MILANO‘S REVIEW

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『ハチミツとクローバー』

■ハチミツとクローバー■(羽海野チカ 作 QUEEN'S COMICS 集英社)


■登場人物■

カワイイ竹本クン。 一番凡人に近い。美大の5年生。ボロ下宿に住んでいる。就職活動中。
1巻1番最初でハグちゃんに恋をしたらしいが
同時に強力なライバルができていた事には3巻くらいでやっと気がついた。

↓(片思い中)

小さい巨人ハグちゃん。 既に名の知れた芸術家。同じ美大の4年生。
最近かなり、人に慣れてきた。(小動物系。グウェンダルも好きそうだなv)
小さくて、ふわふわな髪であることから、森田に『コロボックル』と呼ばれ、可愛がられて(遊ばれて)いる。

↑(この2人、多分
↓ 両思いなのだが、天才同士の考えていることはわからん)

天才森田先輩 。何でもこなす超天才なわりに、子供っぽい。趣味はお金儲け。美大の彫刻科を8年で卒業したのち、日本画科の3年に編入。
行動が突飛過ぎて『紙一重』の真ん中に住んでいる。氷川きよしのモノマネ得意。(フリル付きブラウスは特注)
200ページで1コマくらいカッコ良い。
バイトで行ったアメリカ生活で、モカデミー美術賞を取ってきた。

ナイスバディひたむき山田さん。 可愛くてナイスバディなのに、なぜかアダ名は『鉄人』。真山や森田にみごとな蹴りを決めまくっている。陶芸科卒業後、就職浪人で研究生。
実はモテモテだが、これまで、商店街の幼馴染5人に守られて来たため(最近まとめて振った)、外見の割にはスレてない。真山クンにひたすら片思い中なのは皆も本人も知っている。 

↓(片思い中)

クールになりたくてもまだ青い真山くん メガネキャラその1。長身。建築科卒業後、藤原設計事務所を経て、リカさんの個人事務所におしかけ奉公中。
相変わらず、森田、竹本と同じ安下宿在住。
クールキャラだと思っていたが、リカには全てを捧げている(笑)
山田の気持ちは知りつつ答えられないので、イタズラに心配したり可愛がったりしてしまっている。


(片思い中)


痛々しい美人リカさん 建築デザインの会社をやっていたがパートナーの夫を亡くし、真山をバイトで雇った。細身の美人。デザインは斬新だが、渉外、経営は苦手らしく、それを真山が助けている。
真山の気持ちを知りつつ、自分が幸せになるのを拒んでいるらしい。
花本教授とは学生時代から(夫も入れて3人で)仲が良かった。

花本教授 はぐちゃんの親とイトコで、保護者的存在。
竹本クンや真山の担当教官。
彼の研究室には皆が集まってくる。

野宮  藤原設計事務所時代の真山の先輩。メガネキャラその2。仕事中に女から煩く電話をかけられた時、電話を海に捨てたりした人らしい。そーとーの女遍歴の持ち主らしく、そっちでは真山に信用されてない。仕事は出来るらしい。山田さんを狙ってる??

美和子さん  藤原設計事務所の美人上司。小さいが活発な頭に細いカラダ。にこやかな顔とアクマの尻尾を持っているv

山崎  藤原設計事務所のメガネキャラその3.何でも着こなしてしまうすごいカラダの持ち主らしい。美和子さんが好き。

■6巻■(Capter35~40)
(感想その1)
■6巻は、山田さんが野宮に車で連れ出されたトコロから。

真山クン、自分では彼女に答えられないクセに、野宮さんが彼女にちょっかいをかけると、お父さんのごとく阻止していたのですよね。
でも、飲んでムキになった山田さんが、野宮さんに『どっか連れて行って』と言ったのでした。
それにちょっとカチンときた野宮さんが、マジ顔で連れ出したから、真山クンがあせってます。

これがBLなら絶対そのままバビューンとホテルか彼の部屋に直行してパクリゴックンですが…

花本先生達に助けを求めようとするところを、なんと森田さんが
(もし本当に何かあると、知ってる人は少ない方がいい)
とか言っちゃって(氷川きよしコスのまま)止めてるのが意外でした。
森田さん、なんでこんな時だけデリカシーあるんですか。

但し、事務所の美和子さん山崎クンにはバレちゃって
そちらは4人で『心配(もしくはお祝い)飲み会』へ突入。

さて野宮サンは、『観覧車を見よう』と言いつつホテルの部屋取ってるし。(おおお!)その辺りの流れが『上手いぜ先輩』と言うカンジです。

結果は…ネタバレしませんが。

うーん。いくら片思いがつらくても、当て馬を作ってしまうと
読んでる方も、心配してる方も、当て馬になった方もツライだろうなーと思いました。ヤーマダァ、反省しろよ~~~。

