♪ ★ ♪ ★ ネネ&タム's History ♪ ★ ♪ ★ |
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2000.9.5 ネネとタムが家にやって来た日。 ネネとタムが家にやってくる日まで、私達はかなり悩んだ。 と言うのも、既に家には『ベリー』がいて、ベリーは猫が大嫌いな猫だったからだ。 年齢的にも新しい家族を受け入れられないかもと言う不安もあり、 私達は、それでもネネとタムを見捨てられずに、受け入れる事を決意した。 ネネとタムと出会ったのは、家から車で30分ほどの所にあるレストランだった。 夏休みに主人の妹夫婦が我家へ遊びに来て、外で食事をしようと誘った時の事・・・ レストランの入り口にケージに入れられた猫が3匹、スヤスヤと眠っていた。 長毛種の茶系の猫に白黒の猫、キジトラの3匹。みんな、成猫だった。 お店の人の話によると、3匹共、別々にレストランに捨てられた猫だそうだ。 そのお店では、以前から猫を外で飼っていて、私も何度か猫と遊んだ事があった。 それが災いして、観光客がレストランに寄ったついでに捨てていくという事が相次いでいたらしい。 レストランでは、冬が来る前に何とか、里親を探したいとの事だった。 しかし、私達にはその時、決断は出来なかった。 後ろ髪を引かれる思いで、そのレストランを後にし、主人の妹夫婦も帰って行った。 その夜、主人も私も交わす会話は、レストランの3匹の猫の事ばかり。 うちで、飼う事は出来ないものかと、考えあぐねていた。 そして、ベリーに・・・ 『家族が増えたら、楽しいよ♪』 などと、説得を試みていたが、ベリーは聞いてるのか聞いていないのか、 尻尾をパタパタと振り続け、そのまま眠ってしまった。 『やっぱり、無理かなぁ。』 そう思いながらも、やっぱり、諦め切れなかった。 数日後・・・ 猫の事も気になって、もう一度、そのレストランにお茶をしに行く名目で出かけた。 レストランに着いた。 そこには、2匹の猫がベンチで寝ていた。 長毛種の茶系の猫とキジトラの猫の2匹だった。 『あれっ、白黒が居ないよっ!』 ショックを隠しきれず、私は主人に言った。 実は先日、来た時に白黒の猫を見た瞬間に、一目惚れしていたのだ。 『こんな事なら、あの時、やっぱり、貰っていけば良かったぁ(T_T)』 覆水、盆に帰らず・・・である。 残された2匹の猫を撫でていると、中からお店の方が出てきた。 『白黒は、貰われていったんですか?』 力無く聞いてみると・・・ 『あぁ、今、散歩に行っちゃっているんですぅ♪』 ガクッと肩の力が抜けた。 でも、それと同時にホッとした。 とりあえず、レストランでお茶をしながら、主人と話し合い続行! 飼いたい気持ちは、どんどん増してきていた。 それでも、行き着く所は、やっぱりベリーだった。 アレコレ、悩んでいる内に、何やら、外が騒がしくなった。 先程まで、入り口の所にあったケージを誰かの車に乗せ始め、 お店の方がとりあえずのキャットフードなどを中年のオバサマに渡している。 『えっ、もしかして?』 お店の人に様子を伺ってみると、どうやら、私達と同じ様に悩んでいた方がいたらしい。 そして、その方が1匹ならという事で、キジトラの猫を貰っていく事になったそうだ。 さっき、考えていた事が現実になってしまった。 そして、それは私達以上に、一緒に居た長毛種の猫にとって、ショッキングな出来事だった。 違う環境で育った猫が何かの縁で、同じ所に捨てられ、気も合っていたのかも知れない。 キジトラが居なくなると、長毛種の猫は狂った様に鳴き始めた。 まるで、自分の本当の子供を連れて行かれてしまったかの様に… 後から聞く所によると、この長毛種の猫はお腹に仔猫が居た状態で捨てられ、 ボランティアの方が仔猫が産まれては、里親探しもまた大変になるという事で、 産まれる前に避妊手術をして処分してしまったらしい。 だから、一緒に捨てられた2匹の猫を自分の子供のように可愛がっていたそうだ。 散歩中の白黒とは、もっと、仲が良いらしいとの事だった。 鳴き喚く長毛種の猫の姿を見ていて、私も主人も気持ちは固まった。 早速、お店の方に話し、後日、ボランティアさんが家に2匹を届けてくれるとの事で話はまとまった。 こうして、ネネとタムは我家にやって来た。 名前の由来は、そのレストランで売っていた人形の名前がネネだったので、 長毛種の♀猫をネネにし、季節が秋だったので、オータムから白黒の♂猫をタムと名付けた。 未だに、名前を認識しているのかどうかは妖しいけど…^^; そして、当然、ベリーは2匹を受け入れる事が出来ず、今でも、部屋を分けて飼っている。 まぁ、これで、みんなが幸せなら、OKかなっ♪ ※ちなみに、1匹だけで貰われていったキジトラの♂猫は 『ティガー』と名付けてもらって、幸せに暮らしているらしい(^^♪ |