New Zealand 虹の立つ国へ

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■第12章 『英語と家族』



第12章 「英語と家族」

さて検討する問題は家族問題だけに限らず、初期の小生の単身赴任の期間の事も含め、経済的な面からも検討しておかなければならない。

単身赴任中は、給料が今までよりずっと少なくなるので、マンションのローンの支払いなどもも2年くらい先まで計算してみた。

また、ワイフが英語会話が出来なかったので、家族が移住するのを1年から1年半後と予測し、英語の家庭教師に来てもらう事にする。
先生は、米軍ベース内のアメリカ人と結婚した日本人の奥さん。
お会いして話してみると、日本人離れした英語を話す方で、この方なら大丈夫と思いお願いした。
本来はワイフが先方に出向いて英語を教えて貰うのだが、子供達が小さかったので家に来て頂く事にする。



子供の英語教育に関しては、前回も書いたように殆ど積極的には何もさせていない。
やらせようとしても、当時の子供たちにとっては苦痛でしかなかったからである。
日本語の世界に24時間居てなぜ英語に接しなければならないのか、2-3歳の子供たちには全く理解出来なかったのである。



話しが横道にそれるが、ここで子供達の事を書いておこう。
当時我々は4歳と5歳で二人の息子をNZに連れて行った。
これは、後になって気が付くのだが、同じような年齢なのに英語の習得の仕方が兄弟で少し違うのである。

上の息子は丁度満5歳で、NZの小学校に入学。
日本では1年生の2学期まで小学校に通った。
一方下の息子は、日本では年長さん保育の途中で、実際には3歳と10ヶ月で此方(NZ)に来た。
二人とも全く英語が分からず、いきなりNZの小学校に放り込まれてしまった訳であるが、一度も嫌がらずにそれなりに毎日楽しんで学校に通っていたようだ。

しかし、この当時の事を後で子供達に聞いてみると、当たり前だが最初はまるっきり「お客さん」状態だったとの事。
クラスでサポートの子供は付いてくれていたが、上の息子の場合は日本人とのハーフの子供。 しかも彼は日本語が全然出来なかったそうだ。
下の息子には日本人駐在員の息子さんがついてくれた。

全くの「お客さん」だった息子たちが、一年目で何とか相手の行っている事が理解出来るまでに。 そして2年目で自分の言いたい事が言えるようになる。



此処で先に書いた伏兵の件について一寸触れておこう。

一般に幼児期の思考形成言語の確定は3-4歳頃までと言われている。
思考形成言語とは頭の中で物事を考えるときに使う「言葉=言語」の事である。
普段は余り意識しないが、これは非常に大事なのである。

上の息子は、もうこの時期を過ぎていたので、当然日本語が彼の思考形成言語になった。
今でも彼は頭の中では日本語で物事を考えそれを英語に直しているそうだ。
これはつい最近彼に確かめたので間違いない。


一方下の息子は、図らずも丁度この時期=思考形成言語確立期に移住時期が跨ってしまったので、彼の思考形成言語はどうやら日本語ではなく英語になったようだ(これも後でわかった事だが)。
よって二人の英語も少し違う。
両方とも英語はネイティブ並みというかネイティブそのものだが、どちらかと言うと下の息子の英語がよりKiwiらしい英語に感じる。



さて話しを元に戻そう。
帰国から3ヶ月位してから会社には、基本的には辞める方向で話しを進めて行った。
辞める時期は半年後と設定した。
他方、自分が今度勤める事になる会社の社長も毎月日本に来るので、来るたびに会合・打ち合わせ。
最後の半年は、今まで以上の忙しさであった。




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