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2015.09.26

「サバイビング・モロッコ」をみて

テーマ： DVD映画鑑賞(14231)

カテゴリ：映画鑑賞

2011年のベルギー&フランス&モロッコ&ドイツ&UAE(アラブ首長国連邦)映画、

原題は"Mort à vendre"、英題は"Death for Sale"です。

ベルリン国際映画祭パノラマ部門CICAE賞など合計で2つの賞を受賞しています。

第85回アカデミー賞外国語映画賞のモロッコ代表作品でもありました。

レーティングは一切不明です。

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あらすじ

モロッコ北部、世界遺産の町テトゥアン。

シビル刑務所を出所したアラール(ムーキネ・マルジ)を迎えに来たアラールの老父と

悪友のマリク(フェド・ベンシェムジ)とスフィアン(フアド・ラビエド)。

アラールは父と抱き合った後、早速マリクとスフィアンと共に深夜まで町をほっつき歩き

まじめに働く気などもうとうないアラール。

遊ぶ金に困ったら、通りがかりの女性のバッグのひったくりをします。、

マリクは、26歳無職、パン職人だった父亡きあと、母と結婚した伯父が自宅のパン工房を

かき回し始めたため、家の手伝いをするのをやめアラールたちと日長一日ブラブラと過ごす

ようになってしまいました。

スフィアンは不登校の学生で、3回留年してもなお、学校住まい(寮)ですが学校には通わず

アラールとマリクとつるむのが好きです。

マリクの姉アワテフは、日雇い縫製工場に働きに行き、くすねて大量に持ち帰る工場のブラ

ンドラベルを伯父が闇取引の相手に売り、マリクがその相手に届けて現金を受け取ります。

ある日、路上で見かけ言葉を交わしたクラブのダンサー兼売春婦ドゥニア(イマーネ・エル

メクラフィ)のことが気になり始めたマリクは、取引で受け取った現金を伯父には渡さずに

クラブに行ってドゥニアのことをジトーッと見つめるマリク。

声をかけても相手にしてもらえません。

アワテフは、タンジールの叔母を訪ねる振りをして既婚者である不倫相手に会いに行って

くるとこっそりマリクに話して出かけていきますが、運悪くその叔母が入れ違いに訪ねてきて

母や叔父の知ることとなります。

アワテフを死に追いやった伯父への憤りが収まらないマリクは、警察署に出向いて、デバス

警部(フォージ・ベンサイーディ)に伯父が麻薬の売人であると話し…。

私の感想

日頃あまりみる機会がないモロッコ(共作ですが)映画です。

モロッコはイスラム圏の国ですが、薄着の女性も女性の部分的ヌードもOKなんですね。

それともヨーロッパとの共作だからでしょうか。('ε')

主役は…マリクですね。

これといった産業もない町に嫌気がさして出るわけでもなく、かといってわずかばかりの

日銭をこつこつと稼ぐために身を粉にして毎日働くのは馬鹿らしいと考え、ブラブラと過

ごすか軽犯罪を繰り返す3人。

いつもつるんでいた3人が、次第にそれぞれの事情で離れますが…。

みていてちょっとやるせなさを感じてしまいました。

踏み外した生き方を修正する道や手助けしてくれる人はいなかったのかなと。

(-ω-;)

見覚えはなかったけど(見た目が全然違うので改めて見直してもわかりませんでしたが)

マリク役を演じたフェド・ベンシェムジは、以前ご紹介したハリウッド映画

「アメリカン・スナイパー」 で通訳のアメリカ兵役で出ています。

フォージ・ベンサイーディ監督はモロッコ出身俳優・監督で、マリクと関わる重要人物

デバス警部役も自ら演じています。　

☆☆☆