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New Zealand 虹の立つ国へ
■第19章 『永住権の申請』
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第19章 「永住権の申請」
こんなドン詰まり状態を打開する策が二つあった。
一つは直ぐに日本に帰る事。
そしてもう一つは、もう一歩前進。
そう、永住権の申請である。
え~仕事も無いのにと!? と思われるだろうが そこは発想の転換である。
当時はあのままだとジリ貧で行き場がなかったし、ビザの問題もあって働きたくても働けなかったのが事実である。
そしてあのままで行けば、最終的には帰国するより他はなかったと思う。
しかし、永住権があれば何処でも働ける。
それに、NZもいよいよポイント制導入間近とのニュースも流れていて、今この時期を逃すと、後になれば永住権の取得はもっと難しくなるとの判断もあった。
実際、その後ほどなくポイント制が導入され、足切点もかなり高く設定されたので、この時の判断は間違っていなかった事になるのだが。
またこの時点では経済的にも余力があったので、体力が残っている内に是非にとの考えもあった。
まずビザコンサルタントと契約して話しを進める。
1) 申請の方法を検討
どのカテゴリーで申請するか?
2) そのプランに沿った時間割と費用の概算を出してもらう。
3) 申請準備に入る
1)申請するカテゴリーは事業設立と決定。
NZで事業を立ち上げる目的で永住権の発給を申請すると言いうのが骨子。
コンサルタントに紹介された会計士に相談しながら、向こう先3年くらいの事業計画・決算予想等を作ってもらう。
現在の申請基準とは違い、当時はプランの提出と予想だけで済んだのである。
2)取得に要する時間だが、当初は最短で約4ヶ月と言われた。
本当はもっと早く欲しいのだが、相手がある事なので了解するより仕方がない。
費用は これで永住権が取れるのなら安いものだと思ったのを覚えている。
3)そして日本に戻って申請書類の準備に着手。
ワイフには予め状況を伝えてあり、彼女も申請には賛成であった。
この時、チラリと自分の心の中で「日本に戻れ」と言う声が再度聞こえる。
以前勤めていた会社の社長は「戻りたければ何時でも戻って来い、君なら何時でも大歓迎だ。」と退職する時に言ってくれていたのである。
しかし、まだホンの序の口の段階でホッポリだせるか! と言う気概もあったので、そのまま永住権の申請に向けて走り出す。
日本に戻り必要な書類を揃えるだけで、二ヶ月近くの時間を費やす。
申請書類は総て英語で提出の為まず翻訳家探しから。
でもこれはすぐに解決。
同じマンション内住む子供の同級生のお母さんがプロの翻訳家で、お願いしたところ親切にも総て無料で翻訳を引き受けてくださったのである。
それも素早くやって頂いたので大変助かった。
揃えた書類は、自分の詳しい履歴書、資格証明書、学歴および卒業証書、レントゲン写真付の健康診断書、財産証明、銀行残高のコピー、無犯罪証明等。
これに家族の構成およびワイフの履歴書も添えて提出したと思う。
そして前述の事業計画書および決算予想。
すべて書類が揃っていよいよ申請。
申請は自分がNZに戻ってハミルトンの移民局に申請した。
オークランドに住んでいるのになぜハミルトンなのか?
それはオークランドでは申請する人が多く、書類審査にも時間が掛かる事が予想される事。
そして私のコンサルタントがタウランガ出身だったので地元に近いハミルトンの方が便利だった事もある。
返事を待つイライラする気持ちをじっと抑えて一人NZで待機!!
痺れを切らして何回もコンサルを突っついて催促するのでだが、コンサル曰く、「君、この国の公務員は最低にうすのろな奴が揃っている。 頭のいい奴は、公務員みたいな給料が悪いところじゃ働かないよ。皆民間企業へ転職さ。」 「だから公務員に迅速なサービスを望むほうが間違っているよ。」と言われ、その妙に説得力のある理屈というか言い訳に関心。
はあ~。なるほどね?
しかし焦る気持ちには変わりはない。
早く結果がでないか~!?
待つ事しばし、1カ月半位たって、やっと待ちに待った返事が戻って来る。
書類審査はOK!!
やったぞ!! これで第一段階突破!!
残すは面接のみ。
ここまでくればシメタものである。
なぜなら面接には自信があったからだ。
だた、唯一の不安材料がワイフの英語。
配偶者も面接するといわれていたので、彼女の英語が上達している事を祈った。
早速アポイントを取るべく話しを進めると、なんと面接は日本で行うとの事!?
自分がこちら(NZ)に居るのだから こちらで面接して欲しいとコンサルを通して頼むが返ってきた返事はNo。
家族を日本に残してきているので、ワイフを連れて日本の大使館へ行けとの移民局からのお達しであった。
仕方なく暑い盛りの7月中旬に日本に帰り、早速渋谷の大使館に連絡を入れて面接の予約。
面接相手は商務官と移民官で、それぞれ別々の日に来て欲しいとの事であった。
最初の商務官とは私が面接。
指定された時間に出向き、これは約20分で終了。
予想通り尋ねられたのは事業内容についてだが、これは前もってしっかりとデータを頭に叩き込んであったので全く問題なし。
面接の後半は、彼女(女性の商務官)と雑談をして終了。
しかし、この時小生の会話力はしっかりと評価されていたことが後の移民官との面接になって判明する。
自分でもこの面接は上手くこなせたと自信もあったが、彼女からも帰りがけに「これならNo problem」と言ってもらい第2関門は突破。
さて、いよいよ明後日は移民官との面接だ。
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