@_@;)番組の中で、ドキュメントらしく私にとっては初めて見る映像がいくつかあった。先ずは骨折した骨のレントゲン写真だ。粉砕された部分、金属プレートと7本のボルト。まさにガラスのように壊れそうで、見ているだけで痛々しい。そもそも私は血とか手術のシーンは昔から弱かった。その割には、自分がこういう身体になってしまって、自分自身で目にする手術の時の血や心臓の造影映像とかは不思議と拒否反応が無いのだが。‘自分の屁は臭くなくて他人の屁は臭い’理論と同じかも・・・(^O^)/トレントンの時の移動は松井も一般人に混じって、エコノミーしかない飛行機に乗っていたが、その時の機中での映像を見て笑った。やっぱ、頭がデカイわ・・・(^O^)/9月12日の復帰初戦。2回のスタンディング・オベーションは当然番組を盛り上げる最高のシーンとして用いられたが、何度も見ているのに胸が熱くなった。あの試合にお世話になった医者を招待していた事実を初めて知った。医者が試合後ロッカーを訪ねると、松井が(彼らしくなく)飛んできて抱きついたそうだ。そのシーンは無かったが、頭で想像するだけで‘絵’になった。そして番組の〆である。ここが私の最大の関心だった。ともすれば怪我も貴重な体験だったとするだけでなく、恰もそれが価値のあることだったと言う方向に持っていきたがる‘勘違い野郎’が多いからだ。松井自身が語っているように怪我そのものはやはりマイナスなのだ。もっと厳しく言えば今年の松井はチームにとって明らかに‘ライアビリティ’だったのだ。この番組の製作者はその辺をしっかりと認識していた。来年以降どういう活躍が出来るかについても安易なことは一切言ってない。復帰初戦だけで‘完全復活’を連呼し、根拠もないのに‘来年は大丈夫’と断言する民放クオリティとは一味違う。送り手が淡々と送るだけでも受け手にその気があれば感動できる。逆に無理に感動させようとミエミエの手口が見え隠れすると萎える。BShiで27日の夜(28日0時)から再度放送が予定されている。リハビリといえば長嶋茂雄だ。脳梗塞発症から2年半以上経つが、今週、発症後初めてミスターの‘肉声’を耳にした。ほんの20~30秒の映像だったが、正直に言えば50分の松井のドキュメントより私には衝撃的だった。最初は‘がんばらなくてもいいよ、長嶋さん’と思ったが、直ぐに思いなおして‘がんばれ、ミスター’と胸の中でつぶやいていた。やはり‘チョーさん’というくらいだから‘恋人’としての歴史の長さが違う。
2006.11.26
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