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2013.10.06
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カテゴリ: 外来診療一般

さて次は、この怖い怖い病気、アカントアメーバ角膜炎の治療の実際です。

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 治療には「ブロレン+PHMBあるいはクロルヘキシジン+抗真菌薬」を組み合わせて使います。特殊なお薬を、しかも複数使わなくては退治できないところに、このアカントアメーバ角膜炎治療の難しさが端的に現れていますね。

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  このうち、ブロレンはイギリスでは市販薬として売られていますが日本では普通には入手できません。ただ「熱帯病の治療薬」として厚生労働省のホームページで手に入れることが出来るとの事でした。私は全く知らず非常に勉強になりました。

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 次にクロルヘキシジンですが、これは国内で簡単に手に入ります。なぜなら、

 実は「ただの消毒薬」

 だからです。でもアカントアメーバ角膜炎になってしまうと、超しみる消毒薬を目に1時間ごとに点さなくてはならなくなると言うことです。コンタクトレンズを適正に使用さえしていればこんな恐ろしい目にあうことはまずない訳ですから、良い子の皆様は少なくとも「ネットで買ったカラコンを1週間入れっぱなしにする」などの無茶は絶対に避けてくださいね。

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 以上をまとめると、アカントアメーバの治療は上記のようになります。酸素透過度の低い粗悪なカラコンをネットやドン○ホーテで買って、それを手入れもせず滅茶苦茶な使い方をする方が若い女性を中心に爆発的に増えていますし、それに比例してこのアカントアメーバ角膜炎もこれから更に激増すると思います。その意味でもこのセッションは本当に勉強になりました。






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最終更新日  2013.10.06 12:32:26


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