尼僧の窓辺から

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2013.11.08
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   先日、月初めの恒例の話し合いを持ちました。今は和尚様が不在につき、特に火の元管理や気になっているところを話して、里内の風通しをよくしました。

   ただ注意事項だけではなく、今回は自分が仕事を辞めたくなって行き詰まった人の生の声も出ましたし、進行する自分の病気の不安から、一睡も眠れなくなった男性もご一緒されました。内容は違いますが、それぞれに抱えている問題を少しでもみんなが分かち合えるようになれば、いくらか軽くなるでしょうか。老若男女が暮らしておりますので、その視点からまた意見が交わされます。

    病気の男性には里で共に暮らすことをお勧めしておりますが、その方自身の中に引っかかることがあってなかなか踏み切れません。思いと実行の間にはまたなん段階も あるようです。もう少しギリギリまで…。本人の中では必死でしょうが、周りから伺うには、まだまだ余裕があるようです。

   一人暮らしはどうしても孤独感に襲われるのでしょうが、しかし一人で暮らしても集団で暮らしても孤独は孤独です。そこのところの覚悟ができれば、きっと道は開けるはず。

     3日、70代の女性が一人暮らしをしているお家に薪割りの手伝いに行ってきました。写真は薪割り上手なみくさん。

    竹細工で職人肌の方ですが、やはり女性ですから出来ないことも多く、時々お仕事を頼まれます。7人で伺って、おやつを頂いていた時のこと。ふと話し合いのことを思い出して聞いてみました。

「お一人で暮らして、寂しいと思ったことはないですか?」

「……一回もないねえ。やりたいことばっかりで困るね。」

「今はお元気そうですが、体が動かなくなったらどうしようとか不安はないですか。」

「そん時はそん時だ!」

うーん、逞しいなあと思いました。強がっている風にも感じられず、花だらけの庭や好きなように生きている暮らしぶりに納得です。

    宗教的な生き方や崇高な生き方を問わずとも、せめて自分ぎり、可もなく不可もなしで死を迎えられたら 周りも安心ですし、本人も満足かなあと思いました。

   生き様が死に様…毎日学ばされています。 






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Last updated  2013.11.08 22:49:31 コメントを書く


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