ヘッドハンターのひとり言。

ヘッドハンターのひとり言。

Mar 23, 2005
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カテゴリ: ひとりごと
黒ちゃんのお父様は、とても雰囲気のある男でした。私に、一人娘の黒ちゃんをどう育てて彼女の将来の夢をどう支援していきたいかなどのお話を伺いました。多分、数分の事だったと思いますが私の中では数時間に感じました。別れ際に、お父さんから「○○が東京に行って時はよろしく!」と挨拶されたのを今でも覚えています。私の中では、よろしくって・・言われても・・・。そんなこんなで、東京本社に数日ぶりに戻った私に、商品企画部(旧バイヤー部門)のメンバーが話しかけてきた。「お久しぶり、溝ちゃん。」、「おお、幸喜。神戸はどうだった?」、「色々ありましたよ・・。」、「そうなんだ。調度今、横浜の○○組のスタジャンができたところなんだよ。」、「ああ、そういえば発注もらったって言っていたよね。」、「それがさ、会長のだけ金なんだよ。どうおもうよ・・。」、「どうおもうったつて・・。センスとかですか??」、「そうそう。まあ、とりあえず検品して幸喜届けてくれるよな?」、「え、俺ですか??できればあそこの事務所に行きたくないんですが・・。」、「そういうなよ。船が港に入るから横浜行くだろ。」、「確かに行きますけどね・・。」私は、しぶしぶ溝ちゃんの提案をのみ込んだ。花束の件以来、できればあそこの仕事にはかかわりたくなかった。少し離れた会議室から溝ちゃんの叫び声が・・・。何があったんだ・・。私は、恐る恐る会議室を覘いた。溝ちゃんは、会長用の金のスタジャンを手にして固まっていた。私は、溝ちゃんに「どうしたですか?」と聞いた。溝ちゃんは、「刺繍の部分、よく見てみろよ・・。」、私は、溝ちゃんに言われるまま溝ちゃんが指差した場所を眺めた。「あああああああああ。これは・・・。他のは、どうなんですか?」、「会長のだけなんだよ・・。どうしよう・・。」。それから溝ちゃんは各方面に電話しまくり私は、会長のスタジャンだけないまま横浜に向かえない状態だった。話の経緯は、スタジャン自体は、仙台の近くの工場で作らせていて、今から再度送らせても明日になるとのことだ。私は、急遽仙台に向かい、新幹線の改札を出ないでとんぼ返り、刺繍工場にそのまま直行して横浜を目指した。当然、約束の時間はとうに過ぎていた。私は、夕日が沈みきった横浜の埠頭の端にある組事務所に一人乗り込んでいった・・・。





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Last updated  Mar 23, 2005 11:56:16 AM コメント(11) | コメントを書く
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乗らない騎手@ ちょっとは木馬隠せw あのー、三 角 木 馬が家にあるってどん…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
開放感@ 最近の大学生は凄いんですね。。 竿も玉もア○ルも全部隅々まで見られてガ…
地蔵@ 驚きのショックプライスw コウちゃんがこないだ教えてくれたやつ、…
バーサーカー@ ヌォォオオ!!!!!! http://bite.bnpnstore.com/gsgo-pw/ お…

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