ヘッドハンターのひとり言。

ヘッドハンターのひとり言。

Mar 21, 2005
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カテゴリ: ひとりごと
マッチーが、このバーを知ったのは、奥様が未だ学生の頃からここのマスターの追っかけで当時のマスターはかなりのもて男だったみたいだ。歌舞伎業界を含め多くの人脈を感じさせる男だった。私とマッチー以外のお客も上場企業の社長婦人や有名クラブのママとその大切な人・・という二組だった。マッチーは、マスターとゴルフの打ち合わせと歌舞伎の舞台の話を暫くしていた。私は、勧められるままにジンをロックで飲んでいた。店に入って暫くした時、マスターはマッチーに今日の若いお連れはどんな関係の方なんですか?と質問してきた。マッチーは、業界の右も左もわからない私に業界のイロハや親切にしていただいて、入社早々結果が出せたのは幸喜さんのお陰なんだよ・・と紹介してくれた。マスターは、「お若いのにマッチーに指導するなんて・・。」と妖しく微笑んだ。マッチーが、幸喜さんは自衛隊出身だと言った瞬間、マスターの瞳はより一層輝きを増したのは気のせいだと私は思いたかったが、時間が経つにしたがってマッチーをそっちのけで私と会話する時間が長くなった。私がマスターの熱い視線を無視しようと必死だった横でマッチーは、英国紳士張りに他のお客さんとそつのない会話を楽しんだ。終電がなくなろうとした時間になって私は、そろそろお先に失礼しますと言った。マスターは、もう少しでお店を閉めるから朝まで飲みに付き合って欲しいとつぶやいた。私は、「・・・・。やっぱり・・今日は帰ります。」。マスターは、私に「いくじなし・・。」と意味深な言葉を投げかけた。私は、今日一日のお礼をマッチーに言って、JRの駅に駆けていった。やっとの事で新橋から上野に着いた私は、迷わず「能登号」に乗り込んだ。終電ではなかったが能登号の方が停まる駅が少なく早く駅に着ける。私は、酒に酔っていたのか、マスターの誘いを断った安堵感からか眠りに落ちていた。次に、私の意識が戻ったのは二人の関東訛りでない車掌の声だった。辺りを見回すと、旅行者ばかりだった・・スーツ姿でこの電車に乗っているのは私だけ・・。窓から外の風景を眺めると松林・・そして、海。何で・・・海が見えるんだ??私は、自分の置かれた状況を徐々に掴みだしていた。ここは何処??





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Last updated  Mar 25, 2005 02:25:45 PM コメント(4) | コメントを書く
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幸喜3319

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乗らない騎手@ ちょっとは木馬隠せw あのー、三 角 木 馬が家にあるってどん…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
開放感@ 最近の大学生は凄いんですね。。 竿も玉もア○ルも全部隅々まで見られてガ…
地蔵@ 驚きのショックプライスw コウちゃんがこないだ教えてくれたやつ、…
バーサーカー@ ヌォォオオ!!!!!! http://bite.bnpnstore.com/gsgo-pw/ お…

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