後で、真山は何も言わないんだけど、森田さんが説教するんですよ。
「男2人、ずーっとお前のことばかり考えてたんだぞ。お前は幸せせ者なんだ。」
「だからなげやりな事はしてくれるな。」って。

そうすると、山田さんの方も
「先輩こそ、1年も、何も言わずにアメリカ行っちゃって。」
と、泣きながら文句をいうんですね。よっぽど片思い中の心のささえだったみたいです。イロイロ応援してくれてたしね。

それに対し、森田は「ごめん、ごめん」と謝るんですけど。
実はこんなことをハグちゃんと話して欲しかったよ。
なんで、山田さんとは話せて、ハグちゃん相手には野獣かオタクにしかならないんですか?。

おまけに山田さんと森田が手をつないで帰ってるし…
それはどうなんだ???

この、手をつないで帰りつつも、ちゃんと山田さんは森田の幸せを願ったという(恋愛ではないということ)シーン。
山田さんの立場に立って読んでいる子は気にならないでしょうが
私は山田さんの立場を離れていた為
最初は、
「手まで繋がなくていいじゃん。」
と思いました。

でも、大学時代を思い出すと、彼氏ではなく、恋愛感情はなくても、心配し合ったり叱ってくれたりする先輩達と手をつないだりおんぶしてもらったりイロイロしたのですよね。
学生時代は男女間が近かったよなー (遠い目)と、思い出しました。結構混沌としていたのに案外きちんとしていたのは田舎が

ま、森田の方は、6巻の終わりの方で、また、はぐみに対する熱い思いがフツフツと沸いたみたいなので、今後の展開を期待しています。

(感想その2)
どうしても真山クンをあきらめきらないあゆちゃんが、今、イロイロ…、

タラシっぽい野宮さんと遊ぼうとしたり、
お友達の森田さんや真山を心配させたり、
意味もなく沢山湯のみを作ったり(陶芸科)している話をしました。

言うなれば、
■もがいてる山田 ってとこですね。

しかし、実は『もがいてる』人は他にもいました。

■『自分捜しの旅に出た奴その1』
卒業したらどうするか、つまり『就職』に悩んでいるのが
仲間うちで一番自分のことに自信のナイ、カワイイ竹本くん。

進路以前に、自分が本当にやりたいことは何なのかで悩んでいます。
特に美大ですから、『一芸』に秀でてる人も多くて、『才能』や『チャンス』、もちろん『稼ぎ』まで留意すると、考える事は膨大なのでしょう。
フツーのサラリーマン就職でさえ、分野なんかに悩む時期ですしね。

おまけに、片思い中の、『はぐちゃん』のことでも悩んでる。
はぐちゃんが『芸術』に悩んでいる姿を見ても、その中に『強さ』を感じ、
自分と比べたりしています。

とうとう、ある日、ふら~っと、自転車で、『自分捜しの旅』に出ちゃったらしいです。
(それを知った教授達の反応が笑えます)

(悩んでいるカワイイ子がいると、すぐに応援したくなっちゃうよ。オバサンは)

■ひとりでうずくまってるコロボックル
その『はぐちゃん』(小さくてカワイイんだけど、芸術的には天才的な女の子)は、無意識に描いていた絵を、天才=変人@森田に
「こっちは○○展に出す奴で、こっちは○○賞用に描いてる」
と指摘され、いつのまにか人の評価に縛られていた自分に悩みはじめるのでした。

でも、今回は、森田先輩も、自分では励まそうとしないんだよね。
(前はブローチ作ってあげたりして、優しかったんだけど)

人にどうこうできる悩みじゃないとは思うのだけど。
その前のシーンでは、あゆちゃんには優しかった森田だから、
はぐみにも、ちゃんとフォローしてあげて欲しかったです。
大体、お前が好きなのは、はぐだろ~?!!おい!

天才の彼氏って、強すぎて、回りはつらいかもと思いました。(まだ彼じゃないけど)

はぐみが小さくまとまらないように見守るのが
「あんたの仕事だろ」
と、オジサンである花本教授に言ってますけど、
「自分の仕事」とは思わないところがやっぱり天才=自己中心?
なのですか。

独立採算性のカップルなのですね。

でもでも、こんな風に、進路や自分の道や恋愛でぐるぐる悩んでる話って、結構好きカモ。ヒカ碁だって、それで成長していくトコが面白かったし、フジミだってそうだ。

まわりは沢山はげましたり、助けたりしてくれるけど、自分の一番欲しい人は手に入ってないあゆちゃん。(仕事も不確定だし)と

一応、森田先輩とは両思いのハズだけど、『生き方』や『芸術』で悩んでいて、皆はただそれを見てることしかできないはぐちゃん。

どっちがつらいのでしょうね。

つか、山田あゆちゃんはこれまでつらいシーンが多かったので、はぐちゃんが新たに可愛そうだったかな~。

それに、手を出してきた野宮さんが、案外いい人っぽくて
赤くなったりするトコもあるのを見て
「もー、煮え切らない真山なんかより、こっちのがいいじゃん!!」
と、ちょっと思ったりもしました。

