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青年座劇場へ行って来ました。
山路和弘
さんが出演するからです。
かの子と一平とは、「芸術は爆発だ!」の 岡本太郎さんのご両親。
しかもこの夫婦、信じられないことをやっている。
夫と、妻と、妻の愛人との同居である。
ウィキで調べてみると、本当らしい。驚きだ。
そして私の感覚では、かの子は絶対好きになれない女性だ。
売れっ子漫画家でありながら文筆業の妻を支えてくれる夫と愛する愛人と一緒に住み支えてもらう。
そんなこと、うらやましすぎるじゃないか。(←え?)
この奇妙な夫婦関係を、このお芝居では 「芸術」
を通して結ばせている。
元々画家だった一平( 山路さん
)が漫画を書いて売れっ子になる。
かの子( 津田真澄さん
)にはそれが芸術だとは思えない。
お金ができて放蕩する夫。色々不幸が重なり、精神を病む妻。
やがて妻の才能に気づき、それを支えると決めた時、夫は 「芸術で結ばれるために男女の関係を断ち切る」 と提案する。妻も夫も、他の人とは体の関係を持たないと約束する。
妻は恋をする。夫の弟子、宮尾しげる、慶応大学の医師、新田亀三。
最期まで看取るのは一平と新田である。かの子の遺言でその死をかくして、二人だけで埋葬する。バラの花を敷き詰めて。そこで一平は、新田から、実はかの子と肉体関係にあった子とを告げられる。プラトニックだと思っていた一平はショックを受ける。その反動か、1年経たないうちに、一平は山本八重子と同棲する。
(調べてみると、その後結婚、4人の子供が産まれたらしい。)
実際にどうだったのかなんて、当の本人しか分からない。
かの子にもっと恋人がたくさんいたのかもしれないし、一平もずっと操を守っていなかったかもしれない。
しかし、大正から昭和にかけてのこの時代、 女性がこんなにも自由にできた時代なのか。
もちろん一平という人がいたからだが。
今の方が、「やりたいようにやる」(旦那と好きな男と一緒に住むなど)ことが困難な時代なのかもしれない。
だから、余計うらやましくて
好きになれないわ、こういう女。
と思ってしまうのだろう
そんな女の敵みたいなかの子を、津田さん、ベテランの女優さんだけど大変かわいらしく、情熱的に、時には狂気じみた表情で演じていた。
山路さんは、着物姿がやっぱり似合うな、と思わせておいて最後にオフホワイトのスーツ。
またこの色のスーツが似合うんだ、この方は(笑)
そうだ、キャストに名前が全然載らないが、 かの子の遺体役の女優さんも
、お疲れ様でした(笑)
最後に・・・山路さん、ありがとうございます。終演後一緒に
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