PR

プロフィール

ネペン亭あら太

ネペン亭あら太

カレンダー

バックナンバー

2024.12
2024.11
2024.10
2024.09
2024.08

コメント新着

ネペン亭あら太@ Re[1]:お久しぶりです!(07/18) ねぺんランドさんへ お久しぶりです、、…
ねぺんランド@ Re:お久しぶりです!(07/18) 久しぶりのブログ復活、お帰りなさい。
猿野ただすみ@ Re:ウチのハエトリソウたち(06/16) まだご存じない前提で。 鈴木系というのは…
ネペン亭あら太 @ Re[1]:2018年8月 最近のネペンテス(08/18) Monkeycupさんへ コメントありがとうござ…
Monkeycup@ Re:2018年8月 最近のネペンテス(08/18) こんばんわ。 オォ~、ベントリは順調に発…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2023.07.27
XML
今日はNepenthesの挿し木したことを書きましょうかね。



みなさん知っていましたか?

​Nepenthesって成長するんです!
当たり前とお思いでしょうが、みなさん、ネペンを買っているときのことを思い出してください。

「うわぁ、めっちゃいいこのNepenthes。買おうかなぁ?いやいや、栽培スペース、パンパンだよな。でも買っちゃえ!ちゃりーん」

これを読んでる8割の人がネペンを買う時にこう思っているはずです。
そして
「栽培スペースパンパンだけど、あの株をもうちょっとよけたら一鉢くらい入るはずだよ。うん、そうだ!ちゃりーん」

と思っています。

みなさん、思い出してください。
「Nepenthesは成長する」んです。


​ぎゃー忘れてた~!!!


・・・・・あ、俺だけ?(笑)
成長するネペンは葉を茂らせ、これまで光の届いていたあの株の光を遮り、元気のいいベントラータだけが我が物顔で栽培場を占有していく。。。。
​おそろしい!​



これを解消するのが、
​そう、挿し木ですね。​
アッパーピッチャーを楽しんだネペンは、どんどん挿し木して増やしちゃいましょう!
ネペン亭あら太Nepenthesの挿し木が大の苦手なのです。
これまで何回かチャレンジしましたが毎回ダメダメな結果。
でも回数を重ねていくうちにうまくいかない原因もだんだんわかってきます。
Nepenthesの基本的な挿し木の方法はこちら
へりっこ植物園では日本で一番詳しく(いや世界一?)Nepenthesの挿し木を動画付きで解説していますのでこれを見てください。
https://youtu.be/3EXBKD7f-s4




あら太が最近気づいたこと。


①発根する前に動かしてしまう。
 これは結構ありましたね。特に思い入れのあるネペンは
 「そろそろ根が出たかなぁ。ワクワク」と土をホリホリしてしまう。

 刺し穂としては「よーし、これから発根するぞ!」と切断面に集中しているとき、
 いわば修行僧が滝裏の洞窟で座禅をしながら精神集中し悟りを開いている時に
​「こんちは!悟ってる?」​
 とデリカシーのかけらもないおっさんが土足でづかづか入ってくるわけですから。
 あと、挿し木を管理している場所を無駄に変えないことですね。環境変化は発根に悪影響だと実感します。


②乾湿の変化
 1と似通ったところですが、土中の湿り気は100%でないといけないですね。
 「あ、水やり忘れて表面がカラカラに」これはダメだと思います。
 刺し穂が長く取れて土中深くに切断面がある場合はいいですが、刺し穂が短い場合は致命傷になるのでは


③ネペンの種類により成功率が変わる
 価格が高いネペンを挿し木して失敗すると凹みますよね。
 あら太もだいぶ凹みました。
 いくつか挿し木するうちにわかったこと。
 1、価格の高いネペンはやっぱり挿し木成功率が低い
 2,茎が細いネペンは挿し木成功率が低い
 3,交配種は挿し木しやすい
 ざっくりこんな肌感です。



④挿し木する時期による
 私の栽培場みたいに季節により温度変化・湿度変化が激しい環境で、ネペンが成長をストップする時期に発根時期が被るとなかなか発根してくれない。最適な時期は4~5月に挿し木が一番ベストかなと思っています。
4~5月に挿すと、どんどんネペンが一番成長する時期に向かいます。これは種類により挿し木難易度が変わってきますので、じゃあ10月に挿してはダメなのかというともちろん発根する品種もあると思いますが、ベストは4~5月かなと思います。




