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2008.12.22
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~講談社ノベルス、1996年~

 S&Mシリーズ第三作です。それでは、内容紹介と感想を。

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 1995年12月(西之園萌絵、21歳/犀川創平、34歳)

 西之園萌絵は、同級生の片山から、三重県にある彼の祖父の邸宅に招待された。片山は著名な建築家、片山基生の息子で、母方の祖父が邸宅の主、天王寺博士である。彼は、天才数学者として名高い人物だった。
 天王寺博士に会えるということで、犀川助教授も同行する。
 その邸宅―通称三ツ星館は、中心にプラネタリウムのドームがあり、その左右に住居用のドームが付随した建物だった。ちょうど、オリオン座の三ツ星をかたどったその邸宅の庭には、片山の母が彫刻した巨大なオリオン像が立っていた。しかし12年前、片山たちは、その像が消えてしまうという謎を、博士から提示されていた。

 邸宅に集まった中には、癖のある人物もいた。そして夜のパーティーのなか、音声だけで参加した博士は、ふたたび、庭からオリオン像を消してしまう。

 犀川は、捜査にあたる刑事に、内密に捜査の協力を依頼され、オリオン座の謎とともに事件の謎の解明に挑む。
ーーー

 S&Mシリーズは、実はどの作品ももう3回は読んできているのですが、本作のオリオン座の謎はインパクトが強すぎて、覚えていました。それでも犯人や事件の方の謎の答えを忘れているという記憶力ですので、ほとんど新鮮な気持ちで楽しく読むことができました。
 ところで、 横溝正史さんは、探偵小説は二回読むものだ、一回目はだまされ、二回目は伏線の妙に感嘆する、というようなことをおっしゃっています。オリオン座の謎の方は覚えていましたが、この、伏線の妙に感嘆するという意味でも楽しく読めました

 それでは、本書の中の好きな言葉を引いておきます(文字色反転)。

人間は自分の生き様を見せること以外に、他人に教えることなど、何もないのである 」( 143 頁)

人が、自分以外の存在に何らかの影響を及ぼすとしたら、それは思考によってであり、そして、自分の存在を確認する作業によってだ。その思考運動が、外界を定義し、同時に自らの存在を認識させる。それが、君たちの言葉で言う社会であり、社会を動かしているものの本質だ 」( 158

(2008/12/18読了)





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Last updated  2008.12.22 07:02:58
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
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