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2009.01.10
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森博嗣『今はもうない SWITCH BACK』
~講談社ノベルス、1998年~

 S&Mシリーズ第8作です。
 それでは、内容紹介と感想を。

ーーー
1997年、秋(西之園萌絵、22歳;犀川創平、35歳)

 婚約者・真梨子の友人、橋爪氏の別荘に滞在していた私は、2日目に、近くの廃線沿いに散歩をする。そこで出会ったのは、近くの別荘に滞在しているという西之園嬢。自分の別荘に帰りたくないという彼女を連れて、私はいったん橋爪氏の別荘に戻る。
 台風が近づいているのもあり、その日、西之園嬢は橋爪氏の別荘に泊まることになる。その深夜。3階から悲鳴が聞こえたという西之園嬢とともに、私は3階を調べに行く。娯楽室と映写室はそれぞれ内側から鍵がかけられていた。ところが、1階で休んでいると姉妹以外は全員の存在が確認された。姉妹に何か起こったのではないか…。3階のそれぞれの部屋のドアを打ち破って入ると、中には姉妹が死亡していた。
 密室状況の中、天上からロープが下がっていたこともあり、自殺と思われたが、もう一室では自殺の痕跡はない。西之園嬢は、これは殺人事件だと主張する。

ーーー

 映写室と娯楽室の両隣の密室、という状況に覚えがあったのですが、あ、この作品だったかと思い出しました。
 物語の大部分は「私」の一人称で進みます。これは大きな効果をあげていますね。
 この作品については多くを語りにくいのですが、初読のときはかなり衝撃を受けたのを覚えています。
 そして、本書の中では、最後の二段落が大好きです。

 それでは、印象に残った部分を引いておきます(文字色反転)

「どう違うんですか? 洗練と最適は」

( 350 頁)

人間だけが、悲しいのに笑える。嬉しいのに泣けるのだ 」( 380 頁)

(2009/01/01読了)





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Last updated  2009.01.10 09:59:49
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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