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☆ウォーキングコース(玉川上水)の道端に、キュウリグサの花が咲いているのを見つけました。キュウリグサは、日本全土に分布し、畑や道端に自生するムラサキ科キュウリグサ属の越年草です。キュウリグサは、ムギ作の伝来にともなって帰化した古代帰化植物の1つだそうです。☆キュウリグサは、茎の先にサソリ型花序を伸ばして直径約2ミリの淡青紫色の花を次々に咲かせます。☆キュウリグサ(胡瓜草)の名は、葉をもむと野菜のキュウリのような香りがすることに由来するそうです。☆キュウリグサの花は、5つに分かれる花冠は明るい空色で中心部は白く、副花冠は黄色で5つに分かれて見える小さく清楚な花です。キュウリグサの薄いブルーの花、はっきりした中央の副花冠などは、ムラサキ科の花に共通しています。☆これまで観察したムラサキ科の花をまとめて紹介します。ムラサキ科ルリソウ属のヤマルリソウです。ヤマルリソウ(山瑠璃草)の名は、山に咲くルリソウに由来し、ルリソウは文字通り瑠璃色の花を咲かせることに由来します。ヤマルリソウの花冠は5つに分かれ、副花冠は白く歯車のように見えます。(2016年4月6日撮影)。☆ムラサキ科ハナイバナ属のハナイバナです。ハナイバナ(葉内花)の通り、葉の中で咲いています。ハナイバナの花冠は5つに分かれ、真ん中に白い副花冠が見えます。(2015年4月15日撮影)。☆ムラサキ科ムラサキ属のホタルカズラです。ホタルカズラ(蛍葛)の名は、星形に見える白い筋を蛍の光に見立てたものという説や、緑の中に鮮やかな瑠璃色の花が咲く様子を蛍に例えたことからという説があるそうです。ホタルカズラの花冠は先端が5つに分かれており、それぞれの中央に白い隆起があります。(2015年4月29日撮影)。☆ムラサキ科ワスレナグサ属の園芸植物ワスレナグサです。ワスレナグサ(忘れな草)の名は、英名のforget-me-not(私を忘れないで)の直訳です。ワスレナグサの薄青色の花冠は5つに分かれており、真ん中に5つに分かれる黄色い副花冠があります。(2013年4月13日撮影)。☆キュウリグサの花言葉は、「愛しい人への真実の愛」だそうです。
2017.04.16
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☆毎年8月に咲くサネカズラの花です。サネカズラは、マツブサ科サネカズラ属の常緑の蔓性植物です。雌雄異株と雌雄同株があるそうですが、雄花と雌花が一緒に見えるので雌雄同株でしょうか。☆サネカズラの雄花です。花の中央に赤く見えるのは、雄蕊の集合体だそうです。☆対になって白く見えるのは、雄蕊の葯です。対になっている葯(それぞれが半葯)が付いている楕円形や円形の赤いものが「葯隔(やくかく)」で、2つの半葯をつなぐ組織だそうです。サネカズラは、この葯隔が極端に広く大きいそうです。☆サネカズラの雌花です。花の中央に黄緑色に見えるのは、雌蕊の集合体です。☆黄緑色で丸く見えるのは雌蕊の子房で、子房の間から出ている白く細長いのが雌蕊花柱だそうです。☆サネカズラには両性花もあり、両性花は上半分が雌花で下半分が雄花になっているそうです。この花は、昨年見つけたものですが、右下に雄花のような赤いものが見えますが、両性花なのでしょうか。(2014年8月7日撮影)。☆よく見ると、雄花とも雌花とも思えないクリーム色の花が咲いています。☆毎年、サネカズラの雄花とも雌花とも思えない花を見つけ、調べていますが、いまだにわかりません。ご存知の方は、教えてください。これは、一昨年見つけた「正体不明?」の花です。(2013年8月22日撮影)。☆サネカズラ(実葛)の名は、実(サネ)が美しい葛(カズラ:つる性植物)に由来します。サネカズラの語源について、牧野新日本植物図鑑には次のように書いてあるそうです。「実葛は、多分、果実の時に美くし目立つからであると思う。また一説にサネカズラは古名のサナカズラの音転で、サナカズラは滑り葛(ナメリカズラ)の意味。このサは発語で、ナは滑(なめ)のナだという。美男葛は枝の皮の粘汁を水に浸出してその液で頭髪を整えたからである。」
2015.08.23
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年半、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[5]】はフウロソウ科の植物です。第7回は、エゾフウロです。(2017年6月14日撮影)。☆エゾフウロは、ハクサンフウロの変種で、北海道や本州(東北地方)の山地に生えるフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。☆花や葉の形からハクサンフウロかと思いましたが、北海道に自生していることと萼片に密に開出毛があることから、エゾフウロとわかりました。☆エゾフウロは、草丈が30~80センチで、葉は幅5~10センチで基部近くまで掌状に5つに深く裂けており、さらに細く裂けています。☆エゾフウロの花茎の先につく花は、直径3センチ程で紅紫色です。花弁は5枚で、濃い紫色のスジがあります。エゾフウロは「花弁が重なっている」という記事を見かけましたが、この花は花弁が重なっていません。変種の中でも変異があるのでしょうか。☆エゾフウロの雄蕊は10本です。花糸と葯は濃い紫色ですが、花糸の下の方は白くたくさんの毛が見えます。フウロソウの仲間は雄性先熟で、雄蕊が先に熟して花粉を出します。☆雄性期から雌性期に変わる頃には、雄蕊は花粉を出し終えて葯が落ちてしまいます。そして、雌性期には雌蕊が熟して柱頭が5つに分かれ、他の花の花粉で受粉します。自家受粉(自分の花の花粉で受粉すること)を避け、他家受粉(他の花の花粉を受け取って受粉すること)します。同じ種の中でも、多様な遺伝情報を受け取ることによって、個体の生命力を高めるための巧妙な仕組みです。☆エゾフウロ(蝦夷風露)の名は、蝦夷(北海道)に生えるフウロソウ(風露草)から。フウロソウ(風露草)の名の由来は、出入り口が1箇所だけで周囲が木で囲まれている草刈場を「フウロ野」と呼び、フウロソウは草刈場に生える草という意味とのことだそうです。☆エゾフウロの花言葉は、フウロソウに共通の「変わらぬ信頼」「陽気」だそうです。
2018.09.30
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☆昨年10月9日から11日まで、福島県の裏磐梯に行きました。秋の裏磐梯での自然観察を紹介しています。ツタウルシの果実です。(2017年10月10日撮影)。☆ツタウルシは、北海道から九州の山地の落葉樹林内に生えるウルシ科ウルシ属の落葉つる性植物です。☆ツタウルシは、蔓から気根を出して、他の木の幹を這い上っていきます。☆ツタウルシの樹皮は黒褐色で、小さい皮目が無数にできるそうです。☆ツタウルシは、日の当たる樹冠部で枝を広げ、秋には紅葉します。☆ツタウルシの葉は互生で、3出複葉です。小葉は卵形または楕円形で、先は短く尖っています。葉にウルシオールを含んでいるので、体質によってはウルシと同じようにアレルギー反応で、かぶれることがあるそうです。ツタウルシは、野生のウルシの仲間の中では、かぶれる毒性分の強さが最も強いそうです。☆ツタウルシは、雌雄異株です。これは実が見えますので、雌株です。5~6月に葉腋から総状花序を伸ばし、黄緑色の小さな花を多数つけるそうです。☆ツタウルシの果実は、核果で8~9月に黄褐色に熟し、直径5~6ミリの扁球形で縦の筋があり、表面には短い刺毛が散生します。写真では、表面に散生する短い刺毛がわかります。核果とは、桃や梅などの果実のように、果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬くて木質化した核になり、その核の中に種子があるものです。☆ツタウルシの果実は、後に黄褐色の外果皮が剥がれ、白いロウ質の中果皮が露出します。黄褐色の外果皮のある果実とともに、外果皮が剥がれて白いロウ質の中果皮が露出した果実が見えます。☆ツタウルシ(蔦漆)の名は、つる性植物でツタ(蔦)のような樹形であることと、ウルシの仲間であることに由来します。日本漆総合研究所のホームページによると、ウルシ(漆)の語源は、「うるしる(潤汁)」、「ぬるしる(塗汁)」、「麗し(うるわし)」とも「潤し(うるおし)」ともいわれているそうです。☆ツタウルシの花言葉は、「変動に耐えよう」「頭脳明晰」だそうです。
2018.01.16
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☆ウォーキングコースの茶畑では、チャノキの実を見かけました。☆茶の実には3本の筋があり、3個の種子が入っています。☆地図記号で茶畑を表示する三つの点「∴」は、この3個の種子に由来しています。
2014.07.31
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ノキシノブです。(2019年11月5日撮影)。☆ノキシノブは、北海道南部以南の樹の樹皮や崖、傾斜が急な場所の地表などに生えるウラボシ科ノキシノブ属の常緑シダ植物です。ノキシノブの葉は、一般的に見かけるシダ植物とは異なっており、細長い線形です。ノキシノブの葉は長さ12~30センチで、先端側、基部とも細くなっています。☆葉を裏から見ると、たくさんの丸い胞子嚢群がありました。ノキシノブの胞子嚢群は、葉の上半分につき、葉裏の主脈の両側にそれぞれ1列に並んでいます。☆胞子嚢が集まった胞子嚢群(ソーラス)です。胞子が出ているかどうかは、確認できません。☆ノキシノブ(軒忍)の名は、古い民家などの軒先にも生育し、着き方がシノブ科のシダ植物のシノブのようであることに由来します。
2019.12.05
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☆約2週間、北海道の旅に出ていますので、昭和記念公園での自然観察(2016年8月16日撮影)を15回にわたって掲載しています。第7回は、コノテガシワです。☆昭和記念公園の自転車専用道路の脇で、大きな木でヒノキのような葉の木に変わった形の実がついているコノテガシワの木を見つけました。☆コノテガシワは、中国原産で江戸時代に渡来したヒノキ科コノテガシワ属の常緑高木です。☆コノテガシワの実(球果)は、角がある独特の形です。色は、淡灰青色です。秋には褐色に熟し、楕円形で黒褐色の種子が4個入っているそうです。☆この独特の実の形。見た記憶があると思ったら、園芸品種のセンジュ(千手)が公園木や庭木として植えられているそうです。センジュは、こんもりと丸みをおびた小低木です。☆昨年の実です。4個の種子が無くなっています。☆コノテガシワの特徴は、枝の表裏の区別がないことだそうです。同じヒノキ科でも、ヒノキ属は明確な表裏の区別があるそうです。ヒノキ・サワラ・アスナロなどの葉の裏面が白く見えるのは白色気孔帯があるためで、コノテガシワの気孔帯は白色ではないために葉の表と裏の区別ができないそうです。こちらがコノテガシワの枝の表面です。☆こちらがコノテガシワの枝の裏面です。白色気孔帯が見えませんので、表面と同じように見えます。☆コノテガシワ(児の手柏、側柏)の名は、園芸品種のセンジュ(千手)の平たい枝が縦に並ぶところが、子供が手を上げる様子に似ていることから名づけられたそうです。「側柏」の名は中国名で、葉が直立して上に伸びるという枝葉の形をそのまま表しているそうです。しかし、本来のコノテガシワは、枝はヒノキのように間延びし、コノテガシワ(児の手柏)の名は連想できません。
2016.09.02
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☆ウォーキングコースの道端で、実が小さく丸い形のナズナを見つけました。マメグンバイナズナです。☆マメグンバイナズナは、北アメリカ原産で明治中期に渡来したアブラナ科マメグンバイナズナ属の帰化植物です。マメグンバイナズナは、日本全国の道端や荒れ地に生えています。☆マメグンバイナズナ(豆軍配薺)の名は、実がグンバイナズナ(実は12~15ミリ)より小さい(3ミリ)ことから。グンバイナズナ(軍配薺)の名は、実の形が軍配に似ていることから。☆マメグンバイナズナの実は、ふちにせまい翼があり、先端が少しへこんでいます。大きさは3ミリ程度で小さいですが、形は丸い軍配の形です。実は2室に分かれ、種子が1個ずつ入っているそうです。
2015.07.25
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☆これから冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載していきます。テーマは、名前の由来です。☆同じ「イヌ」の名がつくイヌキクイモ、イヌシデ、イヌショウマ、イヌノフグリ、イヌホオズキ、イヌマキ。由来は、それぞれ違うようです。◎イヌキクイモ(犬菊芋)―塊茎が小さく役に立たないことから「イヌ」の名☆キクイモかと思いましたが、舌状花が10枚以下(写真は8枚)で、花びらの先端が尖っているようなのでイヌキクイモのようです。キクイモと同じ北アメリカ原産のキク科ヒマワリ属の帰化植物です。イヌキクイモ(犬菊芋) の名は、キクイモに似ているが塊茎が小さく役に立たないことから名づけられたそうです。「犬」は一般的には役に立たないものにつける接頭語です。(2012年10月16日撮影)。◎イヌシデ(犬四手)―クマシデよりは利用価値が低いことから「イヌ」の名☆ウォーキングコースでは、カバノキ科クマシデ属のアカシデ・イヌシデ・クマシデが多く見られます。イヌシデの果穂です。(2013年5月5日撮影)。☆イヌシデは、シイタケのほだ木や庭園木として利用され、シイタケ栽培ではクヌギ・ナラに続く原木として利用価値が高いそうです。イヌシデ(犬四手)の名は、「犬」は一般的には役に立たないものにつける接頭語ですが、イヌシデは利用価値が高いことから、家具材・建築材に用いられるクマシデよりは利用価値が低いことから名付けられたという説があるそうです。(2013年5月5日撮影)。◎イヌショウマ(犬升麻)―薬用にも食用にもならないので「イヌ」の名☆イヌショウマは、箱根湿生花園で初めて出合いました。イヌショウマは、関東地方から近畿地方の山地に生えるキンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草です。(2012年9月14日撮影)。☆イヌショウマ(犬升麻)の名は、サラシナショウマは干した根が漢方薬として使われ若菜が食用になるのに対して、イヌショウマは薬用にも食用にもならないのでつけられた名前だそうです。(2012年9月14日撮影)。◎イヌノフグリ(犬陰嚢)―文字通り動物の「犬」に由来する「イヌ」の名☆2月下旬から、オオイヌノフグリの花が咲き始めました。オオイヌノフグリは、オオバコ科クワガタソウ属の越年草で、西アジア・中近東の原産で世界中に広がっている帰化植物だそうです。(2014年3月9日撮影)。☆オオイヌノフグリの名は、イヌノフグリより大きいことに由来します。イヌノフグリ(犬陰嚢)の名は、実の形が雄犬のフグリ(陰嚢)に似ていることに由来します。(2014年3月9日撮影)。◎イヌホオズキ(犬酸漿)―「役に立たないもの」か「『似て非なる』の『非(イナ)』」から「イヌ」か?☆道端に咲いていたアメリカイヌホオズキの花です。細い葉の形や1点から出ている花柄の付き方から、アメリカイヌホオズキと考えました。アメリカイヌホオズキは、北アメリカ原産で、1951年に兵庫県で採取され、北海道から九州まで全国的に分布するナス科ナス属の1年草です。(2012年9月29日撮影)。☆こちらは、道ばたで見かけたイヌホオズキの仲間の黒い実です。実の付き方や光沢などからオオイヌホオズキのようですが、イヌホオズキかも知れません。イヌホオズキ(犬酸漿)の名は、「犬」は一般的には役に立たないものにつける接頭語なので雑草で役に立たないホオズキという説、草姿はホオズキに似ているが実が赤い袋のあるホオズキのようにならないので「似て非なる」の「非(イナ)」から「イヌ」に転化したという説がありました。(2014年10月31日撮影)。◎イヌマキ(犬真木)―真木(杉のこと)に似ているが役に立たない、劣る木ということで「イヌ」の名☆東伊豆でウォーキングの途中、生垣に変わった実が付いているのを見つけました。イヌマキです。イヌマキは、関東から四国・九州・沖縄など比較的暖かい地域に分布するに分布するマキ科マキ属の常緑高木です。海岸の山地に自生しますが、庭木にされることが多く、沿海部では生垣に利用されるそうです。(2014年11月17日撮影)。☆イヌマキは、雌雄異株です。これは、実がついているので、雌株です。イヌマキ(犬真木)の名は、真木(杉のこと)に似ているが役に立たない、劣る木ということで、イヌの名がついたそうです。(2014年11月17日撮影)。
2015.01.03
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年8カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[10]】はユリ科の植物です。第13回は、ユリ科のオオウバユリの花です。(2016年8月1日撮影)。☆オオウバユリは、北海道と本州(中部地方以北)に自生するユリ科ウバユリ属の多年草です。(2016年8月1日撮影)。☆広がり始めたオオウバユリの花序です。下の方には蕾全体を包んでいた総苞片が見え、それぞれの花にも苞があるのがわかります。(2016年8月1日撮影)。☆オオウバユリの根元の葉です。花の時期にも、葉は残っています。(2016年8月1日撮影)。☆オオウバユリの花期は、7~8月です。オオウバユリの花は、茎頂にたくさんの花が、総状につきます。オオウバユリはウバユリの変種で、ウバユリより全体的に大きく、ウバユリの数個に対して10~20個と花の数が多いのが特徴です。(2016年8月2日撮影)。☆オオウバユリの花は緑白色で、横向きに咲き、花被片は6枚(外花被片3枚と内花被片3枚)が不規則に並んでいます。オオウバユリの花は、先端が少し開くだけで、ヤマユリやオニユリのようには開花しません。(2016年8月1日撮影)。☆花被片の中を見ると、6本の雄蕊は長さが異なり、雌蕊花柱に沿って並んでいるようになっています。花被片内側には、黒褐色の斑点が見えます。(2016年8月1日撮影)。☆オオウバユリの果実は蒴果(さくか)で、中には大量の種子が入っています。(2017年10月10日撮影)。☆裂開し始めたオオウバユリの果実です。裂片が格子状の繊維でつながっているのがわかります。果実は3室に分かれ、それぞれに2個の種子が並んで積み重なっています。蒴果(さくか)とは、乾果(乾燥果)で裂開する果実のことです。(2017年10月10日撮影)。☆オオウバユリ(大姥百合)の名は、文字通り大きいウバユリです。ウバユリ(姥百合)の名は、花が満開になる頃には葉が枯れてくる事が多いため、歯(葉)のない「姥」にたとえて名づけられたそうです。(2016年8月1日撮影)。☆オオウバユリの花言葉は、「威厳」「無垢」だそうです。オオウバユリが、林の中で凛として立って花を咲かせているように見える姿から名づけられたのでしょうか。
2018.11.20
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☆団地内の生垣のナワシログミの花が咲いています。☆ナワシログミは、本州(伊豆半島以西)、四国、九州に分布するグミ科グミ属の常緑低木です。公園木、海岸の砂防用、庭木として植えられています。ナワシログミの小枝は刺に変化しやすく、葉腋にも5~15ミリの小さな刺ができます。☆ナワシログミの花は、1~数個が葉腋についているように見えます。正確には、葉腋の極めて短い枝の苞腋に単生して短い総状に配列しているのが、葉腋に数個の花が束生しているように見えています。☆ナワシログミの花は、花びらがなく、萼筒が6~7ミリで、4つの陵があり、先端は4つに分かれており、裂片は三角形です。雄蕊が4本、雌蕊が1本ですが、萼筒の中から雌蕊花柱が伸びているのが見えます。☆萼筒は、基部でくびれて子房につながっています。☆よく見ると、すでに果実が成長してきています。☆果実は、先端に萼筒をつけたまま、これから5カ月間かけて熟していき、来年の4月には赤く熟します。ナワシログミ(苗代茱萸)の名は、果実が4月から5月の「苗代」を作るころに熟すことから名づけられました。「グミ」は、もともと「グイミ」といい、「グイ」はトゲ、「ミ」は果実で、「トゲのある果実」という意味だそうです。☆苗代茱萸の名前の由来になった4月に大きく赤く熟したナワシログミの果実(偽果)です。野鳥が実を食べ、種を拡散します。団地内のいたるところで、実生のナワシログミが生えています。偽果とは、萼筒の下部が肥大して液質多肉となったもので、中にある種子のように見えるのが本来の果実だそうです。(2012年4月23日撮影)。☆ナワシログミの花言葉は、「心の純潔」「冬の祈祷」だそうです。「冬の祈祷」とは、冬の季節に小さな白い花が下向きに静かに咲いていることから名づけられたのでしょうか。
2016.12.01
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☆ウォーキングコースでオニドコロの花が目立つようになりました。オニドコロは、日本全土の山野に生えるヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草です。☆オニドコロは雌雄異株で、雄花序は直立し、雌花序は垂れ下がっています。これは、直立する雄花です。オニドコロ(鬼野老)の名は、ひげ根が多い根を、海の老人「海老(エビ)」に対して野の老人「野老(トコロ)」に例え、同じ仲間の中で葉が大きいことから「鬼」がついてオニドコロになったそうです。☆オニドコロの雄花には、淡緑色の花被片が6枚、雄しべが6本あります。☆これは、垂れ下がっているオニドコロの雌花です。☆オニドコロの雌花は、花は上向きで淡緑色の花被片が6枚、花の付け根の実に3つの翼があります。雌しべが1本で花柱は3本ということですが、確認できません。☆この3つの翼が、次第に大きくなっていきます。
2014.07.26
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☆5月21日から23日、静岡県富士宮市へ行きました。田貫湖周辺での自然観察について、順次紹介しています。イワニガナ(別名ジシバリ)の花です。(2018年5月22日撮影)。☆イワニガナは、日本全土の山野の日当たりのよいところに生えるキク科ニガナ属の多年草です。☆イワニガナ葉は薄く、長い柄があります。葉身は、卵円形から広卵形です。葉は、丸いものが多いようです。よく似ているオオジシバリは、葉がヘラ型なので、区別できます。☆イワニガナの花茎は、高さ8~15センチで、直径2~2.5センチの黄色い頭花を1~3個つけます。☆イワニガナの頭花は、全て舌状花です。☆イワニガナは、匍匐枝を出して増えます。細長い茎が地面を這い、ところどころで根を下ろして増えていきます。写真でも、細い茎が地面を這って伸びているのがわかります。☆イワニガナ(岩苦菜)の名は、岩の上でも少しの土があれば生えるニガナ(苦菜)であることから。別名のジシバリ(地縛り)は、細い茎が一面に生い茂って広がっている状態が、まるで地面を縛り付けているように見えるところから名づけられたそうです。☆イワニガナの花言葉は、「人知れぬ努力」「いつもと変わらぬ心」「忍耐」「束縛」などだそうです。細い茎が一面に生い茂って広がっていくことに関連しているのでしょうか。
2018.06.22
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☆団地周辺では、以前から見かける帰化植物とともに、最近新たに見かけるようになった帰化植物があります。近所の方からの問い合せもありますので、団地周辺で見かける帰化植物をまとめて紹介しています。5月に見かけるバラモンギクの花です。6年前に玉川上水緑道で見つけましたが、この数年で団地周辺にも広がってきています。☆バラモンギクは、ヨーロッパ原産の帰化植物で、キク科バラモンジン属の越年草または多年草です。根は食用になるそうです。『日本帰化植物写真図鑑(第2巻)』によると、1800年代後半に、食用または観賞用に渡来したそうです。逸出して、北海道や本州で広がってきています。☆バラモンギクの花は、総苞片が8個です。こちら側に5個見えますが、裏側に3個あり、合計8個です。☆バラモンギクの花は、全て舌状花です。バラモンギクの花は、同じように全てが舌状花のブタナのように黄色1色の花ではなく、ブタナと比べて舌状花の数が少なく、雌蕊の下を囲む濃い茶色の集約雄蕊が目立っており、ブタナとの違いははっきりしています。☆バラモンギクの果実は、タンポポに比べるとかなり大きい印象で、5角形のような形が見える独特のものになっています。種を付けた大きな綿毛が遠くまで飛んで、広がってきています。☆バラモンギク(婆羅門菊)の名は、紫色の花が咲くバラモンジンに対して、黄色い花が咲く菊のような花ということから名づけられたようです。バラモン(婆羅門)は、バラモンジン(婆羅門參)に由来し、西域のバラモン(司祭、僧侶)がこの植物を玄宋に献じたことに由来するそうです。別名は、キバナザキバラモンジン、キバナムギナデシコです。☆バラモンギクの花言葉は、「ひらめきの早い」だそうです。「ひらめきの早い」は、花が咲いてから短い時間で閉じることに由来するそうです。
2018.07.13
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☆11月5日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(20回目)に行きました。その内容を紹介しています。ミゾソバの白花(シロバナミゾソバ)です。(2019年11月5日撮影)。☆ミゾソバは、北海道から九州の溝や水辺に多いタデ科イヌタデ属の1年草です。茎は地を這い、節から根を出し、上部は立って30~70センチになります。☆ミゾソバの葉は、卵状鉾(ほこ)形で4~10センチ、先は鋭く尖っています。葉の形から、別名は「牛の額」です。ミゾソバの葉柄には逆刺がありますが、写真では確認できません。☆ミゾソバの花期は8~10月で、花は茎の先に頭状につきます。☆ミゾソバの花は、花弁のような萼が5つに深く分かれ、雄蕊は8個、雌蕊柱頭は3つに分かれています。写真でも、雄蕊が8個あり、雌蕊柱頭が3つに分かれているのが確認できます。☆ミゾソバの花柄には、腺毛があります。☆ミゾソバ(溝蕎麦)の名は、溝など湿気のある所に生えていて、見た目がソバ(蕎麦)に似ていることから。☆ミゾソバの花言葉は、「純情」です。
2019.11.27
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☆たちかわ市民交流大学の講座「散歩が楽しくなる植物観察入門」に参加した時に、雑木林の中でヤマユリの花が咲いているのを見かけました。(2017年7月8日撮影)。☆ヤマユリは、本州(北陸地方を除く近畿地方以北)の山地の草原や林の中に生えるユリ科ユリ属の多年草(球根植物)です。☆ヤマユリの花は、茎先に横向きに付き、数個から多いものでは20個にもなるそうです。球根の成長とともに1株に咲く花の数が増えていくようです。☆ヤマユリの葉は互生、卵状披針形で5脈が目立ち、基部には丸い短柄があります。☆ヤマユリは、6枚の花被片、6本の雄蕊、1本の雌蕊があります。花被片は白色で先端が外側にそり返り、内側には赤褐色の斑点と中脈に沿って黄色い帯があります。内花被片は外花被片より幅が広く、基部の内面に突起があります。☆雄蕊は、花糸が基部では雌蕊に沿って伸びており、上部が外側に広がり、葯から出る花粉は鮮やかな赤褐色です。雌蕊の柱頭は、3つに分かれています。☆花被片の赤褐色の斑点は、上部では盛り上がっていますが、基部では突起状の形になっています。☆ヤマユリ(山百合)の名は、山に咲く百合から。「百合」の名の由来は、日本釈名(にほんしゃくみょう、1700年)に「茎細く花が大きく、風にゆり動くので、ユリと呼ぶ」という記述があるそうですので、風に揺れるさまに由来するようです。☆ヤマユリの花言葉は、「純潔」「荘厳」「高貴な品性」「飾らぬ美」「威厳」などだそうです。林の中で大きな花を堂々と咲かせていることに由来するのでしょうか。
2017.07.13
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☆約2週間、北海道の旅に出ていましたので、そこで見かけた植物を紹介します。第2回は、ミツバフウロです。☆草むらでミツバフウロの花を見つけました。ミツバフウロとゲンノショウコは、よく似ているので、注意して観察してみることにしました。(2016年9月4日撮影)。☆ゲンノショウコは花柄に開出毛(軸から直角に伸びる毛)がありますが、ミツバフウロは花柄に下向きの圧毛(圧せられたように下を向く毛)や屈毛(曲がって生える毛)があります。この写真では、花柄に下向きの圧毛が見えるので、ミツバフウロです。☆花柄をよく見ると、やはり開出毛ではなく下向きの圧毛が見えますので、ミツバフウロの花と確認できます。☆ミツバフウロは、北海道から九州の草むらに生えるフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。☆ミツバフウロの葉は、3つに深く裂けており、裂片には大きな鋸歯があります。☆ミツバフウロの花です。花柄にゲンノショウコのように目立つ開出毛がないので、花柄は一見すると無毛ですべすべしているように見えます。☆花に近づいて見ると、花柄に下向きの圧毛が見えます。萼片には、3つの脈が見え、萼片にも下向きの圧毛が見えます。☆ミツバフウロの花です。萼片は5枚で、先端は細く尖っています。植物図鑑(『日本の野生植物』平凡社)では、萼片が花弁より少し短いとありましたが、写真で見ると萼片が花弁より少し長いようです。5枚の花弁には、3本の紫色のスジがあります。青紫色の葯がある雄蕊は10本、中央に雌蕊らしいものが見えます。☆ミツバフウロ(三葉風露)の名は、葉が3つに深く裂けていることに由来します。ミツバフウロの花言葉は、ハクサンフウロなどとともにフウロソウに共通する「変わらぬ信頼」だそうですが、誰がどんな理由で名づけたのでしょうか。☆なお、北海道に分布するものは、葉裏全面に短い伏毛があるので、エゾノミツバフウロとして区別する考えもあるそうです。
2016.09.12
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☆8月21日から23日まで、栃木県の那須高原に行きました。新たな植物との出合いもありました。那須高原での自然観察を紹介しています。オンタデの雄花と雌花です。これは、雄株の雄花です。(2017年8月22日撮影)。☆茶臼岳9合目の那須ロープウェイ那須山頂駅から少し歩いた登山道の脇には、ヤマハハコの白い花とイタドリに似たオンタデの花が目立ちました。オンタデは、北海道と本州中部以北の亜高山から高山に生えるタデ科オンタデ属の多年草です。雌雄異株で、これは雄株の雄花です。☆オンタデはウラジロタデの変種で、葉は若い時には短毛がありますが、成長すると無毛になり葉の裏面は緑色になるそうです。こちらは、雌株の雌花です。☆オンタデの雌株の果実はそう果で、3個の翼があり、紅色を帯びるそうですが、遠くから見ても鮮やかな赤い色が目立ちました。「そう果」とは、薄くてかたい果皮の中に一つの種子が包まれている果実で、果皮と種皮が密着しているので一見すると種子のように見えますが、果実の一種だそうです。☆オンタデ(御蓼)の名は、タデ(蓼)科の植物で、木曽の御嶽山で最初に発見されたことに由来するそうです。
2017.09.02
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☆オニユリは、日本全土の野原や田の畔などに生えるユリ科ユリ属の多年草です。中国から古い時代に朝鮮半島を経由して渡来したと考えられているそうです。☆花びらはオレンジ色で、濃褐色・暗紫色の斑点があり、強くそり返っています。オニユリ(鬼百合)の名は、形が大きく豪快なので「鬼」の名がついたとか、花の様子が赤鬼に似ているので「鬼百合」になったなどの説があるそうです。なお、「百合」の名の由来は、日本釈名(にほんしゃくみょう、1700年)に「茎細く花が大きく、風にゆり動くので、ユリと呼ぶ」という記述があるそうですので、風に揺れるさまからきているようです。☆オニユリは、染色体が3倍体なので種子ができません。したがって、地下の鱗茎と葉の付け根にできる珠芽(ムカゴ)で繁殖します。同じユリ科ユリ属のコオニユリは、花の形などは似ていますが、種子ができ珠芽(ムカゴ)はできませんので、簡単に区別できるようです。☆オニユリの花のつくりは、6枚の花被片、6本の雄しべ、1本の雌しべが確認できます。☆オニユリの花被片には、このような突起が見えます。このような突起物が多いのも、コオニユリと比べたオニユリの特徴だそうです。
2013.07.18
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☆9月6日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(16回目)に行きました。その内容を紹介しています。シュウカイドウの花です。(2019年9月6日撮影)。☆シュウカイドウは、中国南部から東南アジアの原産で、日本には江戸時代の嘉永年間(1624~1644年)に中国から渡来し各地で栽培されたたシュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニアBegonia属)の多年草です。日陰で湿気の多い土地に野生化しています。シュウカイドウの茎は、直立して高さ40~80センチになり、緑色で柔らかく、節は紅色を帯び、上方でよく分岐します。☆シュウカイドウの葉は互生し、先は尖っており、葉の縁には小さい鋸歯があります。シュウカイドウは、葉が左右非対称なのが特徴です。☆シュウカイドウの花期は8~10月で、茎頂から花序を伸ばします。シュウカイドウは雌雄同株・雌雄異花で、茎の上の方に雄花が咲き、下の方に雌花が咲いています。☆シュウカイドウの雄花です。4個の花びらに見えるのは、大きな外花被(萼)2個と小さな内花被(花弁)2個です。☆シュウカイドウの雄花の中央には、黄色い球状の雄蕊が目立ちます。雄蕊には黄色い花糸と葯が見え、花糸は合着して短い柄になっています。☆シュウカイドウの雌花です。シュウカイドウの雌花は、斜め下向きに咲くものもありますが、ほとんどが下向きです。シュウカイドウの雌花の子房には3個の羽状の翼がついています。それぞれ奥に見える2個は小さく、手前の1個が大きく張り出して目立ちます。☆シュウカイドウの雌花は3個の花被片があり、大きな外花被(萼)2個と小さな内花被(花弁)1個です。雌花の中央に、黄色い雌蕊があります。シュウカイドウの雌花の雌蕊は3個で、花柱の先端は2つに分かれ6個になり、柱頭は螺旋状の複雑な形になっています。柱頭が複雑な形になっているのは、花粉がある雄花の形に似せて虫を呼び込むためだそうです。☆シュウカイドウは、葉腋に1~3個のムカゴをつけ、ムカゴと種子で増えていきます。冬越しのために茎葉が枯れる頃、シュウカイドウのムカゴは地面に散らばり、春に芽を出します。葉腋に小さなムカゴができ始めています。☆シュウカイドウ(秋海棠)の名は、漢名「秋海棠」の音読みで、秋にバラ科のカイドウに似た花をつける植物に由来します。下向きに垂れ下がる花の形が、春に咲くバラ科のカイドウ(海棠)に似ていることから、名付けられました。☆シュウカイドウの花言葉は、「片思い」「親切」「丁寧」「可憐な人」「繊細」「恋の悩み」「未熟」などです。「片思い」は、ハート形の葉が左右不対象で、縦に二つ折りにしても重なり合わないので、それを通じない思いの報われない恋の「片思い」に見立てたそうです。「恋の悩み」も、同じ由来なのでしょうか。
2019.10.06
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☆植物観察のために遠出することもできないので、引き続きウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を紹介します。ノイバラの花です。☆ノイバラは、北海道から九州の原野や林縁などに生えるバラ科バラ属の落葉小木です。高さは、2メートルほどになります。☆ノイバラの葉は互生で、小葉が3~4対の奇数羽状複葉です。☆ノイバラの花期は5~6月で、枝先の円錐花序に白い花を多数つけます。☆ノイバラの花は直径が約2センチ、花弁は5個、雄蕊は多数、雌蕊は花の中央に突き出しています。☆ノイバラ(野茨)の名は、野に咲く茨(刺のある植物の意味)から。別名はノバラ(野薔薇)で、「野薔薇」と書いて「ノイバラ」と読む場合もあります。☆ノイバラの花言葉は、「素朴な可愛らしさ」「素朴な愛」「才能」「詩」などです。野で咲いている姿からは、「素朴な可愛らしさ」がふさわしいように思いました。
2020.05.19
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☆ウォーキングコースで、夏咲きモクレンを見かけました。☆このモクレンの木は、昨年も7月に花が咲いているのを見かけました。☆二期咲きや夏咲きの品種があり、数は少ないですが夏にも花を咲かせることがあるようです。
2013.07.13
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☆シャガの花が咲いています。ウォーキングコースには、あちこちにシャガの群落を見かけます。☆シャガは中国原産で、日本には古くに帰来した帰化植物で、アヤメ科アヤメ属の多年草です。日本のアヤメ科の中で唯一の常緑種です。シャガは、本州・四国・九州の湿った林などに生えていますが、3倍体で種子ができないので、人の手によって広がってきたと考えられているそうです。☆シャガについては、花のつくり・構造にこだわり調べてきました。(1)外側にあり青紫色とオレンジ色の模様があるのは、3枚の外花被(萼に相当)です。(2)その内側にあり細長く先端が2つに分かれているのは、3枚の内花被(花びらに相当)です。(3)さらに内側に見え、花びら(花被片)だと思っていたのは、3本の雌蕊花柱でした。☆外花被は、花の一番外側にあり、青紫色とオレンジ色の模様があります。縁には細かい切れ込みがあります。☆外花被の中央にはオレンジ色の斑点と鶏冠(とさか)状の突起があり、それを取り囲むように紫色の斑点があります。内花被は、外花被の内側にあり、薄い紫色でやや細長く、先端が浅く2つに分かれています。☆3本の雌蕊花柱は、それぞれ先端が大きく2つに分かれ、さらに先端に細かく裂けたブラシのような突起・付属体があります。この部分は花柱枝(かちゅうし)と呼ばれ、雄蕊を隠して保護し、蜜を目指して花の中に入ってくる昆虫にうまく花粉がつくようなトンネルを作る役目を果たしているそうです。☆この雌蕊の裏側を見ると、雄蕊の花糸と花粉がでている葯があります。雄蕊の葯の上、ブラシのような突起になっている花柱枝の付け根に、手前に折れ曲がって見えるものがありますが、これが雌蕊の柱頭です。昆虫が蜜を食べるために花に潜りこむときに、花柱枝が昆虫に付いた花粉をかき取り、花粉が下にある雌蕊の柱頭に付くという巧妙な作りです。ただし、3倍体なので種子はできません。☆シャガの花を横から見てみました。外花被片が額に相当するので、他の花に一般的に見られるような緑色の萼片は見えません。花のすぐ下には緑色の子房が見え、その下には苞が見えます。☆シャガ(射干、著莪)の名は、漢名の「射干」を音読みしたものですが、漢名で「射干(やかん)」は本来ヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲)のことで、葉が似ているので間違って付けられたらしいとのこと。
2016.05.04
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☆玉川上水の柵の中は、水道用地で東京都水道局が管理しています。広い空地になっているところは、東京都小金井公園管理事務所が管理していると表示されています。☆1週間ほど前に柵の中の草刈りが終わったところに、キツネノカミソリが咲き始めました。毎年8月に、目を楽しませてくれる山野草です。☆キツネノカミソリは、本州・四国・九州の山野に生えるヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草です。まだつぼみが多く、咲き始めです。☆キツネノカミソリ(狐の剃刀)の名は、花の色が狐色で葉の形が剃刀に似ているので付けられたそうです。☆近くに、同じヒガンバナ科のナツズイセンが咲いています。昨年までは、気がつきませんでした。☆ナツズイセンは、本州・四国・九州の山野に生えるヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草です。古くに中国から渡来したといわれているそうです。☆ナツズイセン(夏水仙)の名は、葉や球根(鱗茎)が水仙に似ていて夏に咲く花から。☆ようやく蝉が鳴き始めました。姿は見えません。ハグロトンボを今日も見かけました。
2012.08.01
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☆畑や道ばたに、スベリヒユが目立つようになりました。☆スベリヒユは、日当たりの良い畑や道ばたに生えるスベリヒユ科スベリヒユ属の1年草です。食用にするところもあるそうですが、子どもの頃の記憶では、畑の雑草です。☆スベリヒユ(滑莧)の名は、茹でると独特のぬめりがあることと、ヒユ(草かんむりに見るの字)は「ひよこ」と同語源で小さく可愛らしいという意味から付けられているそうです。☆スベリヒユ科スベリヒユ属の園芸植物には、マツバボタンやハナスベリヒユ(ポーチュラカ)があり、ハナスベリヒユが咲いています。☆ポーチュラカは、スベリヒユ属の学名です。葉や茎の形は、スベリヒユによく似ています。☆たくさんの雄しべとともに先端が5つに分かれている雌しべが見えます。
2012.08.07
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☆昭和記念公園の自転車専用道路の脇で、大きな木でヒノキのような葉の木に変わった形の実がついているのを見つけました。☆調べてみると、ヒノキ科コノテガシワ属のコノテガシワの木の実でした。☆コノテガシワの実(球果)は、角がある独特の形です。色は、淡灰青色です。秋には褐色に熟し、楕円形で黒褐色の種子が4個入っているそうです。☆この独特の実の形。見た記憶があると思ったら、園芸品種のセンジュ(千手)が公園木や庭木として植えられているそうです。センジュは、こんもりと丸みをおびた小低木です。☆コノテガシワの特徴は、枝の表裏の区別がないことだそうです。同じヒノキ科でも、ヒノキ属は明確な表裏の区別があるそうです。ヒノキ・サワラ・アスナロなどの葉の裏面が白く見えるのは白色気孔帯があるためで、コノテガシワの気孔帯は白色ではないために葉の表と裏の区別ができないそうです。☆コノテガシワ(児の手柏、側柏)の名は、枝が直立する様子が、子どもが手を上げる様子に似ていることから名づけられたそうです。「側柏」の名は中国名で、葉が直立して上に伸びるという枝葉の形をそのまま表しているそうです。
2015.09.14
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☆ウォーキングコース(玉川上水)の公園で、ガマズミの木に赤い実がなっているのを見つけました。ガマズミの樹高は、2~4メートルです。☆ガマズミは、北海道から九州の日当たりの良い山野に生えるスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木です。なお、ガマズミ属は、新しいAPG植物分類体系第3版ではスイカズラ科からレンプクソウ科に移されているそうです。☆ガマズミの葉は対生し、広卵形から円形で、ふちには浅い鋸歯があります。☆ガマズミの花期は4月下旬から6月で、枝先の直径6~10センチの散房花序を出し、白い小さい花を多数つけます。これは、2年前の9月に撮影したガマズミの花です。花の返り咲きは、一定の環境条件があると植物の一部分で起こる現象で、ガマズミでも8月~12月に開花した例があるそうです。(2014年9月12日撮影)。☆ガマズミの花冠は深く5つに分かれ、白く長い花糸がある雄蕊は5本、雌蕊は1本です。(2014年9月12日撮影)。☆ガマズミの果実は、9月から11月に赤く熟してきます。☆ガマズミの果実は、同じガマズミ属のミヤマガマズミに比べて数が多いようです。同じガマズミ属のゴマギは、赤い果実は似ていますが、果実をつけている花茎や花柄が赤くなるので区別できます。☆ガマズミの果実は、核果です。核果とは、桃や梅などの果実のように、果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬くて木質化した核になり、その核の中に種子があるものです。☆ガマズミの果実は、初冬には甘くなり食べられるそうですが、果肉は薄く種子が大きいそうです。ガマズミの果実で果実酒を作ると、きれいな深紅の色になるそうです。ガマズミの果実は、昔から天然の着色料だったそうです。☆ガマズミ(莢蒾)の名は、「神つ実(カミツミ)」から転じた説や、酸っぱい実であることから「噛み酢実」が転化した説、「ズミ」は果実で衣類を摺り染めしたことから「染(ソミ)」が転じた説などがあるそうです。(『語源由来辞典』参照)☆ガマズミの花言葉は、「私を無視しないで」「結合」「未来」「恋のあせり」「愛は強し」などがあるそうです。いったいどんな由来があるのでしょうか。
2016.11.02
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☆ウォーキングコース(玉川上水)のウメモドキの木です。赤い実が目立ちます。ウメモドキ(梅擬)の名は、葉や茎がウメ(梅)に似ていることから名づけられたそうですが、確かに葉や枝ぶりは梅に似ていると思いました。☆ウメモドキは、本州・四国・九州の山間の湿地に生えるモチノキ科モチノキ属の落葉低木です。赤い実は、9月頃から目立つようになります。実が美しいので、庭木として植えられています。☆ウメモドキは雌雄異株で、実がなるのは雌株です。葉が落ちると、赤い実が一層目立つようになります。☆果実は赤いのが一般的ですが、実が白いシロウメモドキ、実が黄色いキミノウメモドキもあるそうです。☆こちらは、ツルウメモドキの実です。ツルウメモドキ(蔓梅擬)の名は、「蔓性植物で葉の形がウメに似ていることに由来する」とか、「赤い実がウメモドキに似て蔓性植物なので」というのがありましたが、黄色い果皮が落ちた赤い仮種皮に包まれたツルウメモドキの種子が、ウメモドキの赤い実に似ているという説にも一理あるような気がします。(2015年12月9日撮影)。☆ウメモドキの花言葉は、「明朗」「知恵」「深い愛情」だそうです。どのような由来があるのでしょうか。
2016.10.24
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☆シロツメクサが咲き始め、道端ではツメクサが咲いています。同じ「ツメクサ」ですが、昨年の自然観察の中で、名前の由来が違うことを知りました。シロツメクサは、ヨーロッパ・北アメリカ原産でマメ科シャジクソウ属の帰化植物です。☆シロツメクサ(白詰草)の名は、これを乾燥したものが、江戸時代にオランダから長崎に輸入されるガラス製品の梱包材として使われたので、白い「詰草」と名付けられました。☆シロツメクサは、四葉のクローバーが、珍重されます。なお、ヨーロッパ原産で牧草として輸入されたものが各地で野生化しているアカツメクサもあります。☆道端の雑草で、繁殖力が強く、コンクリートやアスファルトの隙間にも生え花を咲かせているツメクサです。草丈は5~15センチメートルで、葉は線形で先端が尖っており、茎は分岐し地面を這ったり先端が立ったりします。☆ツメクサは、ナデシコ科ツメクサ属の1年草です。ツメクサ(爪草)の名は、葉の形が鳥の爪のような形をしていること、切った爪に似ていることなどから。☆ツメクサは、4月から7月にかけて、茎の先端に直径3~4ミリ程度の白く小さな花を咲かせます。☆ツメクサの花に近づいてみると、花を包んでいた5枚の萼片、同じく5枚の白い花びら、5本の雄しべ、雌しべは先端が5裂しており細い毛が見えます。花の後の実は、熟すと5裂して0.4~0.5ミリの種子を出すそうです。☆読みは同じ「ツメクサ」ですが、梱包材としての利用方法から名が付いたシロツメクサ(白詰草)、線形で先がとがった葉の形から名が付いたツメクサ(爪草)。それぞれの植物の名前の由来を調べていくと、その植物の歴史や特徴がわかり、それぞれの植物への理解や興味が深まります。
2013.04.28
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☆ヘクソカズラは、日本全土に分布し、林の縁や藪などの比較的日当たりの良い場所で、他のものにからみつきながら繁茂するアカネ科ヘクソカズラ属の多年草です。☆ヘクソカズラ(屁糞蔓)の名は、万葉のころからの呼び名で全草に異臭があることから「屁糞」蔓(蔓は「つる植物」のこと)となったとのこと。☆なお、花の中央が赤くお灸の跡に似ていることからヤイトバナ(灸花)という別名があり、さらに、美しい花の姿からサオトメバナ(早乙女花)という別名もあるそうです。☆ヤブカラシ(ヤブガラシ)は、北海道西南部以南に分布し、道端、林縁や荒れ地に生えるブドウ科ヤブカラシ(ヤブガラシ)属の多年草です。☆蔓を伸ばし、藪はもちろん、公園や民家のフェンスなどにも絡まっています。☆ヤブカラシ(ヤブガラシ、藪枯らし)の名は、つるが巻き付き、藪の植物を枯らしてしまうほど繁殖することから。繁殖力が強く、地下で根茎を横に伸ばし、広がっていきます。☆人家の裏など、うらぶれた半日陰に多く、別名ビンボウカズラ(貧乏葛)とも呼ばれています。
2012.07.11
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☆ウォーキングコース(玉川上水)を歩いていて、毎年疑問に思ってきたのは、台風などの強風が吹いた後でもないのにクヌギの枝が落ちていることでした。☆しかも、不思議に思ったのは、今日落ちたばかりのように葉がしおれていないこと、そして、どのクヌギの小枝にも実がついていることでした。☆コナラの小枝も、たくさん落ちています。しかも、やはり同じように、今日落ちたばかりのように葉がしおれていないのです。☆そして、クヌギの小枝と同じように、どのコナラの小枝にも実がついています。☆8月6日に行われた立川市の講座「玉川上水自然観察会」で、「玉川上水の自然保護を考える会」の方から、これは昆虫ハイイロチョッキリの仕業であることを教えていただきました。ハイイロチョッキリが、クヌギやコナラの実に卵を産み付けて、その後に実を枝ごと切り落とすというのです。刃物で切ったような鋭い切り口です。☆とにかく鋭い切り口です。葉の上には切り取った際の木屑も見えます。植物は、虫に食べられたり傷つけられたりすると生体防衛反応として、卵や幼虫の成長を阻害する物質を分泌するそうです。そこで、ハイイロチョッキリは、卵を産み付けた実を枝ごと切り落として、クヌギやコナラが卵や幼虫の成長を阻害する物質を分泌しないようにしているそうです。☆ハイイロチョッキリは、卵を産み付ける時に、殻斗の縁付近の薄い部分に穿孔しているのが特徴だそうです。☆よく見ると、コナラのドングリの殻斗の縁付近に、卵を産み付けたと思われる小さな黒い傷が見えます。☆小枝が付いたコナラのドングリとともに、小枝がついていないコナラのドングリも落ちています。コナラシギゾウムシは、コナラのドングリに長い口吻で穴を開け、産卵するそうです。ドングリがまだ緑色の若いうちに卵を産み付けるので、産卵跡はドングリの成長とともに塞がれるそうです。孵化した幼虫は、ドングリの実(子葉)を食べて育つそうです。小枝がついていないコナラのドングリは、コナラシギゾウムシが犯人かも知れません。☆インターネットで、とてもわかりやすい記事を見つけました。◎どんぐりとハイイロチョッキリ(NHK for School)。http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005401434_00000&p=box「夏の雑木林、突然ドングリが枝ごと落ちてきました。実はこれ、ある生きもののしわざです。ドングリの実に並んでいるのはゾウムシの仲間、ハイイロチョッキリ。枝をちょっきり切り落とすことからこの名前がつきました。ハイイロチョッキリは、長い口の先に丈夫なあごを持ち、このあごでドングリに穴を開けて、そこに卵を産みつけます。産卵が終わると、今度は枝を切り落としにかかります。ドングリに穴を開けてから枝を切り落とすまで、3時間以上もかかる大仕事です。」☆ブログ下書きを作成してから、念のためにハイイロチョッキリが卵を産み付けた時にできる小さな黒い傷を確認しに出かけました。コナラの小枝その1。遠くから見ても殻斗に産卵跡が見えます。☆近づいて見ると、コナラの実の2つとも殻斗の上部に産卵跡が見えます。☆コナラの小枝その2。こちらも、遠くから見ても殻斗に産卵跡が見えます。☆近づいて見ると、コナラの実の殻斗の縁付近の薄い部分に穿孔した産卵跡が見えます。☆コナラの小枝その3。こちらも、遠くから見ても殻斗に産卵跡が見えます。☆近づいて見ると、コナラの実の殻斗の中央に穿孔した産卵跡が見えます。☆クヌギの小枝その1。☆近づいて見ると、クヌギの実の殻斗の上部に産卵跡が見えます。☆クヌギの小枝その2。☆近づいて見ると、クヌギの実の殻斗の中央に産卵跡が見えます。
2016.08.22
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☆1月から2月上旬は自然の変化も少ないので、昨年2016年7月31日から8月3日まで訪れた「裏磐梯での自然観察」を紹介しています。☆裏磐梯の宿舎の近くや五色沼自然探勝路で、ノリウツギの花をたくさん見かけました。円錐状の花序が特徴的で、他の種と容易に区別できるそうです。日本原産のアジサイ属の中では、唯一円錐形の花序をもつ落葉低木だそうです。(2016年8月1日撮影)。☆ノリウツギは、北海道から九州の日当たりの良い原野や山地に生えるアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。新エングラー体系の分類ではユキノシタ科となっていますが、クロキストン体系ではアジサイ科に分類されているそうです。☆ノリウツギの花は、たくさんの両性花とともに、ふちに装飾花があります。☆ノリウツギの花は、咲き始めの時点では円錐花序とは思いにくいのですが、やがて中軸が伸びて花が咲き続け円錐形となっていきます。ノリウツギの葉は対生で、葉身は広楕円形から卵形で、先端は鋭く尖っており、周りに鋸歯があります。☆ノリウツギの花序の周辺にある装飾花です。白い萼片は、通常4枚で、まれに3枚・5枚もあるそうですが4枚のものしか見かけませんでした。☆装飾花の中央を見ると、本来の花びらが4枚見えます。白い花糸と葯がある雄蕊が4本、その中央には雌蕊も見えます。☆装飾花の白い萼片は、果実ができる頃には淡紅色に変わるそうです。花は枯れてからも茶色くなって翌年まで残るそうです。☆ノリウツギの両性花です。花びらは5枚で、多数の雄蕊と中央に雌蕊が見えます。☆両性花の花びらは5枚、雄蕊は長いものと短いものが5本ずつで10本、雌蕊の花柱は3本で、花びらが散ったものは柱頭が褐色になっています。よく見ると、左側の両性花は花びらが4枚で雄蕊が8本です。☆ノリウツギ(糊空木)の名は、樹皮を剥ぐ(はぐ)と粘りがあり、樹皮(内皮)から樹液をとって和紙を抄く際の糊に利用したことと、茎が中空であることに由来するそうです。☆ノリウツギの花言葉は、「臨機応変」だそうです。臨機とは「時と場合に応じて適切な処置をとること」、応変とは「その場の状況・思いがけない出来事に応じて適切な処置すること」だそうですが、どんな由来があるのでしょうか。[参考資料]新エングラー体系、クロンキスト体系、APG植物分類体系(「ウィキペディアフリー百科事典」参照)。◎新エングラー体系:単純な構造を持つ花を原始的な形態と判断し、そこから複雑な構造の花が進化したものとして植物分類群を系統的に配列分類する。◎クロンキスト体系:「花被・おしべ・めしべ等が多数に軸の周りを螺旋状に配列している両性花を出発点とし、この原始的被子植物から種々の植物群が進化した」とする仮説を採用する。この分類体系では、原始的被子植物の形態的特徴をもっともよく保存しているモクレンの仲間を最初に配列する。逆に双子葉植物の最後に位置するのは、もっとも進化した形態特徴をもつとされるキクの仲間である。◎APG植物分類体系:1990年代以降は、DNA解析による分子系統学が大きく発展してきた。特に葉緑体DNAの解析から、被子植物の分岐を調査する研究は近年飛躍的に進み、新しい知見は被子植物系統グループ(Angiosperm Phylogeny Group;APG)に集約されている。
2017.02.01
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☆冬の間は季節の変化が少ないので、昨年秋に観察して紹介できなかった自然観察を紹介しています。カワラナデシコの花です。(2017年10月3日撮影)。☆カワラナデシコは、本州から九州の低地や山野の日当たりの良い草原や河原に生えるナデシコ科ナデシコ属の多年草です。1株・1輪しか見かけませんでしたが、観察記録として残しておきます。☆以下の写真は、ウォーキングコース(玉川上水)で撮影したものですが、カワラナデシコについて整理して紹介しておきます。カワラナデシコは、茎は直立し、上部は枝分かれし、高さは30~80センチになります。(2013年6月24日撮影)。☆カワラナデシコの茎や葉は、粉白色を帯びています。葉は対生し、長さ3~9センチの線形から披針形で、基部は茎を抱いています。(2013年6月24日撮影)。☆カワラナデシコの萼筒は長さ3~4センチで、その下に3~4対の苞があり、苞の先は尖っています。(2013年6月24日撮影)。☆カワラナデシコの花は、直径4~5センチの淡紅紫色で、花弁が細かく糸状に裂けているのが特徴です。花弁の舷部(広い部分)の基部にはひげ状の毛があるそうですが、確認できません。(2013年6月24日撮影)。☆カワラナデシコの花は、雄蕊が10本、雌蕊の花柱は2本あります。右の花では雄蕊が10本近くあるのが見え、左端の花では雌蕊の花柱が2本伸びているのがわかります。(2013年6月24日撮影)。☆なお、ウォーキングコース(玉川上水)では白花のカワラナデシコも観察しました。(2012年6月27日撮影)。☆カワラナデシコ(河原撫子)の名は、河原に咲くことに由来していますが、実際は河原だけでなく日当たりのよい草原にも咲きます。ナデシコ(撫子)の名は、慎ましやかな雰囲気や花が小さく可愛らしいことなどから「撫でし子」になったとのこと。秋の七草のナデシコは、このカワラナデシコです。別名は、ヤマトナデシコ(大和撫子)です。(2013年6月24日撮影)。☆カワラナデシコの花言葉は、「可憐」「大胆」「才能」「純愛」などだそうです。「可憐」は優しげで清らかな花の印象から、「大胆」は河原の草原の中で目立つ花の姿から名づけられたそうです。(2013年6月24日撮影)。
2018.03.16
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☆雌性先熟に続けて、自然観察の中から雄性先熟の植物を調べてみると、20種類もありました。3回に分けて紹介しています。雄性先熟とは、両性花で雄性が先に熟して現れる植物を雄性先熟といい、自家受粉を避けるための植物の仕組みです。☆アキノタムラソウは、本州以西に分布し山地や野原に生えるシソ科アキギリ属の多年草です。アキノタムラソウは雄性先熟の植物で、この花は雄性期で、雄しべが伸びて花粉を出そうとしているようです。(2014年7月29日撮影)。☆これは雌性期のアキノタムラソウの花です。雄しべは下に垂れ下がり、葯は花粉を出し終わりしおれているようです。雌しべの柱頭は2裂しており、雌しべが成熟しています。(2013年7月25日撮影)。☆クサギは、日本全国の日当たりの良い原野に自生するシソ科クサギ属の落葉小高木です。クサギは雄性先熟で、最初に雄しべが突き出し、その後に雄しべが下がり雌しべが突き出します。この写真でも、雄しべが突き出している花とともに、雄しべが下がって雌しべが突き出している花がわかります。(2013年7月30日撮影)。☆ボタンクサギは、中国南部・インド北部原産のシソ科クサギ属の落葉(熱帯では常緑)低木で、観賞用に栽培されていますが、野生化したものもあるそうです。これはボタンクサギの咲き始めの雄性期の花です。雄しべが熟して葯から花粉が出ているようですが、雌しべ花柱は雄しべの花糸の半分くらいの長さです。(2014年7月19日撮影)。☆これはボタンクサギの雌性期の花です。花の中央には雄性期の花が一部見えますが、ほとんどの花は雄しべが後ろに反りかえって雌しべ花柱が長く突き出しています。(2014年7月19日撮影)。☆ゲンノショウコは、北海道から九州の山野に生えるフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。ゲンノショウコは雄性先熟の植物で、雄しべからの花粉が出終わった後に雌しべ花柱は5裂します。この写真では雌しべ柱頭は5裂し始めです。(2013年9月3日撮影)。☆こちらのゲンノショウコは、雌しべ花柱が5裂しています。柱頭が開ききったころには雄しべの葯は落ちてしまいます。(2014年9月12日撮影)。☆ヒメフウロは、フウロソウ科フウロソウ属の帰化植物です。右側の花は雄性期で、10本の雄しべのうち内側の5本の雄しべの葯から花粉が出ています。左側の花は雌性期で、雄しべはなくなり雌しべ先端が5裂しています。(2012年5月21日撮影)。☆アサマフウロは、本州中部地方の湿り気のある高原の湿地に生えるフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。フウロソウの仲間の中では、花が大きく色鮮やかなのが印象的です。右側の花は雄性期で、10本の雄しべと赤紫色の葯が見えます。左側の花は雌性期で、雄しべの葯はなくなり雌しべ先端が5裂しています。(2012年9月14日撮影)。☆フウロソウ科フウロソウ属の中でも、帰化植物アメリカフウロは花が咲いた時から柱頭と葯が接しており、雄性先熟ではなく自動同花送粉だそうです。帰化植物には、自動同花送粉する小さく目立たない花をもつ物が多いそうです。(2013年5月3日撮影)。☆ネムノキは、本州・四国・九州に自生するマメ科ネムノキ属の落葉高木です。花は、10~20個の花でできている集合花です。一つひとつの花のつくりは、基部にあり先端が5つに分かれている薄い黄緑色の花冠、基部が白く先が赤くなっており先端に丸い小さな葯が付いている約30本の雄しべ、先端まで白く雄しべより太く見えるのが雌しべです。雄性先熟なので、雄しべが先に花粉を出してしおれてくると雌しべが姿を現します。(2013年6月24日撮影)。☆開花後に雄しべがしおれ始めた花で、白く長い雌しべが目立っています。(2013年6月29日撮影)。
2015.02.24
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☆ウォーキングコースで7月から10月まで、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の植物は、美しい花を咲かせていました。◎ナツズイセン(ヒガンバナ科ヒガンバナ属)☆ナツズイセンは、7月末から8月中旬まで咲いています。(2009年8月15日撮影)。☆ナツズイセン(夏水仙)の名は、葉や球根(鱗茎)が水仙に似ていて夏に咲く花から。(2012年7月31日撮影)。◎キツネノカミソリ(ヒガンバナ科ヒガンバナ属)☆キツネノカミソリは、7月末から8月中旬まで咲いています。(2010年8月10日撮影)。☆キツネノカミソリ(狐の剃刀)の名は、花の色が狐色で葉の形が剃刀に似ているので付けられたそうです。(2012年8月4日撮影)。◎ヒガンバナ(ヒガンバナ科ヒガンバナ属)☆ウォーキングコースのヒガンバナは、9月中旬から10月中旬まで咲いています。(2012年9月16日撮影)。☆ヒガンバナ(彼岸花)の名は、秋の彼岸ごろから開花することに由来します。別の説では、これを食べた後は「彼岸(死)しかない」というものもあります。別名の「曼珠沙華」は、法華経などの仏典に由来するそうです。(2012年9月30日撮影)。◎ショウキズイセン(ヒガンバナ科ヒガンバナ属)☆ショウキズイセンは、9月中旬から下旬に咲いています。咲く株数が少ないので、咲いている期間は限られています。(2010年9月25日撮影)。☆ショウキズイセン(鐘馗水仙)の名は、波打っている花被片を、子どもの病気除けや学業成就に効がある鐘馗様の波打つ長いひげにたとえて名付けられたそうです。(2012年9月18日撮影)。◎シロバナマンジュシャゲ(ヒガンバナ科ヒガンバナ属)☆シロバナマンジュシャゲは、9月中旬から10月上旬に咲いています。(2010年9月26日撮影)。☆シロバナマンジュシャゲは、中国の染色体が2倍体のヒガンバナとショウキズイセンの雑種で、九州では自生しているそうです。花の形は、確かに両種の中間のように見えます。(2012年9月21日撮影)。☆赤い花と黄色い花の雑種が白花になるのは、何とも不思議です。これは、ヒガンバナの赤い色素の生合成をショウキズイセンの遺伝子が阻害し、ショウキズイセンの黄色い色素の生合成をヒガンバナの遺伝子が阻害しているそうです。☆ウォーキングコースでは、この他に、ヒガンバナ科の園芸植物も見かけました。◎スノーフレーク(ヒガンバナ科スノーフレーク属)☆園芸植物のスノーフレークもウォーキングコースで野生化しているのを見かけます。(2012年4月14日撮影)。☆スノーフレークを辞書で引くと、「雪片」、小さな雪の塊の意です。別名のオオマツユキソウ(大待雪草)は、大きなマツユキソウ(スノードロップ)から。別名のスズランズイセン(鈴蘭水仙)は、スズランのような花が咲くスイセンから。◎ハブランサス(ヒガンバナ科ハブランサス属)☆民家の庭先で、園芸植物のハブランサスを見かけました。(2009年6月21日撮影)。次に紹介するゼフィランサス属は上向きに花を咲かせますが、ハブランサス属は横向きに花を咲かせます。◎ゼフィランサス(ヒガンバナ科ゼフィランサス(タマスダレ)属)☆ウォーキングコースでは、野生化した園芸植物のゼフィランサスが、あちこちに咲いています。(2012年10月15日撮影)。◎クリナム(ヒガンバナ科クリナム属)☆ウォーキングコースの民家の庭で、園芸植物のクリナムを見かけました。(2012年7月8日撮影)。☆引き続き、ヒガンバナ科ネギ属、スイセン属を紹介していきます。
2012.11.04
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☆道端を歩いていると、葉の形や蔓状に伸びる茎はツタバウンランなのですが、花が白いので近寄ってみました。☆シロバナツタバウンランです。薄紫色の花のツタバウンランは、茎も紫色ですが、シロバナツタバウンランは茎が緑色で葉の形も少し違うようです。☆ツタバウンランは、ヨーロッパ原産で、大正時代に観賞用として渡来したものが野生化したものです。北海道から本州に生えているオオバコ科ツタバウンラン属の帰化植物です。白い花と薄紫色の花の2種類が野生化しており、道端や石垣の隙間などに生えているそうですが、シロバナツタバウンランは初めて見ました。☆シロバナツタバウンランの花は、ツタバウンランと同じ唇形で、花の中央は黄色、上唇は2つに分かれて先端が丸く、下唇は3つに分かれています。☆シロバナツタバウンランの花を横から見てみました。スミレなどと同じように、下唇の後ろに距が突き出ています。☆こちらが、薄紫色の花のツタバウンランです。茎は紫色です。☆ツタバウンランの花は、唇形で、花の中央は黄色、上唇は2つに分かれて先端が丸く、下唇は浅く3つに分かれています。☆花を横から見てみました。下唇の後ろに距が突き出ています。ツタバウンランも、距に蜜をためて虫を呼んでいるそうです。花の中には、4本の雄蕊と1本の雌蕊があるそうです。☆シロバナツタバウンラン(左)とツタバウンラン(右)の葉を比較してみました。どちらも葉には長い柄があり、葉は扁円形で掌状に5つに分かれています。シロバナツタバウンラン(左)の葉は、ツタバウンラン(右)の葉よりも一回り小さく、掌状に分かれた葉の先が尖っています。☆ツタバウンラン(蔦葉海蘭)の名は、蔓性の蔦の葉のようなウンラン(海蘭)から。ウンラン(海蘭)は、北海道から本州・四国の海岸に咲くオオバコ科ウンラン属の植物で、花の形が蘭に似ているので海(海岸)の蘭と名付けられたそうです。☆ツタバウンランは、以前はゴマノハグサ科とされていましたが、APG植物分類体系(APG第3版:従来のマクロ形態的な分類に対してミクロなゲノム解析から分類する手法)ではオオバコ科に分類されたそうです。
2015.05.23
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☆ウォーキングコース(玉川上水)で、ホオズキの花が咲いていました。「ホオズキの袋は、花が終わった後に筒状の萼が膨らんだもの」ということなので、花からホオズキの袋ができるまでを観察してみることにしました。☆ホオズキ(酸漿、鬼灯)は、ナス科ホオズキ属の多年草です。ナス科らしい5角形の白い花が、6月から7月にかけて咲きます。雄蕊が5本、雌蕊が1本です。☆花を横から見てみました。先端が5つに分かれた萼が見えます。この萼が成長して、ホオズキの袋になります。☆花を後ろから見てみました。花が終わり白い花冠が落ちると、この萼が成長し始めます。☆ホオズキの花が終わった直後です。花冠は枯れて茶色くなっており、萼から今にも落ちそうです。☆花冠が落ちたホオズキの花です。雌蕊花柱が見え、先端が5つに分かれた萼が見えます。☆同じ花を下から見てみました。萼の中央に、ホオズキの丸い果実が見えます。☆雌蕊花柱も落ちてしまい、5つに分かれた萼の先端が閉じはじめています。☆同じ花を下から見てみました。先端が閉じはじめた萼の中央に、ホオズキの丸い果実が見えます。☆萼の先端が閉じはじめるとともに、萼の付け根の部分が成長し膨らんできました。☆萼の付け根の部分が成長し大きく膨らんでおり、5つに分かれた萼の先端は、ほとんど閉じています。☆萼が大きく成長して、ホオズキの袋になりました。☆ホオズキの袋の下に、5つに分かれた萼の先端が見えます。☆丸みをおびたホオズキの袋がほとんど出来上がりました。秋に熟すと、ホオズキの袋や中の果実がオレンジ色や赤色になります。☆ホオズキ(酸漿、鬼灯)の名は、その実の赤くふっくらした様子から頬を連想したもの(「づき」は「顔つき」「目つき」の「つき」)という説や、果実を鳴らして遊ぶ子どもたちの様子から「頬突き」の意であるという説もあるそうです。「酸漿」は、中国名です。
2015.06.11
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☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年7カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[7]】はキク科アザミ属の植物です。第1回は、アザミの仲間とアザミに似ている植物です。写真は、キク科アザミ属のノハラアザミの花です。◎キク科アザミ属の葉には、刺(トゲ)がある。☆キク科アザミ属の葉には、トゲがあります。「アザミ」の名は、トゲを意味する「アザ」に植物名に多い接尾語「ミ」が付いたという説、トゲが多いことから「驚き呆れる、傷む、傷ましい」の意味の「あざむ」に由来する説などがあるそうです。写真は、キク科アザミ属のトネアザミの葉です。☆漢字の「薊」は、「草冠+魚+刀」からなる字で「魚」はトゲトゲした骨があることを表し、トゲがあって刀のように刺す草を表しているそうです。写真は、キク科アザミ属のアメリカオニアザミの葉です。◎頭花は全て筒状花で、花冠は先端が細長く5つに分かれている。☆キク科アザミ属の頭花は全て筒状花で、花冠は先端が細長く5つに分かれています。写真は、キク科アザミ属のノアザミの花です。☆写真は、キク科アザミ属のノハラアザミの花です。◎雄性先熟で雄蕊が先に熟し、その後雌蕊が熟して柱頭が伸びてくる。☆雄性先熟は、自家受粉(自分の花の花粉で受粉すること)を避け、他家受粉(他の花の花粉を受け取って受粉すること)します。同じ種の中でも、多様な遺伝情報を受け取ることによって、個体の生命力を高めるための巧妙な仕組みです。雄性期のキク科アザミ属のトネアザミの花です。集約雄蕊の先端から花粉を出しています。☆雌性期になったキク科アザミ属のノハラアザミの花です。花粉は見えなくなり、集約雄蕊の中から雌蕊花柱が伸びてきています。◎アザミ全体の花言葉は、「独立」「厳格」「権威」「復讐」「報復」「満足」「安心」「人間嫌い」「触れないで」など。☆アザミの花言葉は、アザミの植物の特徴に由来するようです。写真は、キク科アザミ属のトネアザミです。◎アザミ属でないのに「アザミ」の名がついたキツネアザミ。☆キツネアザミは、キク科アザミ属ではなくキク科キツネアザミ属の越年草です。◎アザミ属でないが花の形がアザミに似ているタムラソウ。☆タムラソウは、キク科アザミ属ではなくキク科タムラソウ属の多年草です。
2018.10.08
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☆約2週間、北海道の旅に出ていましたので、そこで見かけた植物などを紹介しています。第11回は、アメリカイヌホオズキです。☆畑の脇にイヌホオズキの花を見つけました。イヌホオズキの仲間は、区別が難しいので、今後とも継続して観察していきたいと思っています。(2016年9月4日撮影)。☆花や実のつき方が散状ですが、小花柄がずれずに1点から出ているようなので、アメリカイヌホオズキと考えました。アメリカイヌホオズキは、北アメリカ原産で、1951年に兵庫県で発見され、北海道から九州まで全国的に分布するナス科ナス属の1年草です。☆イヌホオズキやオオイヌホオズキ(最後に紹介)の花や実は、花柄の先に小花柄が少しずつずれて順番につきますが、この写真では花柄の先の小花柄が1点から出ているようなので、アメリカイヌホオズキのようです。☆花序は、茎の節間から花柄を伸ばし、萼片は5つに分かれています。☆花冠は白色で、深く5つに分かれています。花冠の基部に黄緑色の斑紋があります。雄蕊は5本で、黄色い葯が雌しべを包んでいます。☆実は、初めは緑色で、熟すと光沢のある黒色になります。☆アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬酸漿)の名は、アメリカ原産のイヌホオズキから。イヌホオズキ(亜犬酸漿)の名は、ホオズキに似て赤い袋を付けないので「似て非なるもの」の「非(イナ)」から「イヌ」に転訛したという説がありました。また、「イヌ(犬)」とは、役に立たないものにつけられることが多いようです。☆イヌホオズキの花言葉は、「嘘」、「嘘つき」、「真実」だそうです。「嘘」、「嘘つき」は、ホオズキの名がありながら赤い袋がついたホオズキとは実の形が全く違うことから名付けられたのでしょうか。「真実」は、それと反対に、イヌホオズキの全草を乾燥させたものが、生薬として解熱や利尿に利用され役だっているから名付けられたのではないかという記事がありました。アメリカイヌホオズキの花言葉は、「汝を呪う」、「男への死の贈り物」だそうですが、これは全草が有毒であることから名付けられたのでしょうか。☆こちらは、昨年秋にウォーキングコースでみかけたオオイヌホオズキです。(2016年9月27日撮影)。☆アメリカイヌホオズキと違って、オオイヌホオズキの実は花柄から小花柄が少しずつずれて出ているのがわかります。(2016年9月27日撮影)。
2016.09.21
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☆数回にわたって、雄蕊が花弁化して八重咲きになる植物を紹介しています。八重咲きのカンツバキの花です。(2016年11月23日撮影)。☆カンツバキは、ツバキ科ツバキ属の常緑低木で、サザンカとツバキの種間交雑園芸品種群です。(2016年11月23日撮影)。☆八重咲きのカンツバキの花です。花の中央の花びらが変わった形のようなので、近づいて見ました。(2016年11月23日撮影)。☆たくさんの雄蕊が見え、薄クリーム色の花糸の先端にある葯から花粉が出ています。上の小さな花びらは、左端が薄クリーム色の雄蕊の花糸のように見え、先端に花粉が出ている葯があるように見えます。(2016年11月23日撮影)。☆別の八重咲きのカンツバキの花です。やはり、花の中央の花びらが変わった形のようなので、近づいて見ました。(2016年11月23日撮影)。☆上の左右の花びらは、端が薄クリーム色の雄蕊の花糸のように見え、先端に花粉が出ている葯があります。(2016年11月23日撮影)。☆上と左右の花びらは、端が薄クリーム色の雄蕊の花糸のように見え、先端に花粉が出ている葯があります。(2016年11月23日撮影)。☆別の八重咲きのカンツバキの花です。上の小さな花びらは、左端が薄クリーム色の雄蕊の花糸のように見え、先端に花粉が出ている葯があるように見えます。(2016年11月23日撮影)。☆八重咲きのカンツバキの花で、「雄蕊の一部または全部が花びらのようになって八重咲きになる」ことを観察することができました。(2016年11月23日撮影)。☆カンツバキの花言葉は、「謙譲」「愛嬌」「申し分のない美しさ」などだそうです。寒さ厳しい季節に、日陰で美しい花を咲かせていることから、このような花言葉になったのでしょうか。(2015年11月24日撮影)。
2017.08.14
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☆ウォーキングコースでの帰り道、電柱にとまっているオナガを見つけました。オナガは、カラス科オナガ属の留鳥です。☆オナガ(尾長)の名は、文字通り尾羽が長いことに由来するそうです。尾羽は青灰色で、中央の2枚が最も長く、先端が白いとのこと。毎年観察してきたオナガですが、尾羽の先端が白いことは、下から撮影した今回初めて気づきました。このように先端は、はっきりと白くなっています。☆オナガは、20年位前までは30羽ほどの群れで行動するのをウォーキングコースでも近所でも見かけましたが、最近は1~2羽、多くても数羽の群れしか見かけなくなっています。生息数が相当減っているのではないかと心配です。オナガは、西日本では30年ほど前に見られなくなり、東日本では個体数を増やしているそうですが、ウォーキングコース(玉川上水)では減少しています。☆オナガの食性は雑食で、昆虫、果実、種子などを常食し、一部は貯食するそうです。オナガは「ゲーイ」と鳴くとありましたが、しろうと自然科学者には「ジーイ、ジーイ」と聞こえます。数年前、たくさんのオナガが「ジーイ、ジーイ」という騒々しい鳴き声を出しながら移動していったのを、懐かしく思い出します。
2015.02.02
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☆ウォーキングコースでは、カバノキ科クマシデ属のアカシデ・イヌシデ・クマシデが多く見られます。それぞれの花穂を観察できるようになりました。これはアカシデの花穂です。イヌシデ・クマシデが大木になるのに対して、アカシデは小型の落葉高木で、庭や公園にも植えられ床柱としても用いられています。☆アカシデの一年枝と葉柄は赤く、イヌシデ・クマシデに比べて葉の側脈が少なく12本以下です。写真では、10~11本見えます。☆アカシデ(赤四手)の名は、若芽が赤く秋に美しく紅葉すること、四手(紙垂)はしめ縄や玉串などにつける細長く切った紙のことで、花が枝に垂れ下がる様子から。☆これはイヌシデです。イヌシデの花穂は、短いようです。イヌシデは、シイタケのほだ木や庭園木として利用され、シイタケ栽培ではクヌギ・ナラに続く原木として利用価値が高いそうです。☆イヌシデの葉の側脈は、アカシデより多く12~15本です。写真では、12~13本見えます。☆イヌシデ(犬四手)の名は、「犬」は一般的には役に立たないものにつける接頭語ですが、利用価値が高いことから、家具材・建築材に用いられるクマシデよりは利用価値が低いことから名付けられたなどの説があるそうです。☆クマシデの花穂です。果苞が蜜で太いのが特徴です。クマシデは、材が堅いので家具材・建築材・農具の柄などに用いられるそうです。☆クマシデの葉の側脈は、アカシデより多く20~24本です。写真では、20本以上見えます。☆クマシデ(熊四手)の名は、シデの仲間では果穂が最も大きいので「熊」の名がついたそうです。☆モミジ(カエデ)の実です。密着した2つの種子のそれぞれから翼が伸びる翼果です。モミジ(カエデ)の種名は確認していません。
2013.05.13
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☆畑や庭で見かけるスベリヒユです。スベリヒユは、日当たりの良い畑や道ばたに生えるスベリヒユ科スベリヒユ属の1年草です。☆スベリヒユの茎は赤紫色で、葉は長円形の肉質です。スベリヒユ(滑莧)の名は、「スベリ」は茹でると独特のぬめりがあることと、ヒユ(莧:草かんむりに見るの字)は「ひよこ」と同語源で小さく可愛らしいという意味から付けられているという説がありました。☆一昨年観察したスベリヒユの花です。黄色い5弁花で、たくさんの雄しべ、雌しべの柱頭は5裂、萼片は2枚で花の後に大きくなって実を包むそうです。(2012年8月28日撮影)。☆雑草のスベリヒユと同じスベリヒユ科スベリヒユ属の園芸植物には、マツバボタンやハナスベリヒユ(ポーチュラカ)がありますが、ハナスベリヒユが咲いています。ポーチュラカは、スベリヒユ属の学名です。葉や茎の形は、スベリヒユによく似ています。☆ポーチュラカの花のつくりはスベリヒユと同じで、花びらが5枚、たくさんの雄しべ、先端が5裂する雌しべです。☆インターネットで検索するとスベリヒユのレシピがたくさん出てきますが、スベリヒユは畑や庭の雑草という印象が強い植物です。
2014.09.05
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☆いつもキュウリグサの花を見かける近くで、キュウリグサの花に似た植物を見かけました。☆花やつぼみの付き方がキュウリグサとは違います。ハナイバナのようです。☆ハナイバナは、日本全土の道端や畑、庭などにごくふつうに見られるムラサキ科ハナイバナ属の1年草~越年草です。花冠は、薄い青紫色です。☆ハナイバナの花冠は5つに分かれ、真ん中に白い副花冠が見えます。萼片も5枚です。☆ハナイバナの副花冠は白く、5つの副花冠の先端が2つに分かれ10個の副花冠のように見えます。☆こちらは、キュウリグサの花です。キュウリグサの花は、花びらが空色で中心の副花冠が黄色い小さく清楚な花です。キュウリグサの花をハナイバナの花と比べると、花びらは明るい空色で中心部は白く、副花冠は黄色で5つに見えること、花茎から花柄を伸ばして花が咲いていることなど、その違いは明らかです。☆なお、ハナイバナの花びらと萼片は5枚ですが、実は4個です。ハナイバナ(葉内花)の名は、漢字表記の通り花が茎の上部の葉と葉の間に花が咲くことに由来するそうです。
2015.04.19
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☆8月24日、立川市の生涯学習・たちかわ市民交流大学市民推進委員会主催の講座「散歩が楽しくなる植物観察入門2 高尾山の植物」の3回目「夏の高尾山と植物」に、共同企画者として参加しました。新たな植物との出合いもありました。高尾山での自然観察を紹介してきました。タマアジサイの花です。(2017年8月24日撮影)。☆タマアジサイは、福島県以南の関東地方や中部地方の山中の小川近くなどに自生するアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。かつてはユキノシタ科に分類されていましたが、分子系統学的にはユキノシタ科とは縁遠いことがわかり、APG植物分類体系ではミズキ目アジサイ科に分類されているそうです。☆タマアジサイは、枝先に散房花序をつけます。まだ蕾のもの、開花したものが見えます。アジサイの仲間では花の時期が遅く、ヤマアジサイは6月初旬から開花しますが、タマアジサイは7月下旬から開花します。大きくなった蕾から順番に咲くので、長い期間にわたって花が見られるそうです。☆タマアジサイの散房花序の蕾です。蕾は総苞に包まれており、球形です。総苞片は、花序の展開とともに脱落します。タマアジサイの葉は対生で、葉の周りには細かく鋭い鋸歯が密にあります。☆開花したタマアジサイの花です。☆昨年撮影したタマアジサイの花です。周りに装飾花、中央には多数の開花した両性花や蕾が見えます。装飾花の萼片は白で、中央に蕾が見えます。両性花は淡紫色です。(2016年7月27日撮影)。☆5年前に間近で撮影したタマアジサイの花です。装飾花の中央には、開花し始めた花びらと雄蕊が見えます。(2012年9月14日撮影)。☆拡大してみました。装飾花の萼片には淡紫色の脈が見え、開花し始めた装飾花の花びらは4枚、伸びた2本の雄蕊と、これから伸びる雄蕊の葯が見えます。両性花の花びらは5枚、多数(10本)の雄蕊、花びらが散ったものでは花柱の先端が2つに分かれている雌蕊、5つに分かれている碗型の萼が見えます。(2012年9月14日撮影)。☆タマアジサイ(玉紫陽花)の名は、散房花序の蕾が総苞に包まれていて球形なので名づけられました。(2016年7月27日撮影)。☆タマアジサイの花言葉は、「あなたは冷たい」だそうです。どんな由来があるのでしょうか。(2012年9月14日撮影)。
2017.09.24
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☆ウォーキングコースの玉川上水緑道で見かけた植物を随時紹介します。ノカンゾウの花です。☆ノカンゾウは、本州から沖縄に分布し、野原や田んぼの畔など、湿った場所に生えるススキノキ科ワスレグサ属の多年草です。☆ノカンゾウの花の色は変化が多く、赤みの強いものはベニカンゾウと呼ばれるそうです。☆ノカンゾウ(野萱草)の名は、漢名の萱草(カンソウ)をそのまま音読みして、野山に咲くカンソウからノカンゾウに転訛したそうです。「萱(かや)」は、屋根を葺くのに使われるカヤなどの総称で、細長い葉を持つ植物に使われる名前だそうです。☆ノカンゾウについては、2018年12月11日の日記で詳しく紹介しました。◎ノカンゾウの花(2018年12月11日の日記)。http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20181211/
2020.07.11
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☆オニドコロは、日本全土の山野に生えるヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草です。オニドコロ(鬼野老)の名は、ひげ根が多い根を、海の老人「海老(エビ)」に対して野の老人「野老(トコロ)」に例え、同じ仲間の中で葉が大きいことから「鬼」がついてオニドコロになったそうです。☆雌雄異株で、雄花序は直立し、雌花序は垂れ下がっています。これは、直立する雄花です。雄花には、淡緑色の花被片が6枚、雄しべが6本あります。☆この雄花は花の時期が終わりなのでしょうか、雄しべがしおれかけています。☆これは、垂れ下がっている雌花です。☆花は上向きで、淡緑色の花被片が6枚、花の付け根の実に3つの翼があります。雌しべが1本で花柱は3本ということですが、確認できません。☆この翼が、次第に大きくなっていきます。
2013.07.23
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☆冬の間は季節の変化が少ないので、昨年秋に観察して紹介できなかった自然観察を紹介しています。カリガネソウの花です。(2017年9月7日撮影)。☆カリガネソウは、北海道から九州の低山の林縁に生えるシソ科カリガネソウ属の多年草です。草丈は、1メートルほどになります。☆カリガネソウの茎は4角形、葉は広卵形で縁には鋸歯があります。☆カリガネソウは、葉腋から集散花序を伸ばして青紫で球状の蕾をつけ、開花します。カリガネソウの花は、鐘形で先端が5つに分かれている萼片の中から白く細長い花筒を伸ばし、2唇形の青紫色の花冠を広げます。☆カリガネソウの花は独特の形で、5枚の花弁は凹型で縁はひだ状、上に2枚、左右と下に1枚ずつ伸び、下側の花弁は舌状で青紫の紋様があります。長く伸びる4本の雄蕊と、長く伸び花柱の先端が2つに分かれている雌蕊は、花の上に伸びて花の手前に回り込むように湾曲して垂れています。☆4本の雄蕊をよく見ると、長いものが2本、短いものが2本あります。一つの花の中で雄蕊の長さや形が異なるものを、異形雄蕊というそうです。4本の雄蕊のうち2本が長く左右対称に上下1対ずつに配置されているものは、二長雄蕊(二強雄蕊)といい、シソ科やゴマノハグサ科に見られるそうです。☆カリガネソウの果実は、蒴果で4つに分かれるそうですが、萼の中に4つに分かれた果実ができているのがわかります。これが、お椀型の萼の中で大きくなり、熟すと黒くなるそうです。☆カリガネソウ(雁金草)の名は、花の形を飛ぶ雁に見立てたという説があるそうです。また、カリガネ(雁金)とは、雁が音(雁の鳴き声)から「雁金」と書くようになり、鳴き声が転じて雁を指すようになったという説もありました。さらに、花の形が家紋の「雁金紋」に似ているという説もありました。☆カリガネソウの花言葉な、「清楚な人」「楽しい思い出」「誠実」などだそうです。「清楚な人」は青紫色の花の印象から、「楽しい思い出」は独特の形をした花がたくさん咲いている様子から名づけられたのではないかという印象を持ちました。
2018.03.10
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☆自然観察の振り返り(その64)は、アブラナ科の植物です。☆昨年の自然観察を振り返り今年の自然観察に活かすために、随時まとめを掲載しています。☆写真は全て楽天写真館から掲載していますので、クリックすると鮮明な画像になります。◎ナズナ(アブラナ科ナズナ属)☆3月初めごろから、どこでも見かけるナズナです。ナズナ(薺)の名は、夏になると枯れて夏無(なつな)からという説、撫でたいほど可愛い花の撫菜(なでな)からという説など。(2012年3月7日撮影)。☆別名のペンペングサは、実が三味線の撥(バチ)に似ていることからつけられました。春の七草の一つ、薬草として利尿・解熱・止血の効能があるそうです。(2012年3月7日撮影)。◎タネツケバナ(アブラナ科タネツケバナ属)☆3月中旬、タネツケバナが一斉に咲き始めます。花の後、熟した実がはじけて種を飛ばして広がっていきます。日本全国に分布し、水田の畦や湿地などから、道端まで普通に生える雑草です。(2012年3月11日撮影)。☆タネツケバナ(種漬花)の名は、たくさん種を付けるのでタネツケバナだと思い込んでいましたが、苗代をつくる前に稲の種籾を芽出しのために水に漬ける時期に盛んに開花することに由来するそうです。 (2012年3月11日撮影)。☆上から見たタネツケバナの葉の形です。(2012年3月11日撮影)。◎オオアラセイトウ(アブラナ科オオアラセイトウ属)☆3月下旬、ウォーキングコース沿いに、オオアラセイトウ(ショカツサイ、ムラサキハナナ)が一斉に咲き始めます。河原から道端・空き地まで、いたるところに咲きます。中国原産で、日本には江戸時代に輸入され栽培されていましたが、これが野生化したものです。「ハナダイコン」という別名も使われていますが、これは本来、アブラナ科ハナダイコン属の別の植物で、名称が混同して使用されているそうです。(2012年3月23日撮影)。☆オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の名は、牧野富太郎博士が同じアブラナ科の園芸種ストックの和名「アラセイトウ(紫羅欄花)」に「大」を冠して名付けたとのこと。「アラセイトウ(紫羅欄花)」の名は、葉が「ラセイタ(ポルトガル語の羅紗)」に似ているので「葉ラセイタ」と呼ばれ、それが転訛したものといわれています。「ショカツサイ(諸葛菜)」は、諸葛孔明が広めたという伝説から。「ムラサキハナナ(紫花菜)」は、文字通り紫の花が咲く菜。(2012年3月23日撮影)。◎スカシタゴボウ(アブラナ科イヌガラシ属)☆ウォーキングコースの道端で見つけたスカシタゴボウです。イヌナズナやイヌガラシに似ていますが、実が扁平でなく棒状で短いのでスカシタゴボウのようです。北海道から九州の水田や道端に生える雑草です。なお、昨年5月18日・19日に「イヌナズナ」としてブログに掲載しましたが誤りでした。(2012年5月17日撮影)。☆スカシタゴボウ(透かし田牛蒡)の名は、切れ込みが深い葉の間から田が透かして見えるからという説(「みんなの花図鑑」)がありました。(2012年5月17日撮影)。◎マメグンバイナズナ(アブラナ科マメグンバイナズナ属)☆マメグンバイナズナは、北アメリカ原産で、道端や荒れ地に生えるアブラナ科マメグンバイナズナ属の帰化植物です。(2012年6月7日撮影)。☆マメグンバイナズナ(豆軍配薺)の名は、実がグンバイナズナ(実は12~15ミリ)より小さい(3ミリ)ことから。グンバイナズナ(軍配薺)の名は、実の形が軍配に似ていることから。(2012年6月7日撮影)。◎エゾノイワハタザオ(アブラナ科ハタザオ属)☆エゾノイワハタザオは、4月30日、北海道旭川市の北邦野草園で初めて見ることができました。北海道と本州北部に分布します。(2012年4月30日撮影)。☆エゾノイワハタザオ(蝦夷岩旗竿)の名は、蝦夷(北海道)の岩場(岩礫地)に咲き、直立して伸びている茎を旗竿に見立てたもので、茎の先に咲く白い花が旗にあたるようです。(2012年4月30日撮影)。☆アブラナ科の植物は、4弁花が共通しています。
2013.01.21
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☆芝生の中にニワゼキショウの花が咲いています。☆ニワゼキショウは、日当たりの良い道端や芝生の中に生えるアヤメ科ニワゼキショウ属の1年草で、北アメリカ原産で明治中期に渡来した帰化植物です。☆花は直径約15ミリ、6枚の花被片は淡紅紫色で紫色の筋があり、基部は合着しており、色は黄色です。☆6枚の花被片は、内花被片3個と外花被片3個からなり、内花被片の方がやや幅が狭くなっています。雄蕊は3本です。☆雄蕊の真ん中の奥に雌蕊があるのはわかります。柱頭が3つに分かれているようにも見えます。☆ニワゼキショウ(庭石菖)の名は、葉がサトイモ科のセキショウに似ているので、庭に咲くセキショウから。
2016.05.26
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