しろうと自然科学者の自然観察日記

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2012.03.22
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ホトケノザ、オドリコソウ、コハコベ、ヒメカンスゲ、ノボロギク、オオイヌノフグリなどなど、ウォーキングコースからは、野草が咲き乱れているのが見えます。
これから4月、そして5月は、文字通り山野草の季節、そして、しろうと自然科学者の季節でもあります。
ツクシが、芽を出し、伸びてきました。3月から4月に、あちこちで見つけられます。4年前の2008年4月、空き地でツクシの大群落を見つけ、シートを敷いて腹ばいになって撮影していたら、突然「人が倒れている」という叫び声が聞こえました。通りかかったお年寄りが、空き地で腹ばいになって撮影している私を、行き倒れ人と間違えたようです。すぐに立ち上がって、生きていることをアピールしました。
ツクシが芽を出し伸びてきています。  行き倒れ事件の時(2008年4月)のツクシ。
ツクシ1ツクシ2
ツクシ(土筆)、スギナ(杉菜)
1.トクサ科トクサ属スギナ。ツクシは、スギナの胞子茎・胞子穂・胞子体。
2.和名の「ツクシ(土筆)」は、スギナに付いているので「付く子」からツクシになったという説。スギナと同じように、節から抜いても継ぐことができるので「継ぐ子」からツクシになったという説。土を突くように生えるので「突く子」からツクシになったという説。漢字の「土筆」は、地表に生えている形が筆(ふで)に似ているから「土筆」になったと考えられる。
スギナ(杉菜)は、草の形が杉に似ているので杉菜になったという説。節で抜いても継ぐことができるので、継ぐ菜から転訛してスギナになったという説。
3.北海道から九州に分布。春の山菜として食べられる。栄養豊富な植物で、ほうれんそうと比較するとリン・カリウムは5倍、カルシウムは155倍、マグネシウムは3倍など。解熱やガン予防の薬効があるが、漢方薬として伝わったのではなく、江戸時代にオランダやポルトガルから伝わった。スギナ茶・スギナジュースもある。


サンシュユ
カンザクラは、七分咲きでしょうか。
カンザクラ1カンザクラ2

ジンチョウゲが咲き始めました。枝の伸び方を見ると、二又・二又に次々と分かれています。同じジンチョウゲ科のミツマタ(三椏・三又・三枝)は、三又・三又に分かれています。向かいの家の庭にあったのですが、最近見かけません。花は、ミツマタの方がきれいです。
ジンチョウゲ
ジンチョウゲ(沈丁花)
1.ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属ジンチョウゲ。
2.和名の「沈丁花」は、香木の沈香のような香りがあり、花の形が丁子(ちょうじ、クローブ)に似ていることに由来する。別名チンチョウゲ。
3.原産地は中国で、室町時代に渡来した。雌雄異株で、日本のジンチョウゲは、雄株が多く雌株は少ない。実がつかないので、挿し木で増やす。キンモクセイやクチナシなどとともに香りがいい園芸植物。

トサミヅキが咲き始めました。      昨年の実が木質化して、つぼみの手前にあります。
トサミズキ1トサミズキ2
トサミヅキ(土佐水木)
1.マンサク科トサミヅキ属トサミヅキ。
2.和名の「土佐水木」は、高知県・土佐地方の蛇紋岩地体や石灰岩地に自生することと、葉の形(葉脈)がミズキ科の植物の葉に似ていることから。
3.土佐地方では自生だが、ヒュウガミズキ(日向水木)などとともに全国の公園や庭で植栽されている。学名(Corylopsis spicata)は、花の形に由来する。属名の Corylopsis(コリロプシス)は、ギリシャ語の「corys(かぶと)」+「opsis(似ている)」が語源で、種名spicataは「穂状花序」。


キジバト1キジバト2
キジバト(雉鳩)
1.ハト科キジバト属キジバト。
2.和名の「雉鳩」は、体の色がキジの雌に似ていることに由来する。「ハト」は、飛び立つときの音「パタパタ」に由来するようだ。「鳩」の字は、「九+鳥」で、この「九」は鳴き声「クルッククゥー」からきたという説がある。
3.日本国内で繁殖する留鳥。鳴き声は、「デデッポポー デデッポポー」。

ドバトです。
ドバト
ドバト(土鳩)、カワラバト(河原鳩)

2.和名の「河原鳩」は、日本では公園・農地・市街地など、どこでも見かけますが、ヨーロッパ・中央アジア・北アフリカなどでは海岸の断崖等で岩のすき間に巣を作るそうなので、そのことに由来するのだろうか。「土鳩」は、神社仏閣などに住み着き、「だうばと(堂鳩)」「たうばと(塔鳩)」などと呼ばれていたのがドバト(土鳩)になった。
3.日本全土に分布する留鳥。日本野鳥の会によると、飼われていたハトが野生化したものなので、野鳥には含まれないとのこと。ヨーロッパ・中央アジア・北アフリカなどの乾燥地帯に生息する鳥。日本には、奈良時代には既に持ち込まれていた。
※ドバトは、地磁気などにより方角を知る能力に優れ、帰巣本能があるため、戦時中は軍事用に、戦後は報道用の伝書鳩として活用されていた。

ハクセキレイがいました。
ハクセキレイ1ハクセキレイ2
ハクセキレイ(白鶺鴒)
1.セキレイ科セキレイ属タイリクハクセキレイ亜種ハクセキレイ。
2.和名の「白鶺鴒」は、白い「鶺鴒」だと思うが、「鶺鴒」の由来はわからなかった。「鶺鴒」は、「ニワクナギ」「ニワクナブリ」とも読むとのこと。別名「イシタタキ(石叩き)」「ニワタタキ(庭叩き)」「イワタタキ(岩叩き)」ということだが、これは、長い尾を上下に振るしぐさからきていることがわかる。
3.北海道・本州、四国・九州の一部に分布する。





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Last updated  2012.03.23 13:56:33
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