(だって真山だって、前は合コンでお持ち帰りしては悪名を流してたんでしょ???野宮さんと変わらないよね。)

■イメージアップした野宮

その分、現状維持なだけに ■真山の影が薄くなった 巻(感)でした。

それから、私は、最近3巻を読んだので、今は、森田とはぐちゃんのカップルがマイブーム中。

(その前は、山田さん全面応援隊でした)

故に、この巻ではずっと、 ■『森田!!!何やってるんだよ~』
モードで読んでいたのでした。
最後に、これもまた自分捜しに出た…つもりが兄ちゃんに騙されてまた映画制作の手伝いをさせられていたアメリカで
なにか気付いたらしい森田にちょこっと期待してます。

と、いうことで、6月8日発売の『ヤングユー』7月超特大号(ハチクロ付録付き)は、立ち読みではなく買ってしまいそうな予感です。


■CAPTER42■(雑誌Young You掲載)
■でも、読み始める前に、『これまでのオハナシ』を読んでみて

え?そうだったの? と思ったことが。

カワイイ竹本クン →自分捜しの旅の途中、自転車が壊れ、松島(宮城)の寺社修復作業職人さんのところに身をよせている
小さな天才はぐちゃん →夏休みの間、浜美大、こども絵画教室の先生をやることに。
変人な天才森田 →はぐに会いたくてカナダから帰って来たが相手にされず、落ち込む

…なんだっそうですよっ!!!~~~。せっかく森田が帰って来た、(ミラノにとっての )萌えシーンが、成立しなかったのですね。
先月号を立ち読みした時点では、私はまだ、あゆちゃんのみの幸せを案じていたので、見逃していたようです。
はくっちは何を考えているのでしょうか??? イマイチわからない。
森田さん、可愛そうじゃないですか。(今のところミラノのイチプッシュプッシュなのにぃ)

あとのメンバーはというと

鉄人と呼ばれるカワイコちゃん山田あゆ →ライバル?(大幅に負けてる)理花と遭遇し、意識し合う。
渦中のイロオトコ真山 については書いてもなかった(神戸に出張してたらしい)です。

と、いうことで、今回の話。
■まず、竹本は、本格的に『寺社修復職人さん』軍団と活動を開始です。(16時間労働で日給4200円だって。)

でも、現場では、全く役に立ってないので、クズ石捨てしかさせてもらえず、もっぱらおさんどんで貢献している様子。
そちらの方は、昔から、働いてる母親に代わってやっていたので合格らしく、
「ホントは後ろにチャックがついていて、中におばちゃんとか入ってんじゃないの?」
と、誉められてます。
ほとんど姉のように親身になって「ほっ」とするワタシ。(笑)

安い日当を貯めて、4万3千円の(痔にならない、しかもスポーツタイプの)自転車を買うことになりました。
頑張ってね~~~。
今、他の人間が、みな、足踏み状態なので、君の成長だけが明るい話題なんだよ~~~~~。

■照れ屋さんのはぐちゃんも、一応、子供達の絵の先生を頑張ってます。

子供といっしょに整とんされたりもしちゃってるけど…

今日は黄色と青の絵の具だけを使って、青い花瓶びんの黄色い花を描かせるそうで…ちょっと面白そうではないですか。
彼女も成長してるんのでしょうかね。

でも、メガネの少年に、『受験にプラスアルファする為、賞が欲しいのでよろしく』と言われ、(ちょっと真山っぽくないか?この子。)ショートしてしまってます。

■はぐちゃんが教える教室の外には、猫と遊んでる森田先輩の姿が…何を考えてるのかわからないけど、寂しそうですよ~~~。
(ちょっと見たとこ、花本教授かと思いましたが、ビーサンなので森田ですよね)

■山田あゆは、教授と仕事をしながら

「いつまでも、ひとりだったら、どうしよう…」

と、相談しています。
でも、教授も、実はとてもサビシイ人…時々心臓がねじ切れそうになって叫び出したくなったりするそうです…なので、一番相談してはイケナイ人なのではないですか????

■神戸から帰って来た真山に、理花さんは、
「山田さんに仕事をお願いしてみたい」
と言います、この人も何を考えているのでしょうね。
真山…静かな修羅場の予感か?

■そんなこんなで、26ページに5人(+2人)をがんばって散りばめてありましたが、

全然足りないよう~~~

読み終えた次の瞬間から、来月号を、首をなが~~~くして待ってます。

早く話が展開しないと、竹本クンが、家政婦に定着しそうですヨ~~υ


ハチクロ日記
2005年3月23日(7巻)
2005年4月11日
2005年5月7日

アニメ感想
第1話
第2話

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