メディケリ






++++ メディケリ ++++



ゴカルナからの旅はローカルのインド人も使う普通の列車の旅です。
約6時間近くの列車の旅のお値段は一人90ルピー(約200円)。
椅子も大きくそんなに不快な旅では無かったですよ。
またまたあのじーっとまっすぐな視線をアチコチから感じたけれど。

電車の中
=意外と快適な車内=


向かいの席には仕事帰りでケララ州に戻るという二人組みのおじさん。
外国人の私たちを見て興奮して鼻血を出さんばかりに
いろいろ話し掛けてくるのですが、
インド訛りの英語は私はもちろん旦那にもちと難しい・・・・



「わっと ゆあら ふぁざる まざる どおぅーいんぐぅー」



彼が私の両親の仕事は?と聞いているんだと分かるまで10分近くかかりました・・・・



彼らは私たちと出会ったことが本当に嬉しいらしく
“I'm so proud of you” (あなた達を誇りに思います)
を繰り返しています。



「このまま一緒にケララに行こう!うちに泊まってもいいから!」

としつこくしつこく誘われました。
なーんだビスケットいらないじゃん(笑)



ケララは時間があったら行きたいと思っていたので、
もしケララに行くことがあったら連絡するね、と
やんわりお断りして列車の終点マンガロールという駅で降りました。



この日は夜遅くなったのでマンガロールで一泊。
この街は特筆するような事はあまり無いのですが、
私たちが泊まったホテル・マンガロール・インターナショナルの
レストランが最高にすばらしかった!!



私が頼んだオクラのカレー、私が今まで食べたインド料理の中で
一番おいしいものでした。
旦那が頼んだほうれん草のカレーも絶品!!!
これらの料理を食べる為だけにまたここを訪れても良いくらい。



そしてこの旅行で初めてハイスピードのインターネットを見つけた!
早速旦那に彼のサーバーを通して日本語が閲覧できるように
してもらい、久々のメールに楽天!!
気が付いたら3時間もすごしていました・・・・



私がネットサーフィンをしている間、
彼はまたもやタクシーをチャーターしてきました!!
この人はお金があるとなくなるまで使い果たすタイプ・・・・
はぁ・・・・



マンガロールから山の上にある街、メディケリまでは約6時間。
途中農業をしている人たちをたくさん見かけました。
板に乗りながら2頭の牛に引かれて田んぼを耕しているおじいさん。
田んぼにじゃぶじゃぶ入って稲を植えているお姉さん。
全部手作業で大変そうだけれどのどかだなぁ。

田植え
=サーフィンのような田植え=


葉っぱ運び
=重そう~!!=



草原ではゆったりと草を食んでいる牛達がたくさんいました。
そう、牛というのはこうでなきゃ!
牛に自分の仲間である牛を餌として食べさせたりするから
へんてこりんな病気になるんじゃない!!

元々牛肉ってすごく高いものだったよね、昔は。
これから先ビーフを食べるならこんな風に自然に育てられたものを食べたい。



あ、でもインドの牛はHoly cow(神聖な牛)だから誰も食べないか・・・・



ちなみに余談ですが、英語で良く"Oh my god" のような意味で
使われるこの "Holy cow" がこのインドの牛さんから
来ているとはつい最近まで知りませんでした。



その割には目をひん剥いて良く“ほぉーりぃ かぁーう!!”
なんて粋がって使っていたんだけど・・・ははは(笑)



またまた余談ですがこのホーリーカウにはもう一つ意味があって
政治などで誰も手をつけたがらないようなコントロバーシャルな
問題という意味もあるそうです。



日本の首相、小泉さんは拉致問題、経済改革、ハンセン病など
ホーリーカウにきちんと立ち向かった政治かなのかもしれませんね。



話は戻り、目的地のメディケリに到着。
次の日の朝に旦那と近くの山の中にある村を散策してみました。
街の中心地から少し離れているこの村。
こじんまりとしていてすごく良い感じです。



家の奥からこそっと覗いている人たち。
「ナマステー!」と挨拶すると恥ずかしそうに返事をしながら
手を合わせてくれます。
写真を撮るととても嬉しそう。
撮った写真を見せて上げるととても嬉しそうな笑顔を見せてくれました。



とある一件の家がとても素敵だったので写真を撮っても良いか
聞いてみると何と家に招待してくれました。

片言の英語でいろいろコミュニケーションをとりながら
コーヒーをごちそうしてくれました。
家の中はゴージャスとは言えないけれどとても清潔で
あちこちに神様の写真が飾ってありその前には奇麗な花が飾ってありました。



30分近くそのおうちで休ませてもらいました。
家を出るときは私達が見えなくなるまで手を振ってくれました。
心が奇麗な人たちだった。

メディケリ
=ピンクのかわいいお家に招待してくれた優しい家族=



朝のお散歩を終え、昼からはメディケリから約35km離れた
カッカベという街の近くにあるバンガローに移動します。
本当はこのバンガローからトレッキングをスタートしようと
思っていたのですが、何と私も旦那も風邪をひいてしまいました。



おまけに私は生理まで始まってしまった・・・・・
・・・ということで幸か不幸か ビスケット作戦 は中止です。

ホッとしたような、ちょっと残念なような・・・・・



ハニー・バレー・エステートという名前の家族で営んでいる
このバンガローは森の中にあるとっても素敵な所でした。
次回はこのバンガローでの出来事を書こうと思います。




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