森博嗣『キウイγは時計仕掛け』
~講談社ノベルス、 2013
年~
Gシリーズ第9弾。
『ジグβは神ですか』
の1年後。県庁職員の加部谷恵美さんは、山吹さんと共同名義で提出した論文について、建築学会で発表することになります。TVレポータの雨宮純さんも、学会の取材に参加。犀川先生、国枝先生、西之園さんたちも勢ぞろいと、登場人物が豪華な物語です。
加部谷恵美さんは、学会発表のため日本科学大学に雨宮純さんとともに訪れます。
一方、学会準備に追われていた同大学の本部に、差出人不詳の荷物が届きます。箱の中には、γと書かれたキウイが入っていました。さらにその夜、学長が銃殺されるという事件が起きます。
そんな中で始まる学会。イレギュラーな事態にも冷静に対応する加部谷さんや犀川先生たちですが、落ち着くと、事件について考察を始めます。
はたしてキウイの意味とは。学長殺害の犯人は、そしてさらに続く事件の謎とは…。
…というのが大きな流れです。
加部谷さんが発表した後の海月さんの質疑のシーンや、質疑応答や司会を冷静につとめる山吹さん、そして海月さんへの加部谷さんの思いなど、印象的なシーンが多いです。なにより、就職して公務員になりながら、仕事の関係もあって参加した学会という場で、研究の面白さや貴重さをかみしめる加部谷さんの思いに感慨深くなりました。
事件の謎もさることながら、加部谷さんたちのかけあいを味わいながら読んだ1冊です。
(2026.06.02 読了 )
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