「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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ゴカルナ・オームビーチ
++++ ゴカルナ・オームビーチ ++++
タクシードライバーとの約6時間の旅を終えて
ゴア州のすぐ下のカルナータカ州にあるゴカルナに到着しました。
ここゴカルナはヒンドゥー教徒にとってもっとも神聖な場所の一つで
多くのヒンドゥー教巡礼者を見かけます。
質素な服と持ち物だけを持ち巡礼してまわるサドゥー達は
何かを悟ったような静かな表情をしています。
私たちはこの小さな街、ゴカルナを抜けて
オームビーチ(Om Beach)という小さなビーチを目指します。
このタクシードライバーはゴカルナまでは客を連れてきた事は
あるけれど、オームビーチは初めてだそうです。
舗装されていない山道をゴトゴトと走り
オームビーチの近くまでやってきたのですが
途中で車が入っていけないような道になってしまいました。
「ここから先は徒歩か街に戻るかしてくれ。」
彼はそんな辺ぴなところに行ったって泊まる所なんて無いと思うよとも言っています。
私はエアコン無しの長時間の炎天下ドライブで少々脱水症状気味。
徒歩で行って宿が無かったら歩いてまた街まで戻らなくてはなりません。
今日は街まで戻って情報を仕入れてからまたビーチに来ようよと
旦那に提案したのですが彼は渋い顔をしています。
「OK, I'm always with you....」
腹を括ってタクシードライバーとはここでお別れすることにしました。
バックパックを担ぎ、サンダルからトレッキングシューズに履き替え、
帽子をかぶり山を下りはじめます。
暑い・・・・
汗がダラダラとたれてきます。
20分位歩いたら海が見えてきました。
ああ、今すぐ飛び込みたい。
海に向かってゼェゼェ歩いていると金髪、ロン毛の
いかにもヒッピー風の白人とすれ違いました。
お!これは下に宿があるということか???
山を下り終えたらすぐ横の木の影にカフェがありました。
その名も“ナマステカフェ” いかにもだなぁー・・・
汗だらだらの私たちはとりあえずカフェに座りお茶を飲むことにしました。
チャイをすすりながらあたりを見回してみます。
あんなに見かけなかった旅行者達はこんな所に集まっていました。
どの顔もいかにもヒッピーという風貌ばかり。
1歳位の子供を連れたヨーロッパの若夫婦もいました。
インドに子供を連れてくるなんてすごい勇気だ!!!
・・・と、怪しい匂いが漂ってきた・・・。
振り替えると若者、巻いてます、巻いてます(笑)
ガンジャの匂いがあちらこちらから・・・
実は私、この匂い嫌いじゃなかったりします。
下手なお香よりはよっぽどいい匂い!! なんちゃって、ははは!
えせヤッピーなんて言ったけれどうちの旦那、
やっぱりこういう鼻は効くんだなぁー・・・
※誤解の無いように・・・一言!うちの旦那は吸いませんよ。
このナマステカフェには宿もあり一泊100ルピー(250円)。
近くにいたブリティッシュの若い女の子に聞くと
ここの他に後2件宿がありこのナマステカフェが一番
設備が整っているそうです。
ここが一番???
ここが一番ワイルドなんじゃなくて???
部屋は蚊帳付きダブルベッドがあるだけ。
トイレもシャワーも共同で外にあります。
=野外トイレ。中は結構綺麗よ!=
安宿は慣れているので部屋もトイレも別に問題は無かったのですが
このナマステカフェが一番栄えているということは
ここオームビーチはまだまだ開発されていない場所のようです。
ヒッピー達で有名だったゴア、他にもフルムーンパーティで有名な
タイのコ・パンガン、オーストラリアのバイロンベイなんかも
多分最初はこんな感じだったんだろうなぁ。
旅好きな人はなるべく文明に犯されていない自然の奇麗な場所に行きたがる。
そうこうしていくうちに口コミでうわさが広がり、
地元の人がその場所を商売の場所にしちゃうんだ・・・
あたりを見回すと本当に白人ばかり。
地元のインド人も皆シャイでおとなしい人たちばかり。
日本人らしき人も一人見かけたけれど、
あまり人を寄せ付けたくない雰囲気を醸し出していたので
話し掛けるのはやめておいた。
この人もやっぱりロン毛だったよ。
ここ、ゴカルナもオームビーチも本当に静かで良い所なので
他の場所のようにトランスパーティガンガン!
お土産物屋さんだらけ・・・という風にならないで欲しいなぁ。
・・・といいつつここでこんな風に日記を書いている私もその片棒を担いじゃっているのかなー・・・
皆さん、ここは神聖な場所なので地元の人のリスペクトを
大切にしながら旅行しましょうね!!
あ、ちなみに某ガイドブック“孤独な惑星 日本語版”にはほんの少しここゴカルナの記述がありますよ。
そんなことを思いながらお茶を飲んでいると陽気な浅黒い肌の男性が入ってきた。
お茶を飲んでいる人々に“Hi!”と上手な英語でフレンドリーに話している。
あの人は何人なんだ???と思いながら彼を観察していると
旦那が彼と以前会ったことがあると言う。
「Excuse me! 君、8年前のダラムサラで行われたカーラチャクラにいなかった??」
「Oh yeah! なんで知ってるの???」
Oh my god.....旅をしているとこういうことがよくある。
世界中を旅して世界はどんどん広くなっているのに、
同じ興味を持つもの同士同じような考えを持っているのか、
偶然にまたどこかで出会っちゃったりなんていうことが
結構しょっちゅうあるのだ。
私も旅で出会った人と他の国でばったり・・・なんてこと、数回ある。
ちなみにカーラチャクラとはチベット密教の聖典の一つで、
彼はそこでチベットのダライラマ法王と会った。
その怪しげな彼もだんだんと旦那のことを思い出してきたようで
「あの時一緒にいたSとMは元気??」なんて話している。
ちなみにこの彼、スリランカ出身で20年前からインドに住んでいるそうだ。
彼は今はゴカルナの街で本屋を開いており、
旅行者にヨガも教えているという。
私も早速彼のヨガのレッスンを次の日の朝受けた。
彼のレッスンはビギナー向けなので私にはちょっと物足りなかったけれど朝海に向かってするヨガは気持ちよかったよ。
朝早く一人でした海岸の散歩もとても気持ちの良いものだった。
海岸に座っているとフレンドリーな3本足の犬が私の横に遊びに来た。
波の落としか聞こえない、人も一人も歩いていないこの美しい海岸で
犬と一緒に過ごす時間はなんとも平和で静かな時間でした。
=息を呑むような美しいサンライズ=
次の日は街に繰り出してみることにした。
ヒッピーらしき外国人の姿もチラホラと見かけるが
やっぱりアジア人は私とナマステカフェにいたもう一人の彼だけ。
旅行者が来るからか、物乞いの子供たちも何人かいた。
彼らだって本当はこんなことやりたくないだろうにな・・・・
お金をあげてしまうのは彼らのハングリー精神を
無くしてしまうだろうから何もあげなかったけれど、
何ともいえない複雑な気持ちはいつまでも残った・・・・
西洋人向けのお土産やさんもこの街で初めて見た。
絞り染めのコットンの洋服。
私アジアのこういう服、だーい好き!!
=ゴカルナの街並み=
本当は一週間以上いたかったけれど、時間の無い私達は結局
ここオームビーチには二日間滞在した。
ゴカルナからは列車に乗って次の街はトレッキングが最高のメディケリです!
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