⑤菌の増殖をできるだけ抑制する
 湿度がかなり高い環境なので菌が発生しやすくなります。これまでの経験で、菌はできるだけ増殖しな様に気を付けることが成功率アップにつながるのでは?と考えてみました。
 これについては栽培環境に大きく起因しますので、すべてを鵜吞みにせずに自分でも工夫してみてください。
​さてさて、上記の気づいたことをもとに、今年挿し木をしてみました。​




N.albomarginata(f) purple dark EP
これは以前のブログにも出てきた、関西集会で田辺会長が分譲してくれじゃんけんで勝ち取った思い入れのあるアルボですね。
5年経つと節間がどんどん広くなってきてやっと刺し木ができるようになります。おあつらえ向きに脇目が出てきたので頃合いでしょう。
しかし③でも言いました、茎が細いNepenthesは挿し木難易度が高くなる。これはほっそいのでとても心配ですね。


今回のテーマ
「できるだけ菌の繁殖を防ぐ」
「湿度高い環境」
挿し木するにあたり、ネットで調べていたら 「密閉挿し」 という方法があるのですね。
なんでも挿し木をした後に袋に入れて湿度を100%に保つようにする。
これはいいかもしれませんね。早速やってみることにしましょう。
2023年4月9日


ででん!
今回は8芽挿します。​
(水中切りやダコニール漬けなどはへりっこさんの動画を参照してください)
挿して気づいたのですが、
「袋を用意するの忘れてたー」
とあわてて、カッターシャツのクリーニングした後についてくるシャリシャリの袋をかぶせました。


(数日後に透明度の高いポリ袋と替えました)
袋に切れ目を入れ完璧に密閉しないようにします。あと、袋内の温度が上がりすぎないように頂点を切って熱気が穴からにげるようにしてみました。
袋は自立しないので支柱を立て、空間を作るようにしました。
ダコニールを薄めた殺菌液をダバダバかけて、腰水にします。

「挿しているところが鉢の縁に近いけどこれはどういう意味?」
これはですね、葉が垂れて成長しているので、端じゃないとちゃんと茎が埋まらなかったからです。これのほうが発根率が良いとかそういう工夫じゃありません。
セロテープで固定したかったですが、うまく貼れる場所がなかったのでこのままにしました。
節間が短い挿し穂はU字杭を針金で作って、土から出ないように固定しました。
あとはこれを栽培していた環境と同じ場所において管理します。
袋をかぶって湿度100%をキープしてますので水やりは必要ないですが、1週間に一度、挿し穂が浮かないようにやさしく水やりをします。
この時に袋をつけたり外したりすると袋に引っ掛かって挿し穂が抜けたら困りますので、袋の穴から水やりをしました。
2023年5月4日


一か月もたってくると、ほれほれ。
なんか葉の付け根の上からぽちっと出てきましたね。
今のところ挿し木は成功ということでしょう。でも今回はまだガマン。ちゃんと根をしっかり出させて植え替えしようと思います。
しかしこの間に3芽枯れてきてしまいました。枯れた挿し芽は菌の巣窟になってもいけないですから抜いておくことにします。




2023年6月18日
いてもたってもいられずにホリホリすることにしました。
​結果。。。。早かったかなぁ?​
テンパっていたので写真はないですが5芽中1cm以上発根していたのが2芽。後は芽が出ていないかほんの数ミリ根が出ていた程度でした。
しかし再度鹿沼に植えるのも怖いのでミズゴケに植えることにしました。ミズゴケは根を折らないように柔らかめに植えてみました。
それをまた同じ環境で腰水なしで毎日冠水で乾燥させないように管理することにします。
2023年7月28日時点で
今のところ完璧に枯れている刺し穂はありません。
現在こんな感じです。
葉が出れば安定すると思いますので、なんとか成功といいたいところです。





​さていかがでしょう?​
これがあら太の挿し木レポートです。
もう一度言いますが、栽培環境、ネペンの種類、季節によって成功率は全然違ってきます。
またあら太が根本的に間違っていることをやっているかもしれませんので、ほかの方の刺し木方法など調べたり、聞いてみたりして情報収集してやってみてくださいね。
そして、まだ公にはできませんが、新しい挿し木方法をチャレンジ中なのです。
この方法なら挿し木難易度が格段に下がり、なおかつ管理も簡単という。
メリットデメリットありますので実験中です。いい結果が出たら報告しますね^^
​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.07.28 17:56:08
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: