バラナシ~カジュラホ





++++ バラナシ~カジュラホ ++++



とうとうヴァラナシを去る日が来た。
なんだかんだ言いながらこの地は本当に興味深い所だった。
まさにインド体験!という場所だった。いろいろな意味でも。




パッキングを終えてロビーでお茶を飲んでいたら
アジア人の男の子が二人、ホテルの人とPCの事で話をしていた。
どうやらホテルのPCの調子がおかしいらしい。




「私はシステムエンジニアですからちょっとPCをいじらせてもらってもいいですか?」



ホテルの人に言っている。
ホテルのPCは日本語対応になっていないから日本人じゃないのかなぁ・・・





などと考えながら思い切って声をかけてみることにした。



「Are you Jananese?」


「あ・・・・ハイ・・・・」




うっふふふーん♪
コンピューターに詳しい日本人を探していたのだよ~♪♪




デジカメで撮った写真をUSBポートのメモリースティックに
移動して持って帰れば写真がたくさん撮れるから・・・
と旦那に教えてもらっていたのだが、
それがなかなかうまく出来なくて困っていた。
(そのおかげで楽天の日記はたくさんアップできたけど)





「すみませーん、ちょっと教えてもらってもいいですか?」


とカメラとスティックを渡すと快く手伝ってくれた。
今まで出会った旅行者とは違って地に足が着いていると言うか
大人というか、何だかもっと話をしてみたい感じの人達だったので
PCのこと以外もいろいろと話しかけちゃった。





二人とも英語がすごく堪能で(私よりも全然上手)
東京でSEをしていて、今までも旅行にいろいろ行ったことあって
ハンサム!(←ここポイント)、で、多分20代前半か半ばくらい。



お互いにあと2、3時間でヴァラナシを出発してしまうことが分かり
もっと話をしていたいのに残念。




思わず

「日本に帰ったらうちに遊びに来ない?」



とメールアドレスを聞き出してしまいました。
これ、私が独身だったら寂しい女が若い子狩ってるみたいだけど
結婚していると逆ナンって感じにもならず
向こうも「いいっすねー」なんて言いながらすんなりアドレス教えてくれた。





一人旅の醍醐味は友達がたくさん出来ることだ。
しかも旅先で出会う人は私と同じ旅行好き。
日本に帰ったらホームパーティ企画しよ!
ふふ、楽しみ♪





最後の最後にステキな出会いがあったヴァラナシに別れを告げ
飛行機は次の地、カジュラホに到着。
空港を出た途端にタクシードライバーに囲まれる。




その中に妙に日本語の達者な男がいた。
私がリキシャをアレンジするとなんとその男も乗り込んできた。
こういう人は大抵は最初はナイスに世間話なんかをしてくる。
しかし、街が近づいてくると自分のコミッションがもらえるホテルに連れて行こうと必死マンに変身!





私はもう違うホテルに行こうと決めていたので断っているのにこの人本当にしつこい。


「分かりました。私は無理やりは嫌いです。
  でも一つだけお願い。私の勧めるホテル、
   見るだけで良いから一緒に来てもらえませんか?」




このセリフ、目的地に着くまで10回以上聞いただろうか。
お兄さん、日本語勉強しているなら一度辞書で
無理やりの意味調べたほうが良いよ。




こういう人にかかわるとろくな事が無い。

「いいからホテルスーリヤに行け!」

私は半ギレでドライバーに英語で言うと、
彼は困ったように後ろを振り返りながらホテルスーリヤに車を止めた。





部屋を見て満足したのでリキシャのお金を払いに外に行くと
まだその男はいた。
「見るだけで良いから・・・・」

まだ言ってる。
彼は完璧に無視することに決めた。私はしつこい人は嫌いだ。




「なぜ?インド人嫌い?インド人嫌いな日本人オオイネ・・・」




荷物を置いてもう暗くなったカジュラホの街を散策してみることにした。
ホテルを出た途端にウワッと人に囲まれる。



「どこからきたの?名前は?友達!」



最初はこの会話から始まってしばらくすると、私の店に来ない?になる。



無視すると上記のインド人嫌い?になる。




ああ、面倒くさい。
カジュラホの物売りはヴァラナシのそれよりもしつこくて
ハエみたいだ。



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