りらっくママの日々

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2010年01月06日
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今日の日記




「ある女の話:カリナ65(同僚の噂)」



付き合ってたりするの?」

いきなりそう聞いてきたのは、私の尊敬する派遣女性だった。
その日、派遣さんは彼女しか来てなくて、
私は彼女、イトウさんと初めてキチンと話をすることができた。

彼女は私が思った通りサバサバした女性で、
すぐに打ち解けることができた。

旦那様が理解のある人で、仕事で遅くなっても大丈夫なこと。
休日は家事を二人でいっしょにやること。
時には旦那さんがやってくれること。
子供たちは大きくなったので、
今は正社員で仕事を探そうか考え中なこと。
そんな話をざっくばらんに話してくれた。

そんな話の延長で、
彼女がそんなことを言い出したからビックリした。
会社のお昼休み。
自然な流れでのランチ。
紅茶を噴き出しそうになった。

「え?え?ナゼそんなふうに思うんですか?!
無いです!無い無い!
私は付き合ってる人がいるし、あっちも彼女がいるんですよ!」

「え~?そうなの?つまんないなぁ。」

イトウさんは楽しそうに笑った。

「面白い人だよね~、イシタニくん。
実は、こないだイシタニくんがミゾグチさん庇ってたんだよね。」

「え?私をですか?」

「うん。庇うって言うか、ミゾグチさんて、ぽーっとして見えるけど、
ちゃんとやる時はやる人なんですよね。って。
あ、失礼!
私じゃなくてイシタニくんが言ったんだよ。」

イトウさんはコーヒーを一口飲んで続けた。

「係長さんがミゾグチさんは真面目にやってるのにって言ったら、
その場にいたベップさんたちが、
ミゾグチさんは仕事大好き人間なんですよぉ~
って、笑いながら言ってたんだよね。
私ちょっとムカッときちゃってさ。
いっつもアナタに仕事押し付けて、自分たちはサッサと帰るくせにね。
まあ、私も時間決まってるから人のこと言えないんだけど。」

イトウさんがB子の口調を大袈裟にマネして見せる。
その様子は、よっぽど腹がたったってことを物語っていた。
私はイトウさんが私を庇ってくれてるようで、
そっちの方が何だか嬉しかった。

「まあ…さ、あの子たちにしてみれば、
あんまりバリバリ仕事されちゃうと、
同じペースで仕事しないといけないように感じるから、
そんなこと言っちゃうんだろうと思うけど。
でも正直、仕事でトラブった時にあの子たちじゃ、
適当なことしか言ってもらえないから頼れないのよ。」

そうだよなぁ~と頷いた。
一般職の子達と仲良くしてるB子たちは、
総合職って立場が煩わしいのかもしれない。
彼女たちからしてみたら同期の私といつも比較されていて、
私さえ手を抜けば、もっと立場は気楽なはずだから。

うちの会社は女は使い捨てって部分があって、
代えがきく電話業務や入力業務に沢山の女性を雇ってるけど、
ほとんどは派遣やパートで安く使ってる。

総合職の女性や、デキる一般職の女性だけが、
そういった代えの利く仕事を経験してから、
企画や営業、事務系の仕事になるから、
ある意味、一般職の女性にとっては、
エリートの道ってことになってるのかもしれない。
(社内のエリート男性を捕まえる道でもあるかもしれないけど。)

それに自動的に乗ることになってる総合職の女子は、
男性ほど仕事がデキてしまってもいけない雰囲気で、
なのに仕事は男性並みにやらなくちゃいけない状況で。
やっかみの対象になるか、
うまく立場を利用して仲良くなるかのどちらかだ。

B子たちは上手にその波に乗ってるように見えるけど、
私はどうもその波に上手く乗れない。
だから浮いてるのかもしれないし、黙々と働いてしまう。
最近少し、企画の仕事が任されるようになったから尚更そうなった。

そんな状況を知ってるのか知らないのか、
客観的立場にいるイトウさんは話を戻して続ける。

「そしたらイシタニくんがそう言ったから。
ミゾグチさんのことぽーっとして見えるって言葉を使うことで、
ヤンワリと、けなしてる感じもしたけど庇ってるような気もしたの。」

イトウさんが言うことに納得して頷きながら聞いているものの、
どうもイトウさんは私とイシタニくんをくっつけたいみたいで、
その部分だけは否定してるのに、
イトウさんは楽しそうに付け加える。

「それで何となく何かあるのかな~って。
いいじゃない、
イジワルなことする女の子たちから庇ってくれる男性がいるって~!
ねえ、イシタニくんってミゾグチさんのこと好きなのかもよ?」

最後の言葉に、無い無い!って思いきり否定して、
私もイシタニくんも付き合ってる人オンリーですよ!って言ったら、
そっか、オンリーか、つまんないなぁ~とイトウさんが笑ったので、
私も可笑しくなって笑った。
会社の人とこんなに笑ったのは久しぶりだった。

イシタニくんに庇われたとしたら嬉しいのは確かだけど、
もしそうならイシタニくんも、
冷やかされたり女子に攻撃されることで、
A先輩の彼みたいによそよそしくなるかもしれない。
周りに誤解されないように気をつけなくちゃな…
って、私は思いながら紅茶を飲んだ。

それに今回イシタニくんは、
女子の敵にならないように係長を立てただけなような気がしていた。
それが私のために言ったワケじゃないだろうと思うのは、
私が歪んでしまったからかもしれない。

男と女ってだけで、せっかく仲良くなりそうだった人が離れて行く。
女同士でも難しいけど…。

係長も、もう余計なこと言わないでいいのになぁ。
なんて思った。

だけど、嬉しかった。
いつもは、女子の言いなりになってる、
親切で人畜無害な係長が、
自分を見ててくれたこと。

イトウさんが私のこと、
仕事面で認めてくれていたこと。

イトウさんとは、
結婚の相談なんかもできて、
恋愛観の話なんかもお互いにして、
その話で盛り上がって、
昼休みがアッと言う間に終わった。

楽しかった。
ホント。
久しぶりに…。

いいことありますように、
見てる人は見てるよ…って、
マッシーがメールで送ってくれた言葉が蘇った。

マッシー、いいことあったよ。

今日は、あったことをマッシーにメールしようと思った。




前の話を読む

続きはまた明日

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最終更新日  2010年01月06日 22時02分58秒
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